養育費も婚姻費用も永遠ではありません

相談員頃に、養育費や婚姻費用の金額が決まった方には必ず言うことがありました。

「養育費も婚費も決まった金額が永遠に続くわけではありません。特に若い場合は相手は再婚する率が高いです。それも結構早く再婚します。相手に扶養家族ができるわけですから必ず養育費の減額請求を出してきます。だから、今もらっている金額がずっと続くと思わずに、もっと収入を増やす方法を考えておいてください」

これをどれくらいの方がどれほどしっかりと聞いて下さったかわかりませんが、いきなり裁判所から「養育費の減額請求」が来ても、「あ、来たか」くらいに思ってもらえたら、ダメージも少なくて済むので、このことは必ずお話していました。

今回のパブコメではとにかく養育費を確実に支払ってもらう方が共同親権よりも先だろうと書きました。養育費の話をつけたしのように扱うというのはなんなんでしょうね(怒)

相手が再婚して扶養家族が増えるたびに養育費が減額されるのはたまったものではありませんが、現実としてそういう事態は起こりえますので、少し心に止めておいていただけるといいかなと思います。

ファイナルコール 共同親権のパブコメは明日が締切日

何度もしつこいようですが、法務省が集めている共同親権のパブコメの締切日は明日です。

この共同親権については詳細がまったく決まっておらず、何をどうするかまったく決まっていないまま強行してしまう可能性があります。

たとえば同意が必要だけど、相手がどこに住んでいるかわからない場合はどうするのでしょうか。子どもが緊急手術が必要だけど、相手は遠くにいるとかまったく連絡がつかない場合はどうするのでしょう。

子どもが希望の学校の試験に合格したけれど、父が反対するから進学できないという話はどうするのでしょう。

また、すでに離婚した人たちへもさかのぼって共同親権を認める可能性があるということですので、離婚が済んでいる場合も大丈夫ではありません。

いったん共同親権になってしまうと、そこからいろいろな職業が生まれ、後戻りできなくなります。実際諸外国がその状態です。日本はグズグズしていたおかげで(もしかしたら作為的だった?)共同親権にするのが遅れ、そのため安全な単独親権を守れているという(政府グッジョブ!)幸運な状態が続いています。

いったん共同親権にしてしまうと、単独親権に戻るのはとても難しいことは諸外国の例を見てもわかります。

ひとりひとりの力が必要です。

パブコメの書き方はこちらです。

もう時間のない方はとりあえずここ↓に行って、

https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=300080284&Mode=0

意見募集要領(提出先を含む)が開きますので、脇のスクロールを一番下まで持っていき、確認しましたのチェックボックスにチェックをいれるとその下の意見入力が青くなりますから、そこに

中間試案第2の1については、乙案に賛同します。共同親権には反対です。

第2の注2 重要事項の決定は反対です

第2の3の(4) 居所指定は反対です

と書き、ご自分の意見をつづってください。それだけでOKです。

最後の最後までねばりましょう!

共同親権パブコメ締め切りまであと1週間

みなさま、法務省がただいま募集している共同親権に関するパブコメにはもう応募されましたでしょうか。

書き方がむずかしい、何を書いたらよいのかわからないという方は、
単独親権続行の乙案にしてくださいと書いてご自分の体験を送るだけでも大丈夫です。

モラ夫と暮らしている時にどんな理不尽なことがあったか、離婚してからどんな嫌がらせ的なことがあったか。モラ夫と接点がなくても、いつも結婚していた時に夫から浴びせられた言葉が忘れられないという方はいます。それはモラ夫があなたの脳内に残した傷です。

「忘れ物をすると夫の怒鳴り声が聞こえる」

「時間に送れそうになると、心臓がどきどきする」

「夫に似た人を見るとすーっと血の気が引く」

みんなモラハラ生活の後遺症です。何年たっても後遺症に悩まされている方は多いです。共同親権のパブコメにこういったことを書きましょう。

離婚してからもずっと連絡を取り続けて、夫と話し合い(できません!)をしながら子どもを育てる、常に自分の居場所を夫に伝えなければならないようになります。

今が歴史が変わる分岐点です。

短くてもかまいません。ぜひパブコメに応募してください。

みんなの一通一通が積み重なって、また違う世界が産まれるかもしれません。

書き方、応募先は↓

あと1週間で締め切りです。

ぜひぜひ参加しましょう!

