幸せは腹八分目

私が離婚したとき、たくさんの人たちが応援してくれました。ただ、日が経つとちらっ、ほらっとそうでもない言葉やら出来事やらが出てきました。気にしてないけどね。

なぜそういう言葉や出来事が出てくるかというと、離婚しても我が家は安泰だったからです。シングルマザー、母子家庭ではありましたが、ボロにくるまってモヤシを食べている家庭ではなく、ごく普通の生活を維持していました。これは私がずっと仕事を続けていて、それなりの収入があったからです。

それが気にいらない、という人種がいるのです、悲しいことに。

離婚したら不幸そうにしていなきゃダメなのよ、贅沢なんかしちゃだめよ、やっかまれるわよとは友だちからも言われていました。だって、車を替えたのは壊れたからだし、外壁はもう寿命でボロボロだったから工事したし、するならちょっときれいな色にしたいじゃない、よね。

それが気にいらない。離婚した人は不幸で貧乏暮らしをしないと気に食わない。

だから気をつけてましたよ。実際働き手は私しかいないし、子どもはお金がかかる最盛期だったし、車は地方では必需品だから車式の古い軽自動車にしました。

プーチンスカヤ(母)もそうでした。娘が自分より幸せになると面白くない。といってものすごく不幸だとやはり心配。娘は少し不幸なのがちょうどいい。人の不幸は蜜の味と言いますが、そう思う人は今の自分の状態が満足ではないからです。だから自分よりお不幸な人を探しにいって溜飲を下ろす。

人の不幸を探しに行く人は、まず自分が幸福に思えるような考え方を身につけたらいい。本当はそこそこ幸福なのに、それに気づかないだけだったりします。腹八分目の幸せが一番いいところじゃないかなぁ。常に満腹は健康にもよくないように、常に幸せいっぱいもまずないし、そこから少しだけ悪いことがあったら落ち込んでしまう。

すごい幸せもないかわりにすごく不幸もないという暮らしが一番いいんだって、と言ったスピリチュアルな友人がいました。それなりな苦難があった身としては本当に平凡にあこがれますね。

ありがたい無料相談

実家の相続のことで(プーチンスカヤ(母)はまだ死んでない)不動産の法的手続きについて知りたいことがあったので、区役所の無料登記相談に行きました。これは本来であれば法務局に行って尋ねればいいことなのですが、現在、法務局はコロナ対応のため、対面での相談を行っておらず、予約をとっての電話相談になります。

聞きたいことは「ここは手書きですか?印字でも大丈夫ですか?」みたいな簡単なことなのですが、電話に出る職員の方はまず「法務局のHPを見てください」から始まる。「見てもわからないので教えてください」と言うと「では予約を」となります。手探りの状況なので、疑問点が出たらすぐに聞きたいのですが、なにせ「予約を」と言われる。

予約を入れて相談すると「それは私の預かり知らないことです(←本当にこういう)」とそっけない。おそらく私の質問は税に関することで、法務局の管轄ではないのでしょう。でも、これがどちらの管轄なのかがわからないので聞くと「それは私の預かり知らないことです」を連発される。

そんなこんなの手続き作業もやっと終わりが見えて、集大成として作った書類の総点検をしていただこうと2週間後の区役所の登記相談に申し込みました。

予約の時間に書類を持って部屋に入ると、若い、スーツを着たきりっとした女性が座っていました。ふと、「あらー、私は相談員をしていたときにどうでもいい格好をしていたなー。ちゃんとした服を着るべきだったかも」とちょっと反省しました。やっぱり服装は大事。

書類を見せて「ここはこれで大丈夫ですか?」と確認を取りながら進めていくと、「ちょっと待ってください」と言って戸籍謄本を見て、「これ、全部じゃないですね。一部です」と言いました。相続登記には亡くなった父の全戸籍が必要なので、役所には「全部の戸籍を」と申請書に添付した手紙に書いたのですが、どうも全部ではないらしい。

