離婚の時にペットはどうする?

この記事を書いていて、前プロジェクトに出ていた「離婚の時にペットはどうなるのか」という話を思い出しました。

弁護士の解説だと、「残念ながらペットは生き物ではなく『物』として取り扱われるので、財産分与の対象になる」とのことでした。

子ども同様、家を出る時にかわいがっていたペットならば一緒に連れていきたいと思いますが、シェルターでペット可のところはごくごくわずかですし、アパートなどもペット可のところを見つけるのは難しいです。

以前「飼っているのは大型犬4匹」という方がいて、それはどうしても難しいので、犬が虹の橋を渡るまで避難は延ばして、準備期間にするという話になりました。正直避難を考えている方は、足かせになりますので新たにペットは飼わない方がよいと思います。ずっと住める家に住むようになってからの楽しみとしてとっておきましょう。

もし現在ペットがいる方は実家で預かってもらえるのならそこが一番いいですが、他にも友人知人宅に聞いてみましょう。短期ならば預かってくれる人がいるかもしれません。

私の友人は動物が好きなのですが、前に書いた通りペットがいると旅行に行けなかったり、高額の医療費がかかったり、犬ならば散歩が必要だったりするので「ずっとは無理だけど、短期で動物を預からせてくれないかなー」と始終言っています。

また、離婚の時に子どもがいる場合は養育費を要求しますが、この養育費と一緒にペットの餌代を要求したという方がいました。餌代に限らず、トイレやトリミング代、医療費保険代も要求したとのことでした。

『物』に餌や日常のケアは必要ないので裁判ならばまったく認められませんが、調停ならば話し合いなので、相手が「ウン」と言ってさえくれればどんな取り決めでもできますから、とりあえず要求してみるのもありだと思います。

40代のおしゃれな女性向けの雑誌「STORY[ストーリー]」にモラハラ特集

おしゃれな女性向けの雑誌という、もはやこの類の雑誌を手にとることはなく(美容室ではオレンジページの料理を見てるか週刊文春を見てる)、今は何が流行っているのかまったく興味が無くなった還暦過ぎたおばちゃんが「STORY」に出ました。

いきいき(今はハルメクというのだそうだ)」ではないので読者モデルではなく、モラハラ特集のコメンテーターのひとりとして参加させていただきました。

企画者の方とライターさんのおふたりとZOOMでインタビューを受けました。この頃はZOOMが多いですね。リアルでの取材とどちらかを選んでと言われたので、迷わずZOOM。

外に出なくてもいいので手軽だし、服もそのままでいいし、メイクもエフェクトを使うので、画面の私はしっかり2割増しになっている。

コロナ禍は確実に新しい日常を作り出しました。

そして記事ですが、「モラハラ受難妻」座談会があり、現在調停中の方や受難真っ最中の方など、多様な方が会話をしています。

それでも夫と一緒に暮らしていきたい方にはカウンセラーが、別居中の方には弁護士やカウンセラーが、そして離婚調停中の方には弁護士と私がお答えしています。

#私は弁護士と同じカテゴリなんですね

モラハラコミックと言えばおなじみの榎本まみさんの4コマ漫画が挿入されています。

40代の女性ならではのモラハラの悩みが詰まっていますので、ぜひ手に取って読んでみて下さいね。

戸籍の附票を取ってみよう

モラハラのある危険な家から避難した後、夫に住所を知られたくない方は多いと思います。ではどうやって転居した住所を夫は知ることができるのかを説明します。

戸籍は本籍があるところで何があったかが記されています。本籍のあるところで結婚したら筆頭者とその家族が記入されていきます。

この時戸籍には生まれた日や父母の名前、届出人の名前などが書いてありますが、住所はありません。戸籍謄本や抄本にに書かれるのは本籍の住所で、住んでいる住所はないのです。

