疫病神と福の神

世の中には、その人と一緒にいるだけで、なぜか良くないことが起きるということがあります。私にもありました。その人のそばにいるとなぜか災いが起きる。良くないことが起きるのです。

それに気づいた私がその人と距離を取ろうとしたら、彼女は「私といると悪いことが起きるからね」と、怒ったような、私を軽蔑したような顔をしました。ああ、彼女も気づいていたんだ。この人といると、あり得ないような騒動が起きるのを。

確かにその人は外見は優秀で気遣いのできるよい方なのですが、ある日その化けの皮がはがれ、みんなから村八分にあっていました。その様子があまりにもかわいそうだったので、私はお付き合いを続けたのですが、なにしろ良くないことが起きるので、距離を置くことにしました。

良くないこととは彼女から直接的に何かされたわけではなく、彼女が「みんな普通にやってるからしてきたら?」と言うからやってみたら(本当にみんなが普通に日常的にやっていること)、その日に限って大騒動になるとか、「ここに電話をして聞いてみたら?」と教えてくれた先が大騒動の元になったりとか、とにかく私が犠牲者になってしまうのです。

彼女と距離を取ることで、このような大騒動が起きることは無くなりました。疫病神は本当にいるのかもしれません。

反対に福の神のように、その人と関係を持つといいことが起こるという場合もあります。これは幸運の女神様なのだと思い、私はその人と関係を切らさないようにしています。これは理屈ではなく、もはやカンです。特にその人が菩薩さまのようなとびきりいい人だとかということはなく、極めて人間臭い、いいこともするしちょっと悪い事もするのだけど、でもその人とつながっていると、私に幸運がやってくる。

もしそういう人と繋がれたら、その縁は切ってはいけません。ずーーっと繋がっているようにしましょう。逆に疫病神のそばに行ってしまったら、それはすぐに距離をとって関わらないようにすることです。

モラ夫は最たる疫病神かもしれません。だって、その人のそばにいていいことありました?