「全部の戸籍とはお父さんが産まれてから死ぬまでの戸籍が必要です。産まれたときの戸籍がありません」

「へ?!」

ここで私は思い出ました。どうやら故郷には戻らず、東京で生涯暮らすことになりそうだから本籍を移そうかと思って戸籍係の方に相談したら「本籍はめったやたらに移すと後から追いかける時にすごく苦労するから、動かさない方がいい」と言われたのです。その「後から追うのに苦労するから」の意味はわからなかったのですが、言われた通り本籍は元居た住所に残したままでした。パスポートを取るときなど、戸籍謄本をいちいち郵送で取るのが面倒くさいのですが、元居た場所と縁を切りたくないというのもあり、残したままでした。

戸籍謄本は本籍がある場所のものしか取れず、本籍を動かすとその場所を管轄する役所に取り寄せ依頼をしなければならないのです。

つまりA県A市で生まれて、親が本籍を動かしてB県B市に行くと、A県A市とB県B市の両方に戸籍が分散してあるのです。B県B市の戸籍には「A県A市から転籍」が最初にありますから、A県A市にも取り寄せの申請が必要とわかります。

本人が生きてれば「最初はA市、次にB市、次にC市」と言ってもらえるので最初からそれぞれの役所に申請しますが、何しろ亡くなっているので、戸籍を取り寄せて産まれた発着点にたどり着くまで捜査をしなければなりません。プーチンスカヤに聞いても「結婚前のことなんか知らない」なので、地道に探索するしかありません。

おそらく父は産まれてから転籍を1度しかしていないと思われるので(まだ探索途中)、2市だけで済みそうですが、これが私の場合だと、もっと多くなります、というか女性は転籍が多くなりがちです。

1 産まれた場所 2 親が家を建てたのでそこに転籍 3 結婚して夫の実家の籍に移る ←これはたぶん今もあると思いますが、女性は結婚すると「相手の家に入る」という風習があり、夫の実家の戸籍に入ることが少なくないと思います。私もわけもわからずそうしていました。 4 家を建てたのでそこを本籍とする。モラハラも離婚もなければそこで終結だったと思いますが、私は離婚をして自分で戸籍を作っていますので(5)がありますが、同じ市内で作っていますので、取り寄せの時は1か所で済むのではないかと思います。

子どもが結婚をする時に戸籍を動かす話になった時にこの話をしました。「本籍はなるべく動かさない方がいいって役所の人が言ってた」と言うと息子は「じゃ、4↑の場所、つまり自分の本籍へ妻を異動させよう」と言ったのですが、そこで私とハナコさん(仮名)が反発。「じゃあんたがハナコさん(仮名)の本籍に移ればばいいじゃん。一緒じゃん」。

息子、不本意の表情。

#なんだよ、相手が自分の戸籍に入るのはいいけど、自分が相手の戸籍に異動するのは嫌なのか?

ハナコさん別の意味で反対。「戸籍を取るときにお義父さんに頼めばいいっていうけど、それは気兼する」

ハナコさんは「私が私が」というタイプではなく、夫の姓にするこを何の疑問もなく同意したくらい普通の女の子なのですが、始終会っている私ならいいけど、会ったこともない(その時は会っていなかった)夫の父親は煙たいよう。

結局話し合って、「ふたりが最初に住んだ街を本籍にする」ことで合意。

#よかったよかった、大団円

とまぁ長くなりましたが、戸籍は離婚するときにぶち当たる問題ですので、離婚を考えている方はよーーく調べて対応してくださいね。

ともかく今回は区の無料相談に行って大変貴重なアドバイスをいただけたので、ちゃんと税金を払っててよかったなの巻でした。これが司法書士さんの有料相談に行くと30分5千円ですからね。

区役所や市役所無料相談はいろいろ沢山あります。タダより安いものはありません。ぜひご利用くださいね!男女参画センターの無料相談もありますよーーー。モラハラ相談できますよーーー!!

