加害者更生プログラムの目的 2

「愛を言い訳にする人たち」は、アウェアさんが出版された本ですが、誤解していただきたくないのは、ここに登場する「自分は妻にひどいことをした」と反省チックなことを言う夫は、本に登場するくらいですから加害者更生プログラムの優等生か、私見を言わせていただければ、この場で自分が求められているのは何かわかった上での発言なのではないかと思います。

プログラムが目指すのは、加害者が自分のしたことを悔い改め真人間になるという、やたら高い目標ではなく、とりあえずここで妻を罵倒すれば妻は事務局にチクって、事務局からお小言をがあるし、とにかく離婚をしたくないので我慢するといった程度のものだそうです。

そうなのです。第三者が入ると我慢できるのです。罰があると我慢するのです。第三者がいない家庭だから我慢しないし、する必要もないし、罰もないから好き放題するのです。我慢しようとすればできるのです。ストレスでつい妻子に声を荒げてしまったというのはウソです。そこに第三者を連れてくれば我慢します。

特にタチの悪いモラハラ加害者は、「家に帰ったらどう妻をいたぶろうか」とつくる表情を考えます。怒鳴った方がいいかな、いや、むしろ何も言わずにスーパーの総菜を買って、妻の料理に箸をつけない方がもっと効果的ではないか。いやいやそれさえやらずに部屋でじっと2時間でも3時間でも立って天井をにらんでいた方がヤツはビクビクするのではないかと、表情を練ります。練るのが楽しい。それがモラハラの神髄です。

ちなみに私がこの「加害者更生プログラムはどうでしょうか」とお勧めするのは、加害者に邪悪性を感じない場合です。長年モラハラとつきあっていると、この邪悪性がない加害者が時々います。

「私も悪いんですけど、がーーっと問い詰めてしまうんです。でも、何も言わないし、ずっとそのままだからこっちも頭にきて、またがーーーと言いますよね。そしたらばーんと殴られたんです」というようなケースです。

こういう夫は暴力ではなく、言葉で会話をするという教育や訓練があれば、もしかしたら改善の余地があるかもしれません。

上に書いた「妻をどういたぶろうかと考えている加害者」というのが本物のモラハラ加害者です。と相談に来られた方に言うと、「ウチの夫はそういうところはないです」と答える方も結構います。ただ自分勝手で高圧的だと。でも、それでは一緒に暮らす人は大変ですよね。

加害者更生プログラムの目的 1

ひと頃は「加害者更生プログラムは役にたたない」と言われたものですが、この頃は「少しは役にたつ」に変化してきました。最初にプログラムを実施した「アウェア」さんが、ファシリテーター講座を行い、様々な団体が更生プログラムを行うようになってきて、受講する「加害者」が多くなってきたことも原因のひとつかもしれません。

私は何度かこのアウェアさんの講座を受講し、この厚生プログラムを行う場所にも行って直接お話を伺ったこともあります。

このプログラムの目的はまず第一に被害者のためのものであり、被害者が夫から暴力を受けないようにするためのものです。暴力とは当然殴る蹴るといった、身体的なものだけでなく、精神的なものを含みます。

プログラムは1年間で52回、土曜日に行われますので、月に4回夫は毎週ここへ足を運び、他の加害者たちと一緒に自分のしたことについて語り合います。費用は1回3,000円、他に面談費などが必要で、このお金は加害者が自分で支払わなければなりません。妻が支払って無理やり行かせるシステムではありませんし、自ら「治りたい」と思って行くから効果を期待できるものです。

と言うと、「夫はきっと行かないと思います」と、これをご紹介した方ほぼ全員の方が言います。アウェアさんから伺ったのは、夫自ら進んでこのプログラムを受ける人はおらず、妻が家を出るときに「このプログラムを受けなければ離婚します」という書置きを残してくるなどの強硬手段をとることによって、プログラムを受けに来るそうです。離婚を回避するにはこれしかないと渋々来ているのでしょうね。

筋肉は裏切らないw

4月から6月まで巣篭り生活をしていました。私が10年間ほぼ毎日通っていたスポーツジムは4月~5月は完全閉鎖で、家でのエクササイズを余儀なくされました。何度も書きますが、私は動かないと死んでしまうイルカ体質なのでどう体を動かすか、いろいろと試行錯誤していました。

