モラハラ離婚の場合、モラ夫は話し合いになりませんので、ほぼ裁判所で行う調停離婚になりますが、その時は弁護士に依頼することになります。弁護士は特に必要なものではありませんが、いろいろと事情がありまして、弁護士に依頼した方がよろしいと思います。
いろいろな事情のひとつは、あなたは今険しい山に初めてひとりで登ろうとしています。ガイド無しでどのように登るおつもりでしょうか。もちろん今はネットが充実していますので、様々な情報は結構手に入りますから、やってやれないことはありません。
ただ、初めて山に上るにはどのような装備が必要で、頂上はどこで、どの道をどう通っていけばいいのかをガイドしてくれるのが弁護士です。そして最も重要なのは、別居して調停をして離婚するまで、あなたは一度も夫と会わずにこれをすることができます。
弁護士がいない場合、夫が急にあなたのところに来たり、子どもの学校に来る可能性、メールやLineを頻繁に送ってきたり、両親に電話をして脅したりする可能性があります。それをすべて退けてくれるのが弁護士です。
山に登ったら、「あと1時間ほどで中腹に着きますよ」「この先に景色のいいところがありますから、そこで写真を撮りましょう」「トイレはこの先にもうないので、ここで済ませてください」など、逐一教えてくれます。もちろんこれはネットにもある情報ですが、それはネットに上げた人の個人的な体験談であり、体力も天気も違うのに同じようにできるかはわかりません。
弁護士は依頼人の状態に合わせて調整してくれます。↓これはサイトにある弁護士選びのコンテンツですが、結構人気がありまして、ご利用になられる方が多いです。ここに出てくる弁護士に依頼された方もいます。
https://morahara.cocoon.jp/bengoshi.html
とにかく弁護士はDV事案を多く手掛けている方に依頼しましょう。物理の先生に数学を教えてと言ったら、国語の先生に英語を教えてというほどひどくはないけど、専門の人とはやっぱり違うということになります。
そのひとつですが、離婚裁判を傍聴していて、それはそれはあっと驚くような質問をした弁護士がいました。たぶん聞いた人は全員目がテン。それほどひどかった。あまりにもひどいので家に帰ってから弁護士の名前を検索すると(離婚裁判は妻、夫、弁護士の名前が全部わかります)、まったく畑違いの方でした。マジで国語の先生が訳した英文のようなもの。
今時の弁護士は大抵HPを持っているので、検索してみるといいと思います。ただし、「DVに強い」と書いてあっても全然知らなかったり、DVについての解説をずらずら書いてあっても「なんじゃこりゃ」の人もいますので、DVに詳しい友人や相談員と相談しながら依頼してはいかがでしょうか。