人の家の離婚話がなぜそんなに大事になるのか

広末涼子がW不倫をしたとの話が6月に入ってからにょきにょきと出てきたかと思うと(人の色恋話はほぼ興味がないのでスルーしていた)、突如として昨日のモーニングショーでショーのように夫の記者会見が流れました。

人の色恋沙汰に興味はないけれど、さらに不倫やらにも興味がない、というか、芸能人はそういうこともメディアに露出するために利用したりするので、どうでもいい。

なのに毎朝見ているバード羽鳥のモーニングショーの前の番組「グッドモーニング」で長々とこの夫の記者会見を流したのにはちょっと驚いたのですが、その後のモーニングショーでも同じように長々長々と流したのはもう、なぜですか?と言いたくなりました。

それほどこの話は重大なニュースなんだろうか。それほど日本国民は広末涼子の不倫に興味があるのだろうか。そもそも広末涼子ってそこまで人気のある女優さんなんだろうか。

確かに広末涼子はちょっと前まで私が楽しみに見ていた「グレースの履歴」の最後の方に重要な役として登場していたので、(彼女の出身の四国が舞台)なんとなく親しみを感じていたところでした。

常人の私には考えが及ばないのですが、役者というのはその人になりきって芝居をするわけですから、ものすごく精神的に負荷がかかる職業なのだろうと思います。

「カット!」と撮影が止まったら素の自分に戻れるものやら、その役を引きづるものやら、さっきまで性悪の悪女役を演じていたのが、撮影が終わったら家に戻って普通にお母さんになれるものやら、そこはプロだからきっかりと気持ちを切り替えて使い分けをするものやら、本当にわかりません。

そういう職業の方が普通に生活するという時点で私の想像を超えるのですから、どういう感情を持って日常を送るのかもわかりません。

ただ、いったんこういう醜聞が出てしまうと、もう広がってしまって手のつけようがない。人の家のゴタゴタに口を出すなと言いたいけれど、こういった職業についてしまったら「良いことだけ書いてね。悪いことは書かないでね」とはお願いできないことを承知の上でこの世界に飛び込んだんだから、そこは受け入れざるをえない部分もあるのでしょう。

夫が涙ながらに「今の子どもたちの様子」を語っていましたが、この間まで幸せだった家族が空中分解しそうになっている衝撃に、お子さんたちが孤立して恐怖を感じていることを思うと、本当にもうどうかそっとしてあげてと思います。

もう元の家族には戻れないかもしれない絶望感の中に放り込まれたお子さんたちには手を触れないで欲しい。報道はこれきりにしてあげて欲しいと思います。

ただ、ご当人にはこうなってしまった原因を作った罪の償いは母としてどう取るつもりなのか。それがどんな茨の道であっても、子どもを優先して選んで欲しいと思います。