今回のパブコメでの養子縁組の問題

今回のパブコメでは再婚し、子どもと結婚相手が養子縁組する件も触れられています。

これも甲案と乙案があり、乙案が現状維持で再婚して子どもと相手が養子縁組をフリーにできる状態です。

実は以前から指摘されていたのは、実の父親が自分の子が他の人と養子縁組をしていることをまったく知らない状態でよいのかということでした。

だから今回これが盛り込まれたのかなと思います。

共同親権になった場合「重要事項は協議する」ことになりますので、この養子縁組も協議することの中に入ります。つまり夫の同意がないと養子縁組できません。

「えーー、モラ夫が嫌がらせをして許可しないでしょう」と言われるかもしれませんが、私は全部が全部そうとは限らないと思っています。

養子縁組をした場合、子の父親は養育費を払う必要が無くなるからです。

「養育費がチャラになる」

なんと甘くて素晴らしい響きではないでしょうか。これにのらないケチ夫はいないのではないでしょうか。

だから「養子縁組どうぞどうぞ」という父親は多いだろうなーと思っています。

ただ、問題なのは養育費を払っていないのが8割という現実です。この「どうぞどうぞ」は2割しかいません。そのうちの再婚する方がどれくらいいるのかはわかりませんが、養育費は払わない、養子縁組は許さないという親が出てくるだろうなと思います。

そもそも離婚後、相手がどこに住んでいるかわからないケースは山のようにあると思いますが、これをどうするのか。どう知らせるのか。

それは共同親権になったら居所を明らかにするという項目がありますので、ここでカバーするのか。

養育費の支払いが棚上げのまま、別のところに手をつけようとしているのはいかがなものかとこの件からも感じられます。

寂しい週刊朝日の休刊

週刊朝日が今年5月末で休刊になるとのニュースを聞き、驚きとともに寂しさや、この時代にの流れではしかたがないという気持ちが混ぜこぜになっています。

こちらにモラハラ被害者同盟がどのメディアに掲載され、協力してきたかの一覧があります。

https://morahara.cocoon.jp/media.html

ここに書いているように、モラハラを一番最初に取り上げて下さったのが週刊朝日でした。突然担当者の方からメールをいただき、職場から帰る途中の車の中で、担当記者さんと電話でやり取りしたのを今も忘れることはありません。

車外は雪と氷の暗い道の脇に車を止めて、どういう趣旨の記事になるのかを伺いました。

些細な家庭内のいざこざを妻が被害妄想で喚き散らしているとだと面白可笑しく掲載するのではなく、社会的な立場からこの現状を報道するというのだという担当者さんの言葉に納得し、東京からお出でいただくということにびっくりしながらも、取材をお受けしました。

初めての取材は私一人では心元ないので、地元のDV関係の方に同席をしていただき、ホテルの喫茶ルームでお話させていただきました。

2005年2月18日号、表紙は沢尻エリカさんのこの号が、華々しいモラハラメディアデビューの号でした。それ以後、沢尻エリカさんのニュースは親戚の子のように受け止めてしまいます。

その週刊朝日の記事を見たNHKの方から取材を受け(日の目を見ず)、その後、同じ朝日系列の新聞、主役が女性なので女性週刊誌、そして、ホップステップのステップにあたるのがフジテレビの「こたえてちょーだい!」と続き、今に至ります。

私が最初にサイトを立ち上げた理由、「沢山のモラハラで困難な人生に陥っている人たちにこの事実を知らせたい」という希望は、ネットと、アナログメディアによって日本中に広がりました。

週刊朝日はまさに私の恩誌です。その恩誌の休刊は一時代の幕引きのようにも思えます。

週刊誌を定期購読する個人などほとんどいないでしょう。ヘアサロンに行っても週刊誌ではなく、タブレットが置れています。病院の待合に週刊誌を置いている所は数少なくなりました。みんな順番待ちの時には自分のスマホを見ていますから、需要が無くなったのです。

週刊朝日とは18年間のおつきあいとなりました。さびしいなぁという思いは尽きないのですが、あの凍てついた冬の車中の情景は、たぶんずっと私の心の中に残っていると思います。

