どんなに親が偉くても、最後は子どもが左右する

長野で4人の方が殺害されるという大きな事件がありました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/07fe9d9631676dab4809c52ae877c4d8ba2e14c4
“【長野立てこもり殺人】高偏差値31歳容疑者は親バカな母親を「横でボーッと見てるだけ」…事件前日に「3人組と揉めていた」新証言も”

ネットにあるこの事件についての記事を読むと、「高校生まではとても明るくて元気な人だった。大学を中退してから変わった」というのと「友だちもおらず、静かで大人しかった」という相反する二つの証言が出てくるのですが、はて、どちらが本当なのでしょう。

というのは置いておいて、父親は市議会議長で事件のあった翌日に辞職しています。母親も息子に仕事をさせるために作ったジェラート店をきりもりしています。

外から見て、このような大きな事件を起こすような要因はないと思われる一家ですが、最終的にはこの事件によって家族は今後が辛いことになってしまいました。

また、一家心中を図ったとされる市川猿之助の代役として、香川照之の息子の市川團子が見事に大役を演じきって梨園の注目を浴び、昨年セクハラでその地位を追われた香川照之が再浮上ということになっているようです。

#息子が親の危機を救う。

エリートの親が引きこもりの子どもを殺す事件もありました。

https://toyokeizai.net/articles/-/320929
「元農水次官の長男殺害」に重なる23年前の事件

この記事の中には14歳の息子に奴隷のように使われ、結局金属バットで殺してしまった父親の話が出てきます。精神科医に息子の暴力を相談したところ、「息子を受け入れるように」「奴隷のように使われるのも、ひとつの技術と考えて頑張るように」と言われ、息子から殴られ続け、結局凶行に及びます。

どんなにがんばって出世をして、お金が沢山あっても、結局は子どもが健全に育つのが一番の安心な老後なのだなぁと、こういう事件を見て思います。

うちの子に限ってというのは子どもが子どもの頃だけでなく、大人になっても心配し続けなければならないのですね。

映画「リンドグレーン」を見て少しイラ立つ

地元の映画愛好家による映画鑑賞会に参加したのは、鑑賞する映画が「リンドグレーン」だったからです。

子どもの頃、リンドグレーンの本が大好きでした。リンドグレーンの一番有名な作品は「長くつ下のピッピ」だと思いますが、私が一番好きなのは「名探偵カッレ君シリーズ」です。

この本は何度も図書館から借りて読みました。ラスムス坊やがお腹が空いて「しょっぱいハム」を想像するシーン、エーヴァ・ロッタが男の子に混じって活躍するのをわくわくしながら読んでいました。

そのリンドグレーンの半生を描いた作品とあっては、見ないわけにはいきません。鑑賞券を買って、空いている席に座りました。

敬虔なキリスト教徒の一家で両親ときょうだいに囲まれて育ったアストリッドですが、この静かで何もかも従順に囲いの中にいる田舎の暮らしに次第に不満を抱くようになります。

そして18歳で勤めた新聞社で49歳の社長と不倫関係になり、男の子を出産します。この当時はこういった関係の子を国内で産むことができず、デンマークに行って出産することになりました。生活のために働くことと子育てを一緒にすることができず、子どもは里子に出され、その子どもと会うために、ストックホルムとコペンハーゲンを毎週往復します。

幸い子どもの里親はとてもいい人だったのですが病気になり、子どもの面倒を見られなくなったので、アストリッドが引き取り、実家で育てることにします。

家族からも、地域からも白い目で見られる出産でしたが、最後の方では一番厳しかった母が孫を抱いて教会へ行き、堂々と通路を歩くシーンが挿入されます。

その後、アストリッドはリンドグレーンさんと結婚し(またも不倫!)、子ども向けの本を出版し続けます。

映画は特に妊娠から出産、子どもとの別れ、周囲の冷たい目の中で生きなければならない苦難に長い時間を割いて描かれており、場内にはこのシンママに同情的な雰囲気が漂うのですが、ちょっと待ってください。

小さな村で不倫関係になったら、そりゃー白眼視されるでしょうよ。これは20世紀の出来事ですが、もし現代でこのようなことがあったら、やっぱり同じではないでしょうか。どうします?自分の夫が若い子に手を出して妊娠させちゃったら。

コミュニティには秩序というものがあります。何もかも自分の思うがままに行動して秩序を乱したら、その報いがあるのは当然です。

別に強姦されたわけではありません。しかも映画ではむしろ彼女の方から誘っている。その後、辛い日々を送ることになってしまったのは、すべて相手の男性だけの責任ではないでしょう。

