妻が夫より収入が多かったら

今開催中の「避難応援プロジェクト」でよく出る質問です。

Q:妻が夫よりも収入が多い場合、別居しての婚姻費用は妻から夫に支払うのでしょうか。

A:はい、そうです。年金分割も、妻の方が収入が高い場合は、妻の年金の分割になります。ただ婚姻費用の場合、妻と子が一緒に住んでいる場合は子の養育費分を夫に請求するので、計算がややこしくなると思います。それでも婚姻費用が欲しいという夫がいたら、

「早く別れる決心をしてよかった」

と思えます。ヒモは早く切るに限る。

年金分割は夫婦が一緒に暮らした期間の分割になりますから、妻の収入が多い場合は早めに別れないと老後の大切な年金を沢山夫に持って行かれます。もらう場合は「がっかり、たった1万円」ですが、持って行かれる場合は「1万円も盗られる!」と思うでしょう。

何事も早めの決心が吉です。

第1回プロジェクトが終了しました

「モラル・ハラスメントのすべて」

6月20日(土)に本年度初めての「モラハラからの避難応援プロジェクト」を開催しました。当日ご参加くださったみなさま、お疲れさまでした。

いつもプロジェクトは2時間が濃厚で、前もっていただいていた質問が次から次へと繰り出されるので、毎回やっている私も脳みそぎっしりになりますので、きっとお帰りになるときは、ふらふらだったのではないでしょうか。

このプロジェクトは毎回小さな部屋で行うのですが、今回は三密を避けるため、大きめのお部屋をご用意しました。プロジェクトの内容からして、本当は小さな部屋でみっちりとやりたいところでしたが、コロナ対策、いたしかたない。

そして今回は仙台と岡山フェリースを結んで、リモートで行いました。それぞれの会場にお越し下さった方はリモートでの参加です。私も地方に住んでいたので、この類の催しがないことは知っています。大都市ですらDV講座には人は集まりません。ましてや地方では難しいでしょう。

コロナは様々な生活スタイルを変えましたが、ことこの「リモート」に関しては必要に迫られて取り入れてみたら存外便利なので、緊急事態が終わっても継続していく会社や人が多いと思います。私もそのひとりです。

家から出なくても、PCやスマホさえあればそこで用が足せるなら、それにこしたことはないですから。同様に考えている人も結構いて、この分野は急激に進むと思います。

先日「Back to the future2」を見ていたら、家のスクリーンに相手の顔が映り、会話をしている場面がありました。制作年の1985年はこれが未来だと思っていたでしょうが、その想像通りにITは進んでいます。進んではいますが、風習や生活スタイルはそのままなので、今一つスタイリッシュな未来に住んでいる気分になれませんが。

リモートの他に今回活躍したのは先日楽天セールで買った「スマートウォッチ」

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私が買ったのはこれ。睡眠時間や歩行距離、メールやline通知機能が欲しくて買いました。
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友人のお勧めはこっち。バンドの色が沢山あって、こちらの方がおしゃれ。

クーポン利用で2,880円でしたが、今回は大活躍。プロジェクトの間に各地から「声が聞こえにくい」「もっと音を大きく」などの指令がこのスマートウォッチに入ってきます。司会進行しながらこのスマートウォッチがブルブルしてLineのメッセを伝え、あたふたとPCやタブレットを操作するという、なんとも忙しい体験でした。スマートウォッチ、まだ買って10日だけどこのために買ったみたい。

数年前、ウェアラブルという身につけるコンピュータがあるというのを知りましたが、もうすでに私でも買えるくらいの価格になっています。プロジェクトもリモートが普通になりましたので、調停もあまり遠くに行かなくてもできるようになったらいいですね。

ラーメンの恨み

前の「ラーメンシェア」で思い出しました。

まだ子どもたちが幼かった時、我が家は週に1度は外食でした。外食といってもラーメンだったりしますが、とりあえず、あまり文句もなく機嫌を損ねることもあまりない外食はとてもありがたいものでした。

私が食べるラーメンはいつも一番安い「醤油ラーメン」。子どもに分けるにはそれが一番良いからです。夫はいつも自分がその時に食べたいラーメンを注文していました。

ふたりの子どもを連れての外食は大変です。隙あらば這ってどこかへ行ってしまいそうになる下の子を小脇で押さえ、上の子にラーメンを取り分けて食べさせる。夫はひとりでうまそうにラーメンをすすります。

