「モラニゲ」関連記事が出ました

榎本まみさんが執筆され、私もアバターで出演している「モラニゲ」の記事が続々登場しています。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/82697?utm_source=yahoonews&utm_medium=related&utm_campaign=link&utm_content=related

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/82690

↑「あなたは殺人者と一緒」人格否定、朝まで説教…ヤバすぎるモラハラ夫の言動一部始終
漫画「モラニゲ」無料公開【前編】

https://www.yomiuri.co.jp/komachiplus/hnews/20210428-OYT8T50059/

読売新聞発言小町↑「夫がモラハラ? 「私のせいで」と思ったら確かめたい3つのこと」

https://news.yahoo.co.jp/articles/fc3cbc15bfba43b7032dfaf1e1df25b661999849

結婚後、突然別人のように…モラハラ夫と暮らした10年以上の「心が死んだ生活」↑

いっときだけの文豪

私がこのサイトを開いてから18年が過ぎ、いろいろなコンテンツが増えました。その中で変わらないのがこの「Information」。

最初にサイトを作った時に作りましたが、ずっと同盟を見続けている方から「あのインフォメーションには心を揺さぶられる。この頃あなたの書く文章に切なさがなくなった」と言われました。

そりゃそーだ!離婚したのは18年前。それから幾多の嵐を乗り越えて、今はハッピー全開なのだから切ない文章なんか書けるわけがない。

先日同じように昔ブログを書いていた方とLineしながら「もうこんな文章書けないよねー」「そうそう、絶対に無理」と、当時書いた文章を読みました。渦中のさなかは文章にも魂が宿り、鬼気迫るものがあります。

人間、どんな人でも一時だけ文豪になれる時があります。自分が苦しんでいた時、そこから脱した時、それを振り返える余裕ができた時。それぞれの時にあった出来事を残しておいてください。

思い出すのも辛いという方はお勧めしませんが、そんな極限状態の時に大傑作が生まれます。神の降臨は一生に一度だけです。

きっとよい記念になるし、もしかしたら書籍化もありかもしれませんよ。

「パートナーがアスペルガーかな?と思ったあなたへ~脱出カサンドラ」のご紹介

モラハラ被害者の方で、パートナーがアスペルガー症候群の可能性がある方は非常に多いです。私はパートナーがアスペルガーだったことによって、生活や身体、家族状況に悪い影響を受けている「カサンドラ症候群」の方たちが集う「アスペルガー・アラウンドさん」と交流をさせていただいています。(以後略してアラウンドさん)

そのアラウンドさんが「脱出カサンドラ/中級編」を出版されました。中級編というからには入門編もあり、そちらは新聞記事として掲載され、5,000部を売り上げたそうです。

代表のSORAさんは夫と子どもが診断を受けているアスペルガーのためカサンドラ状態になりましたが、現在はそこから脱し、現在の状況になっています。(本を読んでくださ~い)

この本の中でSORAさんはアスペルガーの専門家マクシーン・アストンの言葉を引用し「カサンドラ回復のスタートは、アスペルガーが自覚することから始まる」と書いています。

「つまりパートナーが無自覚なままでは手の施しようがないという厳しい現実があるのです」と続きます。これはモラハラも同じです。もし万が一加害者が「俺はモラハラ夫だ」と自覚したら(ないでしょうが)、そこから夫婦の再構築は可能です。

「マクシーン・アストンはカサンドラについてこうも書いています。『夫はいつか変わってくれると漠然と待ち続け、離れない人達がいます』あなたは、無自覚なパートナーが変わってくれる日をただ、漠然と待ち続けますか」

再度書きますが、モラハラ夫とアスペルガー夫が示す症状はとてもよく似ています。そしてこの解決への道程も同じです。本人が自覚したら道は開けます(あったらそれは最初からモラハラ夫ではありません)

本というより112ページの冊子ですので、大変読みやすく、ほとんどはカサンドラの方の体験談です。私は職場でカサンドラになった方の記事が本当に共感できました。

よろしければぜひ手に取って読んでみてくださいね。

OGのお仕事紹介ーDV 相談員編

OGのお仕事紹介にmangoさんからの寄稿で「DV相談員になるには」が入荷しました。

無事に離婚された方からは、本当に多く「今苦しんでいる方の支援をしたい」という声が聞かれます。大抵はそれを仕事にというよりも、現在の仕事をしながら空いている時間でお手伝いをしたいという方です。

