本当の幸せに気づく時

新しい夜明け

こちらで書いたとおり、いつもは一人暮らしの我が家に子どもや配偶者の方が来て、にぎやかなお正月となりました。いつも一人分しか作らないので、こういうときは分量がわからないのが困ります。

#とりあえず煮物やきんとんは山ほど作る。

今年は「余り物を安く販売するサイト」から三段お重のお節料理セットを買ってみました。初めての「外注お節」です。結果は送料込み6千円だったので「この値段なら来年も買ってもいい、元値の1万円だったら買わない」というクオリティでした。

去年書いた「手抜ききんとん」も作りました。

今年もお世話になりました~手抜ききんとん

今年もドンキの焼き芋2個で作りました。これで大きめのタッパー1個分です。ドンキがなくても、このねっとり感の出る焼き芋ならどこから買ってもいいと思う。

#「紅はるか」や「安寧芋」がこれになるらしい

焼き芋についていた焦げ目が入るので、ちょっと焦げの味がするが玉に瑕ですが、「焦げっぽい!!!」と怒鳴る人もいないので、みんなでパクパク無事完食。今年は配偶者の方が入るので、ちゃんと裏ごししたのでとってもなめらか。ちょっぴりしか入っていないのにバカ高いきんとんなんか買ってらんないわ。

煮物は以前1種類ずつ煮て完成させていたのですが、今回は手抜きをして一緒に煮たら、見栄えが悪い。里芋が煮崩れてしまっているのがある。ということで、後から再度単独煮をして合体させました。

ともかく市販のお節料理というのはみりんたっぷりで甘くて私の舌に合わないんですね。なので昔から煮物は自分で作っていましたが、その煮物を食べながら子どもが「売ってるお節の煮物は甘すぎて美味しくないんだよね」と言い出し、どうやら私の味付けに完全飼育されていることが判明。

#でもね、結婚したら、ふたりの好みを作っていくものなのですよ。それはそれでいいなぁと思います。

焼き物揚げ物は熱いうちに出したいし、お刺身は直前に切りたいので「先にお重でお酒飲んでて」といいつつ台所に立っていたら、本当にお腹がすいていたようで、お刺身を持っていく頃には蒲鉾がすでに完売直前、重箱もスカスカになりつつあり。たっぷり買ったはずにお刺身もあっという間に無くなってしまいました。

若い健康な食欲に驚きながらも、これが幸せなんだなぁとほのぼの、とっても嬉しく思いました。思えば実家のお正月も、結婚後のお正月も、わいわいと賑やかでご馳走がいっぱいでしたが、実家は母親の小言が、婚家は義父の機嫌というふたつが、和やかな座をブチ壊しました。(元夫は外面がいいので、こういうときは素を出さない)

#どんなに丹精込めて料理を作っても、たったひとりがいることで座の雰囲気が壊れてしまう。

そのひとりは自分の言葉がどれだけ人を落ち込ませるかわからない。人の気持ちがわからない。あるのは自分だけ。自分が言いたいことを次々と口から出してくる。

義父はとうにこの世から居なくなり、母は私が行かないことを恨みながら正月だけは弟宅にいました。3日は施設に戻ったはず。

あの、家族が揃った煩くてせわしないお正月が最高に幸せな時だったのだと、彼女が気がつく時が来るのだろうか。