割り勘はフレキシブル適用

以前はどんな人とでも割り勘をつらぬいていたものでした。以前の職場に「私、お財布を持ったことがないの(男が払ってくれるから)」という人がいましたが、相手が男だろうが女だろうが、食べたものはフィフティでしょ、と思ったものでした。

それが今ちょっと揺らいでいます。男と女で分けるのではなく、お金をたくさん持っているかいないかで分けた方が世の中平等なのではないかと思い直しています。

もし今私とあまりお金のない学生さんとかつ丼を一緒に食べたとして、「お勘定は別々で」とやったら、それはなんか平等ではない。

今、私は千円のお金に困っているわけではないし、あと1カ月もすれば年金も入る。ちょっとした貯金もある。でもこの学生の財布には千円札が数枚あるかないかだろう。家に帰っても冷蔵庫には大した食料品も入っていないだろう。当然貯金なんかないだろう。

だったら、「ここは私が払うよ」と言った方が平等だと思うのです。私の若い頃もそうやってご馳走になったものでした。同じように年繰りに、あるものからないものへ紡ぐしきたりのようなものでしょうか。

ただ、食べたものが1人数千円のものだったらちょっと多めに払う。「私が5千円払うから、2千円出して」とか「千円出して」というかもですね。

#ただ、そもそも学生とそういう食事は絶対にしないと思うけど(笑)

結婚相談所の話を聞くと、「デートのお金は全額男性支払い」が普通だそうです。カウンセラーから「ここでケチるのはありえない」と言われるそうです。

ちなみに私が結婚する前、元夫は全額支払ってくれました。よもやその後「お前は働いて稼ぎがあるんだから生活費を渡す必要はない」と言われ、その生活を19年も続けるとは思いませんでした。

だから結婚前に気前がよくても、その後が続くとは絶対に思わないでくださいね。

母が喜ぶ話が飛び込んできた

従妹から「実家に兄たち一家が戻ってくることになった」と聞いたのはほんの少し前のことでした。転勤で他県に行っていた兄が戻ってくるので、未亡人となった叔母と一緒に暮らすとのことです。

また戻ってくるとは言っても、この一家は一緒に住んだことはありません。ごく近くには住んでいましたが、同じ屋根の下に暮らすのは初めて。

「母も高齢だし突然ひとりでばったりと倒れられても困るし、そういう意味では良かったのかもしれないけど。。。」という従妹ですが、この「。。。」の中には深い事情がありました。

この話は施設で暮らす母からも聞かされました。「△ちゃん(叔母)は〇夫(従弟)と一緒に暮らすことになったんだって」と言う母はいつものように唇をひん曲げているだろう。

まだ私が結婚していた昔、近所に住んでいて仲良くしてくださっていたご夫婦が娘の家に行くことになったと私に伝えるときも「×子さんってああ見えてすごい気が強いらしいよ。うまくいくといいんだけどね」と悔しそうに、今回と同じように口をひん曲げて私に言ったものでした。

その様子は「うまく行かなきゃいい。散々やりあってすごすごと戻ってくればいい」と顔に書いてありました。

#そのご夫婦は母の思惑通りには行かず、ずっと娘宅で暮らし、割と早めにお二人とも亡くなりました

さて、「。。。」という事情を私は知らなかったのですが、結局母・息子・嫁の思い通りにならない相手との窮屈な生活は3カ月ともたず、従弟からの罵声で困り果てた叔母は役所に相談。

施設に入るお金はなく、今度は妹に「お前が面倒見ろ」と罵声の電話がくるのだそうです。従妹も「うちになんて絶対に無理。お金がなかったら生活保護で施設に入れてもらって欲しい」と怒りの声。

母は今「それみたことか、ざまあ見ろ。」と気分アゲアゲだろうと思います。そして「かわいそうな△ちゃん」と同情の言葉をたくさん出してくるだろうと思います。

こういう母を持ったことは反面教師として良かったのかもしれないと常々思っております。

年金のありかたが変わってきた

年金が支給される年齢になり、やはり年金については神経を尖らせるようになりました。みなさん「他の人はいくらもらっているのか」が気になるようで、YouTubeには「私の年金公開」がずらっと並んでいます。

