コロナが変えた調停

一昨年はコロナで全国の裁判所がほとんど業務停止になりました。調停は全面ストップでした。そのコロナのおかげで思わぬ副産物がありました。電話調停が大いに進んだのです。今までもあったのですが、設備整備があまり充実しておらず、もし電話調停を望むなら設備のある部屋が取れないので、調停はずっと後になってしまっていました。それがコロナのおかげで整備がぐ~んと進んだのだそうです。

電話調停とは文字通り裁判所に行かなくても自宅から調停に参加することができます。こちら側が用意するのはスマホだけです。

この電話調停の良いところは、調停は相手方がいる場所の管轄裁判所へ申し立てるので、もし「実家に帰りたい」「どこか別のところに避難したい」場合は調停のたびに相手がいる場所へ出向かなければならなかったのですが、これをしなくてよいことになります。


もし弁護士を依頼していた場合は弁護士の事務所に行き、弁護士と一緒に電話で調停に参加します。弁護士だけが裁判所に行って、あなたが他の場所でスマホで参加することも可能です。弁護士がいなくてもあなたたけ参加することも可能です。

とにかく裁判所に行かなくてもいいので時間が省け、交通費が相当楽になります。ただ離婚の場合は成立したときは裁判所に行かなくてはいけません。他に1回目は少し手間ですが裁判所に行き、人となりを調停委員に見てもらった方がいいと思います。

なにしろ「人は見た目が9割」なので、最初にあなたがどういう人か、調停委員にイメージしてもらった方がいいんじゃないかなーと思います。ただ、設備があるところが限られているので、なかなかスケジューリングが難しいので時間が長引く場合があることを覚えておいてくださいね。