小さな支出を見逃さないーカード明細のチェックはしっかり

先日友人が「やられちゃった」とこぼしました。なんでも毎月200円程度のお金が引き落とされていたのですが、何しろ200円程度なのでなんとなく放っていたら、使ってもいない何かに課金されていたとのことでした。

「う~ん、私の場合、それはないな」と胸を張る。支払いは現金決済のみ以外のところではカードかペイペイ、またはSuicaを使います。どれもポイントなど何かしらのバックがあるので、使わないわけがない。

世の中にはカード払いや電子決済にすると自分が何に使ったかわからなくなり、収入以上のお金を使ってしまう人がいるようですが、小さな頃からチマチマと自分の持ち金はいくらであり、月にいくらまでの支出なら許すということをしてきているので、リボ払いで頭を抱えるなんてことはあり得ません。

「つい買っちゃったのよ」という衝動買いもないわけではないけれど、小さな雑貨程度のものですから来月からの生活を切り詰めるなんてこともありません。ボーナスを待って買うということもありません。必要なものは必要な時に買えるような私の中でのポートフォリオは組んであります。

カード払いのものは全部明細をダウンロードし、レシートをチェックしますので、「わけのわからないもが延々と引き落とされていた」ということはあり得ません。

家計を見直す時に大事なのはいかにランニングコストを削るかです。数年に1度しか買わない家電製品などは買ってもいいのです。私が必要でないものを買うわけがない。月々に出ていく光熱水費やスマホ代などが特に注意が必要です。

と言って光熱水費をケチって風邪をひいたりQOLの低い生活をすると心が荒むので、それは見逃す。

友人宅ではWi-Fiを契約しておらず、少ない容量で契約しているスマホのみなのですが、一緒に出歩くと「私、ギガがないからあなたが検索して」、「退屈だからお互いの家でオンライン麻雀しよ!」と言うと「ギガがないからできない」「アレクサって便利だね、でもあれってギガ使うんでしょ、うちは無理」と、家にWi-Fiがないので、外出先でもWi-Fiを探しながらと不便な生活をしています(彼女は独身)。

確かにWi-Fiはそこそこ金額で毎月かかるものですが、そこを削って「ギガがギガが」と不自由な生活をするなら、別を削って便利な生活をした方が私はいいと思います。

本当に優先順位って人それぞれですね。

家を半分売ることも可能

避難応援プロジェクトの中で住宅ローンの残債が残っているのだが、離婚の時はどうするのかというご質問を受けることがあります。その時は持ち分が100%夫名義ならば夫の負担となります。ただ、悩ましいのは妻が連帯保証人になっている場合です。

夫がローンを支払わなければ連帯保証人の妻へ銀行は取り立てに来ます。

こういった面倒な話はケースバイケースになりますので、プロジェクトの中でお話することになります。避難応援プロジェクトは「心のケア」ではなく、どうやったら効率的に安全に離婚ができるかを目指すものですから、「調停委員から和解を勧められているんだけど」といった話も出てきますが、そこは弁護士が同席しているプロジェクトですから、もっともそのケースにふさわしいと思われる解決策をお話しています。

さて、昨年朝日新聞にこのような記事が出ていました。

“家を追い出され、離婚も拒絶 「呪いの館」に居座った妻へ夫の反撃”

https://digital.asahi.com/articles/ASSDC3QMXSDCULLI009M.html?pn=12&unlock=1#continuehere

タイトルのケースについては、問題のある妻との離婚で、妻が家を出て行かないというお話でした。そしてそれに続いて紹介されたのは夫からのDVで離婚したい妻のケースです。

”「夫と共有名義の家があって困っている。自分の持ち分を買い取ってほしいのですが」”

”夫婦は約20年前にこの家を購入し、その際に出した金額に応じて約4割の持ち分を妻側が所有していた。ただ、通常通りに買い取ると、所有権移転の情報とともに女性の新しい住所も登記簿に掲載され、夫にばれてしまう。

 ”そこで住所を不記載にして売買できるよう、司法書士を通じて国分寺市に「DV等支援措置」を申請。その後、同社が女性の持ち分を400万円で買い取った。”

さらに夫のもとを訪ね、持ち分が妻から同社に移ったことを説明。それを買い取って家に住み続けるか、夫の持ち分も同社に売るか、選択を迫った。

 結局、買い取り資金がないとして夫も売却を望んだため、約6割の持ち分を500万円で取得。同社は2人から買い取った持ち分を、新たな入居者にまとめて転売した。”