人は裕福に暮らしている人には興味がなく、貧しい暮らしの人の動画をみて「私はまだマシ」と胸をなでおろしているとみえて、「年金がこんなに少ない」という動画の再生回数がとても多いようです。

面白いなぁと思うのは、旅行tuberが普段行けないような所に行ったり、泊まれないようなホテルを探訪したりするものを見るのに、生活となると貧困生活の人の動画を見る。

#これも人間の性よのう(友蔵心の俳句)

さて年金額は男性は15~16万が平均値なのに対し、女性は9万~10万が平均値だそうです。ただ、夫婦の場合は加給年金があったり、大企業に勤めていたかたは企業年金があるので、一概に家庭ごとの比較はできません。

ただ、独り暮らしの場合、女性の受給額9万~10万ではとてもやっていけないのは一目でわかります。持ち家があればギリギリなんとか工夫したらやっていけるかもしれませんが、ない場合は生活保護の申請をしなければならないでしょう。

年金自体は昭和16年からあったそうですが、今の形になったのは昭和34年からです。

https://www.mhlw.go.jp/stf/nenkin_shikumi_04.html

思うにこの頃は3世代同居が普通の時代でしたので、年金とは息子夫婦に世帯を譲った老人が小遣いとして手に入れるお金という立ち位置だったのではないかと私は思っています。(違ったらごめんなさい)

息子夫婦に生活費としていくらか入れ、あとは自分のお小遣い。昭和30年代の平均寿命は60歳代ですから、国もそう長く年金支給をしなくても済みました。

20代で出産、30代で子育て、40代で子どもたちは成人しますので、残りは20年弱。前述したとおり子どもや孫と生活しますので、生活の心配はなかったのです。

ところが核家族化が進み、老人単独世帯がどっと増えたこと、さらに分裂して老人一人世帯が増えたことでこの年金の立ち位置が変わってしまいました。

国も「お小遣い程度のお金」ではなく「生活のためのお金」に変化することを見通せなかった。甘い。

女性は離婚時に年金分割をすれば、夫の受け取る予定の厚生年金部分の1/2をもらえますが、なにしろ男性の平均が15~16万円で、基礎年金の65,000円を引いた残りの二人が生活していた年月分のものとすると、そう大きなものではありません(でも年を取ってからの1万円って大きい)

貯金がまったくない場合は、生活保護でもらえる金額の差額を申請してもらうことはできますので、これをするしかない。

ちなみに女性で男性の平均額の15万~16万をもらえる人は全女性の中で1割程度だそうですので、9割はこれ以下。

老人みな貧困生活時代に突入です。

ちびまるこちゃん関係者の続く訃報

ちびまるこちゃんの声を長い間勤めてこられたTARAKOさんが亡くなったというニュースが飛び込んできました。あれ?これって昔のもの?と一瞬不思議な気分に。

まるちゃんとさくらももこさんとTARAKOさんが一緒くたになっていて、さくらももこさんが亡くなった時も「まだ若いのに」と思ったのがつい昨日のことのように思えて、その時にTARAKOさんがコメントをされていたので時空がごっちゃになってしまいました。

かわいらしい声と容貌なものだから、ずっとまるちゃんのまま年を知りませんでしたが、還暦を過ぎていらっしゃったのですね。

それにしても「ちびまるこちゃん」の声優さんが次々と亡くなるのが少し怖いです。30年以上も続いている番組なのだからとはいえ、おじいちゃんの友蔵役の方はすでに2人が亡くなり3代目、お姉ちゃん役の方も51歳で亡くなり、さくらももこさんは53歳、そしてTARAKOさんは63歳。

声優さんの寿命は長い印象があります(有名声優さんが長生きだから若手に役が回ってこないという説も)。

それなのになぜちびまるこちゃんの関係者は早く亡くなるんだろうか。

我が家の子どもが小さかった頃、日曜は6時から「ちびまるこちゃん」、6時半から「サザエさん」と決まっていました。おそらくどこの家でも同様なのではないでしょうか。

独り暮らしになり、ちょうどその時刻がいつも楽しみにしているジムのプログラムが重なることから見なくなりましたが、30年前の子どもたちと同じように今の子どもたちからも愛されている番組の関係者が次々と亡くなっていくのは時代の流れを感じさせます。

