土下座はポーズ

こちらの続きです。

オトシマエって何か特別なものではなく、もう離婚すると宣言し、成立させたときにもうついているのです。夫は一生自分の奴隷だと思っていた女に反旗を翻され、「お願いです。離婚はしたくありません」と言った時、大いなる敗北感を感じたでしょう。

ただ、気をつけていただきたいのはこの時にたとえ土下座をしたとしても、それはポーズ。手を下にして、頭を下げたというポーズです。謝ったという意識はありません。こうすれば妻がまた奴隷になるというのなら、どんなポーズもするし「反省する」と言います。「は ん せ い」という言葉を並べただけで、意味はありません。

「反省すると言ったのに変わらない」という方は多いですが、最初から反省の意味がお互いで違うのです。反省→悪かったと思い、今後しないという意味に勝手にとらえたと相手は思っています。自分はそんな意味で言ったんじゃない、もしくはそんなことは言っていないとさえ言うでしょう。彼の頭の中の自動忘却システムにより削除されているか、自動改変装置によって塗り替わっている可能性があります。

こんなのをまともに相手にしては、時間の無駄です。早くこの自動忘却システムや自動改変装置が作動できない第三者がいるところで決着をつけるに限ります。

第三者がいるところで正体がばれ、離婚は避けられないと分かった時、オトシマエをつけさせたことになります。立派な二重丸です。さらに財産分与や養育費や婚姻費用、さらに慰謝料がついたら花マルです!

これで充分オトシマエはつけさせました。あなたは勝ちました。自分の力を振り絞って自分の人生を自分で切り開きました。これからもこの力を使って生きていけます。

いろんな意味で、あなたは勝って相手に一泡吹かせたのです。それを誇りにしましょう。

オトシマエをつけてもらおう

前回からの続きです。私はしっかり落とし前をつけさせたのでスッキリです。フラッシュバックも無ければ元夫を恨むこともない。元夫に対しては何の気持ちもない。そういえばそういう人もいたなーという程度。まったく存在感なし。

先日子どもと会った時、「パパから送ってきたけど多いからあげる」と、甘栗を1パックもらいました。あー、このデカい甘栗高いんだよー。1個100円くらいするんだよー。「さすがパパ、お金持ちだねー」と言って受け取り、家に戻ってパクパクいただきました。美味しいわー。

まだ、夫の影響を引きずっている方は、甘栗の後ろに夫の姿を見るからできないと思いますが、私にとって夫は影も形もないので、目の前にあるのは棚から甘栗。なんの意味もありません。ただの美味しい甘栗。

私が夫につけさせた落とし前とは、夫から一番大事なものを奪い取ったことです。
私は夫が一番大切にしていた「家族」を奪い取りました。機能不全の家庭に育った夫にとって、それは欲しくて欲しくてたまらなかった宝物でした。そして自分は世間に良き家庭の良き夫で父親であるとアピールできる、大切なアイテムでした。

更にその奪い取ることになった原因は自分であると、しっかり認識させました。その原因は拙書「家庭モラル・ハラスメント」に書きました。これはどう理屈をつけようが、原因を作ったのは夫自身です。もっとも今は「離婚するほどのことではなかっただろうが」と恨んでいるだろうけど(笑

オトシマエはきっちりとつけていただかないと、いただいた清算をしていないからもやもやを引きずることになる。そうだ、「復讐」と言わずに「オトシマエをつけてもらう」と言おう。それなら罪悪感はないでしょ?

半沢直樹~みんな復讐が好き 2

「半沢直樹」がまた放送されていますが、視聴率は好調のようです。なぜみんな「半沢直樹」が好きなのか。それはもちろん「やられたらやりかえす。百倍返しだ!」があるからです。

このセリフと水戸黄門の印籠出しは、テレビの2大決まり画面かもしれません。

虐められ、貶められ、視聴者がイライラジリジリとしている時にパッと出てくる印籠や倍返し。でも、最初から印籠を旗に吊るして歩けば、事件も起こらないのではないかと思ったりもする(・_・?)

ともかく、視聴者はそれぞれ自分がやりたくてもやれない復讐願望を持っています。その怨念を半沢直樹が代わってやってくれているようで、スカッとします。

#余談ではございますが、このドラマには歌舞伎役者さんが重要人物をされているせいか、セリフを言うたびに大見得を切っているように見えるのは私の気のせいだろうか。。芝居が大げさすぎやしないか?