安易なモラハラ宣言

とある方のモラハラについてのご相談です。個人的なことなのでフィクションが混ざっています。

夫とふたりのお子さんがいる家庭のお話です。夫は何でも自分の言うとおりにさせようとして、怒鳴ったり不機嫌になったりするので、そうならないように大変気を使っていました。

父親には父親の考え方があり、「自分は私立大学だったため就職も、現在の地位も不満。子どもにはこんな思いはさせたくない」と、彼は彼の思いから進学校に行けと強要していました。

ずっとこのように父は自分の敷いたルートを子どもに強引に歩ませようとしていましたが、母親は子どものやりたいことをさせたいと、習い事や塾を子どもと選び、その費用は父親に払ってもらっていました。

父は「俺が知らないうちに習い事も塾も決まっていて、さあ払えと請求書だけ寄こす。いつも子どもの教育は蚊帳の外だった」と憤怒しています。

そして子どもが高校進学時期になり、「離婚を決意した」と言います。

このままでは子どもは自由に自分の進路を選べない。だから離婚しようと思ったそうです。

これをモラハラ夫というかと言われたら、ちょっとう~~んと考えてしまいます。

確かに高圧的で自分の思い通りに家族を操ろうとしていますが、妻は「夫を蚊帳の外において子どもの習い事や塾をふたりで決め、その支払いは夫に渡して」います。

まずモラハラ家庭で「夫を蚊帳の外において、子どもとふたりで習い事や塾を決める」なんてことはありません。そんなことは怖くてできません。

そしてモラ夫に「決めてきたから」と習い事や塾の支払いを渡しても支払うはずがありません。渋々だろう何だろうが、とにかくこの夫は支払いをしています。

この事例で「夫のモラハラで離婚したい」と言われたら、「子どもの教育に関する意見の不一致による離婚じゃないですか」と言うでしょう。

モラハラってもっと切実で、もっと残忍で、もっと相手をコントロールする力が強いものです。コントロールされずに夫に何も言わずに子どもとふたりでちゃっちゃっと習い事を決めてくるなんてできるはずがない。

離婚の原因をなんでもかんでも簡単に「夫からのモラハラ」と言ってしまえる現状に、私はとても危惧しています。それはモラハラの実態を歪めてしまい、法律の分野や一般でモラハラが軽く扱われるのではないかと思うのです。

現在DVの保護命令の中に精神的暴力を入れる案が出ています。私はこれに大賛成です。身体的な暴力はないけれど、精神的ダメージが非常に大きい場合は対象にして欲しいです。

でも、↑のような事例をモラハラと言ってしまうと、強姦も性被害、すれ違いざまに体にふれられたも性被害と、程度の差が天と地ほどにあるのに、どちらも性被害という名称になってしまうと、受け手のイメージが変わってしまいます。

もはやモラハラは日本中に広がり、ひとりひとりに説明することはできません。保護命令に精神的DVを含めるとなると、なんらかの定義が必要になるだろうと思います。

私はそれを大いに期待しています。

育児は24時間365日

共同親権を推進したいのは多くは男性ですが、まず育児と言うのは24時間だとわかっていないようです。ミルクとおむつを替えればイクメン面していられますが、当然育児はそれだけではありません(それだけではないことをわかっていないのが辛い)

子どもは片時も目を離せず、月数が上がれば母乳やミルクから離乳食へ切り替え、その準備、後始末、床に置くと嫌がる子どもは抱いて歩き回らないと寝ない。

ミルクを飲めば吐く、吐いたものを片づけや洗い物をしながら着替えをさせ、着替えをしたらその洗い物。1日で山のようにたまる洗い物。

なかなか寝ない子は外に連れていって歩き回る。苦い薬を飲まない子を騙し騙し長時間かけて飲ませる。立って歩けるようになると、目離しできず、重くなった子を背中に括り付けて家事をする。

子どもは朝早いから、昨日寝たのが1時近くでも起きて朝食づくり。保育園の連絡帳も書いて、持っていくものに全部記名。保育園袋にいれて自転車に積んで保育園の送り迎え。

これを全部やって育児です。全部やってから「共同親権」と言ってください。子どもを一緒に育てたいなら、生まれた時からやってください。おむつに付いたウンチの処理をして、べたべたした手でさわったあちこちを拭いて、部屋の中に危ないものはないか、何かを口に入れたら大変なので、全部片づけてください。

