以前から「ひとつの職場で長い間働き続けて、安定した収入を得てしっかり退職金をもらう」という社会システムは絶滅危惧種になっていますが、このコロナ禍でそれが鮮明になりました。
ところが、人と接する職業が全滅している中、思わぬ商機が訪れている業種もあります。私が通っていたジムのインストラクターの方々です。
ジムは閉鎖になり、一時はまったく収入が無くなってしまった方々ですが、リモート化のおかげで思わぬ方向に行っています。
インストラクターさんは、1コマいくらでジムと契約していますが、リモートを使えばどこからでもレッスンが可能になりました。実際に私が受けたプログラムをご紹介します。
レッスンにはZOOMを使います。ZOOMは元々あったものですが、テレワークやリモート会議で利用する人が急増しました。できれば(めんどくさいので)使いたくなかった人たちも使わざるを得なくなり、使ってみたら思いっきり簡単なのでもうZOOM無しでは生活できなくなったくらい。
私はダンス系のプログラムを受けていて、モニターはスマホでもいいのですが、画面が小さくて見づらいので、PCとテレビモニターをHDMIケーブルでつなぎ、大画面のテレビの前でインストラクターと一緒にエクササイズしています。
ジムだと隣の人とぶつかったり場所取りのバトルがあったりするので、純粋に体を動かしたい私にとってはこちらの方が都合がとってもいい。ジムにコミュニケーションをするために来ている人もいるので、そういう人たちにとってはオンラインとリモートの併用になると思います。
レッスン料はインストラクターが送ってくるQRコードでpaypay支払いです。実際インストラクターも、人数制限のあるスタジオに行って時間拘束されるより、1人1時間300円をとっての授業の方が儲かります。受ける側も参加費300円なら考えることもなく出します。
画面に接続している人数が出ますが、先日は45人が接続していました。1時間の売り上げ13,500円です。インストラクターもジムまで行く必要もないことを考えれば、いい収入になるのではないかと。人気のある人だったら100人でも200人でも集められるでしょう。これはもう諸外国ではできていたものですが、なにせ日本は治安はいいし交通の便もよかったりするので、遅れてしまった分、今取り戻せですね。
特にジムが遠かったり、通うための時間がなかったりした場合、受けたいと思っているインストラクターさんがこれをしたら、リモートでレッスンを受けられます。これ、体を動かす系ばかりではなく、大学の授業も生で受けられたりしたら、どれだけ便利なことか。送る側も授業料が入りますので、Win-Win。
インストラクター側も特に機材を準備する必要もなく、スマホひとつでOK。
このモニターに向かって話をする光景は、子どもの頃に雑誌で見た未来の日常です。
ということで、「避難応援プロジェクト」もリモートを行うことにしました。仙台と岡山の事務局で参加可能です。
ただし、個人単位での参加は、他の参加者と主催者の安全のため、今のところできません。残念ですが各会場の事務局までお越し下さい。