一度でいいから私が好きな白髪葱がたっぷり乗ったラーメンや、コーンバターラーメンを食べてみたいなと思っても、何しろ子どもに分けなければならないので、それはできませんでした。大体むずかる子どもを片腕で押さえたり、あやしたりしながら伸びきったラーメンを必死ですすらなければなりません。

「そんなんじゃ、食った気がしないだろう」

食べ終えてシーシーと爪楊枝で歯をせせる夫。

せめて食べ終えたら子どもをひとり預かって欲しいと思っても、そんなことはするはずもなく言えるはずもなく、考えつきもしない。子どもの面倒を見るのは母親の役目だからです。

夫は人の前ではイクメンの皮を被りますが、それは場面によります。温泉はゆっくり入りたいからひとりで入る。私はふたりの子どもを追いかけまわしながら、夫より先に出なければ機嫌が悪くなるので、わさわさと手早く出る。食事は自分が楽しみたいから子どもの面倒はみないし、大体子どもの面倒は古代より女の役目←この時はイクメンはしない。

そしてこのことを親や友人に愚痴ったところで「そんなの当たり前じゃない」と言われます。

母親が自分の分を分けるのは当たり前じゃない。

母親がひとりで子どもの面倒をみるのはあたり前じゃない。

夫は仕事で疲れているんだから。(私もフルタイムで仕事をしているんですけどー←これには「女の仕事と男の仕事は違うでしょ」の返答がある。あのー、私の仕事って男女区別ないんですけどー)

父親は何もせず、妻が伸び切ったラーメンを片手に子どもを抱えながら食べていても当たり前でした。

こんなのを見ていたら、子どもを産もうという女性がいなくなるのは当たり前だ。

結婚していた頃のことを思い出すことはほとんどないけれど、何かのスイッチが入った時は思い出す。

食い物の恨みは底なしだ←添てんさん節入るw

給付金の行方

我が家にもやっとアベノマスクが届き、コロナ給付金の申請書も出しました。さて、給付金はいつ私の口座に振り込まれるのでしょうか。東京は都会だから早いというわけでは今回はありませんでした。小さな自治体ではもうすでに振り込まれていますし、都会は人口が多い分、発送量も処理量も多くなりますから、遅れがちになるのはいたしかたないかなと思います。

給付金を個人ではなく世帯ごとに配ることについては、多くの方が異議を唱えました。もちろん私もです。

すでに避難している被害者に対しての対応はしてくれました。でも、同居をしているDV被害者は世帯主に振り込まれてしまうから、本人の手には入らないではないかと、これまた心配して下さる方が大勢いましたが、同居しているDV被害者の場合、振込先が本人であろうと夫であろうと、本人の手には渡りませんから同じです。


もし本気で「本人に渡してあげたい」「個人別の振り込みを!」と仰っているのであれば、ちょっとDVのお勉強からし直した方がよいと思います。個人の口座に振り込まれても、モラ夫は「家計に入れるから寄こせ」と言います。言わないまでも被害者ならば「ぜひ家計費に入れてください」と自分から差し出します。それがDV家庭で普通に行われている普通の忖度です。

ここで渡さなければモラ夫は「不機嫌」「無視」「家のあらゆるところで威嚇の大きな音を立てる」「子どもに皮肉をいう」「あらゆる場面で嫌がらせを行う」といった攻撃に出ます。家中に響く「ドタン!バタン!ガシャン!」という苛立ちを伝える音、もしくは完全無視の不機嫌。

「早く出せ!」「10万円寄こせ!」「言わなきゃ出さないのか!!!」「出せ出せ寄こせ!!!!」

それがわかっているから「どうぞ」とお金を差し出します。夫は寄こせとは言いませんでした。妻が自分から差し出すのです。

これがモラハラです。もし今回給付金が「これ、君の分だから」と、夫が妻に渡したら、夫は加害者ではないか、加害者ならば何か企んでいるかのどちらかです。

私がまだ結婚している時にも似たようなお金もらったことがありました。子ども給付だったかな。その時、夫は確かに「○○を買おう」と私に言いました。私は賛成しました。夫の言うことに反対は言えません。言えないから反対という思考すらでてきません。考えるということも思いつかず、夫がそういうならばそれを買う。なんの疑問もなく、「いいわね!」と言う。