ぐずって寝ない時はずっとあやして寝かせてください。当然その間は寝られません。そんな日が半月続いていて、睡眠不足で頭がぼーーっとしてても子どもは生きていますからやってください。山のようにたまった洗い物や翌日の準備は頭にあっても、ふたりでやればなんとかなりますが、片方がいなければ(何もしなければ)処理しないものはそのままの形になっています。

休日にイベントに行くなんてとんでもない。休日こそイクメンが活躍する時です。飲み会になんか行けません。人との付き合いは子どもが大きくなってからです。

自分は行くけど母親は母親だから飲み会なんか行かせないというのはやめてください。あなたが行くなら母も行く。母が出かけている間はあなたが面倒をみる。これ、当然。

それをやった人だけ「共同親権」「共同養育」と言ってください。

子どもが少しは親の言うことを聞くようにさせるまで24時間、365日。ずっと毎日毎日子育てしてきたのは母親。少し大きくなって子どもがこちらの言うことがわかるようになって楽になってから「育児する」などと言わないでください。

「子どもをこう教育したい」「こういう風に子どもと過ごしたい」

そういう前に生まれた時から24時間子どもの世話をしてください。仕事を言い訳にしないで、仕事から帰ったらまず洗い物をしろ。

まずは24時間365日世話してみろ。

養育とはそういうもんだ。

共同親権に関するパブコメの書き方

「家族法制の見直しに関する中間試案」に関する意見募集←正式名称

について以前募集が始まりましたの記事を書きました。

この募集の中には大きな問題がありました。

どの項目に対する御意見か例えば 第2の3 ( 「 1について」など)を必ず明示するようにしてください。

と書いてあります。項目をどれにするのかは

https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000244684

これを全部熟読し、頭に叩き込んでから回答しなければならないということです。

#この忙しいさなか、そんなことしてられなかった方のために、Kids Voice Japanさんがとってもわかりやすく要約してくださり、何をどう書けばよいのか、見本文も作って下さっています。

もうあのシチめんどくさい文章は読まなくていい!

法務省はこの文章を読んでわけがわからなくなってパブコメを出す気を削ぐために、わざとシチめんどくさくしたのではないかと思ってしまいます。

そして肝心要のどうやってパブコメを書くかはこちらをご覧ください。

時間がない人もこれだけは読んで意見を送ろう!
共同親権パブコメのポイント
3分バージョン

何についての意見かを「第2の3の(4)について」と書かなければならないということなので、ここでは抜粋のさらに抜粋をします。

単独親権続行の乙案にしてください。←これだけでまずはOK

えー、中には共同親権にしたい人もいるかもしれないから、甲案のどれかでもいいんじゃないの?と思われる方。一緒に暮らすとケンカをするから離婚しますという方たちは単独親権の今でもちゃんと一緒に子育てしています。

そういう人たちにとっては単独親権も共同親権も関係ないのです。

ここに共同親権案のいずれかを入れてしまうと「実子誘拐だ」「違法な連れ去りだ」「刑法適用だ」と言っている人たちが悪用します。ですから乙案の単独親権のみにしなければいけません。

この機会を狙って共同親権にし、再度元妻子の懐に入り込もうとしているモラハラ夫たちが群がってパブコメに投書しています。ものすごい数です。法務省も国民の声を聞くと言っていますので、無視できません。

共同親権になった場合は教育や医療など重要事項はイチイチ元夫の許可が必要になります。それをやめさせてほしい人は 第2の注2 重要事項の決定は反対ですと書いてください。

そしてあなたが婚姻中、また離婚後も受けている具体的な嫌がらせを書いてください。いっぱいあるでしょ。Twitterで愚痴るよりも法務省に送りましょう。


共同親権になった場合、子どもが生活している場所を相手にも知らせなければならなくなります。また転居の場合も相談しなければなりません(ぶるっ)

これに反対する人は第2の3の(4) 居所指定は反対ですと書いて、その理由を書きましょう。この法案が通った場合は、もう住所秘匿はできなくなりますよ。


現在は夫から直接養育費が振り込まれる形にしている方が多いと思います。でも、いつ養育費が止まるか戦々恐々としている方も少なくありません。止まった場合の強制執行も弁護士に依頼するなどの経費がかかりますし、元夫が姿をくらましてしまったら、自力で元夫の居所を探さなければなりません。

