すべてのことはメッセージ ー ユーミンの原風景

友人から勧められて「小説ユーミン すべてのことはメッセージ」を読みました。

ユーミンの自叙伝的なものはいくつも読んだし、友人の語る「ユーミンって不良だったのよ」というのもとうに知っていましたから特に期待もせずに読んだのですが、意外や今まで読んできたものの中になかったものが沢山ありました。

八王子の大きな呉服店のお嬢様である由実ちゃんは、仕事で忙しい実母ではなく、姉やさん的なお手伝いさんの秀ちゃんに育てられます。冒頭はその秀ちゃんの実家での由実ちゃんの様子が語られます。

秀ちゃんが山形の実家に帰る時には「由実ちゃんも行く~~~」と言って泣くし、秀ちゃんも娘のようにかわいがっていたので、一緒に連れてきたそうです。

山形の左沢(あたらざわ)での由実ちゃんの夏休みは、たぶんたくさんの日本人が持っている原風景と同じものです。

田んぼのあぜ道を歩くと聞こえる葉のざわめきや蛙の鳴き声、小川のせせらぎ、流れに逆らって泳ぐ小魚の震える背びれと川底の不揃いな丸い小石の色合いなどは、誰もが小さな頃に体験したものです。

ユーミンと言えば大都会やリゾートといった風景が似合う人ですが、彼女の書く曲の中に、時々日本の原風景が映し出されることがあります。

ユーミンの「晩夏(ひとりの季節)」を聞く時、私が小さな頃、母の実家でいとこたちと遊びまわった風景がいつも脳裏に浮かびます。

以前この曲は秋田県横手市に行った時に書いたものだと聞いたことがありますが、横手の風景と、秀ちゃんの実家との風景が重なって、この曲が生まれたのかなと思ったりします。

小さな頃体験した原風景は、生涯生きていく中でいつもどこか心の中にあるような気がします。

この小説は秀ちゃんの実家に行った時から始まり、長い時を経て、生まれて初めてのレコード録音が終わって帰ってきたユーミンを、秀ちゃんが「由実ちゃん、何が食べたい?」と聞くところで終わります。

洗練された曲とかっこいい遊び方で常に音楽界をリードしてきたユーミンは今年50周年。その原点は秀ちゃんと歩いた浅川(八王子を流れる川)や、秀ちゃんの実家のある左沢だったのだと、この本を読んで知りました。

また、この小説の中には、ユーミンの曲を連想させるワードがTDLのミッキーのように散りばめられています。

米軍基地のそばに住んでいたマギーの家に行く時に通る「ランドリーゲイト」は「紅雀」の中にある「Laundry -Gateの思い出」だし、有名な「山手のドルフィン」も登場する。

ある女性がビルから飛び降りたという逸話は「Olive」の中の「ツバメのように」「12階のこいびと」だし、オリンピックで変わっていく東京は「未来は霧のように」だしという具合に、作者はそこかしこにユーミンの曲を隠しています。

ユーミンがプロコルハルムが大好きで、熱望し続けてジョイントコンサートを行ったのは知っていましたが、なぜにそこまでにプロコルハルムを?と不思議に思っていました。このプロコルハルムの「青い影」が作曲への道を開いた稲妻だったとは知りませんでした。

懐かしいGSや70年代の洋楽もたくさん登場し、私も「あのころにもどり」ました。読了後は同じく洋楽好きの友人にこの本を勧めました(というか、あの頃はみんなJ-Popを聞くように洋楽を聞いたものなのだよ)

「晩夏」の割には暑すぎる9月ですが、同じ年代を生きてきた方に懐かしく読んでいただける本です。

そういえば「晩夏(ひとりの季節)」はNHKが放送していた「銀河テレビ小説」の主題歌でした。嫁が来ない農家のコメディドラマ。私が家に帰るとこの「晩夏(ひとりの季節)」が流れていて、ドラマを見ていたのを思い出します。

それもまた昔懐かしい、ある年の夏の風景だったりします。

ジャニーズの長い会見で感じたこと

金曜日ジャニーズがこれから事務所をどうするかについての会見がありました。私は全部見たわけではないのですが、イノッチが良かったですねぇ。誠実で正直でとても的を得た答えやさりげないフォローと、何拍子もそろっていました。