ドラゴンボールの鳥山さんも68歳で亡くなりました。子どもたちが夢中になってみていたドラゴンボールとちびまるこちゃん。長い間愛され続けたふたつが、その作品を後世に残して旅ただれました。

正月珍事 アマゾンプライム 知らないうちに会員にされていた

今年1月1日、テレビ番組はつまらないので、子ども&母とアマプラを見ることにしました。

でも、アマプラは去年無料期間が終わったらさっさと継続しないにチェックを入れたので終了しています。

子どものIDで見ようという話になり、子どもがB-Rのリモコンを操作し始めると「あれ?会員になってるじゃん」と言う。

「へ?会員はとっくにキャンセルしたはず・・・」と思いましたが、アマゾンでは注文時に会員にさせられるトラップがあちこちに仕込んであるので、「しまった、知らぬ間にトラップを踏んでしまったか」とあわあわしたですが、そう大きな額ではないから仕方がないとあきらめることにしました。

しかし、今の状態はいったいどうなっているのかと私の情報を見ると、

「年会員になっている?!」

年会員は5,900円と高額なので、必要もない会員になる必要はない!

えいや!と会員キャンセルを押すと、5,400円ほどが戻ってくると表示されました。

やれやれ~これで済んだか~と思っていたら、メアドにアマゾンからメールが。

「おかえりなさい!Prime会員資格が再開され、プライム会員特典を再度ご利用いただけるようになりました。会員特典の一部をご紹介します。」

は?会員になっていたからキャンセルしたら、会員再開になる?

意味わからん!そもそも私は会員になった覚えはない。

ここでAmazonのチャットサポートにつないで現状把握と原因の究明に取り掛かることにしました。

#お正月にこんな風にいちゃもんをつけるのもどうかと思うけど、ちゃんとチャットでお答えしてくださる方もいるのね

チャット相手に事情を説明しました。確かに昨年お試し会員になったけれど、お試し終了前に継続しないの手続きはしたはず。その時のメールを探したのですが、ない。ですが、お試し中にkadokawa映画を見られたので見ていたら、お試し終了したら「これはアマゾンプライムと紐づけされているものだから、アマゾンプライムが終わったらこちらも見られません」のメールが残っていました。

ほーらほら、私はきっちりと退会した証拠でしょ、とチャットボックスに書くと、「kadokawaとアマプラは違います」のお返事。

だーかーらー、アマプラを退会したからkadokawaから切られたの。アマプラを退会した証拠でしょと繰り返し、そもそも私はアマプラの会費を引き落とされていないと言うと、

「お客様の会費は何らかの原因で引き落としができず、今日1月1日に原因が解消したので会費引き落としができた」とのこと。

あのー、会員でないから「おかえりなさい」のメールが来たのではないか?と書くと、「お客様は去年からずっと会員だったけど、なんらかの不備で会費が引き落とされず、今日その会費が引き落とされた」と同じ話を繰り返すのみ。

どうせ相手はどこの国のどなたかわからない人が、なんとかアマゾンのシステム不備をごまかそうと必死なのであろう。

こういう人かもしれません。

「お客様が使ったのは今日だけなので、料金は発生しません」とのことだったので、損害なしになり、とりあえずは引き下がりましたが。

みなさま、こういうことがあるので、入会退会に来た時のメールは取っておきましょう。そしてアマゾンのあちこちに仕込んであるトラップには引っかからないようにしましょう。お試しで入ったときはすぐに退会するにチェックを入れてもお試し期間までは使えるので、すぐに退会手続きを取りましょう。続けたかったら再開すればいい。

1月1日からこんなことをしてるなんて、今年は思いやられるわと思ったお正月でした。

そしてその数十分後に能登半島で地震が発生したのでした。

ひとりでばったりの時はどうするかをふと考えてみた

先日同じ年のジム友がクモ膜下出血で倒れたと聞きました。もう大驚き!つい3日前、元気で動き回っていたのにまったくその兆候はなく、クモ膜下でICUだとは。

今日の状態では幸い順調に回復はしていて、ICUも出たとのことで一安心しました。ただ、クモ膜下出血の場合は、1/3は亡くなり、1/3は後遺症が残り、1/3は元通りになるのだとか。