努力は報われないか

昨日のフィギュアスケート男子、良かったですね。以前は「ひたすら氷の上で飛んでるだけ」の印象だったネイサン選手も、ちゃんと見られるようになりました。

羽生選手が当時絶対王者だったパトリック・チャン選手からその地位を奪ったのは、8年前のソチオリンピック。思わず昨日「パリの散歩道」をプレイバックしてしまいました。

初々しい。今の鍵山選手に重なります。人はまだちょっと青い、これから成長する楽しみのある者に惹かれるものなのかもしれません。

「努力って、報われないもんなんだな」って、終わった後絶望の中から絞り出すように言った羽生選手ですが、その時の彼の正直な気持ちだったことでしょう。あのショートの「穴のボコっ」が無かったらと、ずっと思っていたかもしれません。

ショート当日の試合前、たまたまテレビのワイドショーでフィギュアスケート解説の佐野稔さんが「選手が飛んだり回ったりする場所は決まっているので、練習ではそこに穴を作らないようにその場所では飛びません。その穴の場所は個々で違います」と言っていました。

まさにその予言通りというか、羽生選手は誰かが作った穴にはまってしまった。ネットでは「飛ぶ場所は決まっている。誰かがわざと穴を作ったのではないか」犯人捜しの大騒ぎになっていたとか。誰もわざと穴を掘るわけではないでしょうに。

さて、「努力は報われないか」ですが、報われる時もあれば報われない時もあるでしょう。今回は運が悪かった。努力の報いは運不運によることがものすごく多いので、神様に愛されるよう日々精進しましょうとしか私は言えません。

後はその目標が射程圏内にあるか、どう頑張ったって無理だろうということに力を使っていないか、そこは冷静に見極める必要はあると思います。目標のちょっと上くらいの場所を目指すのが、努力が報われるコツかなと思います。

新聞紙タワーと無意識のジェンダー

北京オリンピックが始まりますが、やはり東京オリンピックで参加する喜びを知ってしまったからなのか、いつものオリンピックと違って今一つワクワクしません。本当に東京オリンピックのボランティア活動は楽しくて楽しくて、できれば次回もパリに飛んで行ってやりたいくらいです。

もう東京オリンピックが終わったので書きますが、オリンピックボランティアの選考面談会で行われたのはグループワークと2対2の面談でした。面談で私と一緒だったのは外語大に通うキュートな女子大生。「英語は大丈夫です!」と言い切り、「なんでもやります!車の運転もします!」と大いなるアピールができる彼女が眩しい。

さて、グループワークとはテーブルに20~30枚ほど積み重ねてある新聞紙を使って一番高く作れたグループが勝ちという競技でありました。1グループは8人ほど。みんな初めて会う人たちです。テーブルは10くらいだったでしょうか。

ここで私は「不利だな」と思ったことを白状します。私のテーブルのメンバーは全員女性だったからです。なんとなくこういう工作物は男性が主になって作るイメージがありました。「それにしても新聞紙でタワーって??」と、まったく想像できない私は他力本願装置にスイッチオン。

できないものはできない

「では始めます!スタート!」の声に、髪が長くて背の高いアラサーと思われる女性が口を開きました。「東京タワーのようなタワーを作ります!新聞紙を細く長く丸めてください」「土台を作ります!新聞紙を丸めて敷き詰めてください」と作業を指示。

さらに「きっと仕事ではバリバリなんだろうな」と思われる口調がきっぱりしている別の女性が「あなたはこれ、そっちはあなた」と人員配置を指示。それに従ってメンバーが動き始めました。彼女は「有明にオフィスがあるからオリンピックの施設がしだいにできあがっていくのが見えて、ワクワクするのよね」と言っていた人です。

東京タワーのようなタワーということだから、展望台部分という中間点を作るんだろうなと思ったので、私はその部分を作りました。建造物は土台が大事。タワーが高くなるにつれて揺れ始めた新聞紙の梁を落ち着かせるべく、メンバーに新聞紙を堅く丸めてもらい、土台の補強をお願いしました。

他のグループのタワーは形も進捗状況も様々。せっせと動いている人以外はぼーっと立っている人もいたりする。せっかく高く伸ばしたのにあっという間に崩れてしまうタワーもあり、悲鳴が上がる。