さて、半沢直樹は大物に対して最初から「倍返しだ!」と宣言しますが、これはハラッサーにはやらない方がよいのは当然です。油断させてスキを作らせ、そこを突くのが定石だからです。そして(家庭モラハラはできませんが)自分が報復したのだとは気づかせないようにするのも大事です。半沢直樹はテレビだからこれで終わっていますが、本来ならば百倍返しのさらに百倍返しで返って来てもいいケースです。

そんなことできるの?と思われる方は、知恵をめぐらせましょう。小さなひとりでもできることはあるものです。ただし、私利私欲によるものだったり、勝手な逆恨みだったりした場合はうまくいかないかもしれません。

世の中って、そういう風にできているものなのよ。不思議ね。

「復讐なんてそんな悪いことはできない」と思う方もいるでしょう。そういう方は復讐なんか考えずに、潔く清廉潔白に生きたらいい。でも、だったらなぜ半沢直樹を見るのでしょうか。

以前「返報性の法則」について書きました。

人は相手から何かしてもらったらお返しをしなければならないと考える生き物です。これはしてもらったものが厚意でも悪意でも変わりなく、人間の心理に組み込まれたものだからです。

だから「倍返しだ!」は当然の行動です。でもなぜ「復讐は良くない」と考えるのでしょうか。もちろん「テロにはテロを」といった争いの場合は人の命がかかっているし、実際そういう場合の報復はエスカレートするだけで何も残りません。だからやるべきではないと思う。でも、モラ夫から何かされたら、「倍返し」はあっていいと私は思う。それでスカッとするならやった方がいい。

私はモラハラ禍からの脱出には「勝利感」が不可欠だと思っています。この勝利感が無くやられっぱなしで終わったら、お返しは心理による正常反応なのでいつまでもモヤモヤが残ってしまいます。ただ何をもって勝利と思うかは人それぞれです。

以前掲示板に笹ベアさんが書いて下さいました。

”モラからの和解金は、生活費には使いませんでした。
和解金は、シミ取りレザーやネイルジェル、ライブ代に充てました。
モラは、私の美と楽しみのために15年間働いたのです。
私の腹の虫には”ザマーミロ”が必要でした。”

勝利感とはザマーミロです。

半沢直樹は日本中の人にザマーミロという、自分にはできない報復を小気味よく見せているから、喝さいを浴びるのです。

半沢直樹~みんな復讐が好き 1

人は復讐が大好きです。その証拠に小説も映画もテレビも復讐劇だとアツくなります。世界中の文学や映画で復讐を取り扱ったもののめちゃくちゃ多いこと。

わが母が人に話す話の十八番があります。

パート勤めをしていた時、同僚にとても意地悪な男性がいた。聞こえよがしに母の悪口をいう、何か聞いても知らぬふりをしたり、怒鳴りつけるような返答をする。しかしながらこの男性はキーになる仕事をしていたので、ケンカを売るわけにもいかず黙って耐えた。

月日が流れ、母はパートを辞めて家にいたが、ある日たまたま家の外に出たところ、この男性が乗っていた車が故障で止まってしまっていた。10人程度が乗れるバンで、他の人たちも暑い中、修理業者がなかなか来ず困っていた。

母は「アイツだ」と思ったが、「ここで仕返しをしてはいけない。広い心を持たなければいけない」と思い、「さぁさぁ、ウチに入って涼んで」と家に招き入れ、冷たい飲み物や果物を出して接待した。件の男性はたぶん自分が母を虐めていたのを覚えていたのだろう。当初居心地が悪そうだったが、修理業者が来て車が動くようになり、車に乗り込む前に母にぺこりと頭を下げ「ありがとうございました」と礼を言って帰った。

その後、たまたまその男性が作業をしている場所に出くわした時、その男性から「この人はとてもいい人だから」と周りにいる人に大きな声で告げ、母がやろうとしていた用事を全部やってくれた。