それがモラハラ被害者と言うものです。

【くどいけど言う!】まだ間に合います!

https://digital.asahi.com/articles/ASN4Z6JVHN4ZUTFL007.html

総務省は5月1日以降も自治体に申し出れば別住所で受け取れるようにするとしている。

すでに夫に支払っていたら、後から返還を求めるとのことです。
「え?あのケチモラ夫が返還なんかしないわよ」と思われるでしょうが、返還しなければおそらく(おそらくですよ!)税金などと一緒に差っ引くと思います。それも支払わなければ差し押さえもするでしょ。

あー、国はなんでもできるわー。この手で養育費もやってくれればいいのにー。

【再度言う!】絶対に10万円うけとりましょう!!

もう時間がないので声を大にして言う!10万円はあなたのものです!絶対にモラ夫に渡しちゃいかん!

やりかたはこのブログが見やすいです。この通りに動いてください。

https://note.com/yasusensho/n/n70681d162b7f

この中に「申出書」とありますが、それはこれです。私がダウンロードしておきました。
https://morahara.cocoon.jp/000684545.xls

問題のDV被害者であることの証明書ですが、総務省から流れている通知は( 各都道府県配偶者暴力相談支援センター主管部(局) 宛になっていますが、たぶんここから各自治体DV担当宛に転送されていると思います。よってこのままお住いの場所のDV担当はこの通りに動かねばなりません。

”なお、居住地の 確認に当たっては、住民票等によることが困難である場合もあることから、例えば、民間支援団体からの証明文書などによる確認や、直近の公共料金(電気、水道、ガス等)の請求書等により、居所の特定に必要な確認を行いつつ、申出者に過重な証明負担を課さないよう、柔軟に対応していただきますようお願いいたします。また、民間シェルターに緊急的に 避難し ている被害者又は民間のDV被害者支援団体からの支援を受け、実家や知人宅等に緊急的に避難している被害者で 、居住地の行政機関とこれまで連絡を取っていなかった被害者が、新たにDV被害申出確認書の迅速な 発行を申請することが想定されます。その際には、申出者等に事情を 確認するとともに、必要な本人確認と居住地の確認を行った上で、配偶者からの暴力を理由とした避難事例である と合理的に 判断できる場合には、同確認書を速やかに発行していただくようお願いいたします。”

柔軟にやれと書いてあるので、柔軟に動いてもらってください。ただ、チキンな区長や担当部所長の場合は難色を示すかもしれません。その時は市会議員、県会議員などに訴えてください。議員は市民の代表です。

でもね、私思うんですが、本来これは個人で申請するもので、世帯主がまとめてやるものではないと思うのです。ただ今回時間がないので、手間暇を省くために世帯主がまとめてという話になったとは思いますが、DV被害者であろうがなかろうが、同一人物が2か所から出てきたら、マイナンバーで突合させればいいだけの話ではないでしょうか。それだけはじいて、申請書には電話番号を書かせると思うので、電話で事情を問い合わせればいいだけの話ではないでしょうか。

または片方の口座名義人が本人の名前であれば、そこに振り込めばいいだけの話じゃないかと思うのですが、違う?


【緊急!!】DVで別居している方は至急役所へ申請してください

コロナウィルスのため、国民全員に10万円を配る件について、緊急のお知らせがでました。

https://digital.asahi.com/articles/ASN4S32V9N4RUTFL00G.html

対象の人には自治体の窓口で「申出書」を提出してもらう。申出書は市町村の窓口のほか総務省ホームページなどでも入手できる。申し出の情報は住民票がある自治体へ連絡し、世帯主への支払いをストップする。そのため総務省は原則として24~30日に自治体の給付金窓口に申し出るよう呼びかけるが、30日をすぎても申し出はできる。