「終了!」の合図とともにタワーを支えていた手を離すと、かろうじて私たちの東京タワーもどきは自力で立ってくれました。結果は残念なことに2位でした。でも10以上あるグループの中の2位です。

「実は私、建築科の院生なんです」と照れながら話したのは「東京タワーを作ります!」と言った髪の長い女性。「なるほどーーー!」と納得しごくのメンバー。

女性は建造物は苦手、男性がいないと不利と思った私は、自分の中で隠されたジェンダーに気づかされました。私が立体構造物が苦手だからと言ってみんなが同じなわけでもない。女性にはあまりにも過酷だと思われていたのでマラソンは最初、男性だけのスポーツでした。でも走ってみたらちょっとは遅いけどちゃんと49.195キロ走り切れる。重量挙げだって、サッカーだってアイスホッケーだってできる。そうやってスポーツは進化してきたはずです。

オリボラ友が集まって、「またあの新聞紙タワーから始めたいねー」と誰かが言うと、みんな目をうるませてうなづきます。

やっぱりオリンピックは参加することに意義があるのかもしれません。

運のよい時期はイケイケgogo!

今日は2022年2月2日で2が5つ並ぶ日です。2月22日になると6つ並びます。7つ並ぶのは200年後です。

振り返ってみると2008年から2010年までの3年間、私はツキにつきまくっていた時期でした。それから12年後の2020年から2022年の3年間もたぶんいけるだろうと思っています。残念だったのはコロナ禍でいくつかのイベントが無くなったり縮小してしまったことですが、それもまぁ無くなったことで禍から逃れたのかもしれません。

人は12年間隔でラッキーな時期があるそうです。逆を言えばあまりよくない時期もあるということですが、その時は動かずにじーーっとしています。静かに蟄居でもしてます。そのメリハリを自覚して行動するのがいいかなと思っています。

本当に運のいい時は悪いことが起こる気がしない。どこで何をしても全部イケる気がします。だから怖いものなし。全部やります。この時を逃がすなとばかりに怒涛のように動き回ります。だってもったいないじゃないですか、12年にこの時だけなんですよ。何をやってもうまくいくというのは。

今まで生きてきて、どうやらこうだなという法則性がわかってきたので、自分の人生の流れに乗りながら、時には急流下りや岩ぼこもあるけれど、いつか見るであろう大海を目指しながら一寸法師は櫂を操るのだ。それもまた楽し。

ザ・ノンフィクションー結婚したい彼女の場合*母の干渉

こちらの続きです。結婚相談所ネタが続きますが、私が行っているモラハラ電話相談で結婚相談所を介して結婚した方が少しずつ増え、非常に興味が湧いてきたので、今後この話が出るかもしれません。結婚相談所を介して結婚する方は、以前はほぼありませんでした。結婚相談所が変わったというより、これを利用する人が増えたということなのでしょう。

このザ・ノンフィクション婚活回の後編に、ミナミさんが家で母親と話をする場面が出てきました。母は31歳の娘が40代の自営業資産家と結婚するのが不安だという。お金がある家とない家で育ったふたりがうまくやっていけるのか、自営業だそうだが結婚したら無給で働く労働力にされるのではないか、結婚相談所に騙されているのではないかと疑っています。

でもお母さん、娘は30を過ぎて、飲食店のホールに勤める月給13万円の人です。見た目も普通の領域です。特にここがいいという部分もありません。その彼女が専業主婦になりたいと言っているんです。貧乏人は嫌だと言っているのです。そうしたら年の離れた相手にならざるを得ないのです。年齢も相応で、妻が働かなくても大丈夫な相手は、ミナミさんではなく他の方を選ぶのです。

母と娘が語り合う部屋の中は、今流行りのすっきりとしたリビングではなく、雑然と日用品があらゆる物の上に置いてある普通の一般家庭。娘を幼稚園から大学まで私学に入れ、バイオリンやバレエを習わせたのは、相当無理したと思います。見栄もあったでしょと言ったら言い過ぎか。

