拉致被害者家族の横田さん夫妻の講演を聞いたのはもう10年前のことになります。私は主催者側のスタッフとして、舞台の袖でお話を伺いました。
講演前に「めぐみ」というアニメーション映画の上映がありました。めぐみさんが生まれた時から拉致をされ、その後の拉致被害者救出活動のことなどが描かれているアニメーションでした。そのアニメは↓
会場で横田さんご夫妻はこのアニメーションをご覧になりませんでした。辛くて見ることができないとのことでした。私もこのアニメを今再視聴しましたが、胸が詰まります。
アニメの後、お二人のお話を伺いました。横田さんご夫妻は、何百回も同じ話をされてきたと思いますが、その訴えるお声はまるで初めてお話しされるようで、言葉が力を持っていて、とても心が揺さぶられました。(時々こういった講演会でお話される方は、え?と思うほど慣れきっていて、なんだか不思議な気持ちになる時があるので)
「みなさん力をお貸しください」とお話しされる横田さんに、「私たちは何ができるでしょうか」と質問した方がいました。すると横田さんは、「拉致問題に力を入れている議員の方に票を入れてください」と仰ったと思います。拉致問題に力を入れている議員って誰だろうと、私は家に帰ってからググった記憶があります。
横田滋さんが無念の気持ちを抱きながら亡くなった今、せめてお母さんには会わせてあげたい。
そのために私が個人としてできるのは、もう一度同じキーワードでググること。
そうでもしないと、かわいそうすぎてたまらない。