別れるときには「またな、またな」と大きな声を出していつまでも手をふっていましたとさ。

                               ちゃんちゃん♪

日本昔話ではありません。この話を沢山の人たちひとりひとりに聞かせるのを私は横で聞いていました。もう耳にタコやらイカやらが張り付いちゃって(笑

母がこの話を好んで人にする理由はみっつ。

◎たとえ昔意地悪をされても、それを恨んで困っている人を助けないなどということはいけない。広い心を持たなければならない。

◎その時は必ず相手は虐めたことを恥じ、助けた人に感謝し、恩返しをするものである。

◎自分は昔意地悪をされた人を助けた、広い心の持ち主である。

早い話、これは母の自慢話です(笑
大体年寄りは教訓話が好きなものだし。

でも、ハラッサー相手にはこれは通じません。恩返しなどという言葉は彼らの脳にはありません。どう利益を得るか、得をするか、自分が相手を支配するかしかありません。それでも母のように「忠義を尽くせばきっと相手もわかってくれる」という昔話に脳が占領されている人たちにとって、「夫に優しくすればきっと相手も変わる」と固く思っている人は相当多いです。もはや昭和を通り越して明治時代のようなことを書いている「モラハラ夫への対処法」もあります。

テレフォン人生相談ーモラハラ回

なぜ妻が自分と離婚したいと言っているのかわからないという相談者。妻は発達障害なのではないかと言い出して。

https://bit.ly/2PHclcV

この放送回をお聞きになりたい方は「テレフォン人生相談 7月29日」とYouTubeの検索窓にいれてみてください。

いろいろと妻のことを言っていますが、大体モラハラ加害者はウソをつくので、どこまで本当なのかわかりません。確実なのは

①妻は精神科に入院した
②妻の親から「あなたがいると子(妻)は精神的にまいってしまうので離れて欲しいと言われたので「妻を私の家」に置いて自分は実家へ行った(「妻の家」はどこだろう?)
③家庭内ルールを作って妻に守らせようとしていた

この部分は相談者が矮小化はしていると思いますが、彼にとってネガティブな情報なので、本当のことなのだと思います。聞いている限りでは、相談者に問題がありそうですね。だいたい「自分のものである家を妻に明け渡し、自分は妻のために(不便であろう)実家に帰った」というところが印象操作的。

加害者の言うことがあてにならないというのは、離婚裁判では相手側から「妻のないことないことないことないこと」が山ほど出てきます。多いのは「妻が〇千万円持ち逃げした」という話です。「どこにそんなお金が!」とビックリだよ!どうやって〇千万円のヘソクリ貯めるんだよ!

これから避難を予定している方。調停や裁判で「妻が〇千万隠した」と言われてもビックリしないでください。モラハラあるある話です。

加害者更正プログラムの目的 3

実はこの「意地悪ではないが、自分勝手で思いやりに欠け、高圧的に家族に接する夫」というのが相談では一番多いかなと思います。これは多分幼いころから「女は男より劣っていて、俺様が一番エライ」というジェンダー思想があるためというのが大きいでしょう。

被害者の方のお話を伺うと、たいていこうい方は夫が育った家がそうだったという証言がザクザク出てきます。夫は育った環境で男尊女卑ががっつり入っていますから、当然自分の家庭では王様でなければならないのです。少しでも目下の者たちが自分を尊敬しないそぶりをすれば、怒鳴りもするし、壁に穴も開けます。

大体こういう人は自己肯定感がまるっきり低いし、劣等感は強いし、プラドは高いしという三重苦を背負っていますので、周囲の人たちは一緒に暮らすのはとても大変だと思います。ただ、このタイプは加害者更正プログラムをやってみてもいいかなーと思います。

何度も言いますが、このプログラムを受けても真人間になるわけではありません。とりあえず今までのような自己中親父のままだと離婚されるので、しかたなく我慢するようになるかもしれないという程度です。ただ、行くようにするのが難しいでしょうね。やっぱり、三下り半を叩きつけるしかないかも。

前に書いた「真正モラハラ夫」の場合は、このプログラムを利用して悪だくみをする可能性があるので要注意です。調停で「更正プログラムに通って一生懸命がんばっているのに、妻が認めてくれない」と、調停委員に訴えたという実例もあります。調停委員から「夫が頑張っているのにあなたは」と責められ、自分も「夫も頑張っているのだから、少々のことは大目にみなければ」と、また我慢の生活を選ぶようになる可能性があります。

とても悲しいことのひとつは、この「加害者更正プログラム」は大きな都市にはありますが、地方都市ではないことが多いです。一応アウェアさんが一覧を載せてくださっていましたので、URLを貼っておきます。

このページに「アウェアで学んだあと、アウェアとはまったく違う独自の考え方・やり方で実施している人・団体、アウェアの考えや教えに反することをしている人・団体は削除しています。」とありますね。私も、とある加害者更正プログラム実施団体の講座に行って、目が点になったことがありました。まだこれからの分野なのかもしれません。