ミナミさんは反抗期がありませんでした。ずっと母の言いなりで、それに不満もなく成長したため、自分の意見というものを持つ練習ができていなかったのです。

さらに親元で暮らしていたため、生活というものをわかっていません。共稼ぎ必須の町田さんと結婚した場合のシュミレーションとして、少しアルバイトをして稼ぐという計画表をアドバイザーに渡したところ、アドバイザーから指導がありました。

「パートで働いた月に5万の収入で何を買うの?」「宝塚とか絵を描く画用紙とか」「それは全部自分の小遣いでしょ」

ミナミさんは家庭を持って働いたお金は、ほとんど家の家計に入るということを知りませんでした。母親は彼女に教養を身に着けさせようと教育費にずいぶんとお金を費やしましたが、生きていくために必要な勉強はさせなかったようです。

30歳を過ぎて、ようやく母に「私はこうしたい」ということを言えるようになったミナミさん。婚活をしてから確かに成長の後は見られます。婚活とは人間力を磨くことと知りました。

ただ、ミナミさんが結婚したら「やっぱ、あっちの方がよかったんじゃ」「もう少し別の人と会った方がよかったんじゃ」と、常に後悔するだろうなーというのが見えるのです。

#でも、みんなそうだから(笑)あっちにしておけばよかったと思っている人は山ほどいるから。みんなそうやって夢と現実ををすり合わせて諦めながら生きていくのだから。

結婚相談所の方たちは相手に対するいろいろな希望を持って入会する人が、結局こういう人と成婚するのだろうなというのが会ったとたんわかるそうです。更に成婚した人が離婚するだろうなというのもわかるそうです。離婚理由もわかるそうです。でも結婚相談所はくっつけるのが商売なので、何も言わずに「おめでとうございます!」と言って送り出す。

なかなかシュールじゃありませんか。

嫁いびりがわからない

子どもが結婚し、配偶者という方が仲間内にはいりました。世に言う「お嫁さん」です。スープは冷めてしまいますが、割と近場に住んでいるのでいただきものがたまった時、渡さなければならない時は自転車で持っていきます。往復90分ですね。

さすがに自転車90分(しかも起伏の多いトライアルコース)は楽ではないので頻繁には行けないのですが、何かあったときにはさっと行けるというなかなか便利な距離です。相談員をしていた時に「近所に義母が住んでいて、過干渉がうざい」という相談を時々受けていましたので、うざいと思われるほど行かない方がいいのです。

私は身内では結構口がキツイと思われているようで、「嫁いびりするなよー」などと弟から言われたりしたのですが、今のところこのなかなかしんどい距離のおかげと、息子宅へ用もないのにノコノコ行くほど暇ではないので、平和な関係を保っています。

さて、この嫁いびりですが、橋田寿賀子が得意とするこのジャンルは昔から多くの女性が共感するので不動の人気を博しています。姑の側からするといびってはいないのです。あくまでも相手のことを思って、教育、指導です。だから「あなたのために言っているのよ」と、毎度言うでしょう。この押しつけがましさ(笑)

我が家の母親も、弟一家が家に来た時の鬼姑ぶりはなかなかのもので、私が何度も「そんなことは言わなくてもいい」と袖を引っ張っても「教えてやってるんだ!」と鬼の形相でしたね。弟の妻も3年ほどで来なくなり、両親が弟宅に行くとさーーっと実家に逃げるようになりました。

#当然ですね。母はただいま老人施設に隔離中

さて、嫁いびりですが、たぶん私はいびりができるほど会っていないのでやっていないと思うのですが、そもそも嫁いびりのやり方がわからない。この人を教育しようと思う気持ちもないので「これはこうするのよ!」と包丁を取り上げてやってみせることもない。

不自由だなと思ったら自分から治すだろう。ネットの世の中。自分でググって探すだろう。彼女がキッチンに立っても一緒に立つこともない。だって他にやってくれる人がいるならやる必要ないし。お正月に彼女が家に来た時も、私が全部やってました。