住所を知るには、戸籍の附票というのを別に取る必要があります。そこにはその住所に来る前の住所と引っ越した後の住所と引っ越した年月日が書いてあります。

この戸籍の附票は親子や配偶者であれば委任状なしで取れるので、夫は妻や子が引っ越した先を知ることができます。もし離婚した場合は、妻は他人になりますので妻の附票は取れませんが、子どもの附票は取れますので、子と一緒に住んでいる場合はわかってしまいます。

百聞は一見にしかずで、この附票を取ってみましょう。がっつりと記載されているのがわかると思います。

ではどうやって夫がこの附票を取るのを防ぐかというと、「住民基本台帳事務における支援措置申出書」というのを住んでいる役所に提出します。

ただ、誰でも支援措置が受けられるわけではなく、DVがあったと認定された場合に受けられます。認定するのは警察や配偶者暴力相談支援センター、児童相談所等で、認めのハンコが必要になります。

この場合、警察の対応が各地バラバラで、とても嫌な思いをしたという方が大変多くいます。年1回の更新が必要ですので、更新月が来ると具合が悪くなるという方もいます。何しろ警察は犯人の取り調べが日課なので、そういう態度になってしまうのかもしれませんが、もう少し考えて欲しいところです。

逆に更新するのを忘れていたという方もいます。役所では忘れるくらい些末なことならばしなくてもいいのでは?という声がありました。

1度支援措置を受けたらずっと効力が続くようにして欲しいという声も聞かれますが、これは役所にとってイレギュラーな特例措置なので、今のところ変わる様子はありません。

支援措置はDVばかりでなく、虐待などで親から逃げたい子や子から逃げたい親なども支援措置を受けますので、相続などで親や子の居場所を知りたい場合に居所をつきとめる手段が無くなってしまいます。

ともかく戸籍の附票を自分で一回取ってみれば、どういうものなのかを実感できると思いますので、取ってみましょう。

ありがとうが言えないのが離婚

とある離婚した男性の発言です。

「別れたヨメに養育費は払っているが、一度も「ありがとう」とか「いただきました」とかの連絡もない。来るのは〇〇だから困っている。金送れだけ。要求だけして金を取って、送ってもその後は何もない」

私も養育費を元夫からもらっていましたが、一度もありがとうを伝えたことはありません。元夫の子どもを必死で育てているのですから養育費をもらうのは当然の権利であり、もらったからありがとうと言うなんて考えてもみませんでした。

途中勝手に減額してきたので、正規の金額を払わなければ強制執行しますよの連絡をしてからは決められた額を払うようになりました。

お金をもらったら感謝しなければならないのなら、コロナ給付金をもらったら国に感謝しなければならないのか。国民として税金をずっと払っているのだから当然の権利です。

養育費をきちんともらえているのが2割程度という日本ですが、この感情のすれ違いによって養育費が途切れるケースもあるのではないかと思います。

お金を送っても感謝もなにもないのは悲しいという男

夫の分も子育てをしているのだから当然の権利という女

知らない人は「ありがとうと言えばすんなり気持ちよく払ってくれるなら、5文字くらい言ってやればいいじゃない」と言う。

家庭生活で、お互いありがとうやごめんなさいが言えなったから離婚なのです。どんなに雄弁に百万の言葉で語っても言えないのが「ありがとう」と「ごめんなさい」

ありがとうやごめんなさいが言えたら離婚にはならないのです。

ありがとうを言わないから養育費が途切れるなら、養育費を立替を国がするなどしたら、この問題は終結します。その感情の機微をわかってもらえないかな。

心療内科への通院はどこから認められるのか

こちらの続きです。

精神的暴力を受けたという証拠に、心療内科などの通院歴が有効になると思いますが、さて、これがどのくらい取り上げられるのかも不安材料です。

現在も「適応障害」「不安障害」「抑うつ」といった診断名で通院されている方はいると思いますが、これでどこまで精神的被害を証明できるのか。

この症状の原因が夫にあると診断書にきちんと書いてもらえればいいのですが、そうでない場合は他にも原因があるのではないかと思われてしまいます。

長い間通って医師との意志の疎通がしっかりととれている場合は、診断書もそのように書いていただけるかと思いますが(医師によります)、簡単に病名だけ書かれた場合、どのように判断されるかわかりません。