一番問題なのは真ん中の「後遺症が残った場合」です。そして彼女は夫との二人暮らしなので夜中の急変も夫が救急車を呼んでくれたので大丈夫でしたが、私の場合は誰もいません。

友人はいるけど徒歩5分ほどだし、困ったなぁ。

さらに「頭が痛い」となって誰かに電話ができる状態ならいいのだけれど、いきなりばったりだったら困る。

同じ困りごとを母が言ったときは「それって寿命っていうんじゃないの?」と言い切った私。

今同じ状況になっていますが、母が心配なのは自分の命で、私が心配なのは死んだ後に体がとろけてしまった後処理のことです。

きっと子どもたちに迷惑がかかるだろうなと思うと、死んでもいいけど迷惑はかけたくありません。この話を友人にしたら「臭ってくるからわかるよ」って。。

私が異臭を放つまでとろけてしまうのもなんだかなぁ。

ネットをぐぐってみると、無料のアプリはいくつかありますが、一番現実的なのは電力会社と契約をして、電力消費がいつもと違う場合は電力会社から登録してある身内のところに連絡がいくというもの。

自治体にも無料や安価で登録できるものもあるようです。

子どもに「友人がクモ膜下で倒れて」の話をしたらきっぱり「ペットカメラをつけろ!俺が見る!」と言われましたが、気持ちはうれしいけれど、私にもプライバシーというものがありまして。。

という話を家族のある友人にしたら「うちだってダンナは単身赴任、子どもたちは彼氏の家、私も一人住まいみたいなもんよ」と言われました。

そうだなー。ばったり倒れた時うまく家人がいればいいけど、誰もいなかったら家族がいても頭に輪っかを乗せて天に上ることになるのよね。だったら緊急時、家族の有無は関係ないのかも。

とろける問題だけ残りますが。

あの時なにやってたんだろー 2020コロナで外出不能

2023年はコロナが収束し、マスクもしなくてよくなり、一斉に人々が外に出始め、行楽地は外国人観光客があふれ、今まで自宅に蟄居していた人たちも一斉に移動を始め。。という年でした。

ふと、あのコロナが始まった2020年春に思いを馳せました。マスクが貴重品になって高騰し、学校が休校になり「Stay home」とテレビが繰り返し叫び始めた頃です。ちょっと自転車で川べりに行けば「Stay homeなのになぜ家から出たんですか」とテレビ局から追いかけ回され、という戦時中のような騒ぎでした。

あの春、いったい私は何をしていたんだろうかと当時の家計簿を見ました。日記はつけていまんが、家計簿ソフトは20世紀の頃から同じソフトを使用していますので、家計簿を見ればその日は何をしていたか大体わかります。

2020年の4月も5月も特段変わった数字はありません。食料品も普通に買っていますし、娯楽もコロナ前もあまり使っていないから変動のしようがない。

仕事をやめていましたが、特に節約するわけでなし、仕事をしている時となんら変わらない支出状況です。私は自分の支出スタイルが身についていますので、仕事を辞めたから節約しなくてはとか、お金が入ったから贅沢しようとか、そういうことがないので淡々と生活している家計簿です。

ただ、仕事をやめたら気持ちが清々してだら~んとしましたね。これは1度目の離職の時と同じ。働くことは嫌いじゃないので、もっと仕事のことを考えるかと思いましたが、まったく考えない。ただただ清々して気持ちがゆったり。

あのコロナの時、毎日テレビでは繰り返しコロナについてのコメントが流れ、ジムも閉鎖になり、YouTubeの宅トレ動画を見ながら運動に励んでいた気がします。あとは仲間とのLine。

もっと後になって、「あの2020のこと」をみんな思い出すとき、どんな生活だったのか、残しておいてもいいかなと思います。私はこの小部屋があるので必然的にメモが残っている形になっています。