諸外国はいったん国が立て替え、国が税金と同じように本人から取り立てるやり方をしています。日本も同様の方法にすべきです。

すべての離婚した人たちが養育費を受け取れるようにするために第3の2 離婚したら養育費を夫から直接受け取るのではなく、国が立て替える制度に変えてくださいと書きましょう。

このサイトに来られている方はモラハラ被害者の方がほとんどのはずです。弁護士の中には「保護命令を受けていないのはDVではない」と泰然と言い放つ人がいます。現在保護命令の対象に精神的DVを含める検討が進んでいますが、それが実現して離婚しても共同親権になった場合、ずっと夫からの嫌がらせが続く可能性があります。

夫だけでなく「孫に会わせろ」という祖父母もいます。国会で共同親権推進のロビー活動をしている中におばあさんの姿や声をよく見ました。

私も孫のいる身ですから、孫に会いたいと思う気持ちはよーっくわかります。でもそのような事態になったのは、あなたの子がDVをしていたからです。まずはあなたの子のDVをなんとかしましょう。

調停の待合室には息子についてくる親がよくいると伺っています。息子はイチイチ控室に戻って親から指示を受けているそうです。弁護士をつければいいのに、そこはケチって親を参謀にするという子離れしていないモラハラ夫たち。

↑これに反対したい人は

第4の1、2は反対ですと書いてください。

そしてあなたが反対する理由を書いてください。義父母から脅迫のような嫌がらせの電話を受けたことがあったりしたら、それを書いてください。重大な証拠です。

みなさんが恐れていることを書きましょう。

〔見本〕参考にしてください。なお、コピペをすると同一とみられ、1件扱いになりますので、あなたの体験を書いてください。事実が一番インパクトがあります。

——-見本——— 〔氏名や住所を書く必要はありません]

「中間試案「第2」についてですが、私は共同親権制度に反対です。

[第2の注2〕 重要事項の決定について

私は婚姻時に夫からモラハラを受けていました。夫は自分の気にいらないことがあると怒鳴ったり、長期間無視をするなどしていました。長男と長女をとあからさまに差をつけて子を傷つけていました。長男はストレスからチック症状が現れ、学校から指摘を受けて離婚しました。元夫は離婚した後も近所に引っ越してきて、登校途中の子どもたちに声をかけたり、家から出てこちらに来いなどと言っています。

しかたなく、費用をかけて、子どもも転校して今の場所に落ち着きました。

もし共同親権になった場合、子どもたちの教育などにもいちいち口をはさんで嫌がらせをしてくるでしょう。そもそもやっと夫から離れられたのに、夫に住所を知らせなければならなくなり、また夫がやってくる可能性があります。

〔第5-4 養育費]子どもには執拗に近づこうとする夫ですが、養育費の支払いが定まりません。決まった額をよりも少なく振り込んだり、時には2か月なかったりと、月末にちゃんと養育費が来るのか、いつも月末が近づくと不安になります。もっと強制力のあるものにして欲しいです。

〔第4 – 2 親以外の第三者と子との面会交流]
元義父母は婚姻中から『大学もでていない低能な嫁』などといい、離婚の際は子どもを連れ去ろうとしていました。このような義父母には怖くて会わせられません。

離婚調停の時に調停委員から「モラハラを受けたと言いますが、夫は良さそうな人だし、あなたの言うことに信ぴょう性がない」などと言われました。DVは考慮するとのことですが、現在の裁判所ではまったくDVが考慮されていません。今できていないものをこれからどのように具体的に考慮するのかを明記せず、ただ「考慮する」だけでは信用できません。

裁判所にはそのようなリソースがあるのですか?あるなら今から使って下さい。

インターネットにはDVで妻子から逃げられた夫たちが、ひどい言葉を使って攻撃的なことを書きなぐっていて、とても怖いです。将棋の橋本元八段のような人が実際にいて、離婚後も妻子を貶めて苦しめています。

私の夫も何度も面会交流の回数を増やせとか、養育費の減額請求を起こして、そのたびごとに裁判所に行かなければなりません。非正規で働いていますので、欠勤するとその分の収入がなくなり、ただでさえカツカツの生活費がさらに少なくなります。