早くDVを行った人は、加害者更正プログラムを受けることが必須になるようになればいいのですが。

加害者更生プログラムの目的 2

「愛を言い訳にする人たち」は、アウェアさんが出版された本ですが、誤解していただきたくないのは、ここに登場する「自分は妻にひどいことをした」と反省チックなことを言う夫は、本に登場するくらいですから加害者更生プログラムの優等生か、私見を言わせていただければ、この場で自分が求められているのは何かわかった上での発言なのではないかと思います。

プログラムが目指すのは、加害者が自分のしたことを悔い改め真人間になるという、やたら高い目標ではなく、とりあえずここで妻を罵倒すれば妻は事務局にチクって、事務局からお小言をがあるし、とにかく離婚をしたくないので我慢するといった程度のものだそうです。

そうなのです。第三者が入ると我慢できるのです。罰があると我慢するのです。第三者がいない家庭だから我慢しないし、する必要もないし、罰もないから好き放題するのです。我慢しようとすればできるのです。ストレスでつい妻子に声を荒げてしまったというのはウソです。そこに第三者を連れてくれば我慢します。

特にタチの悪いモラハラ加害者は、「家に帰ったらどう妻をいたぶろうか」とつくる表情を考えます。怒鳴った方がいいかな、いや、むしろ何も言わずにスーパーの総菜を買って、妻の料理に箸をつけない方がもっと効果的ではないか。いやいやそれさえやらずに部屋でじっと2時間でも3時間でも立って天井をにらんでいた方がヤツはビクビクするのではないかと、表情を練ります。練るのが楽しい。それがモラハラの神髄です。

ちなみに私がこの「加害者更生プログラムはどうでしょうか」とお勧めするのは、加害者に邪悪性を感じない場合です。長年モラハラとつきあっていると、この邪悪性がない加害者が時々います。

「私も悪いんですけど、がーーっと問い詰めてしまうんです。でも、何も言わないし、ずっとそのままだからこっちも頭にきて、またがーーーと言いますよね。そしたらばーんと殴られたんです」というようなケースです。

こういう夫は暴力ではなく、言葉で会話をするという教育や訓練があれば、もしかしたら改善の余地があるかもしれません。

上に書いた「妻をどういたぶろうかと考えている加害者」というのが本物のモラハラ加害者です。と相談に来られた方に言うと、「ウチの夫はそういうところはないです」と答える方も結構います。ただ自分勝手で高圧的だと。でも、それでは一緒に暮らす人は大変ですよね。

加害者更生プログラムの目的 1

ひと頃は「加害者更生プログラムは役にたたない」と言われたものですが、この頃は「少しは役にたつ」に変化してきました。最初にプログラムを実施した「アウェア」さんが、ファシリテーター講座を行い、様々な団体が更生プログラムを行うようになってきて、受講する「加害者」が多くなってきたことも原因のひとつかもしれません。

私は何度かこのアウェアさんの講座を受講し、この厚生プログラムを行う場所にも行って直接お話を伺ったこともあります。

このプログラムの目的はまず第一に被害者のためのものであり、被害者が夫から暴力を受けないようにするためのものです。暴力とは当然殴る蹴るといった、身体的なものだけでなく、精神的なものを含みます。

プログラムは1年間で52回、土曜日に行われますので、月に4回夫は毎週ここへ足を運び、他の加害者たちと一緒に自分のしたことについて語り合います。費用は1回3,000円、他に面談費などが必要で、このお金は加害者が自分で支払わなければなりません。妻が支払って無理やり行かせるシステムではありませんし、自ら「治りたい」と思って行くから効果を期待できるものです。

と言うと、「夫はきっと行かないと思います」と、これをご紹介した方ほぼ全員の方が言います。アウェアさんから伺ったのは、夫自ら進んでこのプログラムを受ける人はおらず、妻が家を出るときに「このプログラムを受けなければ離婚します」という書置きを残してくるなどの強硬手段をとることによって、プログラムを受けに来るそうです。離婚を回避するにはこれしかないと渋々来ているのでしょうね。

ひとり親世帯に臨時特別給付金があります

ひとり親に向けに政府が臨時特別給付金を用意しています。詳しくはこちら

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11456.html

受給資格は
①児童扶養手当を受給しているひとり親世帯等の方  
②公的年金給付等を受けていることにより児童扶養手当の支給を受けていない方
③新型コロナウイルス感染症の影響を受けて家計が急変し、直近の収入が、児童扶養手当の対象となる水準に下がった方