#イノッチの言うことは全部信じられる気がするけど、東山どうかなぁ。そうではないような感じがする。被害者側の記者会見でも東山は信用されていない雰囲気でしたね

ジャニーズの名前は残したい意向があるようですが、史上稀にみる犯罪者の名前を冠した社名でよいのでしょうか。残すことで反省していないのでは、また時間が経てば人は忘れると思っているのではという不信感を与えるような気がします。

残っている人たちはジャニーズという名前に思いはあるとは思いますが、今はコンプライアンス重視の世の中なので、この名前ではおそらく今後社会にはじかれていく可能性が高いです。といって別名にしても(旧ジャニーズ)といちいち但し書きを入れられるか、社名を変更してこのことをなかったことにするつもりかと言われるかどちらにしても叩かれるでしょう。

悪いのはジャニー喜多川と、弟をかばって知らないフリを続け、逆らうものは徹底的に粛清するなどをして帝国を築いてきたメリー喜多川なのに、二人ともこの世に存在しない。残された人たちだけが巨大な後始末をすることになります。

そもそもあれだけの男子がいて、結婚してはならない雰囲気があったみたいだし、独立すれば干されるというのもスマップの独立の時にありました。

難しいですよね。言ってはならない雰囲気があって、言おうとすれば報復が待っているという状態に長い間いて、みんな知っているけど知らないことにしておかなければならなかった人たちに対して、なぜ言わなかったのかと糾弾することはやっぱりできません。

被害者の方に「証拠などは求めない」としていますが、これからどのような補償をどうやって行うのかまったく道筋が見えない中で、会見やら今後の方針決定やらをしなければならない新体制。

私はきちんとメンバーを知っているのはフォーリーブスだけで、たのきんトリオさえ怪しいという程度なので、「おっかけ」とか「推し」という方々が今どのように考えているのかを知りたいです。

口火を切ったカウアン・オカモトさんのところには誹謗中傷のメールやらが沢山届いているそうですが、それが「推し」の方たちが出したものだとしたら、とんだ筋違いです。

ジャニーズ事務所は一回崩壊して、それから再構築しなければならない類の罪を犯しています。なかったことにはできないのです。してはならないのです。もし「推し」を守りたいのであれば、なかったことにせず、これから発表されることを注視し、どう被害者に寄り添うのか監視続けることです。それがあなたの「推し」も救うことになるからです。

この事件をきっかけに、性被害についての法律改正がさらに進むことを強く望んでいます。

今更パスポートの残存期間が話題に

先日ネットニュースでパスポートの残存機関が渡航先の国が決めた残存期間に満たないので飛行機に乗れなかったというニュースが乗っていたのですが、テレビでも話題になっていました。

例えば2023年9月1日に入国する場合は、2024年3月1日まで有効なパスポートを持っていなければ飛行機に乗れません。

私があれ?と思ったのは、こんなことずっと前からなのに、なぜ今になって「増えている」という話になっているのだろうということです。

思いつくのはLCCなどの格安航空会社は、そこまでチェックをしないで航空券を売っているということでしょうか。LCCを利用する人が増えたことや、団体旅行ではなく個人旅行者が増えたのでこういうことになっているのかもしれません。

私が残存期間が6か月あったパスポートを7月に更新したのは、今のところ海外に行く予定はないのですが、急に行くことになった時に残存期間が6か月以上なければチケットを買うことができないからです。

# そうか。残存期間がないとその国に入れない=飛行機に乗ることができないって知らない人が多いのか。

更新の場合はマイナンバーカードを使ってネットで申請ができるはずなのですが、私が用意した写真をあちらが受け付けず、結局パスポートセンターに行く羽目になりました。ニュースで知っていましたが、パスポートセンターはものすごい人。幸い私は更新なので戸籍謄本も必要なく、待ち時間は2時間(!)で済みました。

電光掲示板の番号から推察すると、新規の場合は半日以上待ちなのではないかしらん。ちなみにマイナンバーで受け付けてもらえなかった写真は、リアルでは受付OKでした。

# マイナンバー、なんなんだよこれ。

ともあれ、無事に更新したパスポートはあと10年、利用することになります。スタンプを押すシートは富士山や桜など、北斎の絵が地模様に使われていいて、なかなかいい感じです。

