2時間コースの方

私はモラハラに限らず、沢山の方のお話を伺ってきました。本当にバラエティに富んだお話を伺いましたが、その中でぴったりと同じ種類に分類される方々がおりました。その方々はこの記事は絶対に読まないだろうし、自分のこととは思わないだろうから書きます。

その方たちの年の頃は70代以降。とてもなめらか饒舌ですが、何と言ってもその特徴は

登場人物全員の学歴と職業を語らないと次に進まない、です。

それも「夫は〇〇大を卒業して、〇〇会社勤務です」だけなら簡単なのですが、「息子はね、〇〇大の〇学部を卒業したの。××先生の研究室にいてね、そりゃあ××先生にかわがっていただいたのよ。あなた、××先生ご存じ?あら、ご存じないの。××先生ってね、その方面では知らない人がいないくらいで、あのノーベル賞を取った△さんと同期で、ずっと同じ研究室にいたのよ。その時にはあの□□さんも一緒だったって聞いているわ。□□さんの奥様っていうのがとってもおきれいな方でね、染め物をやってらして、京都の有名な染め物職人で人間国宝の・・・」

こういう話が延々と続きます。こちらはひたすらうなづきマシーンとなっていますが、たぶんこのタイプはこちらが聞いていてもいなくても、しゃべり続けるんだろうなと思います。話の本題に入るまでに1時間くらいかかります。

こういう方は大体家族との関係が悩みで来られます。

ああ、この人の家族は苦労しているだろうなと思います。ちなみに私の母もこのタイプです。物品販売に家に来た人から、ちょっとした自分との関係を見つけると目がきら~ん☆玄関先では足りずに、家に上げ、茶菓子を次々と出して接待し、何時間でも話を続けます。

オレオレ詐欺に遭うのは家族がいなくて寂しいからだ、誰か周りの人が注意を払うべきだという声がありますが、いやいや、どんなに家族がいても、一日中おしゃべりをしていないとダメなのですよ。口の筋肉が心臓や胃の筋肉と同じものでできているから、止まるのは死ぬ時です。

話したいのは自分のことで、人のことはどうでもいいので、せっせと自分の生い立ちから自分の周りの自慢話がしたい、したい、えーーーーーい、ずーーーと誰かに自分の自慢話を聞いて欲しい、という方々です。

こういう方は劣等感のカタマリなので、そのように対応します。職業で聞く分にはそういうものだと思って聞きます。家族や周りの方はうんざりだろうと思いますが、よくできたことに、この母の欠点を良く知って、うまくつきあっている夫や子どもを持っている方も多いです。

うまくできているもんだなぁ。

衣食足りて

コロナで家にいることが多くなり、食事もほとんど自炊かテイクアウトになりました時間もたっぷりあり、そうするとなんとなく食事にも気を使うようになりました。

世の中健康オタクというか、なんでも健康法や体にいいという流行りのものに飛びつく人がいますが、あの方たちはたぶん時間とお金に余裕があるのだと思います。この二つに余裕がなければ、「あれが健康にいい。この運動がいい」とはならないもの。

健康オタクの代表は年配者ですか、高齢になると大体加齢のための病気や症状をひとつやふたつは抱えているもの。そして時間はたっぷりあるし、働かなくてもいいくらいの収入や蓄えもある。だから健康オタクになるのはわかる。

年配者でない場合、家族がいれば子どもや夫の健康に気をつかいますが、独り者でひたすら健康志向で「あれがいい、これがいい」と健康オタクなのは、たぶん、お金も時間も余裕なんだろうな。

健康Youtuberは商売だから熱心なのよね。

おっと驚きのマスク価格

先日所要があって浅草に行ったら、商店街で(仲見世ではない)使い捨てマスクが50枚190円で売っていました。ワイヤー入りだと290円。

もはやマスクは洗って使うものと思っているから買わなくてもいいのに、つい買ってしまった。。それにしてもこの値段。海外からの輸入でしょうが、それにしても4月に30枚3千円で売っていたものが10か月後に50枚190円になる不条理。

マスクはこれからどうなっていくんだろう。

行く道が決まるとき

何か新しい道ができるときは、不思議なことにすべての事柄がそれに向かって開き始めます。自分で作ると言うよりは「開く」。そちらにしか進めないようにできているみたいです。だとしたら、無理して流れに逆らうよりも、流れに乗って前に進んだ方がいい。

リピーターの方から相談を受けていると、「あ、流れがきたね」と感じるときが少なくありません。流れがそちらの方へそちらの方へと追いやっていく。ご本人もそれを感じるようで、不思議がるのですが、そう不思議がらなくても世の中ってそういう風に動くものと思って、そのままに動いた方がいいのです。

私は現在東京に住んでいますが、別に東京にあこがれたわけでも、何かしたかったわけでもありません。どうしても東京に来なければならないような流れがあったのです。私は故郷にずっと住んで、幼馴染や同級生やママ友と平穏に静かに暮らすつもりでした。多少の不満はあっても田舎のおばちゃんで満足していました。東京に来たきっかけは東京からの1本の電話でした。

