以前ここで描いた大阪教育大付属池田小事件の宅間守。
#「大阪教育大付属」と付けるのは大阪には池田市立池田小学校という学校があり、混同される方がいると本郷さんが仰っていましたので、正式に大阪教育大付属と記します。
ここで宅間守について書きました。200万円のお金をとって(慰謝料という名目ですが、元の配偶者としては200万円を払ってでも別れたかったのでしょう)離婚したものの、しつこくストーカーを続け、大量殺人事件を起こしたのも元妻が自分と別れたからだ、別れなかったら子どもたちは死ななくて済んだ、子どもが死んだのは元妻のせいだと言い続けていました。
自分が何かをしでかしたら全部人のせいというのは、モラハラ夫がよく使う手です。「お前のせいだ」「お前が悪いからだ」という責任転嫁はモラハラ夫の特徴的な行動です。
モラハラ被害者同盟からは今では普通に使われている言葉が生み出されましたが、「死ぬ死ぬ詐欺」もそのひとつです。モラハラパブである方が使われたのが最初です。
別れたら死ぬと言われ、離婚できない方もかなりの割合でいます。「殺してやる」は警察が出動できる言葉ですが、「死んでやる」というのは除外されます。しかも「俺が死んだらお前のせいだ」と言われれば罪悪感から家を離れる決心がつきません。
そういう方には私は「死にたいというのは本人の希望ですから、本人のなさりたいようにさせればいいでしょう。一人前の大人が自分の意思で行動するんです。尊重してあげましょう」と言います。
「死ぬという行為を誰かのせいにするというのは暴力です。相手の体を傷つけるのも、心を傷つけるのも暴力です。そして自分の意のままにするために自殺するぞと脅かすのは最高級の暴力です。自分で暴力をふるっておいて、それを人のせいにするのは宅間のような人格が破壊された卑怯者のすることです。彼が死んでもまったくあなたに責任はありません。彼は自分で死を選んだのです。それは彼の責任においての出来事です」
誰かを動かすために死ぬ死ぬというのは、3歳児が「全部ママのせいだ!」というのとそっくりです。責任を誰かになすりつけて人を動かそうとするという悪知恵だけはいっちょ前にあって、誰かを愛するという部分が発達しないままに大人になった人。
死ぬ死ぬ詐欺は卑怯者がよく使うチープなアイテムですので、惑わされないようにしましょう。大体人を死にそうな目に遭わせておいて、離れると言ったら「死ぬ死ぬ」とは何事だ!バカじゃないか。