このリーガルハラスメントもやめさせるような案を作って下さい。お願いします。

——--見本おわり–——-

何度も書きますが、事実が一番力があります。どんなに声高に攻撃的なことを言っても、事実は曲げられません。あなたが体験したことを送ってください。

【郵便の場合】
〒100-8977
東京都千代田区霞が関一丁目1番1号
法務省民事局参事官室

【FAXの場合】
03-3592-7039

【メールの場合】
minji222@i.moj.go.jp

【自分のメールアドレスを使いたくない場合(メールフォーム)】
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=300080284&Mode=0

このページの一番下にある「意見募集要領(提出先を含む)を確認しました。」にチェックを入れると、右下のボタンが青くなって「意見入力へ」となりフォーム入力に行けるボタンになります。そこに打ち込んで送信してください。

名前を書く必要はありません。住所もいりません。夫にバレたら怖いという方は郵便で送るかメールフォームがいいでしょう。

法務省の方から自分が送ったことの情報が流失するのではないかと心配な方。

ワタクシ熊谷は20年間サイトで発信し、出版もし、メディアも多数出演しておりますが

まったく身バレしておりません(笑)心穏やかに半額シールが貼ってある見切り品買いにいそしんでおります。

名前も住所も書いていないあなたを必死で特定しようと奔走するほど、法務省はヒマではありません。安心してパブコメを送ってください。

2017年に「親子断絶防止法」という法案が成立寸前になりました。これは「子を連れて家を出る場合、必ずもう片方の親との面会交流を取り決めること」という法案でした。

怖くないですか?もう成立寸前だったんですよ。私も行政から「これ、成立する予定ですので」と言われてびっくりたまげました。これが成立していたら、もう子を連れてDV家庭から逃げる道は閉ざされたのです。

これを阻止したのは当事者、支援者、研究者、一部の政治家でした。当事者の中には顔出しして阻止の決起集会で体験を語った方もいました。

今回もそうしてねというあなた。

今回は前回と違い、共同親権推進派の声がただ事でなく大きいのです。共同親権阻止と声に出すと、ネットやリアルの個人攻撃がすさまじく、支援をしている方の中で降りる方はもう降りられました。

あなたが出さなければ共同親権になります。

そういう世の中であなたは子育てをしていくのです。

当事者がやらずに誰かにおまかせでよいのでしょうか。

安全や平和は自分で勝ち取るものです。ウクライナのように。

支援の手はあります。でも戦うのはあなたです。ウクライナのように。

あなたが立ち上がらずに誰がやるんですか。

今やらないと後々後悔することになるかもしれません。

モラ家から無事に脱出され、離婚された方。

今回法案は離婚済でも、まだ未成年者を養育している人にも適用することが論議されています。対岸の火事ではありません。あなたにも適用される可能性があります。

たくさんの声を国に送りましょう。

なお、ただいま【ご協力のお願い】DV虐待を無視した共同親権にNOを~パブコメを送ろう
とうネット署名キャンペーンが行われています。匿名でできますのでぜひご賛同ください。

https://onl.sc/tq9rbqu

藁の一本

モラハラ界には「最後の一滴」とか「藁の一本」と評される言葉があります。

表面張力でやっと持っていたコップの水が、一滴の水でこぼれてしまう。

重い荷物を背負わせて砂漠を歩かせていたロバに、1本の藁を追加したら崩れ落ちてしまった。

耐えて耐えてやっと生きてたところに、ほんの些細な一滴や一本が追加したことで力尽きてしまったというたとえです。

67歳の人気ブロガー、ショコラさんが67歳で仕事を辞めることにしたそうです。

https://lee3900777.muragon.com/entry/2227.html

月12万円の収入で豊かな老後を過ごすをモットーにブログを書き続けていらっしゃるショコラさん。たぶん70歳をめどにリタイアを考えておられたと思いますが、67歳でリタイヤを決められたそう。

その理由は以前から体力の衰えや、仕事の内容など、思うところがいろいろあったようですが、とどめになったのは

”直接関係のない30代男子社員から訳が分からず責められた時
思わずプッツンしてしまい^^;”