ブログを書いたり、ネットで困っている方にアドバイスをしたり、もちろんモラハラ被害者同盟の掲示板に書き込んでくださるのも被害者の方にとって大きな力になります。

mangoさんは今あるDV被害者団体で支援をされていますが、このルートの何がいいかと言えば、

〇団体に所属すると研修の場があること。

〇メンター(先輩)から指導を受けられること。

〇ひとりではなく、他の方たちと活動することで知識が深まり、ミスのない支援ができて経験値が上がることが挙げられます。

このところネットでモラハラのカウンセリングをする方が多く見受けられるようになりましたが、その方たちはどのように勉強してカウンセリングをしているのか、大変気になるところです。

ちなみに私の場合、役所が募集していた相談員に応募し、採用していただいたという経緯です。役所に所属すると研修の機会が大変多く、更に自分でも沢山の講座を受けたので、勉強しながら支援ができるという、とてもよいルートに乗ったと思っています。

実際、役所や団体で相談員をしている方には元被害者が少なくありません。現在mangoさんは他のお仕事をされながら支援をされていますが、もしどこかの機関で相談員募集があったら、団体に所属して支援をしていたという経歴はとても有利です。

残念ながら「ネットで相談を受けていました」では職歴になりにくく、なかなか辛いものがあります。特に役所は身元がしっかりしているかを重要視し、前職やきちんとした団体に所属しているかを判断材料にしますから、個人ではなく、どこかのサポート団体で相談スキルを上げるというのが良いように思います。

更に団体に所属していると、委託派遣されて役所の支援員になることもあります。

元被害者だったというのは、DV被害者に最初から100%共感できますし、今何に困っていて、これから何が起こるか、何が必要かを読めますので、大変良い立場です。

副業としても悪くないと思います。DV支援をしていたというスキルが役にたつ職場もありますので、まずは支援の場に飛び込んでみてはいかがでしょうか。

橋本崇載八段が被害者宣言

私は将棋は藤井君とかひふみんとか羽生さんしか知りません。勝負事より勝負飯の方に興味があります。ただ、棋士とは相当頭脳に秀でている方々だという認識はあります。

その棋士のひとりだった橋本さんという方が、妻が子どもを連れて出ていき、自分は被害者であると宣言。ショックのあまり引退してYouTubeでその持論を展開しているということを知りました。あ、気分が悪くなるから見ない方がいいですよ。

そのことを知ったのはこのブログ  たいきのパパの雑記帳

https://taikipapa.blog/2021/04/12/hasshii/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=hasshii

書かれていることがいちいち尤もです。

こちらの記事もいちいち尤もです。

なんか気持ちの悪いYouTube見たら、こんな記事で口直しをした方がいいな。

「モラニゲ」がアマゾンで攻撃されています

前に告知した榎本まみさんの「モラニゲ」ですが、ただいまアマゾンのレビューが荒れています。

こんな感じのものが次々に投稿されています。でも、これはほとんどグローバルレビュー、つまりアマゾンで買っていない人。おそらく読んでもいないでしょう。ではこの人たちはなにゆえにこの評価をつけているかというと、その答えはTwitterにあります。

この本を出版する会社へ刊行取り下げの強要メールが来ているそうです。この数々の嫌がらせがあるのは、榎本さんが大貫弁護士と一緒に「弁護士・大貫憲介の『モラ夫バスターな日々』」という連載をしているからです。

https://bit.ly/3g5je6d

前にも書きましたが、私は大貫弁護士がどのような活動をしているのか知りませんし、この「モラ夫バスターな日々」も首を傾げたくなるような部分はあります。ですが、モラハラ被害者の支援を行う読み物であることが、それを面白くない人たちにとって邪魔な存在です。

面白くない人たちとは誰でしょう。

それは、すでに妻子に逃げられた人とそれを応援する人です。さらに現在、共同親権を推進する人たちが、押せ押せで運動を行っています。彼らにとって目障りなのは、共同親権に反対する人たちとそれを支援する人たち。

Twitterで「#共同親権」と入れると、連れ去り、誘拐といったワードが山のように出てきます。家を出れば厳しい現実が待っているのに、出なければならない理由とは何だったのでしょうか。それを「家に帰ってきたら誰もいなくなった。理由がわからない。子どもが連れ去られた」と寝ぼけたことを言っている人たちにとって、子どもを連れて家を出る人を支援する人が憎くてたまらない。よって、アマゾンのレビューにこのように書き込むのです。