家の半分の権利が売れるのかと疑問に思った方もいると思うのですが、少なくとも東京ではありうる話です。私は相談員をしていた時に、「遺産相続で親の家を半分ずつ弟と分けて共有名義にしたところ、弟は自分の分を競売に出してしまった。自分も競売に参加して買い取ろうとしたが、弁護士から『そんな半分の権利なんて買う人はいませんよ』と言われ、少ない価格で参加したら別の業者に落とされてしまった。今、家の名義はその業者と半分ずつ。今後その業者から買い取りを迫られるのではないか」というご相談を受けたことがあります。

法律的なことなので、担当の弁護士への相談に切り替えましたが、おそらく実際その業者は半分の買い取りを迫ってくるでしょう。

こういった訳あり物件を専門に行う業者もいるようです。この記事では「ネクスウィル」という会社が紹介されていました。なかなか買い手や借り手のつかない訳あり物件の仲介をするという会社だそうです。

このパターンはいい方にも悪い方にも考えられます。↑のケースが妻が家を出て自分の分だけを売った場合ですが、妻子が残っていて夫が売る場合もあります。

今まで「夫が勝手に家を売るのではないかと心配」という相談には弁護士も「人の住んでいる家を売るなんてできませんよ」とお答えしていたと思いますが、そうでもないこともあるようです。

脅かすわけではありませんが、こういうこともあるという情報だけは提供しておきたいと思います。

今年は巳年ー少女たちは夜とママが怖かった

去年も沢山の方たちが亡くなりました。享年が私と近い方が多いので、同年代の友だちと話すのは「段々近づいてくるね」

亡くなった方の中に漫画家の楳図 かずおさんがいました。メディアでは亡くなった時に主な作品として「まことちゃん」「漂流教室」などがでましたが、いえいえ、同年代の元少女たちは楳図さんといえば少女フレンドに連載された「へび女」です。

楳図さんは「へび女」を皮切りに、「あかんぼ少女」「ママがこわい」「まだらの少女」と少女たちを恐怖の世界へと叩きこんだのでありました。たぶん「少女フレンド」の人気トップ漫画家さんだったと思います。

優しいママが夜になると口が耳まで裂け、目が飛び出し、足を蛇のように引きずって天井裏などから顔を出すという描写。カエルを見ると「カ、カエル」と言ってミイラのような指でカエルを鷲掴みしてカエルを口に入れる様はこ、怖すぎる。

今、この漫画は有料レンタルしないと見られないので、どういう筋書きだったのかはわからないのですが、このへび女を始めとして「紅グモ少女」(これは怖かった~)、「赤んぼ少女」、「ねこ目の少女」、「うろこの顔」などなど、昔夢中になって読んだものです。楳図かずおは天才だったと思う。

「少女フレンド」に書いている漫画家さんは「マーガレット」には書けないというのは何となくわかっていました。楳図さんの人気が爆発してもマーガレット(集英社)では載せられないので、絵がそっくりで恐怖漫画カテゴリとして古賀新一先生の『のろいの顔がチチチとまた呼ぶ』が連載されました。たぶん楳図先生が人気なので同じジャンルの漫画を載せようと、会社側が図ったのだろうと子どもにもわかりました。

ここに書いたものはネット上でも読めるので今すぐにでも読み返したいのですが、読み放題ではなく、1冊おいくらというそこそこのお値段なので、たぶん10分で読み終えてしまうものを買うにはちょっと出せないなぁ。

紅グモ少女が継母から無理やり蜘蛛を口に入れられるシーンはもはやトラウマ級。。(だからそれは覚えている)

1/25避難応援プロジェクトが満席となりました

今月25日(土)に開催される予定の2024年度最後の避難応援プロジェクトが満席となりました。ありがとうございました。

2019年から始めたこのプロジェクトですが、来年度は託児付きを考えております。お子さんのいる方のために平日に行うか、託児をつけるかでいろいろと考えましたが、平日と言っても希望日はそれぞれなので、託児をつけることにしました。

部屋の手配、保険・託児者の手配がありますので、日程が出ましたら早めの参加申し込みをお願いいたします。

私もできれば託児付きで行いたいと思っていましたので、昨年あざらしさんが手を挙げてくださったことで、思い切って託児付きに踏み切ることができました。これでお子さんのいる方にも出席していただけます。

毎回いろいろな質問をいただきますが、その回によって特色があり、今回はどのような質問が来るのかスタッフ一同楽しみにしています。

あれはインフルだったのかの思い出

こちらの続きです。

結婚していた頃、大きな病気に罹ったことはなかったのですが、それでも風邪をひいたり腹痛になったりということはありました。ただ、具合が悪いと夫の機嫌が悪くなるし、悪いと知れると「なぜ気をつけないんだ!」「寒い恰好をしているからだ!」などと責められるばかりなので、病気のことを悟られないよう気をつかわなければなりませんでした。これはどこのモラハラ家庭も同じかと思います。