そもそも離婚を考えるような状況になればだいたい眠れなくなるので睡眠導入剤などの処方、将来が不安ならば不安をとりのぞく薬の処方といった服薬による治療をほどこされると思いますが、こういった一般的なものとモラハラという精神的虐待とをどう区別するのか。

モラハラの場合は↑のような悩み事のもう一段上の精神状態にあるのですが、それをどう判断するのがわかりません。

悪意のある人がそれを実行し精神的DVにしてしまうことができるので、おそらく明確に「〇日の通院、病名〇〇」といった具体的なものは出されないと思います。そしてその判断をする場所や人により結果もバラバラといった、現在の役所の体制と同じになる可能性が高いと思います。

担当者がたまたまいい人だったというような、運に左右されることになるだろうなーと想像しています。

画期的な一歩ではありますが、どのように運営されていくのか見守りたいと思います。

改正DV防止法が成立 精神的暴力への保護拡大

”改正ドメスティックバイオレンス(DV)防止法が12日、衆院本会議で可決、成立した。被害者への接近などを禁止する保護命令の対象被害を、殴る蹴るといった暴力による身体的DVだけでなく、言葉や態度で相手を追い詰める「精神的DV」に拡大。命令違反への厳罰化も盛り込み、保護と防止の強化を図る。施行は2024年4月1日。”

https://news.yahoo.co.jp/articles/7b9674b44b4b7f70d30e0f68e0cb24cd3cb93dbc

今まで保護命令には精神的な被害は入っていませんでしたが、12日に成立した改正DV法では精神的暴力も保護命令の対象になるとのことです。

精神的なものもこうやって明文化されて、保護の対象になる日がやっと来ました。

今回の改正法は、「自由、名誉、財産に対する脅迫」が追加されますが、脅迫をどうのように証拠を取るかが問題です。名誉とは何を表すのかもあいまいです。

一番わかりやすいのは「おれの言うことをきけないなら生活費を来月からとめる」という財産に対する脅迫でしょう。ただ、夫婦間のお金のやりとりは大抵現金なので、お金を渡されなかったと証明するのか難しい。

夫が「生活費はすべて妻に渡していた」と言うこともあります。銀行口座にあってもそれを使うと不機嫌になるので出金することができず、それは妻が自分で勝手に下ろさなかったということもモラハラの世界ではあります。

日記というのも有効ですが、「どこまで事実かわからない」と言われかねないので、こういったことを証明するには録音かなと思いますが、その録音がまた難しい。

夫が怒鳴りつけている瞬間にスイッチを入れるのはなかなかできないので、いる間中ずっとスイッチを入れっぱなしにするのが確実です。

録れなかったらそれは消去して、録れたらPCなどに移動させてから消去して、新たな録音をするというのがいいかなと思います。

これだとペン型なのでその辺にあっても疑われることは少ないと思います。

注意していただきたいのは、あなたが録音していると同じように夫も録音している可能性があるということです。そうなるとうっかりとしたことは言えません。

というか、こうやって夫婦がお互い録音しあっているという歪んだ家庭生活は異常なので、さっさと見切りをつけた方がよろしいかと思います。

離婚後の姓をどうするか問題

離婚後、姓をどうするかについては離婚を考える中で少し重要な問題です。

離婚後は前の戸籍に戻るのが順当なのですが、今名乗っている夫の姓をそのまま継続することもできます。働いていて急に姓を変えると周りが混乱する、いちいち説明をしなければならない。免許証、パスポート、銀行やクレジットカードなど、すべてのものを変更しなければならない手間。特にお子さんがいると子どもが姓を変えるのを嫌がる場合が多いので、今の姓を選択することになります。