まずは朝45分のウォーキング。頭もスッキリして空気も澄んでいて気持ちがいい。これは雨の日以外、今も続いています。冬になったらどうしようかな。

家に戻ったら、10分程度のヨガ。これはYouTube配信のものを見ながら。家のテレビはネットが映るので、大きな画面の前にヨガマットを敷いて行いました。ヨガは血流が良くなるので体がシャキンとする。5分でいいのよ、5分で。

時々live配信も行っていました。その時は夫も登場。竹脇まりなさんちと同様、夫婦で運営YouTubeです。

そして毎日エクササイズで結局落ち着いたのはこのローテーション。まずは準備運動。

オリジナルの画面はなくて、投稿者がモニターを撮影したようです。天井の蛍光灯が映り込み、後ろで卵をかき混ぜる音がする(笑 10分で10キロ走っただけの脚力を鍛えられるらしい。短い時間で効果が大というコンセプトが好き。

そして後は日替わりでいろいろ。前に紹介した宅トレのまりなさんの動画だったり、バレトンだったり。音楽と一緒に体を動かすのが辛くないので、長続きしました。

インストラクターさんが家から配信しているもよう。私が普段ジムで行っているオリジナルと同じ内容なので親しみやすい。音楽も同じく「スラムドッグ$ミリオネア」。場所が狭くて、伸ばした足が壁についてしまう。有酸素系と筋トレ系の両方ができるエクササイズ。

そして自粛期間も終わり、6月からジムは再開しましたが、「また何かあるんじゃね?」と様子見をしていたところ、「人があまりいなくてガラガラで、大変良い環境である」ことがわかったので、7月から復帰しました。

実は「お家でエクササイズ」をしていたら、なんだかいちいちジムに行かなくてもいいし、ジム用のウェアに着替えなくてもいいし、自分の好きなプログラムを選べるし、これはこれでいいなーと思い始めていました。でも復帰をしたのは、そこのコミュニティに集まる方たちが好きだからです。いろんなコミュニティに入るのは、視野が広がるから大事。

行ってみたらジム友(♂)から「あれ?変わらないじゃない?」と目を丸くされました。聞けば久々に帰ってくる人たちが、一回りも二回りも横に成長しているとのこと。
「でも痩せてないよー、体重変わんないよー」と答えて、インボディという、体の組織を測る機械に乗っかってみました。こういう機械があるのでジムは便利。

計測後、ちょうどたまたま3か月前に測った結果表と比べて、おっとビックリだよ~。

体重は変化なし。
ね?「痩せるダンス」では痩せませんでした~
しかしながら内容が違った。

4月初旬の筋肉  18.1kg (標準範囲 17.9-21.9) 体脂肪 12.0kg(標準範囲 9.6-15.3)
4月初旬の体脂肪率 26.1%(標準範囲 18.0-28.0)

7月初旬の筋肉   19.3kg     体脂肪 9.9kg 体脂肪率21.4%

筋肉が1.2kg増えて、体脂肪が2.1kg減り、体脂肪率は4.7%落ちた。体重は変わらないから体の組織が3か月で変化したことになります。体形は「適正」から「スリム」になりました。

ジム、いらないんじゃね?

ジムに通っていたのに、4月の数値が高いと思われるかもしれませんが、3月はコロナでジムが半分閉鎖になり、1か月丸々行っていなかったので運動不足ではありました。そして4月から6月までの3か月に私がやっていたのは、朝のウォーキングとひたすらYouTubeのエクササイズを見ながら踊っていただけです。特別な器具やプロテインなどのサプリメントは使っていません。地道な腹筋や腕立て伏せやスクワットはやっていません。ひたすら踊っていただけ。

#地味な筋トレは辛いし飽きるんだモン。どうせやるなら楽しくやりたいモン。

そして7月からまた通い始めたところ、私が行くプログラムは軟弱なダンス系ばかりなので、有酸素運動にはなるけれど筋トレにはならず、筋肉が落ちてきました。こりゃいかんということで、ジムのフリースペースにスマホを置いて、自粛期間に家でやっていたYouTubeの筋トレダンス系をひとりですることにしました。家でやると汗をかいてシャワーを使うから、光熱水費がもったいないし、お風呂を洗うのもめんどくさい。体を動かすのは1か所にした方がメリハリがついていい。