しばらく連絡していなかった方に電話をして、ぐつぐつと愚痴をこぼしていたら、「だったら東京に来ればいいじゃない」と一言。

晴天の霹靂。

東京へ来ればいいじゃない。

自分では考えつかなかった解決策をいともあっさりと口にして彼女は続けました。「東京は働くところなんて、沢山あるわよ」

実際はそう簡単にはいかなかったのですが、その時の状況はそれがベストの道だと思えました。そして運命は東京へ行けとばかりに流れが速くなり、すべての条件がしだいに整えられてきました。

木の葉にのった一寸法師のように、流れにのって現在があります。まるで最初から道ができていたかのように。

流れは自分で作るのではなく、自分がこうなりたいと思ったら自然にできてきます。もしできなかったら、まだその時ではないか、気がついていないか、どちらかだと思います。

弁護士は慎重に選びましょう

とある離婚裁判を傍聴したときのこと。

原告(妻)側は沢山の証拠を持ってきており、それをひとつずつあげて弁論する弁護士は、惜しいことにせりふ棒読み。どうやらこの離婚裁判は、新人弁護士の練習台にされてしまったようです。先輩弁護士もついていてふたりでやっているから、結論に違いはないだろうと思いますが。

証拠書類を持つ手がぷるぷる震えているので、緊張しているのでありましょう。

どうやら夫も同じように思ったようで、落ち着き払ってのらりくらりの答弁が続きます。夫は社会にもまれた百戦錬磨の企業戦士。棒読みぷるぷるの若い弁護士なぞ鼻で笑ってしまっています。

弁護士選びは家を出る前に終わらせ、家を出ると同時に受任通知の内容証明を送るというのが手順です。家を出る前はたっぷり時間がありますので、弁護士選びは慎重にしたいところです。同一料金でふたりでやりますと言われたら、手厚いわけでもなく、新人弁護士の練習にされる場合もあります。

ちなみにこの裁判の弁護士ふたり、原告側、被告側とも立派なHPを持っていました。ただ、そのHPによると被告側の弁護士は離婚を得意とする方ではないようで、なぜにこの弁護士に依頼したかが不明。特に弁護人からの質問では、素人の私でも目がテンになるような意味不明な質問が飛び出ました。

その質問とは「原告が書いていた日記に出てくるDV夫がこの被告人(夫)だという証拠がどこにあるんですか?!」

びっくりしますよね。離婚裁判で「夫」と言ったら被告に決まってます。

すかさず裁判長から「ここでは夫とは被告人のこととしていますから」というお答えが出てきましたが、あれは裁判長もびっくりしたと思います。

離婚裁判はドラマ

話を離婚裁判傍聴に戻しましょう。

離婚裁判は家庭内でのことですから、見ている人がいません。だから物的証拠が重要な役割を担います。これが調停と違うところです。私が見た裁判では離婚したいと訴えた側の方たちはみんな「配偶者からの被害メモ」をつけていました。

「避難応援プロジェクト」では「メモは手書きにしましょう。証拠価値が上がります」としてきましたが、実際法廷でそれをみると、なるほどなと思います。

長年にわたってコツコツと書き続けてきて紙が黄色くなり、何度も開け閉じしたから縁が擦れてボロボロになりつつあるノートが証拠として出され、その中にびっしりと書かれているメモ(傍聴席からは何か書かれてあるとしか見えません)を見ると、「ああ、大変だったんだな」と事実が目から入ってきます。

これが白い新品の紙にPCで打たれた活字だと、裁判のために作ったものかもしれず、信ぴょう性に乏しくなりそうです(個人の感想です)。

だから「メモは手書きの方がいい」なのですね。

性的DVは拷問だ 3

結婚と性交渉の関係くらい、男女の考え方の違いをまざまざと感じさせられるものはありません。この質問をしたことがないので真実のところはわかりませんが、「公然と性交渉をするために結婚する」という女性がどれくらいいるのでしょうか。

「子どもが欲しいから」と結婚をする女性はとても多いですが、もちろんその前提として性交渉はあります。でも性交渉と子どもを産むことは別次元で考えています(たぶん)。性交渉の目的は子どもが欲しいからで、「今晩も彼と楽しく性交渉できる、わくわく♪」という時間は女性の場合、結婚した後はそれほど長く続かないのではないでしょうか。そして毎晩ではなく、一定の時間を置いてのものではないでしょうか。

結婚をするとと書いたのは、結婚せずに彼との性交渉が楽しみでお付き合いしている人はいるかもしれないので、それは除きます。

ところが男性の場合、「結婚すれば毎日タダでできると思った」「ナマでできると思った」「好きなようにできると思った」「AVでなく、実物がタダで相手をしてくれるから」(いずれも被害者の方からの聞き取り)という発言になります。

被害者の方からは「性交渉が苦痛。いっそ風俗に行って欲しい」という声が聞かれますが、風俗に行くにはそれなりのお金がかかります。タダでできる相手が家にいるのに、しかもその相手に毎月金を渡しているのに、なぜ他で金を使うのかという声が聞こえてきそうです。