歴代のパスポートの写真を並べると、確実に年齢を重ねているのがわかって感慨深いですね。この次の更新はあるのだろうか。。

子どもは成長していく

モラハラの家から出る時、たいていの方は子どもを連れて出ると思いますが、私はずっと子どもが低学年のうちにとお話してきました。

子どもは大きくなると自分の世界を持ちます。小学校高学年以上になると、親よりも友だちの方が大事になるので、すんなりと一緒についてきてはくれない場合があります。

さらに思春期になると、あれしろこれするなという母親が鬱陶しくなり、母親と離れたくなる子どももいます。母がいなければ夫はご飯も自分で作れないだろうし、母の味恋しさに母親の元にやってくると思っている方もいますが、今どきはコンビニの弁当の方が実は子どもは好きだったりします。

コンビニ弁当では栄養が偏るからちゃんとした食事をしてと歯がみして、来い来いとうるさく言われると人間行きたくなくなるものです。といって何もしないでいると自分は捨てられたと思い込んでしまったりしますので、さりげなく「元気してる?」と連絡を入れてみたり、「今日は〇ちゃんの好きなハンバーグを作ったよ」と、短くメッセージを入れてみたりしましょう。

子どもが一緒に行きたくないというので、自宅の近くに部屋を借り、食事を作りに行ったり、様子を見に行ったりしてい方がいたのですが「私が行くとみんな臭いツラをする」とのこと。

「だから私は言ってやったんですよ。『長々長々長々延々と長々』」

「それ、全部言ったんですか?」

「だって言わずにいられないんですよ!」

行くたびに長い説教をするものだから、子どもたちも嫌になって母が来ると嫌な顔をするようになったとのことでした。

説教をして子どもが言うことをきくなら苦労はいりません。

コンタクトをとるならとにかく短く、適度な頻度で。

そしてなによりも、子どもが小学校低学年のうちに行動を起こすことです。

夏の必需品になったアームカバーとフェイスマスク

暑いですね。。

とろけそうです。。。

脳みそまでとろとろで、何もしたくありません。。。

これが今年だけでなく、ずーーーーっと続くんだと。世界は温暖化から沸騰化の時代に突入したんだと。。。

そうなんだ

まだもうしばらく生きるつもりなのに、こんな暑いのが続くんだ

hotter and hotter て、だんだん暑くなると中学生の頃英語で習ったけど、この熟語にこんなにぴったりする時代が来ると思わなかったわ。

みなさまは外に出かける時は、どのように日焼けからお肌を防備されておられますか?

地方の方は外出はほぼ車だと思いますが、東京は日傘をさして歩く方が増えました。私は移動は自転車が多いので、傘はさせません。

それで用意しているのはアームカバーとフェイスマスクです。

アームカバーは100均でもありますが、あれはズルズル落ちてくるので使えない。私はもっぱらyahooで買ったアームカバーをしています。

https://store.shopping.yahoo.co.jp/belando/fwbx.html

460円です。肌にぴたっとついてずり落ちてきません。肩のあたりまでくるのでがっつり腕をカバーします。親指の穴があるタイプなので、手の甲もカバーします。去年買ったのを失くしたのでまた今年も買いました。難点は少し生地が厚いところです。


こちらの楽天のものは、yahooのものよりも生地が薄くて伸びます。悪い点は指の穴のところがすぐにほつれてきます。そしてお値段がyahooのものより2倍近くする。

ということでyahooのアームカバーを使っております。

そしてフェイスカバーですが

こちらを使っています。私が買った時は1,100円だったり980円だったりしたので、割引の時に買えばお得です。安心の日本製。2枚買ってとっかえひっかえしています。

これを装着すると見た目がちょっとという方もいるかもしれませんが、なんとでも言ってください。私は吸血鬼なので、日光に当たると砂のようになってしまうのよと周囲の人には言っています。

当然日焼け止めは塗っております。その上にこれです。

さらに目を紫外線から保護するためのUVカットグラスも使います。サングラスはちょっと憚られるので。

ここまで防備すると、日向でもそれほど暑さが身に堪えません。何より太陽のギラギラに直接肌を晒さないので安心感があります。

とにかくお肌を紫外線から守りましょう。

ジャニーズの性被害がやっと認められたけど

ジャニーズ事務所は昨日、ジャニー喜多川前社長の性加害問題に関して調査してきた再発防止特別チームの報告書を公表しました。ジャニー喜多川による少年たちへの性被害は間違いなく存在していて、その被害者は少なくとも数百人に及んでいるとのことです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d3d91f0489b1da902892ea05a632cb07dd37f481