夫と同じ姓を名乗っても、夫の籍にいるわけではありません。分家したわけでもありません。同じ鈴木という姓でもお隣の鈴木さんが赤の他人のように、夫とも赤の他人です。

夫が親権を主張するときに「自分の家の姓を残したい」という場合があります。これは夫がというよりも、夫の親の希望であることが多いのではないかと思います。

姓を変えても夫の遺産は変わりなく子に相続されますので、妻サイドにとってはどうでもいい話なのですが、夫サイドとしては「相続させるなら〇〇家の子どもにさせたい」ということなのでしょう。

ちなみにこの夫の姓を名乗る手続きは離婚後3か月以内にするのですが、この手続きをした後は元の姓に戻すことは原則できないとされています。ただ、ちらっと聞いた話だと「離婚したときは子どもと同じ姓にしないと生活が不便だったのでそうしたが、もう子どもも大きくなり同じ姓でいる必要が無くなったので元の姓に戻りたい」という理由でも認められるとのことでした。真偽のほどはわかりませんのでご参考まで。

この記事に書きましたが

もっくんは樹木希林に請われて内田姓を名乗っています。樹木希林は夫の姓である内田を残すことを熱望したのでしょう。それだけ裕也さんへの愛情が深かったのと、内田家になった身としての責任感かもしれません。一見新しい視点を持つ女性のようで、「家を守る」ということに確固たる信念と深い愛情を持っていた人だったのでしょう。

グレースの履歴

「グレースの履歴」はただいまNHKプレミアムで放送中のドラマです。その前に放送されていた林真理子さん原作の老人施設を舞台にしたドラマを見続けていたのですが、そのドラマが終了後、予約していた時間にブルーレイが録画し続けてくれていたこのドラマを何気なく見ていたら、これが面白いのです。

40代の東京に住むとても仲のいい夫婦の妻が、ある日突然外国で事故に遭い亡くなってしまいます。彼女の残した遺品の中に「グレース」と名付けられた赤いスポーツカーがありました。実在するホンダS800です。

ドラマの最後にはこのグレースに乗って、長い並木道を運転する妻の姿が流されます。

https://www.nhk.jp/p/ts/88ZGN5PJ1Q/

グレースのカーナビに残されていた履歴のとおりに、夫は東京から西へ旅をします。

第6回では夫は30年前に生き別れた弟と母に出会うことになります。妻はカーナビの目的地を滋賀県にして、夫の母と弟を訪ねて行ったのです。

夫の浮気を許せずに、離婚して遠方の行くことを決めた母は、小学生の二人兄弟を一緒に連れて行こうとしますが、「お父さんがひとりになってかわいそうだから」と、夫は母についていきませんでした。

その後母は再婚しますが、一緒に暮らすことができなかった長男(夫)をずっと想い続けていました。夫はグレースの履歴に導かれて弟に会い、母の住む家を訪れますが、認知症が始まっていた母は、一緒に住む孫を「希久夫(夫の名)」と呼んでいました。

そして夫は幼い頃母についていかなかったことを「母を裏切ってしまった」と、30年間自分を責めながら過ごしていたのです。

夫は妻が探し出した母と30年ぶりに再会するのですが、抱き合うわけでも名を呼び合うわけでもなく、ただ、茫然と淡々と言葉もなく終わりました。ただ、母と息子は失った時間をこれから再び繋げるであろうことを予想させる設定でした。

別居、離婚で子どもと離れてしまう方もおられると思います。ドラマのようなことを実際に体験される方もいらっしゃると思います。

その時に一旦離れても、時間が経てば変わる状況も感情もあります。いつかその日まで、望みを捨てず、生きていって欲しいと思います。

「弁護士がちゃんと話を聞いてくれない」について おまけ

こちらの続きです。

弁護士料金が高いので、なかなか依頼することができないという声も伺います。確かに着手金は30万円くらいが普通なので、おいそれと出せる金額ではありません。ただ、法テラスの扶助制度を使えば、ほぼ半額程度の金額で依頼できますし、3回まで無料で相談できます。

https://www.houterasu.or.jp/higaishashien/seido/minjihouritsufujo/index.html

「弁護士がちゃんと話を聞いてくれない」について 2 に書きましたが、弁護士は報酬が少ない場合は対応が冷ややかな場合があります。ただ、世の中捨てたものでもなく、本当に困っている方には「決まった報酬額以下でいいよ」と言ってくれる方もいます。おそらく当事者の生活困窮具合を間近でみての救いの手だったのだろうと思います。