生まれた子どもや産んだ人には罪はない。。。ですか。確かに子どもには罪はないけれど、夫を若い子に盗られて、子どもまで生まれてしまった妻の立場はどうしてくれるのでしょう。さらにアストリッドはこれを二度も行っています。

映画は少女の頃のアストリッドの少し変わった性格や行動も見せてくれるのですが、後先考えない突っ走り方を見ると、たぶん彼女は発達障害だったのではないだろうかと思ってしまいました。

だからと言って彼女の残した偉業が傷つくことも汚れることもまったくないのですが、私はなんだかこの恣意的な映画の作りに疑問ばかりが残ってしまいました。

40代のおしゃれな女性向けの雑誌「STORY[ストーリー]」にモラハラ特集

おしゃれな女性向けの雑誌という、もはやこの類の雑誌を手にとることはなく(美容室ではオレンジページの料理を見てるか週刊文春を見てる)、今は何が流行っているのかまったく興味が無くなった還暦過ぎたおばちゃんが「STORY」に出ました。

いきいき(今はハルメクというのだそうだ)」ではないので読者モデルではなく、モラハラ特集のコメンテーターのひとりとして参加させていただきました。

企画者の方とライターさんのおふたりとZOOMでインタビューを受けました。この頃はZOOMが多いですね。リアルでの取材とどちらかを選んでと言われたので、迷わずZOOM。

外に出なくてもいいので手軽だし、服もそのままでいいし、メイクもエフェクトを使うので、画面の私はしっかり2割増しになっている。

コロナ禍は確実に新しい日常を作り出しました。

そして記事ですが、「モラハラ受難妻」座談会があり、現在調停中の方や受難真っ最中の方など、多様な方が会話をしています。

それでも夫と一緒に暮らしていきたい方にはカウンセラーが、別居中の方には弁護士やカウンセラーが、そして離婚調停中の方には弁護士と私がお答えしています。

#私は弁護士と同じカテゴリなんですね

モラハラコミックと言えばおなじみの榎本まみさんの4コマ漫画が挿入されています。

40代の女性ならではのモラハラの悩みが詰まっていますので、ぜひ手に取って読んでみて下さいね。

残席わずか 「避難応援プロジェクト7月」

避難応援プロジェクトを下記の要領で開催いたします。

第1回 2023年7月1日(土)個人面談は満席になりました 第2回 11月18日(土)

時間:午後2時〜4時

場所:東京山手線内の施設。ご入金のあった方だけにお知らせします。

参加費:1回2,500円

定員:5人程度

何度でも受けていただくことができます。都合で来られなくなった場合は次回への振替や熊谷早智子の電話相談30分への変更が可能です。

残席はあと1席ですが、2席程度を追加して開催しようと思っています。いつも開催日ギリギリのお申し込みには満席のご連絡を差し上げなければならないので、早めのご応募をお勧めします。

先日、このプロジェクトを受けた方から無事避難、離婚成立のご連絡をいただきました。大勢の方向けに行う講座とは違い、少数の方で座談会形式で行いますので、あなたにフィットした回答が得られます。しかも質問し放題!

何しろ家庭は100あれば100通りの環境がありますので、ご自分にあった講座というのは難しいし、弁護士に相談するには30分5250円もかかります。役所の無料弁護士相談の担当弁護士はモラハラを知らなかったり、そもそも離婚案件に不慣れな場合が多くあります。

当プロジェクトで回答する弁護士はモラハラ離婚に関しては百戦錬磨の専門家ですし、行政で長らくDV事案をこなしてきた専門員や実際に避難を終了した元被害者もアドバイザーです。

家から出たいけれど、どこから手をつけたらいいかわからない方向けのプロジェクトです。

https://morahara.cocoon.jp/form.php

↑お申込み、お問い合わせはこちらからどうぞ

今日から楽天セール

今日から楽天のスーパーセールが始まっています。7月のアマゾンプライムセールで買うべきものと、楽天で買うものを準備しているので、これからあれこれ選びます。↓こちらから入っていただくと、モラハラ被害者同盟へ寄付になります。ご協力をよろしくお願いします。



とりあえず今買ったのは去年買って美味しかった山形の桃の予約購入



以前使ってよかった35枚入りパックが695円なので2個買いました。


このORTRのスリッポンを買おうかどうしようかただいま迷い中。


この淡路島の玉ねぎが欲しいけど、一人暮らしには多すぎる量。。

最初で最後の親孝行

お茶のいっぷくさんとかショコラさんとかあすみさんとかのブログを読んでいて、ブログ村でふと目に留まったブログを読みました。タイトルは

「死んだ子どもの年を数える」

何にもならないとわかっていても、死んでしまった子が今生きていたら何歳だなーと思う。子どもや孫など、身近に亡くなってしまった子がいる家は同様のことをしているでしょう。