 申出書にもとづいて住民票がある自治体へ連絡するが、いまの住所などの情報は知らせない。

 申し出にはDV被害を確認できる書類が必要となる。たとえば裁判所からの保護命令決定書や、配偶者暴力相談支援センターや市町村などにDVについて相談したときの証明書などだ。すでに住民票を移しており住民基本台帳の閲覧制限などの支援を受けていれば、書類は必要ない。内閣府によると1年以内の避難で、公共料金の請求書などで居住地が確認できれば、市町村のDV相談窓口で書類を発行してもらえる。

わかりにくい場合は、ともかく住んでいる場所の役所に行って、「DVの被害者である」「給付金の手続きについて聞きたい」と話してください。4月30日が締め切り日ですが、その後も手続きはできるそうです。ただし、夫に渡った後だったらどうなるかはわかりませんので、至急動いてください。行けない場合は電話してください。

傷がないモラハラでも認められるべきですので、がんばって行って下さい!

DV相談は減っています

4月7日、総理大臣の記者会見の中

(記者)
 日本テレビの菅原です。よろしくお願いいたします。
 海外の事例ですと、長い自粛の影響で、児童虐待ですとか、DV(ドメスティック・バイオレンス)の相談件数が増加しているといった事例が報告されています。日本はまだそこまで長い自粛ではなかったと思いますが、現状、どういう状況になっているのかというのを政府の方で把握していらっしゃるのかということが1点と、シェルターなどは、いわゆる3密に当てはまるようなケースというのもあると思うのですけれども、今後のそういった場所の避難場所の運営についてはどのようにお考えでしょうか。

(安倍総理)
 海外では、このDVが増加しているという状況が出てきているということを私も承知をしておりますが、国内において、まだそういう兆候が出ているということを、私は報告は、今、受けておりません。ただ、海外でそういう状況が起こっておりますから、今日から我々は本格的な緊急事態となりますので、なるべく外出を自粛していただくようになりますので、十分に注意深く対応していきたいと思いますし、そういう状況があれば直ちに電話していただきたいと、このように思っています。DVにおいても、子供たちに対する場合もありますし、189(イチハヤク)という電話に電話していただければと、このように思います。
 そしてまた、シェルターについては、今年度の予算でシェルターの支援をより一層強化をしていくことになりました。今、おっしゃったように、シェルターにおいて感染者が出てくることのないように、3密にしっかりと対応していただくようにしていきたいと、このように思います。

https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2020/0407kaiken.html

私が聞いている地域だけの話かもしれませんが、外出自粛要請が出てからDV相談は減っているのです。なぜ減るのか総理大臣わかるかな。夫が家にいるから電話をかけられないんですよ。家の中は一発即発の超緊張状態なのですよ。今、何があってもおかしくない。

確かに求めがなければこちらから出向くわけにもいかないでしょう。せめて警察にDV被害者の求めには注意深く対応するよう指示してください。どうもDVではないかと思われる殺人事件はすでに起こっています。

町を歩けば小さな店が次々と閉店の張り紙をして、店の中はすっぽりと何もなくなっている光景が広がっています。ここで働いていた人たちはもう収入が無くなるのでしょう。こういう時は非力な者から死んでいきます。コロナで死ぬか、餓死で死ぬか。

108兆円のコロナ対策費はどうやら張りぼてで、あることがわかりました。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200411-00216677-hbolz-soci&p=3

収入が減った人たちにお金が渡るまでは時間も手間もかかるようです。唯一、ネットカフェで暮らしていた人たちがホテルを提供された映像を見て、安堵しています。その後空いている都営住宅に移ることになるそうです。会見にあったとおり、シェルターに対する支援金も今年増額されています。

2月から毎日予想しなかったことが起こるようになり、2日後どうなっているかわからなくなっています。何かあったらではなく、ある前に警察か行政に走りこんでください。役所はちゃんと動いています。休日は警察です。ちゃんと守ってくれますから、安心して飛び込んでください。

危険な”Stay at home”

コロナウィルスが爆発的に感染して医療崩壊が起きないようにするため、「不要不急以外は家にいて」のメッセージが政府から出されています。海外ではロックダウン(都市封鎖)が行われ、劇場、レストランなどは閉鎖され、仕事はテレワークになっています。

日本でテレワークなんて大企業だけでしょと思っていたら、友人の話だと東日本大震災の時に会社に行かなくても仕事ができるようにと、結構あちこちの会社が整備していたそう。

