占い業界異常あり

この世には不思議な必然で満ち溢れていると思っていますので、占いが結構好きです。九星気学を愛用していましたが、このところ当たらないので、占星術に変えてみました。星占いです。

YouTubeに星座を入れてみてビックリ!

占星術がホロスコープじゃなくてタロットカードに変わってる!!!

どれもこれも星占いがタロットになっている!!

なんじゃこりゃ。

以前あった占星術はホロスコープを使って「今月からうお座に冥王星が入ってきているので」みたいなことを言っていたものですが、ホロスコープの代わりにタロットカードになってしまいました。これはおとめ座だの牡羊座だのはもう関係ないのではないでしょうか。

このタロットカードを引く人は、「さあ、今からてんびん座の方を占いましょう」と言ってカードを引くと、てんびん座の人の運勢が出てくるのか??

よくわかりませんが、ホロスコープとはそれなりに意味のある計算を用いてできている(ような気がする)もので、ちゃらっとカードを引いて「今月の運勢」を占うようなものではないと思うのです。

タロットはタロットカードでやれば良くて、何も「さそり座のみなさ~ん、今週恋愛運はどうでしょう」と言ってカードを引かなくてもいいのでは?ホロスコープはどこに行ったの?

そしてふと気づいたのですが、YouTubeのお勧め動画の下についているキャプションがすごい。

凄すぎます!!あなたの燃え上がる闘志が大きな成果を手に入れる!!

今回も凄いの出ました!超細密✨怖いほど当たるかも知れない

あり得ないくらい最高の年になる!

予想外の幸運の訪れ。大切なものは近くにあります。正しい選択で手にする成功。

もう間違いない!大勝利が待っています🌷迷いが消え、視界がクリアになるときです!

これは衝撃的…最強すぎるカード展開です🌷思わぬ大幸運期の到来です!

どの星座もこんなポジティブワードばかり並んでいます。これでは世の中で不幸になる人なんかいないのではないか。

なぜこんなに占星術にタロットカードが使われるようになったのかをつらつら考えてみたら、それは「映えるから」ではないだろうか。

YouTubeの画面にホロスコープを映して、「金星が土星に近づいて」と言っても映えない。それよりだったらきれいなタロットカードを画面で映して

「ああーーーー、蟹座さん、すごすぎるーーーー!!」とやった方が実況中継として面白いからではないだろうか。

人というものは楽しい時にはあまり占いなどには行かないものです。悩んでいるときに行くもの。そこに「今月は最悪の運勢」と書かれていたら、誰もクリックしない。落ち込んだ時に落ち込む話なんか見たくない。

YouTubeは再生回数で稼ぐものだから、人を引き付けるワードが必要。だから「幸せがあちらからぐんぐんと近づいています☆彡」というワードでクリックさせる。人は少しでも希望のあるものと出会いたいものだから。特に不幸な時は。

注意喚起をして欲しくて見る人もいるかもしれませんが、やっぱり人は希望が欲しくて占いにすがるのかもしれません。

そこにポジティブなワードが並んでいたら、思わずクリックしてしまいたくなります。

ただ、占星術なのに映えを狙ってタロットカードは。。。ないと思う。

↑すみません。専門家から見たら違うのかもしれませんが。