榎本さんが洗脳されたとか精神病だとか、誹謗中傷を並べて心配そうなフリをしている輩も同じ。榎本さんは洗脳されていないし、精神病でもありません。こうやってデマを飛ばし、支援者をひとりひとり潰していくのがこの人たちのやり方です。

このレビューは「違反を報告」をぽちっと押すとアマゾン側に届きます。違反と判断されたら削除されます。何も書き込むことはありません。

こんな中小誹謗攻撃嫌がらせに負けずに被害者支援をしている榎本さん。

榎本さんを応援したいなーと思われた方はぽちっとをお願いします。

「サンドラの小さな家」を見て来ました

サイトトップで広報していた「サンドラの小さな家」を見て来ました。本日封切りの、DVを扱ったアイルランド映画(珍しい)です。

ネタバレのないように、予告編程度の内容を書きますが、DVで家を出たものの、住む家が無く、公営住宅にも入れないサンドラが自分で家を作ろうとするお話です。

すごく自然な感想としては、日本ではDV被害者はシェルター保護があったり、生活保護で家を借りることができますが、アイルランドってそういうシステムがないのかなーと思ったこと。

支援団体の人が登場して、サンドラの面倒をみてくれたりはします。

この映画の肝は面会交流シーンです。そして面会交流原則主義による強制的面会交流の問題提起です。

「そうか。アイルランドもそうなのか」と思いました。週1の面会交流をするためには夫のそばに住まなくてはならない、だから夫と同じ店で会ってしまったり、共通の知り合いがいたりする。

面会交流は厳しく強制され、毎週子どもたちを夫の実家に連れて行くために少ないお金から出すガソリン代が重くのしかかる。

共同親権になったら、こういうことになるのでしょうか。

そう現実はうまくいくはずはないと、横やりを入れたくなる場面もありますが、モラハラ被害者の方の話や私自身のことを考えても、友人たちからの支えは大きなものがありました。脱出・避難を手伝ってくれた人、子どもの成長を一緒に見守ってくれた人、重荷にならないよう気遣いながら声をかけてくれた人、「育ち盛りの子どもがいるんだから、いっぱい食べるでしょ」と言って、安くお米を分けてくれた農家の友人もいました。

もちろん脱出・避難には行政の力は大きいものがあります。でも、わが身を振り返ってみると、一番力になったのは友人やご近所の方たちの暖かい目だったような気がします。それがあったから、後遺症もフラッシュバックもまったくなく、するするっと回復したような気がします。

被害者の方には過激なシーンもありますので、ご覧になれる方だけ、映画館に足を運んでみてください。

本田先生、ナイス!

こちらの続きです。

この本はモラハラ禍から脱出した7人の方と、3人の専門家(私も入ってる。きゃー)で構成されています。専門家とは、弁護士、私(きゃー)、そして臨床心理士の本田りえ先生です。

最初にお断りしておきますが、この3人は著者と編集者の方がセレクトされたもので、何の関係もありません(本田先生は以前から存じてますよ、もちろん)。弁護士の方とはまったく面識なく、ブログを拝見しただけです。

ちょっと私とは考えが異なる部分があり、全面的に賛同するというわけではありませんし、弁護士としての活動についてはまったく存じ上げません。ということを前もってお伝えしておきます。

本田先生の部分については相変わらず安定の存在感です。榎本さんもそれを感じられたようで、本田先生が発言するたびに感動の描写をされていて、その驚きがこちらに伝わってきます。

特に「こんなに危ないから逃げろとみんなから言われても、被害者の方はなかなか行動に移しませんよね」と主人公が言うと、「それは当然です」と動かない理由を端的に述べられ、それを聞いた主人公は「もしかしたら逃げろということで、私は相手を傷つけていたんじゃないかしら」という言葉を出します。

本田先生の「逃げない理由」は誰しも納得するもので、被害者の方は落涙するほどありがたいし、一般の方にとっては「そうだよね、簡単にはいかないよね」と共感できます。

そして「モラハラとはいったい何なのか」が短い文章と画の中で表現されることで、もやもやっとしたものが一気に晴れます。

モラハラを受けている人たちは千差万別で、いろいろとごちゃごちゃしていることがありますが、何も長いページを割いて説明するほどのものではありません。モラハラはとてもシンプルなものです。

