ありがとう、松屋

昨日PayPayがキャンペーンをしている吉野家からテイクアウトしようとしてお店行ったら、なんと閉店。すでに店の中はがらんどうで看板もない。毎日前を通っていたのに気づかなかった私もどうかしてる。

ショック。年に1回入るか入らないかという程度の吉野家だったので、生活に不便になることはないのですが、何となくファストフード=吉野家という感じだったので、コロナ不況もここまできたかの思いがあります。

そうなると、松屋は。。

子どもと一緒に初めて東京に来てから12年が経ちます。故郷から夜行バスでやってきて、電車を降りたのはまだ午前7時前。雨が降っていました。

寒いし、手配した部屋には食べ物はないし、暖房器具が到着するにはあと数時間かかるし、何よりお腹がすいたので、手っ取り早く駅前にあった松屋に入りました。故郷には松屋はないので、子どもにとっても私にとっても初松屋。

私は朝定食、子どもは大盛牛めしを注文して、カウンターしかない席に座っていました。やってきたあつ~いお味噌汁を一口すすると、それが腹わたにしみわたり、長旅の疲れがほどけていきました。

1月の末になると、いつもあの時のことを思い出します。駅前の松屋へはその後入る機会がほとんどなく、いつぞや牛筋カレーが美味しいという評判を聞き、1回入ったかなという程度です。

バーミヤンが閉店し、吉野家が無くなり、もしかしてこの松屋も無くなってしまうのかなと思ったら、いてもたってもいられなくなり、思わずテイクアウトで買ってしまいました。

あの冷たい雨の朝、遠くからふたりしてやってきた私たちを、暖かい味噌汁で迎えてくれた松屋。

できることならこのままずっとそこにあって欲しい。

週末にはあれ以来初めてになる朝定食を食べに行ってみようと思っています。