時間を守れない人

先日郷里の友人が上京してくることになり、「会いましょう」とLINEで約束をしました。友人はその友人と一緒の上京とのことで、その日だけ単独行動して会うことになりました。

彼女の宿泊場所と私の家は狭い東京といえども電車で50分ほどの距離です。彼女から「中間地点で会いましょう」との提案があったのですが、ちょうどよい中間地は新宿。

あの雑踏の新宿で地方から上京する彼女と、そこまで新宿界隈に詳しくない私が駅で待ち合わせるのは困難と判断し、新宿の隣の駅を指定して「改札口で待ってるね」と連絡しました。

待ち合わせの時間よりも10分早く着く電車を選び、後1分ほどで到着というというときにLINEがありました。

「ごめんね。時間に間に合いそうにないの。今ホテルを出たとこで電車に乗ってないのよ」

「は?」私はもうすぐ待ち合わせに駅に着く時に「まだ電車に乗ってないのよ」

彼女はまず待ち合わせの時間に来ることはないので(そういう人なので)、たぶん遅れてくるんだろうなと思ってはいたけれど、もう私が目的地に着く寸前まで連絡がないって何?

彼女の遅刻には慣れっこというか、友人たちと食事をする時も、「Yちゃんは遅れてくるから先に始めていよう」が合言葉。

遠くから来るし、いつものことだからさほど気にはしていませんでした。そして彼女からは「池袋駅で待ってるね」

池袋駅をご存じの方はこれでひっくり返ると思いますが、池袋駅は巨大なターミナルでJRや地下鉄や私鉄が迷路のように入り組んで、そこにデパートが数軒ひしめいています。

地方から来て、池袋、東京、新宿、渋谷、上野駅ではまず待ち合せない方がいいです。駅で待ち合わせるならその隣の小さな駅を使った方がいいです。

「池袋の西武で待ってるから」Yちゃん。私はほとんど利用したことのない池袋駅に行き「西武とはどこぞや」と探しましたが、駅構内で待ち合わせるのは不可能と判断し、「googlemapを見て東京芸術劇場に来て」と言いました。

その後、やっとYちゃんに会えましたが、そもそも彼女はどうしてこう時間にルーズなのか。

発達障害ではありません。他のことはきちんとできます。時間にだけルーズなのです。友人たちは「待ち合わせ時間に彼女は来ることはないから」と暗黙の了解の中でお付き合いしていますが、仕事はいったいどうしているのでしょう。

仕事で失敗したという話は聞いたことがないので、もしかしたら時間にルーズなのは友だち関係だけなのかもしれません。

Yちゃんの他のもうひとり、同じようの「私は待ち合わせの時間にきっかり30分遅れるのよ」という方がいました。「もうこれじゃ友だちを失くすなと思ったので、これからは気を付けるようにしたの」と言った彼女は今はどうなっているのか。

私も忘れ物の多いADHDグレーですが、時間は守るのです。遅れそうになったことは百万遍くらいありますが、実際に遅れたことはあまりありません。これはずっとフルタイムで働き続けてきて、時間を守るというのが社会人として相手に信頼してもらう第一要素だと思っているからです。

時間を守る、締め切りを守る、これだけで信頼度はぐんとあがります。(えーっと思われた私と関係のある方。「かっきりと忘れる」ことはあります。。)

振り返ってYちゃんですが、彼女がいつも遅れてくるのはいつものことなので誰も怒らないのをいいことに、彼女は遅れても気にしないし「私が遅れるのはわかってるよね」と悪びれもしていません。

ただ、その埋め合わせを彼女は大抵していて、面倒くさいようなことをしてくれるので、今のところ友人関係は成り立っています。今回もランチをご馳走になりました。親の遺産でYちゃんが裕福なのはわかっているので、遠慮なくいただきました。

でもこの「時間だけルーズ」という人はいったいなんなんでしょうね。

読書ができなくなったらYouTubeで聴読書

めっきり目が悪くなり、読書が億劫になってきました。字を追うということは体力がいることで、特に専門書などは努力が必要です。

夜寝る前はなるべくブルーライトが目に入らないようにしたいので、ネットも見られない。

アマゾンのAudibleを無料期間に試してみましたが、無料期間が終わると月額1,500円と結構お高くて、しかもとても聞きたいと思うようなものがあまりありません。

ふとYouTubeのお勧め動画の中に向田邦子さんの朗読がありました。この本はほとんど持っているので、自分で読めばいいようなものですが、昔の本の活字は小さくて、今の私には少し厳しい。