#勝手がわからない人がそばにいるとかえって邪魔なんだよね

嫁が手伝うのは当たり前だけど、自分はする必要はないと思うところが嫁いびりの入り口のような気がします。要するに上下関係を作ってしまうこと。

私は義母から怒られたこと、嫌なことを言われたことが一度もありません。聞きようによってはむっとするようなことを言われたかもしれませんが、彼女は心底良い人なので、悪気があって言っていないことはわかっているので気になりませんでした。

#嫁いびりってされたことがないので、やり方がわからないのよね。

後は「教育しよう」とか思わなければいいんじゃないかな。

ザ・ノンフィクションー結婚したい彼女の場合 後編

待ちに待った(笑)後編が放送されました。こちらの続きです↓

ミナミさんは40代資産家の人と交際を続けながら、もうひとりともお見合いをしていました。この結婚相談所は複数平行のつきあいを認めています。

その人(町田さん)は介護職で収入が低いけれど女性の扱いがうまく、言葉も巧み。男性と付き合った経験がないミナミさんは有頂天。こっちにしようかなーと心は傾きます。そんなミナミさんにアドバイザーは言います。

「この人と結婚したら、あなたの希望する専業主婦ではなく共稼ぎになりますよ。いいんですか?」

ワーキングマザーがどれほど大変かアドバイザーから説明され、ビビるミナミさん。

結婚はしたい。子どもが欲しい。働くのは嫌。貧乏も嫌。でも、町田さんに会いたい気持ちは募る。

そんなミナミさんの気持ちはあっけなく散ります。誘われて行った彼の家が質素で節約が行き届いた、彼女の恐れる貧乏くさい部屋だったのです。

町田さんをお断りし、結局資産家の長谷川さんのところに舞い戻りましたが、デート中気分が悪くなったミナミさんを介抱した長谷川さんが「僕もパニックになることがあります」と言った言葉を「僕はパニック障害です」と言ったと勘違いし、「アドバイザーに騙された!」と悪口雑言のメールを送りつけたのです。

以前、アドバイザーから「自分の気持ちはきちんと相手に伝えないとダメだよ」と言われたので、それからは「自分の思ったことは相手に伝える」を実行したミナミさん。だから思ったままのメールをアドバイザーの送り、アドバイザーを激怒させたのです。

モラハラ被害に遭う方の中には、相手に合わせる習性がついていて、自分の気持ちを押し殺す方がいます(それが主流かもしれない)。そんな方たちは相手に譲ってしまうことでモラハラ被害に遭ってしまったのだと反省し、自分の気持ちにウソはついてはいけない、自分の気持ちは相手にわかってもらうために言葉を惜しんではいけないと、一念発起して意識してそれをするのですが、何分慣れないので、思ったことを全部口に出してしまう方がいます。あなたは練習中のつもりかもしれませんが、言われた方は失礼千万、怒ったり傷ついたり、もう金輪際この人と関わるものかと決心します。

相手の気分を害させず、自分の主張を伝えるのは「アサーション」です。このアサーションの技術を知らず、ただ、「今までの私は自分の気持ちをきちんと相手に伝えてこなかった。これからはしっかりと伝えよう」と慣れないことをすると、ミナミさんのようになります。

あのアドバイザーさんは良い方ですねー。激怒してみせたものの、結局ミナミさんを反省させ、婚活を続行させるように勧めます。

昨日の後編ではこのミナミさんの他にもうひとり、23歳帰国子女、IT企業勤務のみさきさんがこの事務所に婚活希望で来所。顔は映っていないけど、プロポーション良し、来ている服も上品なピンクで質も良さそう。ミナミさんと同じように髪にピンクのリボンをつけていても、こうも違うかといういうくらい良く似合ってかわいらしい。帰国子女だから語学も堪能。

コロナ禍になって20代の女性の来所がとても増えたとのことでした。みさきさんは今年収3千万の開業医や歯科医と交際中ですが、44歳の方とも同時進行しています。年齢差は「話が合うので気にならない」という余裕ぶり。つまり、自分の価値観と合うならば年齢などは関係ないという結婚の目的を自分の中でしっかりと持っています。みさきさんも専業主婦志望です。高い年収は基本条件です。そのうえで価値観の合う人を探しています。