報告書にはこの犯行は会社が知っていながら隠ぺいしていたこと、逆らうと干されるという少年たちへ恐怖を与え、口外することもその中に入るため、言えない環境があったこと。事務所も「通る道だ」などと、このことは当然といった雰囲気があったこと。

そして何より、この事実を知っていながらこれに触れることを言うとジャニーズ所属のタレントを使用できなくなるという報復を恐れて、マスメディアが沈黙していたことが挙げられています。

ここにも書きましたが、黙っていたのはマスメディアだけでなく私たちもみんな知っていました。そうなんだろうなぁと思っていました。「そうなんだろうなぁ」で終わってしまった原因のひとつは芸能界というところは多かれ少なかれそういうことがあって、それを利用してのし上がるところだからという固定観念があったからです。

芸能界に入りたい少年少女たちは大勢いて、さらにそれを応援する保護者もいて、「ちょっとやそっとそういうことはあるだろう」というのが私だけでなく、多くの大人たちの思いにあるのではないでしょうか。

男性への性被害は女性に対するものよりも小さいのではという思い込みもありました。女性は妊娠する可能性がありますし、性加害は昔からあるものですが、男性への性加害については普通目に触れることが少なく、加害が過小評価されてきたこともあります。

# 同性間の性交渉の話になると、必ず森蘭丸と織田信長が登場して「昔からあったよね」というところで終わる

これがこうやって明るみに出て、被害者として名乗りをあげてくれた方々が証言してくれたおかげで、この分野もまた一歩前進することになるでしょう。

ニュース番組に出演した被害者のひとりの方は「ジャニーズ事務所がこのことに真摯に向き合い、是正し、新しいエンタメ業界を作り上げること」という部分に「そのことが盛り込まれたことが一番うれしい」と発言されていました。

被害者救済だけでなく、それをして欲しかったから証言されたんだろうなぁと思いました。

このジャニー喜多川の性加害については一度裁判になっているはずなのですが、それがどうなったのか覚えていなかったので、ググってみました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7717d8e03693af0793c644222f3a7a9184336d3d

裁判は週刊文春がジャニー喜多川の性犯罪を記事にしたことで名誉を棄損されたとジャニー側が訴えたものですが、この判決の中でジャニー喜多川の性犯罪はあったと認定しています。つまり文春の記事は正しかったということ。

ところが裁判が終わってもなんら加害者は粛清されず、性加害は終わらず、文春以外のマスメディアは沈黙してグラビアにジャニーズの少年たちを起用し続けました。

今回こうやって明るみにでたのは英国BBCがこの事件を取り上げたからです。文春以外の日本のマスメディアは報復を恐れて何もしてきませんでしたが、報復のない海外メディアは取り上げました。そして今、日本のメディアはジャニー喜多川がいなくなり、ジャニーズ帝国が滅びゆくことを予感し、やっと取り上げるようになりました。

芸能界という華やかな世界で繰り広げられた惨事が今後どうなるのか、注視していく必要があります。それはジャニーズだけでなく「エンタメ業界なら普通あるでしょ」といった私たちの固定観念も覆す結果であってほしいと思います。

蛇足ではありますが、この特別チームに飛鳥井望先生が入っておられたことに、ニュースを見てびっくり、というか、入っておられるのは当然なのに気づかなかった私。飛鳥井先生はずっと昔から犯罪被害者のケアにあたっておられます。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/256215

思わずググってしまいました。

慶応高校の優勝でわかった都会のマナー

夏の高校野球甲子園大会は慶応高校の優勝で終わりましたね。何しろ私学のトップ大学の付属高校ですから、入学するのも大変。推薦も他の野球高校と違って「うちに来て」と言われて行くわけではなさそうなので、とにかく学力が高くないと入れない高校だそうです。

決勝戦の時にたまたまジムのスタジオにいて、野球も気になるしと合間合間にスマホを見ていたら、「うちの娘も大学が慶応だから応援するけど」とか「子どもが高校生の時に吹奏楽部で応援に行ってたっけ」など、という話が続々と出てきました。