病気で気が滅入っている時に心配どころか責められるという、今考えると人道的にどうなんだという生活をよくしていたと思います。

気をつけようにもフルタイムの仕事と家事とふたりの子どもの世話で自分の体のことなどに気をつける余裕もなく、ただ、ひたすらに夫の機嫌を伺いながら日常の仕事を回していましたが、ある日熱っぽくなり病院に行きました。

39度以上の熱だったので、座薬を出してもらいました。あの頃はそれほどインフルエンザに対する関心がなく、インフル=風邪みたいな扱いでしたから、今のように「検査しましょう」ということもありませんでした。

私に与えられた使命はただひとつ。今日家族が寝るまでにいつもと同じように食事を作って洗濯をして、翌日の朝食の準備をしてという家事を滞りなく終わらせること。そのためにはとにかく動かない体を動かすようにすること。だから解熱の座薬でした。

とにかく薬で熱を下げ、家事を終わらせて布団に潜り込むと体中が痛い。節々が痛みでギシギシいう。「いたたたたた」と言いながら寝返りをして、「いたたたた」と言いながら起き上がり、「いたたたた」と言いながら服を着る。

これが今回と同じでした。高熱と関節痛。あれはたぶんインフルエンザだったのでしょう。インフルエンザだろうがコロナだろうが、どんな病気でも寝込むことは許されなかったあの頃を思えば、ゆっくりと寝込める今は天国です。

病気になったら寝るんです。家族がいたら介護してもらうんです。それは普通の家なら当たり前のことです。

新年早々ですが、もしこういう生活を続けている方がいらっしゃいましたら、すぐにでもこちらへ連絡してください。きっと解決策があります。

https://soudanplus.jp/

お正月疲れでしばしお休みします

4日から再開しますと書いておきながら、ただいま発熱中のため、2・3日床に伏せらせていただきます。お正月に病気になるのはこれで2度目、客人が帰ったあと(正確にはいる間に発熱)に発熱したのはこれで2度目です

みなさまもあまり頑張りすぎないように。

今年もお世話になりました

2024年が終ろうとしています。みなさまは良い年でしたか?

大晦日は「たぶんほとんど知らない人ばかりなんだろうな」と思いながら見ていましたが、今年は見ごたえがありました。知らない人は知らない人なりに、初めて聞く曲ばかりだったのにそれでも楽しめました。

「1年前の今日、能登の方たちはいつもと同じ大晦日を過ごしていたはず。人間1日後は何が起こるかわからないを思い知った1年でした。自然災害はどんどんひどくなっていく。来年も生きていたら、それは幸運ということなのでしょう。

年明けには電話相談を行います。暮れの忙しい時に突然の告知で申し訳ありませんでしたが、さっそくお問い合わせをいただきありがたいばかりです。

今年度最後の避難応援プロジェクトは1月25日に行います。残席が残りわずかになっておりますので、お考え中の方はお早めにご連絡ください。この小部屋は1月4日より再開します。

来年がみなさまにとって良い年になりますように。

お正月スペシャル電話相談を行います

盆、GW、正月はモラハラが激化する3大シーズンです。しばらくお休みをいただいていた電話相談をお正月明けに行います。

1月6日(月)~16日(木)までの日祝日を抜いた期間です。お正月をきっかけにもう一度考え直してみたい、今年こそは行動に移したいと思われている方、とにかくお正月のモラハラ炸裂を話したい方はどうぞお申し込みください。

お申し込みはこちらから

https://morahara.cocoon.jp/denwasoudan.html

いつもはお振込を確認してから決定しますが、今回はお正月で金融機関もお休みのため、お申し込みをいただいたらすぐに枠を押さえます。

今まで話せなかったことをお話したい方、親子関係について語ってみたい方もお待ちしております。

朝日新聞の記事ー「モラハラ夫」と妻に熟年離婚を突きつけられた53歳管理職の言い分ー

朝日新聞の記事にこんなのがありました。

https://digital.asahi.com/articles/ASSDC232XSDCULLI008M.html?pn=16&unlock=1#continuehere

”東北地方のある団体で管理職を務める男性(53)の妻(49)が2人の子どもを連れて家を出て行ってから1年半がたつ。”