とあります。

ああ、わかるー。私も2度それで仕事をやめています。

地方で働いていた時に、会社のトップが変更になり、仕事場の雰囲気ががらりと変わってしまい、私が大好きだった職場ではなくなってしまいました。

でも、安定した職場であることは変わりなく、収入も地方ではいい方。辞めても次に勤める会社がここより良いところはあるだろうかなど、ぐるんぐるんと同じところをずっと考えていたその時、後輩女性から結構な罵声を浴びせられました^^;”

実はこのことはずっと忘れていたのですが、最近手帳を整理していて見つけました。

ああ、そうだったんだ。あの一言で私はプッツンして仕事を辞める決心をしたのだった。

あの一言がなければ、もしかしたらジャストタイミングだった退職時期を逃すところだったかもしれません。だから彼女には大感謝です。

学校を出てから最初に勤めた会社でも、お局様からの一言で2年勤めた仕事を辞めました。辞めた後に良い職場に巡り合い、長く勤めることができました。だからこのお局様にも大感謝です。

モラ夫とも長く一緒に生活していましたが、ある日彼の一言でプッツンして離婚の決心をしました。あの一言がなければ、私は「こいつとは絶対に離婚する」という決心をしなかったかもしれません。

ここで言う藁の一本は「もう無理」と決心をつける次に繋がる一本でした。一本を積んでくれた相手にはむしろ感謝です。

まだモラ家からの避難ができない方は、もしかしたらまだ1本の藁が積まれてないのかもしれません。またはもうとうに限界を超えているのに「まだがんばれる」と荷物を背負って砂漠を歩いているのかもしれません。

あなたは背負わなくてもいい重い荷物を背負わされて、ムチと飴で歩かされていることに気づくこと。

モラル・ハラスメントはそれに気づくための言葉です。荷物を下ろしたら、世界は広がります。

相手の要求を抑えるモラハラツール

クリスマスが終わると年末になり、そして年明けになります。今年は31日が土曜日、1月1日が日曜日なので、ドキドキしなければならない期間が少しは短くてすみそうですね。

元夫は年末年始にも仕事があるので家にいることはなく、そこは助かりました。夫がお正月に大はしゃぎするのは親戚がやってくるからです。

兄一家もやってきて、甥姪にお年玉を渡すのですが、夫からは渡さなくてもいいと言われていました。それでも律儀に私がふたりにお年玉を渡していたのは、昔、私が子どもだった頃、お年玉が私の大事な1年間のお小遣いの稼ぎ時だったからです。

両親からはお小遣いはもらえない。「欲しいものがあったら言いなさい」とはいうけれど、「○○が欲しい」と言えば「そんなものいらない」と言われるし、言ったら言ったで「うちはお金がないんだから」「なぜ必要ないものを欲しがるのだ」とブリブリと怒り出すのはわかっている。ここは元夫と同じですね。

相手から要求があったら「必要ない」と言い、「なぜそんなことを言うのか」と言って怒るとうのは、なかなか効果的なモラハラツールだと思います。もうこれで相手は「要求したら怒られる」ということを学習しますから、二度と要求はしてこなくなります。

怒られるだけではなく、「その後、長い間の不機嫌無視が続く」というのは、「お前が身の程知らずな要求をした罰だ」と言う意味です。

ところが理不尽なことではありますが、夫は無視を始めるとやめるタイミングがない。こちらから止めることはできないので、相手から何かしらの止めるのにふさわしい態度をとってもらわなければなりません。

これが土下座だったり、泣いて謝るとか、ともかく止めるための何かのアクションを相手に要求します。

#自分で始めておいて、何をあほくさいことを言うのかと今なら思う。

ともかくこちらは「身の程知らずに要求などして申し訳ありませんでした。あなたを不愉快な思いにさせてすみませんでした」と謝り続けることになります。

そこで夫は渋々を装いながら「二度とすると誓え」などと誓約書を書かせたりします。どこまでも自分が上なのです。

今年の年末もひとりで穏やかに過ごしますが、1日は子どもたちがみんなでやってきて、三が日は楽しく過ごす予定です。

あんな理不尽な悔しい思いをなぜずっと耐えていたのだろうとは思いますが、「ともかく還暦過ぎたら楽しい人生」を送れていますので、あれも5月の花を咲かせるための1月の雪だったのでしょう。

元夫ですかぁ?

ひとりでコタツでミカンじゃないですかぁ?糖尿病だそうで、酒飲めないしぃ。