それで買ったのが

ここに書いていたワイヤレスイヤホンだったのですよ。なんだかジムのすみっこで、おばちゃんがひとりでスマホを見ながら踊っているという、たぶん他から見たらかなり珍妙な格好に見えると思います(汗 

でもいいのだ。気にしない。
ちなみに買ったワイヤレスイヤホンは時々他の電波(なぜかNHK)を拾ってくるのと、ケーブルのバッテリーとコントローラーがそこそこ重いので、体を振り回すと一緒に振り回されてイヤホンが耳からはずれてしまうという想定外のことがありました。スポーツ用って、たぶんランニングとかしか考えていなかったのね。これだったらむしろケーブル無しの方が良かったかも。でも、結構落ちるって聞くし。

仕方がないので、ヘアバンドでバッテリーとコントローラーを頭の上で押さえると言う苦肉の策で乗り切っています。

#想像してー。なんだか「八ツ墓村」の犯人みたいだよー。

そのかいあって、現在体脂肪が9.2kg(標準値9.6-15.3)と標準値を下回り、体脂肪率は20.3%(標準範囲 18.0-28.0)となりました。目指すは「筋肉型スリム」です。

何事もコツコツと地道にですね。うんうん。

地味な腹筋や腕立て伏せはやらないですよ。あれは部活でやるもんだ。

ひとり親世帯に臨時特別給付金があります

ひとり親に向けに政府が臨時特別給付金を用意しています。詳しくはこちら

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11456.html

受給資格は
①児童扶養手当を受給しているひとり親世帯等の方  
②公的年金給付等を受けていることにより児童扶養手当の支給を受けていない方
③新型コロナウイルス感染症の影響を受けて家計が急変し、直近の収入が、児童扶養手当の対象となる水準に下がった方

1世帯5万円、第2子以降1人につき3万円がもらえます。
そのほかに自治体独自の給付金を用意しているところがあるようですので、お住いの地域のHPをチェックしてみてください。

離婚事件は儲からない

被害者の方から時々伺う話です。

「弁護士に相談に行ったところ、最初は前のめりになって共感して話を聞いてくれていたが、夫から取るものがないとわかったとたんやる気をなくし、『費用もかかるし、自分でやったらどうですか』と言われた」

この手の話を本当に沢山伺いました。中には「離婚はしたくないので、婚姻費用だけお願いしたい」という依頼者が、弁護士ふたりに断られたというのもありました。弁護士の方数名がいるところでこのことについて聞いてみたところ「婚姻費用だけだから断ると言うことはない」

「婚姻費用だけならば自分で調停を起こして算定表を基に金額を出して請求すればいいだけなので、弁護士を雇う費用を考えたら、自分でやればタダですよ」とのことでした。

弁護士は債権や交通事故や遺産相続や刑事弁護や様々な分野のものを行いますが、家事事件(離婚など)はあまり利益がないので、敬遠する方がいるのは事実です。

弁護士に依頼する場合、まず手付金として20万円~を支払います。これは弁護士に働いていただくお金です。よく「いくらですか」と聞かれてこの金額を言いますが、これはあくまでも手付金。依頼が離婚することでしたら、離婚が成立した時に成功報酬を支払います。養育費がとれたら、これも弁護士が働いた成功報酬ですし、婚姻費用も同様です。成功報酬は弁護士によって計算方法がマチマチですので、契約を交わすときに必ずチェックしてください。

詳しくはこちら

https://morahara.cocoon.jp/bengoshi.html

特に弁護士が気にするのは、「相手からどれだけ財産分与があるか」です。その金額の何パーセントかを「経済的利益」の成功報酬として弁護士が受け取るからです。これについても上のリンク先を参照してください。

まだ若い夫婦の場合は財産も少ないので、あまり経済的利益がありません。ところが熟年離婚の場合は不動産や貯金、生命保険、株、債券、退職金などがあるので、この財産分与による経済的利益が多くなります。上のリンク先にある実例では成功報酬が81万円です。もっともこの裁判は依頼者の希望通りの結果にならなかったものですので、もし希望通りになったら、相当額の成功報酬があったと思われます。

