春は人事異動

日本は4月が年度の始めなので、多くの会社が4月前に異動の発表があります。これ、お役所が異動するから一緒に異動なんでしょうか。それとも学校の始めが4月だからそれに合わせてなのか。ともあれ今年は明日新しい元号の発表があるので、ちょっと盛り上がっていますね。

さて、私の職場でも人事異動の発表がありました。年に1度の大イベント。これで人生が大きく変わる人が出てくるので、それは大変です。
私は以前いわゆる「人事課」という所に属していたことがありました。ちょっと驚きだったのは、異動が発表になって、私が人事課に行くことが決まるやいなや、今まで全く見向きもしなかった人たちが親しげに寄ってきたのです。

確かに人事を扱う部署はいろいろなことを知ることができます。全員の給料額、賞罰、時には家庭の事情まで知ってしまうことになります。大体人事異動そのものも事前に知ります。これはある意味権力を持つに等しい立場かもしれません。だって、人の秘密を握るんだから。私にすり寄ってきた人たちはその権力の分前が欲しくてすり寄ってきたのでしょう。「ねぇ、あの人なんであそこに行ったか教えて」とか、「家庭の事情」とか、とにかくみなさん知りたいようです。じゃ、お前は知りたくないのかと言われれば、それは知りたいけど、誰かにすりよって聞き出すなんてことをしてまで知りたくないかなぁ。他にやることがないんだろうか。

先日テレビでマスコミが新しい元号をリークするのにやっきという話になって、学者の方が「時間がくればわかることなのに、なんで1秒早く知ることにそんなに必死になるのか不思議です」とコメントしていました。マスコミはスクープが勲章だから必死になるのでしょうが、なぜ普通の人たちは人よりも早く知りたがるのでしょうか。