私にも弟がもうひとりいました。生後すぐに亡くなったと聞いています。戦争から10年以上経っているのに、母の胎内が栄養不足だったために生きられなかったとのことでした。

母は偏食だった自分のせいで子を亡くしたと、次の子どもの時は必死で食べたとのこと。

人には「好き嫌いしてはダメ!」と鬼の形相で苦手なものも食べることを強いる母でしたが、自分は嫌いなものは一切食べませんでした。

「それを食べると気持ちが悪くなるんだよ」と言いますが、嫌いなものを食べるとみんなそうなるの!

産まれて1日2日だけ生きて亡くなってしまったことを母は大層悲しんだそうなのですが、その時に医師に言われた言葉があったそうです。

「この子は生きていても重度の障害が残ったでしょう。今亡くなることがこの子の最初で最後の親孝行だったんですよ」

私も相談員をしていて「決め言葉」というのがあります。離婚を悩んでいる方、人を羨んでいるいる方、子どもの育て方に迷っている方など、いろいろなご相談で、その方の心が落ち着くような、決心できるような、諦めがつくような言葉の倉庫があります。

この医師の言葉も、同じように子どもを亡くした親への決め言葉だったのだろうと思います。

「亡くなることが最初で最後の親孝行」

我が家の墓には父と1度だけ親孝行をして亡くなった小さな弟が眠っています。

私も弟もまったくこの弟のことは考えたこともないのですが、母だけはずっとこの子の命日にお供えを絶やしていません。といって死んだ子どもの年を数えることはありません。とうにその儀式は卒業したようです。

もしあれをしていたら今頃はというのも、死んだ子の数を数えるというものと一緒なのかもしれません。

戸籍の附票を取ってみよう

モラハラのある危険な家から避難した後、夫に住所を知られたくない方は多いと思います。ではどうやって転居した住所を夫は知ることができるのかを説明します。

戸籍は本籍があるところで何があったかが記されています。本籍のあるところで結婚したら筆頭者とその家族が記入されていきます。

この時戸籍には生まれた日や父母の名前、届出人の名前などが書いてありますが、住所はありません。戸籍謄本や抄本にに書かれるのは本籍の住所で、住んでいる住所はないのです。

住所を知るには、戸籍の附票というのを別に取る必要があります。そこにはその住所に来る前の住所と引っ越した後の住所と引っ越した年月日が書いてあります。

この戸籍の附票は親子や配偶者であれば委任状なしで取れるので、夫は妻や子が引っ越した先を知ることができます。もし離婚した場合は、妻は他人になりますので妻の附票は取れませんが、子どもの附票は取れますので、子と一緒に住んでいる場合はわかってしまいます。

百聞は一見にしかずで、この附票を取ってみましょう。がっつりと記載されているのがわかると思います。

ではどうやって夫がこの附票を取るのを防ぐかというと、「住民基本台帳事務における支援措置申出書」というのを住んでいる役所に提出します。

ただ、誰でも支援措置が受けられるわけではなく、DVがあったと認定された場合に受けられます。認定するのは警察や配偶者暴力相談支援センター、児童相談所等で、認めのハンコが必要になります。

この場合、警察の対応が各地バラバラで、とても嫌な思いをしたという方が大変多くいます。年1回の更新が必要ですので、更新月が来ると具合が悪くなるという方もいます。何しろ警察は犯人の取り調べが日課なので、そういう態度になってしまうのかもしれませんが、もう少し考えて欲しいところです。

逆に更新するのを忘れていたという方もいます。役所では忘れるくらい些末なことならばしなくてもいいのでは?という声がありました。

1度支援措置を受けたらずっと効力が続くようにして欲しいという声も聞かれますが、これは役所にとってイレギュラーな特例措置なので、今のところ変わる様子はありません。

支援措置はDVばかりでなく、虐待などで親から逃げたい子や子から逃げたい親なども支援措置を受けますので、相続などで親や子の居場所を知りたい場合に居所をつきとめる手段が無くなってしまいます。