弁護士が気にするのはこの成功報酬です。

一般に離婚事件はお互いの言い分がかみ合わず、証拠らしきものがないことが多く、小さなことをひとつひとつ調査し、クライアントを慰め、怒りを鎮めるというカウンセラーの役割もせねばならず、とても手間のかかる仕事です。また、DV事件は相手が異常なので、更に骨の折れることになります。とても養育費や婚姻費用の成功報酬だけではやってられない、めんどくさい仕事に位置付けられても仕方がありません。

今コロナで病院の経営が大変になっているというニュースがありますが、勤務医ならば別ですが、個人で経営している場合は医療従事者であると共に、経営スキルが求められます。弁護士も同様に、数万円しか利益のない事件よりも、大きなお金が入ってくるものに魅力を覚えるのは当然でしょう。

でも、私は長い間沢山の離婚事件に関わってきて、ただ、利益ではなく、母子の幸せな暮らしのために身を削って事件に関わって下さっている弁護士を沢山見てきました。DV男は危険なので、いつも傘を持っている方もいます。家に投石された方もいます。それでもひるまず、これから安らかな生活を送れるよう、がんばってくださっている弁護士はたくさんいます。

弁護士の中にも「モラハラとはどういうものなのか」を研究している方もいます。モラハラ加害者の行動はパターンがあるので、今、離婚事件を受任するにはモラハラの知識は不可欠なのです。

被害者の方にはひとりでモラ夫と対峙するのが怖いならば、弁護士に依頼し、盾になってもらうことをお勧めしています。弁護士は頼もしい応援団であり、このチームのリーダーの役目もしていただくことになるからです。ただ、

こちらに書いたように、まったく意図しない結果になることがありますので、くれぐれも料金については、電話で問い合わせをしてから相談してくださいね。

もし費用が気になるのでしたら、法テラスにご相談を。上記のようなトラブルがあった場合は、弁護士会に相談することも、後の被害者を無くすためにやった方がいいと思います。

https://www.houterasu.or.jp/

よい弁護士に恵まれた方は、ぜひ私までご連絡ください。

https://morahara.cocoon.jp/form.php

弁護士の無料相談にご注意を

モラル・ハラスメントで検索すると、この頃弁護士事務所が沢山ヒットするようになりました。弁護士は余っている時代。若い弁護士は仕事をとるのにネットを活用しているのがわかります。できるだけGoogleで上位に表示させてもらいたいので、SEO対策もばっちりですね。

さて、先日「ある弁護士のHPに『初回相談料無料』と書いてあったので相談に行ったら、相談料を取られた」というお話を伺いました。「無料じゃないんですか?」と聞き返せばいいと思いますが、いざ弁護士を前にして、それは言いにくい。きっとなんやかんやと理屈をつけて、こちらの思い違いということにされるのであろうと私も思います。

今弁護士の報酬は自由なので、どういう内容でも好きなように作っていいことになっています。必ず契約の時に気をつけていただきたいのは、着手金で何をやってくれるかを確認すること。本当に様々です。

これについてはまた別に書きますが、今回の「初回無料」は、いわゆる「撒き餌」です。この撒き餌で相談に来られた方の話を聞き、この場で契約をさせたい気持ちが透けて見えます。弁護士の契約については本当にいろいろなのですが、手付金は1件なんぼで、法テラス基準では終了までこの手付金で行います。ベースになる「離婚、親権、養育費、財産分与、慰謝料、年金分割」はこれだけで、婚姻費用、面会交流などは追加費用が発生します。

↑これは避難応援プロジェクトでやってます~。

つまり、月に何件新規顧客と契約するかということで、弁護士は日夜営業努力をしているわけです。初回無料の撒き餌で来た客が契約せずに帰ったら、分単位で稼ぐ弁護士はタダ働きになり、手付金をもらい損ねます。だから契約せずに帰ろうとした客に「はい、相談料」と手を出したのではないかなーと私は思う。

