アフガニスタンとハンドメイズ・テイル

オリンピック真っただ中の8月にいきなり飛び込んできたアフガン政府の崩壊とアメリカの撤退。まるで1975年4月30日のサイゴンを見ているようでした。8月のその頃は、私はオリパラボランティア組織委員会の不手際に関わるゴタゴタの中にあり、心と脳はそちらの方へ行っていたので、ごめんなさい、その日がいつだったかあまり記憶にないのです。

いきなりのアメリカ軍撤退だったので、意味がわからなかったと言った方がいいかもしれません。

その1日から、あっという間にアフガンはタリバンの支配地になりました。そしてニュースに出ているのはイスラム思想のタリバンによる女性迫害のニュースです。

職場からも学校からも追い出され、身元がわかってしまうと身の危険があるためポスターの顔写真は誰かわからないように塗られるという行為が、テレビ映画のあるシーンと重なりました。「Hulu」で配信されている「ハンドメイズ・テイル」です。

「ハンドメイズ・テイル」は地球環境が著しく汚染されてしまった結果、女性のほとんどは子どもが産めなくなり、残った出産可能な女性を子孫を作るための繁殖器として牧畜のように囲うという近未来の話です。

その行為を行う者は宗教を絡めて、これは神が望んでいることだということにしています。

#民を操るのはなんだかんだ理屈より宗教を持ち出すのが一番ということですね。

そのテレビドラマの中で、最初にしたのは女性を学校や職場から追い出す、女性は働けなくする、銀行口座は閉鎖させる、お金を引き出せないようにする政策でした。今のタリバンそっくりです。それでも抵抗しようとする女性たちの姿も、鞭でふるって女たちを追いかける政府軍もそっくりそのままです。

女性から力を奪うには、「教養を身につけさせない」「本を取り上げる」「働く場所を与えない」「銀行口座を作らせない」と、どの団体が行うのも同じやり方です。つまり、経済力や考える力を奪えば、女性は産んで家事をするだけの奴隷にすることができるのです。

東京農工大では留学生として同大学で学び、祖国へ帰っていった学生たちがこの動乱に飲み込まれているのを救うべく、署名活動を行っています。私も署名しました。
署名はこちらから↓

https://bit.ly/3ll6mL9

現在、日本政府が救出を行っているのは大使館とJICA関係者だけですが、日本で暮らし、学んでいた学生たちを、非人道的な政府が掌握している場所から救い出すために、時間がありましたら署名のご協力をお願いします。