1世帯5万円、第2子以降1人につき3万円がもらえます。
そのほかに自治体独自の給付金を用意しているところがあるようですので、お住いの地域のHPをチェックしてみてください。

離婚事件は儲からない

被害者の方から時々伺う話です。

「弁護士に相談に行ったところ、最初は前のめりになって共感して話を聞いてくれていたが、夫から取るものがないとわかったとたんやる気をなくし、『費用もかかるし、自分でやったらどうですか』と言われた」

この手の話を本当に沢山伺いました。中には「離婚はしたくないので、婚姻費用だけお願いしたい」という依頼者が、弁護士ふたりに断られたというのもありました。弁護士の方数名がいるところでこのことについて聞いてみたところ「婚姻費用だけだから断ると言うことはない」

「婚姻費用だけならば自分で調停を起こして算定表を基に金額を出して請求すればいいだけなので、弁護士を雇う費用を考えたら、自分でやればタダですよ」とのことでした。

弁護士は債権や交通事故や遺産相続や刑事弁護や様々な分野のものを行いますが、家事事件(離婚など)はあまり利益がないので、敬遠する方がいるのは事実です。

弁護士に依頼する場合、まず手付金として20万円~を支払います。これは弁護士に働いていただくお金です。よく「いくらですか」と聞かれてこの金額を言いますが、これはあくまでも手付金。依頼が離婚することでしたら、離婚が成立した時に成功報酬を支払います。養育費がとれたら、これも弁護士が働いた成功報酬ですし、婚姻費用も同様です。成功報酬は弁護士によって計算方法がマチマチですので、契約を交わすときに必ずチェックしてください。

詳しくはこちら

https://morahara.cocoon.jp/bengoshi.html

特に弁護士が気にするのは、「相手からどれだけ財産分与があるか」です。その金額の何パーセントかを「経済的利益」の成功報酬として弁護士が受け取るからです。これについても上のリンク先を参照してください。

まだ若い夫婦の場合は財産も少ないので、あまり経済的利益がありません。ところが熟年離婚の場合は不動産や貯金、生命保険、株、債券、退職金などがあるので、この財産分与による経済的利益が多くなります。上のリンク先にある実例では成功報酬が81万円です。もっともこの裁判は依頼者の希望通りの結果にならなかったものですので、もし希望通りになったら、相当額の成功報酬があったと思われます。

弁護士が気にするのはこの成功報酬です。

一般に離婚事件はお互いの言い分がかみ合わず、証拠らしきものがないことが多く、小さなことをひとつひとつ調査し、クライアントを慰め、怒りを鎮めるというカウンセラーの役割もせねばならず、とても手間のかかる仕事です。また、DV事件は相手が異常なので、更に骨の折れることになります。とても養育費や婚姻費用の成功報酬だけではやってられない、めんどくさい仕事に位置付けられても仕方がありません。

今コロナで病院の経営が大変になっているというニュースがありますが、勤務医ならば別ですが、個人で経営している場合は医療従事者であると共に、経営スキルが求められます。弁護士も同様に、数万円しか利益のない事件よりも、大きなお金が入ってくるものに魅力を覚えるのは当然でしょう。

でも、私は長い間沢山の離婚事件に関わってきて、ただ、利益ではなく、母子の幸せな暮らしのために身を削って事件に関わって下さっている弁護士を沢山見てきました。DV男は危険なので、いつも傘を持っている方もいます。家に投石された方もいます。それでもひるまず、これから安らかな生活を送れるよう、がんばってくださっている弁護士はたくさんいます。

弁護士の中にも「モラハラとはどういうものなのか」を研究している方もいます。モラハラ加害者の行動はパターンがあるので、今、離婚事件を受任するにはモラハラの知識は不可欠なのです。

被害者の方にはひとりでモラ夫と対峙するのが怖いならば、弁護士に依頼し、盾になってもらうことをお勧めしています。弁護士は頼もしい応援団であり、このチームのリーダーの役目もしていただくことになるからです。ただ、

こちらに書いたように、まったく意図しない結果になることがありますので、くれぐれも料金については、電話で問い合わせをしてから相談してくださいね。

もし費用が気になるのでしたら、法テラスにご相談を。上記のようなトラブルがあった場合は、弁護士会に相談することも、後の被害者を無くすためにやった方がいいと思います。

https://www.houterasu.or.jp/

よい弁護士に恵まれた方は、ぜひ私までご連絡ください。

https://morahara.cocoon.jp/form.php