長男をどちらが監護するかという件について争っていた裁判は「和解」という形で決着がつきました。和解というと納得して握手したように感じられますが、そうではないでしょう。愛さんは法の前にどうしようもなくこの結果を受け入れざるを得なかったのだと思います。
会見はYouTubeで見られますので見てみましたが、まず頬がぷっくりとしたのが特徴的だった「愛ちゃん」がシャープな頬になり、まるで別人になったようでびっくりしました。
この件で相当悩まれて激やせしたのかと思いましたが、それだけでなく整形手術を受けたそうですね。スキンケアをしたそうで、お肌がぴかぴかです。
さて、愛さんは短時間で会見を済ませ、あとは代理人が受け答えをしてました。会見の中でなぜ長男を返さなかったのかという疑問に対しては「どなたかにそうアドバイスされたそうです」と答えていました。そのアドバイスをした方は現在日本が「子どもと長く暮らして実績を作れば親権が取れる」をそのまま適応させたのでしょう。
愛さんも一か八かでやってみたのかもしれません。ただ、今回はハーグ条約がありますので、日本的戦略を当てはめることができなかったということになります。
日本の裁判所が子を父親の元に返すようにとの判決を出したのが去年の7月で、今日の会見まで半年かかったのも少しでも子どもと一緒にいたかった愛さんの気持ちかもしれません。
面会交流はできるとのことですが、今回の件がありましたので、親子ふたりでの面会ができるのかは不透明です。おそらく第三者機関的な人が付き添う形になるのではないかと思います。
記者会見の中で、この出来事が今国会で審議されている共同親権を象徴するのではないかとの見方からか、今回の判決が国会にどう影響するかという話が多く出てきました。
これが日本国内だったら「離婚するので別居します。子どもは母が育てます」で終わりだったものが、引き渡しという話になりました。今回はハーグ条約のためですが、これから共同親権になった場合、どのように変わっていくのか注視していく必要があります。