ジムでおそらく10年以上おつきあいしてきましたが、そういう話を聞いたのは初めてでした。慶応大学を卒業したなら、ブイブイと自慢してもいいようなものなのですが、東京ではとんとそういう話をする人がいません。

地方では久しぶりに会うなり「あんたの子はどこの高校?(大学と言わないところが笑える)」と聞いてくる人もいて、ともかく相手のプライバシーにずかずかと入ってくるのです。

どこの高校に合格し、どこに勤めてと一通り詮索してからマウントを取ったりもします。故郷は大好きだけど、こういうところが嫌だな~と思います。

人の悪口三昧の母ですら「こっちにきてから嫌なことを言われたことがない」と言います。たまに頑固な入居者のご老人もいるみたいですが、施設の人たちはみんな優しくて、田舎にいた時のようなひどい言われ方をしたことはないそうです。

都会は人との境界をしっかりと守るので、人づきあいがスマートです。もしかすると慶応大学を卒業したことはそれほど自慢になるとは思っていないのかもしれないし、なにしろすごい人たちがそこいらじゅうにいるので、何が自慢になるのかが定まっていないのかもしれません。

そもそも長々と話される人の自慢話くらい聞いていて辛いものはありません。とりあえず関係を壊したくない場合は「これもお仕事」と思って「すごいねー」「立派だねー」と相槌をうっていますが、もうおつきあいをしたくなくなったらさらっと離れることにしています。

モラ夫の毎日の自慢話や人の悪口に晒されている方は本当にお気の毒です。これから離れるだけでもストレスから解放されますよ。

自分のお墓の用意

こちらに書きましたが、私は実家のお墓には入れないので(入りたくもないので)私は自分のお墓をこちらにしようと思っています。

女性のための共同墓 – おひとりさまの「終活」を応援する団体 NPO法人SSSネットワーク

スリーエスという女性だけのグループが運営する共同墓地です。28万程度支払うと、このバラに囲まれた墓地に埋めてくださるそうです。

このお話を松原惇子さんから伺ったのは10年以上前なのですが、その時に興味を持ち、実際にこのお墓に行き、私もこのお墓に入れていただこうと思いました。

樹木葬にしろ海に散骨するにしろ、結構お金と手間暇がかかるようですし、それならこのお墓に入れば手入れはこの墓地の経営者がやってくださり、もしも喜徳にも子どもが会いにきたければずっとそこにあるので、それはそれでいいのではないかと思っています。

場所は多磨霊園のそばで、あまりアクセスはよくないのですが、死んだらアクセスは関係ない。

ただ気になるのは、このグループがいつまでこの事業を行ってくださるのかということです。今HPを開くと「直葬プラン」はすでに新規受付を終了し、いわゆる終活ノートである「いざときノート」も終了していました。

この10年で世の中はものすごい速さで動いてきました。10数年ほど前は「葬儀はどうしようか」というのが死んだ後の悩みだったのですが、もう葬儀は家族葬で決まりで、ひと昔前のお通夜だ本葬だ、香典返だというドタバタも無くなり、誰に聞いても「墓終いする」という話ばかり。

実際、わが実家も墓終いすることになりそうです。昔母がマナジリを上げて「子どもたちに迷惑をかけたくないから自分たちの墓は自分で買う」と宣言し、立派な墓石のお墓を建てました。ずっと未来永劫子々孫々が眠るはずだった墓には自分と夫しか入らないことになりそうです。

「子どもたちに迷惑にならないように」と建てた墓が、子どものエライ迷惑になるとは、母はまったく想像しなかったとは思いますが。

なかなか表記にむずかしい世の中

こちらの続きです。

この事件のニュースがぱーーーっと広まり、いろいろなメディアで取り上げられるようになったら事件の映像が残っているだろうし、本人もあちこちに「触ったぜ!」「握ったぜ!」と吹聴していたでしょうから、たぶん犯人は出てくるだろうなと思ったら、やっぱり出てきました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d9641367d33274d17deca0ae0c069a9f061b8d3e

「酒を飲んで盛り上がってしまって」といつものようにお酒のせいにしているようですが、こういう痴漢行為はお酒は関係ないですから。私も昔はよく道で歩いていたらすれ違いざまに触られたり、ひどいのになると握られたりしたもんです。

