無欲は怠惰の基である

今朝たまたまテレビをつけたら、パラリンピック水泳で銀メダルを獲得した山田美幸選手のインタビューが流れました。山田選手は生まれつき両腕がなく、脚にも障がいがあります。

私が驚愕したのはその泳ぎもさることながら、その口調、語彙の選び方、凛とした態度。字幕に「山田美幸 14歳」と出た時は何かの間違いかと思いました。40歳ですと言われても何の違和感もないようなインタビュー内容でした。

その彼女が座右の銘としているのが「無欲は怠惰の基である(渋沢栄一)」だそうで、その言葉にも動揺しました。「ダメで元々言うだけタダ」(管理人の座右の銘)とはかけ離れすぎている。。

モラハラを始めて18年。やりたいことはやったし、ちっとは世の中のお役にたてたからもう楽隠居にシフトしようかと思っていました。もう欲もなく静かに余生を楽しもうと画策していましたが、これは怠惰をするための言い訳だったんだなと気づかされました。

ああなりたい、こうしたいという欲がなければ今のままでいい、今のままが楽ちん、何もしなくていいんだもの。こんな楽なことはない。周りから何か言われたら「だって年なんだモン、無理無理」と誰もが充分納得できる理由もある。

そうだ、怠けたいから無欲になったんだ。欲がないというのはいい意味に捉えられることが多いですが、それは人間をダメにするための欲。向上心や誰かのために何かしたいという欲は持つべきなんだと思い知らされました。

車いすテニスを見ていても、「え~~、この球を返すのか」というようなプレーの連続で、返せるようになりたいという欲があって、練習を積んだからのこのプレーです。欲がなかったら、楽しく球打ちをして満足していればいい。

うん、この「無欲は怠惰の基である」も私の座右の銘にしよう。

ただ、体と相談しながら。やっぱり14歳とは違うからさぁ。。