もし、「契約した場合は初回無料」ならば、HPにそう書かなければならないはずですが、私も見直しましたが書いていません。「いやいや、それは弁護士の世界の常識ですよ」というなら、もう弁護士の世界って魑魅魍魎が跋扈(ちみもうりょうがばっこする)する、恐ろしい世界。怖くて契約なんかできませーん。

一番確実なのはどなたか利用された方の紹介です。

アマゾン祭りやってます

アマゾンで日曜までタイムセールをやっています。え~、私、必要ができてワイヤレスイヤホンを買ったばかりなんですがー。そしてどんなイヤホンを買ったのか、ここにリンクを張ろうとしたら、

何かお探しですか?
申し訳ございません。入力されたウェブアドレスは当社サイトの有効なページではありません。

と出て、商品ページが無くなってしまったんですけど。たった、3日前に買ったんですけど。
どうなってしまったんでしょうか。ともかくスポーツをするために買ったイヤホンなので、よく今若い人たちが耳の穴に入れている白い管のようなタイプではありません。体を動かしても大丈夫なように、首にかけるタイプです。どう見てもおばちゃんがこれ使ってたらなかなかカッコいいでしょ(笑

クーポンを使って2,100円でした。接続は問題なくできてます。充電のUSB差込口が小さい!こんなに小さな線のところにUSBを繋ぐとは思わなかったから、ウロウロ探してしまいましたよ。

なぜにこれが必要になったかはまた後で。

タイムセールになっている↓のAnker Soundcore ポータブル Bluetooth スピーカー。これ、私が買った時は3,999円だったのですが、今2,999円になってます。2年間使っていますが、これいいですよー。バッテリーの持ちがハンパない。PCを動かしっぱにして、これだけ家の中で持ち歩いていろんなものを聞いてます。もちろん音もいい。これを買う前はPCに有線でスピーカーを繋げていたのですが、線がいっぱいあって、PC周りがごちゃごちゃで「きー!」っとなって買ったのでした。

見る夢はオリンピック

もし~ならば、もし~だったらという、もしもしの話は空しいとわかっていても、やっぱり記念日になるはずだった日の前日ともなると物悲しいものがあります。

もしコロナが無かったらという思いを抱いている方は山ほど大勢いると思いますが、もしコロナが無かったら、今頃は東京オリンピックの前夜祭で大盛り上がりになっていた、はずでした。。

中止になったわけではない、延期になっただけとは思いますが、お祭り騒ぎのフェスティバルではなく、質素倹約のものになるとか。でもそれすら今のコロナの状態で、来年できるのかしらん。

今、会社の倒産や失業者の増加でお困りの方が沢山いて、それどころじゃないというのは重々承知しています。オリンピックにかける金があるならコロナ対策に使えという声があるのも十分納得のいく意見だと思います。

でも、やっぱり体験したかったなぁ、2020年のオリンピック。

私はボランティアとしてオリンピックに参加する予定になっているので、もしコロナが無かったら、ボランティアのユニフォームを着て出勤予定だったのよね。。

オリンピックのボランティアには直接競技に関わるフィールドキャストと、交通案内やパブリックビューイングの案内などをするシティキャストがあります。人気のあるのはやはり競技に関わるフィールドキャストで、倍率2.6倍だったそうです。

私はともかくお祭り大好きな人なので、フィールドキャストと、あまり人気のないシティキャストも滑り止めで応募したところ、ありがたいことに両方から採用通知をいただき、両方のボランティアをする予定でした。

暑いだろうなぁという懸念もありましたが、好奇心は海より深いので、「がんばるにゃん!」と思っていました。こんなにあっけなく夢が散ることもあるのね。。いや、まだ散ってはいないけど。

ボランティアの私ですらこうなのだから、選手のみなさんは不安や失望でいっぱいだと思います。そして大会に関わる大勢の方々も同様ですよね。。この間出かけた時、車窓から見えた国立競技場が寂しかった。

楽しみが1年延びただけ、わくわくが1年続くと思えばいいとは思いますが、いったんペンディングされてしまうと、やっぱりモチベーションは下がる。しかもコロナ、どうなるかわからないし。でも、

みんなが仕切り直して来年を目指している時!

モチベーションがうんたらって言ってられない!

来年見よう!

来年を待とう!

あと365日!

だからコロナ対策がんばって!