もしこのことを他で愚痴ったりしたら「愛されている証拠じゃない」と、とりあえずの慰め言葉が出てきそうですが、相手が血まみれになっているのに、本気で拒んでいるのに、子どもがそばにいるのに、生理中なのに、それでもやってくるのが愛されているということでしょうか。

性交渉する=愛されている証拠、あなたに魅力を感じているからとする人たちは、とりあえずの取り繕いで言っているか、女性として結婚生活を体験したことがない人でしょう(本気でそう思っているんだったら、人生経験足りなさすぎ)。

宮崎大輔選手の騒動からいろいろと考えられること

交際相手への暴行容疑で逮捕、送検されたハンドボール元日本代表の宮崎大輔選手が、女性が「暴行はされていない」と言ったことで急転し、釈放されました。このことについて、いろいろと思うところはあります。

まず、女性が被害届を出していないのに逮捕されたこと。状況が暴行されていると警察が判断したら逮捕されます。これは私も警察の方に直接伺ったことがありますのでそういうものだそうです。

ではもし女性が「暴行されていないので、逮捕はやめてほしい」と言ったらどうなるでしょう。これはケースバイケースのようです。

夫婦間で争いがあり、警察を呼ぶというのは珍しくなくあります。以前と比べ、警察を呼ぶことの敷居が下がり、危険と思ったら呼ぶようになりました。これ、妻だけでなく、夫が呼ぶこともあります。事情はそれぞれです。これは私は大変いいことだと思っています。密室での争いは社会的問題にしてしまった方がいい。危険な家は警察から守ってもらった方がいいと思います。

警察を呼ぶのは身体的暴力がない場合でも大丈夫です(地域差があるかもしれませんが)。自分が危ないと感じたら通報してもかまいません。「夫が怖い」と感じたら呼んでもかまいません。警察は来てくれて夫と妻の両方から話を聞き取ります。

それからどうなるかについてはここでは記しませんが、警察は以前と比べて家庭内の問題に踏み込んでくれるようになったことは歓迎です。

性的DVは拷問だ 2

以前「モラハラパブ」で「夫が嫌だと言いながら、なぜ濡れるんですか」という質問をした方がいました。それに「そうしないと大きな痛みがあり、体が傷つくので、自己防衛として潤滑剤を出すのです」と答えて下さった方がいました。

「濡れる」=女性は気持ちがいいと勘違いしている男性が多くいます。潤滑体液は自分を守るためのものです。

それでも嫌々応じているから、潤滑体液が足りなかったり、その時間もなくいきなりだったりすると局部の皮膚は薄いので傷つきます。切れて出血します。体液には塩分があるので沁みます。そこに強引な性行為がありますので、とても痛いのです。転んで擦りむいたところに塩水をかけてゴリゴリとこすると同じ事をしているのです。

性行為が毎日の方もいます。前日の傷が治らないうちに、また同じことをやってきます。転んだ傷は翌日には治っていないように、切れた皮膚もまだそのままです。そこに塩分のある体液とゴリゴリと・・というのが拷問でなくて何なのでしょうか。

モラ夫は「相手が喜ぶからやってやっている」と思っている人が多く、被害者の方たちは無視よりも、怒鳴られることよりも、嫌がらせをされることよりも、もっと嫌なのが夫の性処理なのです。

さらに、夫は自分の好みの行為を妻にさせます。私は性犯罪被害の支援も行っておりますので、その事例や、もし被害に遭ってしまった場合の支援方法を研修で受けています。

しかし、結婚しているということだけで、毎晩強姦されても何も言えない状態にある女性たちがいることは一般に知られていません。

林真理子さんの小説に「義務と演技」というのがありますが、結婚生活において「義務と演技」がない性行為をしている方が果たしてどれだけいるのだろうか。

今夜はハロウィンナイト

今日は全国的に秋晴れで、ハロウィンナイトは満月が見られそうです。ハロウィンの夜に満月なのは1974年から46年ぶりで(生きてた)、この次は38年後だそうですが(死んでる)、満月の月が見られるかどうかはわかりません。

しかも今月は2回目の満月、ブルームーンです。ブルームーンと言えば「ブルームーン探偵社」。その昔、せっせと見ていました。

もしコロナが無ければ、こんなにイベントにぴったりの題材がそろった夜ですから、土曜の夜の渋谷は大騒ぎだったはず。もしそれをしてSNSに投稿すると、自粛警察から猛烈に攻撃されるそうなので、それはできないらしいです。

と言うことは渋谷のハロウィン騒ぎも集まって騒ぐよりも、SNSで自己アピールするのが主目的なのかもしれません。

我が家の子どもたちがまだ小さかったころ、ディズニーアニメを見て「あれやりたい」と言ってせがまれましたが、去年は仮装した子どもたちが「Trick or Treat!」と言いながら道を歩いていました(お母さんたちも大変だ)。

何度も言いますが、来年はいつもと同じようにハロウィンの賑やかさがありますように。

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