なぜ夫はこんなことをするのか、夫と自分の関係はどのようなもので、これからどうなるのか。どうしようかと迷ったときには、何度も読み返したい一冊です。

コミックだから読みやすい、手に取りやすい、説明が回りくどくない、絵を見れば状況がすぐわかると、考える力が弱っている方にはお勧めの一冊です。

本当の先駆者は

この続きです。校正の段階で私の紹介文が「モラハラを世の中に広めた先駆者」になっていたのですが、先駆者は私ではないので、表現を変えていただきました。

モラハラはDVですが、家庭内に暴力があることは当然とされていた昭和の時代に、暴力は許せない行為だ!と活動や被害者支援をされてこられた方々こそ、本当の先駆者です。

その方々は、もう70代以上になりますが、地道に世の中に「妻を殴るのはイカン!」「言葉の暴力もDVだ!」と世の中に訴え続けてこられました。夫から逃れてくる方々をかばい、シェルターを作り、支援活動もされてきました。その多くはボランティアの方々です。私たちが声を上げられるようになったのは、この方々が道を作って下さったからです。

時には「ウーマンリブ」と呼ばれ、「キーキーとわめきちらすおばさんたち」と揶揄されながらも、決して諦めず男女平等を声に出して活動して来られました。

モラハラは男女や立場の強弱に関わらず、どんな関係にも存在しますので、必ずしも男尊女卑がすべてのモラハラの原因とは言えませんが、少なくとも家庭内モラハラは昔ながらの男尊女卑の思想が根底にあります。それは夫だけでなく夫の両親や実両親、親戚、友人、被害者を取り巻く人たちの誤った考え方により、「妻たるものは我慢して当然」と、被害者を苦しめる原因になっています。

日本におけるDV支援のベースは内閣府で、その下に各都道府県、その下に自治体の男女参画センターや婦人相談所などの女性センターがあります。全国必ずあります。この女性センターを作って下さったのも、地道に取り組んでくださった支援者の方々の応援のおかげです。

モラハラが広がったのは、この方々が道筋を作って下さったからです。

改めて先駆者のみなさんに厚くお礼を申し上げたいと思います。

「モラニゲ~モラハラ夫から逃げた妻たち」が発売されます

ベストセラー「督促OL 修行日記」の榎本まみさんが、家庭内モラハラで苦しんでいた方がどのようなモラハラに遭っていたか、どうやってモラハラに気づいて脱出したかを多彩な方に取材し、1冊の本になって発売されました。

昨年私もこの本の制作協力の依頼をいただき、榎本さんと出版社の方とお会いしてお話しさせていただきました。榎本さんの「督促OLシリーズ」は以前読んでいて、コールセンターの厳しさを、コミックという形で世の中に発信した榎本さんのカンの良さが素晴らしいと思いました。

私も一時テレアポの仕事をしていたので、本当にコールセンターの辛さがわかります。一番つらかったのは、体育会系の私が、あのトットの小屋みたいなブースに1日中いて、ひたすら口だけ動かすということでした。。体がなまる。。

ともかく、この本は実際の被害者がどういう被害に遭っていたかと、モラハラ被害から脱出するまでを、短いストーリーで描いていきます。私が登場するのは後半ですが、実は当初、私もマンガの中に入るとは知らなかったのです。

取材もいつものモラハラについてのものでしたので、ストーリー作りの参考なのだと思っていました。ところが校正の時に、私がマンガになっているじゃあ~りませんか~!

ビックリ!!

「聞いてないよ~」とは言ったものの、この先私がマンガの登場人物としてセリフを言うことは、たぶん一生ないと思ったので、ありがたくそれに乗っかり、続行いたしました。

読んでいただければわかりますが、登場する被害者の方のお話が生々しく、こんな展開はフィクションじゃ考えつかないだろうという、ノンフィクションならでは奇想天外なお話がてんこ盛りです。

特筆すべきは性的DVについての座談会が挿入されていることです。今までのDVの本の中でも性的DVについては省かれるか、さらっと書いてあるだけでしたが、この本では主役級の扱いをされています。

夫の性処理道具とされているのは、一番自分がみじめになる時間です。それが今回描かれています。みなさん、ぜひご期待くださいね。

また、海外で暮らしている方のお話もあり、登場人物が実にバラエティに富んでいます。最後の本田先生の解説は必読です。

ぜひみなさんにも読んでいただきたいと思います。

発売は3月30日。ただいま絶賛予約受付中です!

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