クリアファイルのまなざし

東京に転居してきたとき、まずやらなければならなかったのは都市銀行に口座を作ることでした。私が使っていた地方銀行は使えない。そこで行ったのは利用している駅の前にあった銀行で、ちゃっちゃと口座を作りました。

そこで粗品としていただいたのはプラコップとか、ハンドタオルとか、とにかくその頃我が家は経済的に厳しい状態にあったので、どれも大変ありがたくいただきました。プラコップは長らく我が家の洗面台で歯磨き用コップとして利用していました。

そして、粗品の中にクリアファイルがありました。若い男性がちょっと後ろを振り向いたようなポーズのアップ写真。社会人になったばかりの青年が、希望を持って歩き出すイメージなのでしょう。その写真が誰なのかわからないし、興味もないので、私のレシート一時保管用として、ずっと使っていました。

それから大分経ったある日、2枚もらったクリアファイルの1枚を職場に持って行き、何となく隣の同僚に聞いてみました。

「これ、誰?」

興味なさげに同僚は答えました。

「みうらはるま」

「みうらはるま」って聞いたことはあるけれど、どういう人なのかは全然知りません。名前を知ったところで興味がわくわけもなく、「ふーん」と言ってクリアファイルに書類を入れました。

7月18日、「第2回避難応援プロジェクト」が終わって帰りの電車に乗り、スマホでニュースを見たら、「三浦春馬死亡」の記事。「え?死んだの?病気?事故?」と名前で検索して調べると、自死とのこと。まだ30歳でした。

自分の子どもと同じような年の子が自死を選ぶのは本当に切ない。以前、子どもの幼馴染が亡くなったことを書きました。

関係者の方は今頃自責でいっぱいだろうと思います。

私とはクリアファイルだけの繋がりだった人の自死。このファイルはもう11年使っています。特に愛着があるわけでもなく、でも取り換える理由もなく、何となく11年間使い続けたクリアファイルに映っているのは、11年前の三浦春馬さんです。

クリアファイルに映っている男の子のまなざしが、妙に心を塞ぎます。何しろレシート入れなので、ほぼ毎日ご対面してきました。彼の死を知ってから、意味を持ってしまったまなざしにこれからも見つめられるのか。

クリアファイル1枚に、少し重い気持ちを抱えています。

第2回「避難応援プロジェクト」無事終了

今年度第2回の避難応援プロジェクトが終了しました。コロナのため、小部屋ではなく大きな部屋にしたので、膝を詰めて作戦を練る雰囲気はありませんでしたが、今回も時間をオーバーしてみっちりのプロジェクトでした。

毎回アドバイザーとして元被害者の方がおひとり参加されるのですが、今回はおふたりが参加されました。ちなみにこのアドバイザーにつきましての募集はしておりません。

5人という少人数にしたのは、ひとりひとりの方々のご質問を受けたいからです。最初30分ほどは、みなさんが知りたいであろう調停や裁判のフローやかかる費用などについて、そして元被害者の方がモラハラ生活からどう抜けられたかなどのお話を伺います。なお、私の避難話はありません。

そしてその後1時間は前もっていただいたご質問に対するお答えをいたします。誰がその質問をされたのかは公表しません。そしてラスト30分がフリー質問タイムです。参加者が毎回違うので、その回によって質問の傾向が違いますが、やはり多くは財産分与と取りっぱぐれない養育費の決め方です。

避難に使用する業者はどこがいいかなどもありましたね。東京は業者がありますから、それほど苦労せずに行けますね。割高ですけど。

私は東京に来る前に、昼逃げのお手伝いをしたことがありますが、大体こういうことは予定通りには行かないもので、よく「病院に行く予定だった夫が急に取りやめになった」などのアクシデントが入ります。その時のために業者と打ち合わせる、変更の際の追加料金を聞いておく、何よりパニックにならないことが大切です。

弁護士や、使える機関の情報、評判なども、具体的名前を入れて出します。こういうことは行政の相談会ではできないし、5人という少人数だから、個々のご相談にもきめ細かにお答えできます。

去年から始めてまだ5回なので、試行錯誤で取り組んでいます。とにかく助成金頼みなので、この助成金が通るかが最大の課題です。来年どおしよー。