「たくさん取れるところからいただくからいいよ」と言ってくださる方もいて、本当にこういう話を聞くと、「やっぱり弁護士は正義の味方なんだなぁ」とほっこりします。

ではどうやってこのような弁護士を探すかですが、やはり一番は口コミです。どなたか知り合いの方が利用された弁護士を紹介していただくのが間違いありません。

ネットで探す場合は当たりはずれが大きく、下手をすると「離婚事件はやったことがほとんどない」というようなド素人同然の弁護士の場合があります。特に安い報酬しか受け取れない、着手金だけもらえればいいかみたいな弁護士は、手抜きをされたり、交渉が上手でなかったりします。

ともかく弁護士は忙しいので、なかなかコミュニケーションをとることができず、こちらの希望をきちんと理解してくれていない場合もあります。

契約までは親切だったけど、契約したとたん忙しいを理由に連絡が取れなくなったりする場合もあります。

本当に弁護士選びは慎重にしましょう。

「弁護士がちゃんと話を聞いてくれない」について 2

こちらの続きです。

役所の無料法律相談ではなく、実際に弁護士事務所に行って相談したが、なかなか親身になってもらえなかったという話も伺います。

弁護士は受任するときには「その事案が勝つ見込みがないとはいえないこと←(いつも思うけど、この二重否定だか三重否定だかはどうにかならないのだろうか)ということを条件につけています。

要するに勝てる見込みのないものは受け付けないのです。そして弁護士費用というのは最初に支払う着手金と終わった時に支払う成功報酬がだいたいの儲けになります。離婚したいと依頼して離婚できなかった場合はこの成功報酬が発生しませんので、離婚できそうにもないときにはお断りされることになります。

さらに「経済的利益の〇%」も成功報酬になります。養育費も婚姻費用も相手と折半した財産も慰謝料も全部経済的利益としてカウントされて弁護士に支払うことになります。

弁護士が家事事件で身を乗り出すのは相手がお金持ちの場合です。東京では5千万円以上の家やマンションはざらにありますから、この半分をいただいてさらに貯金も退職金もとなると、結構な額の財産分与の額になり、成功報酬も百万単位になります。

「弁護士に最初は都内の一等地にマンションを持っていると言ったら親身になって話を聞いてくれたんですが、そのマンションは夫の父親から贈与されたもので、私に権利がないとわかると豹変して『ほかに行ってみてはどうですか』と言われたんです」とお怒りになった方がいますが、残念ながらそういうものなのです。

若い夫婦などはだいたい不動産も貯金もありませんので、とれるものといったら養育費くらいのもので、しかも夫の給料は安いので養育費も低くなりがちです。そうなるとなかなか引き受けてくれる弁護士を探すのは大変ということになります。

それでも子どもを抱えた若いお母さんが困窮しているとなると、心ある弁護士が成功報酬に関わらず引き受けてくれたりしますので、世の中捨てたものではありません。

ところが、熟年で不動産も貯金も取れそうにない、後は老後をひとりでなんとか暮らさなくてはといった、こちらも困窮している女性なのですが、残念ながらこちらに同情してくれる弁護士はなかなかいません。何しろ養育費もないのですから、経済的利益が発生せず、ただ離婚だけとなると、やはり引き受け手がありません。

「なぜ弁護士がひきうけてくれないのだろう」「なぜ弁護士は態度が冷ややかなんだろう」と困惑している方が大勢いますので、解説しました。世の中せちがらい、弁護士は正義の味方だと思っていたという方はがっかりされるかもしれませんが、事務所の経費や事務員さんの給料など経営維持のための必要経費はかかりますので、なかなかドラマのようにはいかないのでしょうね。