YouTubeの朗読を聞いてみると、音源がどこから取ったのかわかりませんが、あまり良い音ではないのが惜しいですが、寝る間際の導眠としてはぴったりの落ち着いた感じがいい。

iPadにタイマーをかけて、聞きながら寝るのがこの頃のブームです。

多くの方に見て欲しい映画「あなたを抱きしめる日まで」

このところ家にテレビを置かず、そうなると当然NHKの契約もしない人が増えていますが、BSNHKでは時々掘り出し物の番組や映画を放送してくれるので、私はNHKの受信料を払い続けています。

BSNHKで1月11日に放送された「あなたを抱きしめる日まで」はそんな掘り出し物の逸品でした。

タイトルも聞いたことがないのに録画をしたのは、BSNHKが放送するからにはきっと良い作品なのだろうと思ったからです。

1時間38分という短めの映画だし、ぱぱっと見れるかなと思って先日見ました。1度見て、ネットで解説を読み、2回目を見た時に、1回目ではわからなかった布石や謎があちこちにちりばめられているのがわかり、感動が倍増しました。

この「あなたを抱きしめる日まで」というベタな日本語タイトルの作品は、2013年のアカデミー賞作品賞(他)にノミネートされています。

見るつもりだからネタバレが嫌という方はここでご退場ください。

1952年のアイルランド、18歳で行きずりの相手と関係を持ち妊娠したフィロミナは親から修道院に入れられてしまいます。修道院で出産した後は監禁され重労働をさせられ、生まれた息子とは1日1時間だけしか会わせてもらえない日々。

それでもその1時間の逢瀬をを楽しみに、修道院で一番重労働な洗濯作業をしていました。そんな娘たちが他にも10名ほど、同じように出産と労働をしていました。修道院を出るときには1,000ポンドをお礼に置いていかなければならないきまりだったからです。

その仲間のひとりの子どもがどこかに連れていかれると知り、同情していたフィロミナでしたが、その子と一緒にフィロミナの息子も連れていかれてしまいました。

2階の窓から息子の名を叫ぶフィロミナ。それが息子(アンソニー)との最後でした。

それから50年後。1日も息子のことを忘れたことがなかったフィロミナは、その後に生まれた娘に「あなたには兄がいる」と打ち明けました。

その娘はジャーナリストのマーティンに「ジャーナリストならその子どもを探せるのではないか」と頼みます。

英国の放送局BBCを納得がいかない理由でクビになったマーティンは最初は断りますが、編集部にかけあってこのストーリーを記事にすることを約束し、取材費を取り付け、別れた息子を彼女と一緒に探しをします。

「あの子はどうやって暮らしているのか。ホームレスになっているのでは、ベトナム戦争で手足を失っているのでは」と息子の身の上を心配してたフィロミナでしたが、成長した息子は意外な立場にいて。。

というのがこの映画のあらすじなのですが、これが実話だというのだから驚きです。まさに「事実は小説より奇なり」を地でいくような意外な結末。

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映画のマーティンは実在のジャーナリストで、この話を出版したところベストセラーになりました。ただ、映画はフィロミナとマーティンが息子を探すことに焦点をあてているのに対し、原作は息子(アンソニーがマイケルに変名。実在の人物)が共和党の首席法律顧問まで出世しながらも、ゲイであることに苦しんでいたことが焦点となっています(らしい)

フィロミナとマーティンのふたりが掛け合い漫才のようなセリフを応酬しながら真実をつきとめていき、最後はあり得ない場所にたどりつくというラストはまるでミステリーのようです。

息子はすでに亡くなり、残っていたビデオに映っている息子の成長記録に微笑みを浮かべながら見つめるフィロミナの眼差しにはもううるうる。

ともかく1度ではよくわからない部分も2度見ると「ああ、これだったんだ」と気づけるので、ぜひどこかで2度ご覧になってください。