「火垂るの墓」の佐久間製菓が廃業

ジブリ作品の「火垂るの墓」にでてきた「サクマ式ドロップス」の佐久間製菓が廃業することになったそうです。なんと創業114年。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5cec435dd56c4b994605469dec84c6d22f1a1b6f

この「火垂るの墓」とドロップスについては2004年5月30日の「風に吹かれて」で書きました。

https://morahara.cocoon.jp/wind2.html

ある時友達と買い物をしていて「あ、サクマドロップだ。火垂るの墓の女の子は これを食べられなかったんだよね。かわいそうだったね」と言った瞬間から、私はサクマドロップスの缶を見ただけでそそくさと売り場を離れるようになってしまいました(^^;)

あれからもう18年が経っていますがいまだに「火垂るの墓」は見られません。ただ、サクマ式ドロップスの缶を見ても「火垂るの墓」と直結することは無くなりました。というか、飴の類を食べることも買うことも無くなったので、まったく売り場に行かなくなったことが大きいです。

このサクマ式ドロップスの話になると、「きょうだいで何色を食べるか争った」「残したまま長く置くと飴同士がくっついてしまい、缶の底にも張り付いてしまって箸で取った」と言う話に繋がります。

#給食の鯨ベーコンと一緒ですね(あー、昭和以外の生まれの方にわからない話をしてしまった)

古いものが次々と無くなっていくと時代の移り変わりを感じます。いつまでも今と同じじゃないんだなと、「閉店のお知らせ」の張り紙がしてあるお店を見つけるたびに思います。前回書いた「振り子」と同じですね。無くなって初めて知る存在の大きさ。

とはいえ、サクマ式ドロップスはそれほど私の生活に密着していたわけではないのであまり衝撃ではないのですが、ああ、また時代を感じるものがひとつなくなったなーとは思います。

ところがサクマ式ドロップス(佐久間製菓)は無くなるのですが、サクマ製菓という源流は同じ会社がもうひとつあって、そちらも同じようにドロップスを販売しているそうなのです。有名なのは「いちごみるく」。

「いちごみるく」も「れもんこりっと」も食べたなー。

なので、缶入りのドロップスはあることはあるのですが、こちらは緑色の缶。やっぱり「火垂るの墓」に出てきた赤い缶は見られなくなるそうです。

こういう時に記念としてひとつ買っておこうかと思ったりしますが、飴はもうなめないので、今回は静かにさようならです。