母がやっと気づいた(かも)

日曜、地震があった翌日、とりあえず母に安否確認をしました。ほんのちょっとケガをしたり、具合が悪くなった時は向こうから連絡があるので、何もないということは無事だということなのですが、ともかく母は自分を気遣って欲しいという欲求がモリモリなので、電話1本で済むならまぁいいかと思ってかけました。

当然何事もなく無事で、地震の時は職員の方が一部屋ずつ安否確認をしてくださっていたとのことで、これは母も「心強かった。安心だった」と感謝していました。

そして続けて言ったのは、「なんだかヒデト(弟仮名)が冷たいのよぅ。電話1本かけてこないし、こちらからかけてもぶっきらぼうで」

残してきた家の状態が気にかかるけど、家の管理を任せている従兄弟に連絡がとれるのは弟のみ。弟を通さないと従兄弟とは連絡がとれない。

「いいわ。なんとかなるでしょ」と母。急にふっきれた。弟が優しくしている間は依存して「あれしろ、これしろ」と言っていたのに。

今年の正月、1月1日にいい気持でお酒を飲んでいる時にいきなり電話してきて「これからお前の家に行く」。病み上がりがいるからダメと言うと「じゃ、姉の家に行くから連れていけ」と言われ、往復4時間かけてのご奉仕を強要されたのだから、もう勘弁してくれなのだと思います。

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依存する先の人はいつも利用されます。断れない人はこの依存先になります。しかたがないといつも引き受けていると、誰からもその苦労をわかってもらえず、「それは〇〇がいつもしているから」で、なぜかひとりでやっかいを背負い込むことになります。

そしてその要求は次第にアップグレードし、背負いきれなくなっても要求は止まらず、結局自分の周りの人に当たり散らしたりして自分の立場を悪くします。

何かを引き受ける前には、それは全部自分がしなければならないことか、他にする人はいないのかを考えて、いつも誰かの依存先になってしまう人にならないようにしましょう。

でも、断れないという方は、断るセリフをいくつか準備しておきましょう。時間がないでも、やれる自信がないでもいい、断るときは大げさな芝居をして「ああ~、やってあげたいんだけど、今別のことでいっぱいいっぱいなんだ~」とか、「中途半端にやって途中で投げ出すとご迷惑をかけるから」でもいい。とにかくセリフを用意しておく。

ちなみに私は20代の時に「母の老後の面倒はみられない」と弟と母にきっちりと宣言をしたので、両方とも私を介護人にすることは無理だとわかっています。できないのにあたかもできるような中途半端な態度をとると、事を複雑にします。

母は子どもには頼れないとわかったら、日常の不満は別のところで発散する方法を自分でみつけるでしょう。そういう方向に仕向けるのが、結局はみんなのためになります。