他人事とは思えないー「晩御飯まだか」と言われ「『死ね』と言いながら刺しました」夫が死亡 64歳妻を逮捕

昨日のニュースで取り上げられていたのが、この事件です。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9d6ae01345ba9ee95916a4403fa9fa17e42578a7

“14日午後10時すぎ、大阪市港区の自宅で夕食を作っていた64歳の妻に76歳の夫が掛けたひと言…。


「晩ご飯はまだか」

 そう言われた妻は包丁を手に持って階段を駆け上がり、上の階で寝転んでいた夫の腹を刺したということです。”

この記事につけられたコメントのほとんどが「妻の気持ちがわかる」「高齢の男性は妻を召使だと思っている」といった、妻に同情するものばかりでした。そしてあちこちで繰り広げられている高齢男性の横暴なふるまいを披露していました。

現在70歳以上の高齢者は「男は外で稼いで女は家で家事して言うこと聞け」「誰に食わせてもらっていると思っているんだ」をやってきた人たちです。「晩御飯まだか」は単なるきっかけで、これはコップに落とされた一滴や、ロバの背中に置いた1本の藁といった、ギリギリの状態で持ちこたえていた最後の一滴や一本で限界を超えたと想像されます。

救われるのはこのコメ主のほとんどがその状態を理解しており、その一言で夫を殺したと思っていないことです。それだけ街にはありふれた光景なのかもしれません。

以前同じような事件があったとき掲示板で「殺されるかもしれない恐怖と殺すかもしれない恐怖の両方がある」と投稿がありました。モラハラの日常を送っていると、こういった事件をみな自分のこととして考えると他人事とは思えないのでしょう。

他人事とは思えない人たちがギリギリの生活をしている日常。殺すとか殺されると思うことが日常にある方たち。一瞬で世界が変わります。そこに踏みとどまるか、安心して暮らせる日を求めて危険な場所から立ち去るか。

避難応援プロジェクトは明日です。