ともかく戸籍の附票を自分で一回取ってみれば、どういうものなのかを実感できると思いますので、取ってみましょう。

駆け込み部屋のマリコさんが亡くなりました

昨年こちらに駆け込み部屋のマリコさんのガン闘病のお知らせをしましたが、マリコさんは5月21日に亡くなりました。

辛い抗がん剤治療もされていて、生きることに望みを託していらっしゃいましたが、ガンには勝てませんでした。最後は痛みもあまりなく、安らかなお顔だったそうです。

マリコさんには沢山のことを教えていただきました。DVとはどういうものなのか、何にも知らなかった私はマリコさんにひとつひとつ基本から教えていただきました。そしてマリコさんはBBSへの書き込みにも丁寧にお返事を書かれていました。

あの掲示板でマリコさんの言葉に救われた方がどれほどいたか。マリコさんはリアルの支援でも裁判所に行き、24時間の電話相談を深夜勤務もして、悩んでいる方を元気づけられました。

特に深夜の電話相談は身に堪えますので体調も崩し、時々入院もされていました。

マリコさんのお年はDV支援の転機となった95年の北京女性会議の世代ですので、2000年代に向けて文字通り道なき道を切り開いた世代です。

マリコさんとの思い出は沢山ありますが、それは私がマリコさんのところに行った時にお茶飲み話のネタとして温めておこうかと思います。

もう病気と闘う必要もなく、マリコさんはお空から、先に逝った猫ちゃんたちを抱いて静かに見守ってくれていると思います。

なんかふーーと気が抜けたみたいになってしまいました。覚悟はしていましたが、実際に亡くなってみて初めて知ったマリコさんの存在の大きさに、自分で驚いています。

「変な家」はミステリーでした

ショコラさんのブログに「変な家」という本を読んだという記事があり(あのブログは検索機能がないので見つけられない(汗))、間取りのイラストがついていたので、なにか欠陥住宅にチャチャを入れる本なのかなと思って私も図書館にリクエストを入れました。

いつリクエストを入れたのかわからないくらい前に入れて、リクエストを入れたことも忘れていた今週届きました。

読み始めたら、期待を大きく裏切って住宅の本ではなく、ミステリーでした。それも横溝正史ばりの結構練られたものでした。この展開はどうなるのかとワクワクしながら読み進み、2時間弱で読み終えました。

本格ミステリーというわけにはいかず、きっとミステリー好きの人には厳しい点がつくかもしれませんが、これはこれで面白かったです。

そしてこの「変な家」の作者雨穴さんの活動の場はユーチューブであることが判明。

YouTubeで見ることで、この室内トリックが見える化し、本よりもこちらの方がわかりやすいかも。

この変な家の他に、1話完結の動画が沢山出ていて、本を読むより手軽で仕事のインターバルにの休憩にはちょうどいい感じです。

「変な家」は来年春公開の映画になるそうです。

ここからはネタバレになるので、読みたい方はさーっと抜けてください。

ただし、私がとても引っかかるのは子どもを殺人者として教育するというお話は倫理的にどうよというところです。気持ちが悪いというか絶対に良くない。そこが引っかかって星をつけるなら☆3です。

ありがとうが言えないのが離婚

とある離婚した男性の発言です。

「別れたヨメに養育費は払っているが、一度も「ありがとう」とか「いただきました」とかの連絡もない。来るのは〇〇だから困っている。金送れだけ。要求だけして金を取って、送ってもその後は何もない」

私も養育費を元夫からもらっていましたが、一度もありがとうを伝えたことはありません。元夫の子どもを必死で育てているのですから養育費をもらうのは当然の権利であり、もらったからありがとうと言うなんて考えてもみませんでした。

途中勝手に減額してきたので、正規の金額を払わなければ強制執行しますよの連絡をしてからは決められた額を払うようになりました。

お金をもらったら感謝しなければならないのなら、コロナ給付金をもらったら国に感謝しなければならないのか。国民として税金をずっと払っているのだから当然の権利です。

養育費をきちんともらえているのが2割程度という日本ですが、この感情のすれ違いによって養育費が途切れるケースもあるのではないかと思います。

お金を送っても感謝もなにもないのは悲しいという男

夫の分も子育てをしているのだから当然の権利という女

知らない人は「ありがとうと言えばすんなり気持ちよく払ってくれるなら、5文字くらい言ってやればいいじゃない」と言う。

家庭生活で、お互いありがとうやごめんなさいが言えなったから離婚なのです。どんなに雄弁に百万の言葉で語っても言えないのが「ありがとう」と「ごめんなさい」

ありがとうやごめんなさいが言えたら離婚にはならないのです。

ありがとうを言わないから養育費が途切れるなら、養育費を立替を国がするなどしたら、この問題は終結します。その感情の機微をわかってもらえないかな。