ステイホームと灰汁

緊急事態宣言が出て、不要不急の外出は控えるようにとお達しが出ていますが、お店もジムも営業しているし、元々夜は外に出ないので、私の生活は普段と変わりなく淡々と流れています。

こんな時はひとり暮らしの気ままさが十分に味わえます。

今日は何を食べさせようかとか、とにかく同居人がいると1日中「次に食べさせるもの」のことで頭がいっぱい。だけどひとり暮らしならば今日は何を食べようかなーと、自分が食べるもののことで頭がいっぱい(楽しい♪)

ひとりで「今日のお酒は何にしようかなー」と、料理に合わせてお酒を選び、ゆっくりと食事をしながらテレビを見る。撮りだめたブルーレイの映画を見る。当然チャンネル独り占め。ダラダラと続く夕飯は、席をリクライニングの椅子に替えて続く。

被害者の方は「ひとりになるのが寂しい、怖い。モラ夫でもいないよりマシ」と仰るけど、それは、「ひとりで食べる食事は寂しい」という、どこかの方の言葉をうのみにしているからではないでしょうか。

一生懸命作ったところで何も言わずに食べるか、味が薄い濃い、量が多い、少ないと言われながら食べる食事がひとりで食べる食事よりも旨かろうはずがない。

なのに「ひとりで食べる食事が寂しいと聞いた」と、ひとりになることをためらう。

昔、当時人気だったシンガーが「料理が好きなんです。灰汁も味のひとつと思って取りません」というインタビュー記事を見つけ、「そうだよね、灰汁も味のひとつだよね」と灰汁を取らないようになりました。

その時は灰汁を取るのが面倒だったから「灰汁も味のうち」という言葉に飛びつきました。人間、自分の都合のよい言葉に飛びつくを実践しました(笑

避難をためらっている方たちは、もしかしたらその傾向がありませんか?

夫とぴったりと一緒にいるステイホームは楽しいですか?

それとも「モラ夫でもいないよりマシ」ですか?