記事はこの男性の証言で作られています。記事は突っ込みどころが満載。よくある日常の一コマなのですが、妻が出て行ったのは些細なことの口論が原因だとする夫。

電気を消す、消さないでケンカになり、翌朝しつこく夫がそのことを持ち出すと子どもから「しつこいな。バカじゃないの」と言われ、”カチンときて子どもの頭をコツンとたたいた”

“妻は子どもたちを連れて実家に。子どもが父親から暴力を受けたと、児童相談所に通報されていた。”

これを読んだ方は「こんな些細なことで離婚するなんて、そしてこの妻や子の言い方はヒドイ」と思ったと思います。ただ、これをよく読むと、不思議だなーと思うところが随所に出てきます。

そもそもこの男性はこの小さな出来事で妻が家を出たと本気で思っているのでしょうか。おそらく溜まりに溜まった男性への怒りが、たまたまこの小さな出来事がきっかけで離婚になったと思われます。

そして、「子どもの頭をコツンとたたいた」はおそらく夫の証言とは程度が違うだろうし、もしかしたら日常的に暴力があったのではないかと推察されます。

だいたいDVは「妻の傷は暴れたので押さえようとした時についた」というのが大多数です。「はい、自分が怪我をさせました」というのはまずありません。この「暴れる妻を抑えようとしてついた」が金太郎飴のように言い訳に使われます。

DV夫が自分のしたことを過少化するのはよくあることです。「コツンと叩いた」は本当にコツンだったのかかなり怪しいし、子どもが親に「しつこいな。バカじゃないの」というなんて、それを言った子どもが悪いと読者に思わせるためのもの。大体前日にあったことをねちこく言い続けるあたりがものすごく怪しい。

そしてちょっと笑ってしまうエピソードもありました。

”妻の実家は近隣の市の大地主だったが、父親はすでに他界。実家には母と、妻の弟夫妻が住んでいたが、弟が心不全で急に亡くなった。そこから妻は、母親の面倒をみるといって実家にひんぱんに通うようになった。男性にも病気がちの母がいて、近くで一人暮らしをしていたが、妻が世話することはなかった。”

自分の親は自分で世話をしたらよいのではないでしょうか。なぜここで妻が世話をすることがなかったという文章が入るのだろう。妻は夫の親の世話をするのが当たり前という大昔の考え方がこの男性は持っているということです。そうなるとこの男性のDV疑惑はさらに深まります。

さらに言えば、この記事を書いた記者もこの文章を読んだ読者がどう思うか想像できずに書いてしまっています。時々新聞記事ではこういった??な記事があります。

”「帰りが遅くても、せめて子どもの夕食は作ってよ」と言うと口論になり、妻に引っかかれたこともあった。腕を押さえたことはあるが、手をあげたことはない。”

でたーーー、あるある。

”月々の婚費、養育費として約30万円を振り込んでいる。”

婚費と養育費は一緒に払うことはありません。記者さん、もっと勉強しようよ。婚費は妻子に払うもの、つまり養育費を含んで婚費といいます。これは男性のインタビューをそのまま記事にしたのだとしたら、男性も間違っている。

以前「慰謝料1500万円を要求された」という人が事件を起こしましたが、普通の人で慰謝料1500万円というのはまず考えられないのでこれはたぶん財産分与を含んだ金額だと思います。離婚に際して払うものが慰謝料も解決金も財産分与も養育費も年金分割もみんなごっちゃになっている人がとても多いです

モラハラをやっていると、こういう記事も裏読みしてしまいますが、知らない方は「なんてひどい妻なんだ!」で思うんでしょうね。だって、それがねらいだし。

クリスマスが楽しくなりますように

今日はクリスマスイブですね。いつも思うのは、世の中がクリスマスで沸き立っているのに、プレゼントをもらえない子、クリスマスのご馳走がない子がきっといるんだろうなと思うといてもたってもいられなくなります。

今、NHKBSで朝ドラの「カーネーション」を見ているのですが、先週、旅先の宿で自分の布団に潜り込んでいたコソ泥の子を他の人に見つからないようしっかりと抱きしめ、涙を浮かべていた糸子でしたが、その子は糸子が身につけていた全財産を盗んで消えてしまいました。

お金を盗まれたことよりも、その子がちゃんと食べただろうかということの方が気にかかる糸子。テレビの前で私も一緒にうるうるしました。

私は今毎月「グッドごはん」に寄付をしています。子どもがひもじい思いをしているのを見るのは何より悲しい。世界中の子どもがちゃんとご飯を食べられますようにと、こういう場面を見ると思わず天を見上げてしまいます。

とりあえず、ひとり親の子に食料を届けてくれるグッドごはんによろしくと願いを託します。

友だちからLINEで動画カードが送られてきました。来年は私も送ろう。