なぜこのふたりを対比させたかですが、もちろん容姿や年齢もありますが、何のために結婚するのかを持っている人と持たない人の違い。みさきさんはぶれない。ミナミさんはぶれまくり。

結局ミナミさんは長谷川さんとも町田さんとも成婚にならず、婚活を続けています。そうしているうちに年齢が上がり、さらに希望から遠のく。

#これだもん。解雇候補になるわよな。私だったらミナミさん、選ばない。努力しようとしないんだもの。全部他力本願なんだもの。

このミナミさんの性格は、後編で登場したお母さんの影響が強いだろうなと感じました。ミナミさんはずっとおかあさんの操り人形として生きてきたのです。

いろんな問題を孕んだザ・ノンフィクションでした。Twitter界隈では「神回」と言われています。

見習いたい人

先日知り合った方の中に、とっても見習いたい方がいます。年は私より20歳以上下。とにかくアクティブ。私も結構「行動的ですね」と言われますがなんのなんの、私の上の上を行く。

もちろん単身でアラスカ探検に行くとか、そういうことではなく、もっと地面に這って日常生活がアクティブそのものなのです。

彼女は保育園にふたり預けて、1歳の子どもは彼女が育てています。つまり3人の子持ち。さらにもう一人欲しいとのこと(驚)それでいながら自分のしたいことは諦めない。趣味のサークルに通えるのは夫と子守に駆けつけてくれる父親がいるおかげですが、それでも彼女の1日のスケジュールはすごかったです。

#だいたい1歳の子どもがいる時点ですべて諦めるものだと思うのですよ。私ならあきらめる

彼女を「すごい!」と思ったのは、普通ならば行かないところへ「行けるかどうかわからないけど取りあえず行ってみる」と行っちゃうところ。さらに「育休中の今がチャンス」といろいろ検定資格試験を受け、資格を複数取得中。

「子どもが3人もいていつ勉強するの?する時間なんかないでしょ」と言ったら、「子どもはふたりは保育園だし、一番下は走り回る年じゃないので、ありますよー。寝かしつけてからつい夢中になって深夜2時頃までとかやっちゃいます」と言う。

さらにすごいのは彼女の夫は高収入の方。婚活市場に出たら1日100人単位の女性が応募するであろう職業と年収。そんな夫と結婚しながら「社会に出て働きたい」と言う。超絶すごいのは「でも、子どもはお稽古ごとの送り迎えとかちゃんとやってあげたいんです。もし復職したらそういうことはできないから、もっと時間を自分でスケジューリングできるような仕事を探してます」

#幼稚園のママ友とお迎えついでに一緒にランチ♪なんて考えていない

子育ても仕事もどちらも取りたい。だから資格を取ってそれができる仕事をしたい。

#ミナミさん、こういう人をお金持ちは見染めるんだよ

私はこの頃「これは彼女だったらやるかやらないか」で彼女を指針に決めていたりしたのですが、うっかりひとつ忘れていました。

“彼女は私よりも20歳以上年下”

年をいいわけにしたくはない、したくはないけど20歳以上の体力差ははどうやっても追いつかない。ただ、彼女のこの姿勢は、常に頭の中に入れておきたいですね。

ザ・ノンフィクションー結婚したい彼女の場合

1月16日のフジテレビ「ザ・ノンフィクション」は非常に興味深いテーマでした。結婚相談所に来て婚活をする30歳の女性を追ったものです。「面白い」と思ったのは私だけでなかったようで、Twitterの話題のテーマに乗っていました。

赤裸々にカメラの前にお顔をさらして、自分の男女交際歴まで披露して協力してくれた登場人物は「ミナミさん(仮名)」。幼稚園から私立で大学は法学部を卒業しています。大学を卒業し、公務員志望でしたが夢かなわず、正社員で8年間飲食店のホールで働き、手取り給料は13万。8年間ほとんど上がらないそうです。