まー、散々このすれ違いざま痴漢には遭いましたし、職場でも多々ありました。さわられるとびっくりしますから「きゃー」と言いますが、その「きゃー」が喜んでいると思っているらしいからバカです。いきなり胸をつかまれたらびっくりして声をだすだろーが。

こういった人たちが大人になり老人になっているので、たぶん昭和世代は「触られるのは喜んでいる」という自分勝手な妄想、予想、希望で認知が歪みまくっているのだろうと思います。

結局のこの世代から受け継いだ「世の中は自分の希望通りに回り、人は自分の思い通りのことを考えている」というものすごい自己中的な思想は綿々と受け継がれてきているのでしょう。

今回のことで、「やたらと手を出すと逮捕される」ということがわかったら、少しは世の中が変わるかなと思います。DVも手を出すと逮捕されるとわかったので、加害者たちはモラハラ方面に流れてきましたので。

DVはしてはいけないことだからやめるわけではなく、逮捕されるからやめるというのは残念ですが、やらなくなるのはいいこと。ただし、捕まらないモラハラに流れたというのは、やっぱりそうなるのかという感じです。

そして今回ちょっとびっくりが、触ったのは男性だけでなく女性もいて告訴の中に女性が含まれていたことです。セクハラは異性からのものという固定観念で考えていたらいけませんね。同性同士のセクハラもある。

7月にあった札幌の殺人事件の時に、しきりにニュースのアナウンサーが「女性とみられる人がホテルから出て」という微妙な言い回しをしていたので、これは女装している男性、またはそういう指向の人がからんでいる事件と思っていましたが、少しだけ当たっていました。

昭和世代はこのあたりの思考が固まっているので、思い込みで男女を語ってはいかんなーと思っています。

見られたいけれど触られたくない

たまたま見たTwitterに韓国の人気アーティストDJ SODAさんがコンサート中にセクハラ被害に遭ったと投稿していました。その事件についての記事です↓

https://news.yahoo.co.jp/articles/f9e1d51a79e5f0a3dd7a300bc30a3464666f91d9?page=1

”コンサートの最後の部分で、ファンに近づいたところ、いきなり複数人から胸を触られたとのことです。「あまりにも大きな衝撃を受けて未だに怖くて手が震えています···」「こんなことをされたことにとても戸惑って信じられないし、もう舞台の下や前の方に行ってファンの皆さんに近寄りがたいと思っています…」などと、ショックの大きさを伺わせる投稿もしている。”

この記事が世間に流れるとこれから発展し、露出度の高い服を着ているからだというセカンドハラスメントの意見があり、これについての記事がいろいろと出ています。

よく痴漢に遭うのは露出度の高い服を着ているかただという、被害者落ち度説を上げる人がいますが、なぜ露出度の高い服を着ると強姦や痴漢OKになるのでしょうか。

私は以前この方の講座を聞いたことがありますが

「痴漢をする人の中には女性は痴漢をされたいと思っているという、認知の歪みを持っている人がいる」と語っていました。

女性は強姦されたいと思っている、痴漢されたいと思っている、触られたいから露出の多い服を着ているという、認知バイアスを持っている人がこういった行為をするのでしょう。まさか捕まるかもしれないスリルを味わうためではないでしょう。

#時々暴走族などが警察から捕まるかもしれないというスリルのため、暴走するケースもあるので

世の中は広いですし、いろんな方もいますので、中にはそういう願望を持っている方もいるかもしれませんが、多くの女性は触れられたり、痴漢されたり、強姦されるのを希望してはいません。

「女性はいつもそれを希望している」と強く思っている男性は、AVの見過ぎによって認知が歪んでしまったのか、もしくはそういう環境で育ったか、何かそういう経験があったか何かしらの要因があったのかもしれません。

女性が露出度の高い服を着るのは触られたいから、という相当歪んだ認知を持っている人たちには教育が必要だし、おおいに罰する法律も必要だと思います。

DJ SODAさんは「私は露出した服を着るのが好きで、これからもずっと着ていくつもりです」と発言しています。露出するのは見られたいから、そういう服が似合っているから、大好きだからであり、だからと言って触ってもいいということにはならないのだと、今回罪を犯した人たちを徹底的に暴いて、罰して欲しいですね。世の中のためにも。