「パパママふたりともテレワーク」の家もあるそうです。さすが東京。たぶん私の故郷ではそんなのないと思う。感染者数もシングルだし、危機感も薄いだろうな。

そして伝わってきているのが、全世界で広がっているのはコロナウィルスだけでなく、DVの数も拡大しているそうです。

https://news.yahoo.co.jp/byline/sunainaoko/20200331-00170554/

https://digital.asahi.com/articles/ASN3Z64YHN3VUTFL00D.html

オーストラリアではDV対策資金として100億円を投じると発表されました。
https://www.afpbb.com/articles/-/3275915

実はコロナウィルスが始まる前からこのことが懸念されていました。「働き方改革」で残業が無くなった夫が早く家に帰ってくるようになり、顔を合わせないことで何とか保っていた夫婦関係が、長く一緒にいることで緊張度が増し、「夫からの暴言」「物を投げる」といった行為が頻発するようになっていました。

つまり「夫が長時間家にいることと夫からの暴力の頻度は正比例する」というのはずっと前から言われていたことでした。「働き方改革」は夫を家に早く帰し、家事育児の分担をさせる意味もあってのことだったのでしょうが、残念ながらそうではないのです。

その割合はどれくらいなのかはわかりませんが、家にいるとイライラし始める夫というのは一定数いて、そのイライラが妻子にぶつけられるのです。リーマンショックの時にもDVの件数がぐっと上がったと記憶しています。残業が無くなって家にいることが多くなったり、残業が無くなることで収入が減ったり、仕事そのものも順調ではないため、そのストレスが弱い者に向かっていく。これはもう、方程式です。

昔から「夫は元気で留守がいい」とは言ったものですが、外面を保つために家で家族に暴言を吐く夫は、ずっと留守がいい。

夫に家事と育児の分担をさせ、妻を外に出す(働かせて税金とる)といった案を考えたのは国のエライ人だと思いますが、こういった方程式があるのはご存じなのでしょうか。財務省と厚労省と内閣府で「お宅んちはどう?」といった内輪話でもしてほしいものです。

目には目を

千葉県野田市で父親から虐待を受けて亡くなった、心愛さん殺人事件の判決が先週金曜にありました。「心愛は嘘を言っている」「他の人たちも嘘を言っている」と、裁判所でも「自分は悪くない」を貫いた父親。

DV加害者は真っ黒から薄いグレーまで、 グレーゾーンがあります。私はなんでもかんでもモラハラにしてしまいたくないので、薄いグレーのような場合は、 なんでもかんでも離婚すればいいというものではないと思うので 夫への対応を変えたり、第三者を入れて話し合うなりしてみたらとお話しすることもあります。

ただ、今回のように真っ黒な加害者というのはなかなかお目にかかりません。目黒の結愛ちゃん殺人事件の父親はたぶん「自分は悪くない、なんで結愛のヤツ死にやがったんだ」と心では思っていても、法廷では頭を垂れました。そうした方が罪が軽くなると、弁護士から言い含められたのではないでしょうか。

今回の加害者も弁護士から反省の色を見せれば刑は軽くなるとか言われたと思うのです。ところが真っ向から「自分は悪くない」と言い張る。加害者の実母にいたっては「児相がもっと虐待のリスクを説明してくれたら止めたのに」とこの期におよんで児相のせいにしようとする。この母にしてこの子あり。

小さな頃から何かあったら「これは〇〇ちゃんのせい、あなたは何も悪くない」と言われて育ってきたのではないでしょうか。すべて責任転嫁をする家庭で育てられ、モンスターが完成したというところかもしれません。これはもう池田小事件の宅間並みのモンスター。サイコパスの見本みたいな男。

加害者の特徴は二面性を持つこと。普通法廷という場では外の顔が出るものですが、この加害者の場合、一貫して「自分は悪くない」「周りが嘘をついている」と思い込めている。すごいなこれ、と思う。

量刑を重くしても抑止力にはならないとよく言われますが、私は被害者に対してしたことをそのまま加害者にさせればいいと思う。2時間スクワットをさせたのなら、同じことを加害者にさせればいいと思う。冬の夜に一晩中立たせたのなら、同じように外で立たせればいいと思う。

こういった事件があるたびに、そんな風に思うんですけどね。