しかもコロナ禍の飲食業は今どん底で、整理要員(クビ候補)になりましたと告げられました。ミナミさんは1年間この結婚相談所で婚活をしてきましたが成果があがらず、入会金25万、月会費3万のカリスマアドバイザーの特別コースに移りました。

ミナミさんの希望は「専業主婦、または扶養の範囲のパートで働きたい」というものです。両親が共働きで寂しい思いをしたので子どもにはそういう思いはさせたくない、とのことです。

#これ、よく聞くセリフですよね。「子どもは自分の手で育てたい」とかね。

そんなミナミさんにカリスマアドバイザーはバシッっと言います。「あなたの希望の5歳程度年上で専業主婦をさせてくれる人は1割程度しかいません。ただ40代後半ならばいるでしょう」。つまり15歳以上年上なら希望が叶うかもしれないと。

50代直前の、親の介護も本人の介護も見えているような人ならいると。

ちなみにこの番組を見ていた同じく婚活業の友人は「クビ候補になるような能力のない人に、3食食べさせてくれて自分の子どもを産まそうなんてオトコ、いないわよ」

ミナミさん、見た目も華やかではなく地味な感じで、会話ももうひとつ上手じゃない。正直人を引き付けるものがない。しかし希望は「専業主婦」。働くのに疲れちゃったのかもねー。

カウンセラーのご指導による、あまり似合わないパステルカラーのひらひらブラウスと花柄のスカートでお見合いをし、40代の資産家とデートをする。その後アドバイザーさんにメールで相談。

「相手の方は自営業なので受け取れる年金は国民年金だけなのが不安」「服は父親からのおさがりをよく着る」「Tシャツや寝具は量販店で買う。お金持ちはケチというのは本当かもしれないと思った」と気乗りがしない。

あのね、お金持ちは使うべきところと使わないところの区別がはっきりしているんです。だからお金持ちなの。こちら↓を参照

専業主婦になりたい=お金持ちと結婚したい、でもケチは嫌って。

#無理だよ(笑)

時々モラハラの相談でも夫がお金持ちだから結婚したけどケチだった、というご相談を受けるときはありますが、実はお話を伺っていて、むしろ夫の経済観念は私に近く、いまひとつ共感できない時もあります。

他にその前のお見合いで「飲食店で店員さんに対する態度が高圧的」といった、ちょっとモラハラチェックに引っかかりそうなところに気づくのは良かったですね。

そして「相手から大卒なのに飲食のホールやってるの?」と言われて傷ついたそうですが、いや、言うでしょう。あなただって相手が有名大学の卒業なのに聞いたこともない会社に勤めていたら言うでしょう。大卒はともかく8年間働いて手取り13万円のところにずーーっと勤めていたらあれれ?と思う。親と同居だからできる技ですね。

ひとつだけ、このカリスマ婚活アドバイザーさんの言うことは違うかな~と思うことがありました。

「楽になるために結婚するんだよ。誰かと一緒に手をつないで生きていくのが楽。イコール幸せ」

は?そうですか?その誰かがものすごい重しの時になることもありますけど。ひとりだったら家計はどうにでもできて、ひとりなら好きなように仕事を選べて、ひとりなら楽に生きられることの方が多いですけど。

倹約しようにもパートナーは浪費家、仕事は扶養の範囲のパートしか選べず、自分がこうしたいと言ってもパートナーから反対されて部屋の模様替えさえできない。パートナーだけでなく、相手の親族との関係が悪くていつももめごとばかり。

ひとりの方が気楽、でも、将来が不安だから結婚、専業主婦。

当然のようにこの番組の話題でTwitterが沸騰し、1月23日放送の後半へ期待が高まっていました。

後編、乞うご期待!詳細は↓

https://www.fujitv.co.jp/thenonfx/

”さほど年収が高くない彼と結婚したら「共働き」「ワンオペ・ワーキングマザー」という未来が待っていることをアドバイザーから告げられる。”

さあ、どうする。ミナミさん、専業主婦は諦めるのかなーー