「家族法制の見直しに関する中間試案」に関する意見募集←正式名称
について以前募集が始まりましたの記事を書きました。
この募集の中には大きな問題がありました。
どの項目に対する御意見か例えば 第2の3 ( 「 1について」など)を必ず明示するようにしてください。
と書いてあります。項目をどれにするのかは
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000244684
これを全部熟読し、頭に叩き込んでから回答しなければならないということです。
#この忙しいさなか、そんなことしてられなかった方のために、Kids Voice Japanさんがとってもわかりやすく要約してくださり、何をどう書けばよいのか、見本文も作って下さっています。
もうあのシチめんどくさい文章は読まなくていい!
法務省はこの文章を読んでわけがわからなくなってパブコメを出す気を削ぐために、わざとシチめんどくさくしたのではないかと思ってしまいます。
そして肝心要のどうやってパブコメを書くかはこちらをご覧ください。
時間がない人もこれだけは読んで意見を送ろう!
共同親権パブコメのポイント
3分バージョン
何についての意見かを「第2の3の(4)について」と書かなければならないということなので、ここでは抜粋のさらに抜粋をします。
単独親権続行の乙案にしてください。←これだけでまずはOK
えー、中には共同親権にしたい人もいるかもしれないから、甲案のどれかでもいいんじゃないの?と思われる方。一緒に暮らすとケンカをするから離婚しますという方たちは単独親権の今でもちゃんと一緒に子育てしています。
そういう人たちにとっては単独親権も共同親権も関係ないのです。
ここに共同親権案のいずれかを入れてしまうと「実子誘拐だ」「違法な連れ去りだ」「刑法適用だ」と言っている人たちが悪用します。ですから乙案の単独親権のみにしなければいけません。
この機会を狙って共同親権にし、再度元妻子の懐に入り込もうとしているモラハラ夫たちが群がってパブコメに投書しています。ものすごい数です。法務省も国民の声を聞くと言っていますので、無視できません。
共同親権になった場合は教育や医療など重要事項はイチイチ元夫の許可が必要になります。それをやめさせてほしい人は 第2の注2 重要事項の決定は反対ですと書いてください。
そしてあなたが婚姻中、また離婚後も受けている具体的な嫌がらせを書いてください。いっぱいあるでしょ。Twitterで愚痴るよりも法務省に送りましょう。
共同親権になった場合、子どもが生活している場所を相手にも知らせなければならなくなります。また転居の場合も相談しなければなりません(ぶるっ)
これに反対する人は第2の3の(4) 居所指定は反対ですと書いて、その理由を書きましょう。この法案が通った場合は、もう住所秘匿はできなくなりますよ。
現在は夫から直接養育費が振り込まれる形にしている方が多いと思います。でも、いつ養育費が止まるか戦々恐々としている方も少なくありません。止まった場合の強制執行も弁護士に依頼するなどの経費がかかりますし、元夫が姿をくらましてしまったら、自力で元夫の居所を探さなければなりません。
諸外国はいったん国が立て替え、国が税金と同じように本人から取り立てるやり方をしています。日本も同様の方法にすべきです。
すべての離婚した人たちが養育費を受け取れるようにするために第3の2 離婚したら養育費を夫から直接受け取るのではなく、国が立て替える制度に変えてくださいと書きましょう。
このサイトに来られている方はモラハラ被害者の方がほとんどのはずです。弁護士の中には「保護命令を受けていないのはDVではない」と泰然と言い放つ人がいます。現在保護命令の対象に精神的DVを含める検討が進んでいますが、それが実現して離婚しても共同親権になった場合、ずっと夫からの嫌がらせが続く可能性があります。
夫だけでなく「孫に会わせろ」という祖父母もいます。国会で共同親権推進のロビー活動をしている中におばあさんの姿や声をよく見ました。
私も孫のいる身ですから、孫に会いたいと思う気持ちはよーっくわかります。でもそのような事態になったのは、あなたの子がDVをしていたからです。まずはあなたの子のDVをなんとかしましょう。
調停の待合室には息子についてくる親がよくいると伺っています。息子はイチイチ控室に戻って親から指示を受けているそうです。弁護士をつければいいのに、そこはケチって親を参謀にするという子離れしていないモラハラ夫たち。
↑これに反対したい人は
第4の1、2は反対ですと書いてください。
そしてあなたが反対する理由を書いてください。義父母から脅迫のような嫌がらせの電話を受けたことがあったりしたら、それを書いてください。重大な証拠です。
みなさんが恐れていることを書きましょう。
〔見本〕参考にしてください。なお、コピペをすると同一とみられ、1件扱いになりますので、あなたの体験を書いてください。事実が一番インパクトがあります。
——-見本——— 〔氏名や住所を書く必要はありません]
「中間試案「第2」についてですが、私は共同親権制度に反対です。
[第2の注2〕 重要事項の決定について
私は婚姻時に夫からモラハラを受けていました。夫は自分の気にいらないことがあると怒鳴ったり、長期間無視をするなどしていました。長男と長女をとあからさまに差をつけて子を傷つけていました。長男はストレスからチック症状が現れ、学校から指摘を受けて離婚しました。元夫は離婚した後も近所に引っ越してきて、登校途中の子どもたちに声をかけたり、家から出てこちらに来いなどと言っています。
しかたなく、費用をかけて、子どもも転校して今の場所に落ち着きました。
もし共同親権になった場合、子どもたちの教育などにもいちいち口をはさんで嫌がらせをしてくるでしょう。そもそもやっと夫から離れられたのに、夫に住所を知らせなければならなくなり、また夫がやってくる可能性があります。
〔第5-4 養育費]子どもには執拗に近づこうとする夫ですが、養育費の支払いが定まりません。決まった額をよりも少なく振り込んだり、時には2か月なかったりと、月末にちゃんと養育費が来るのか、いつも月末が近づくと不安になります。もっと強制力のあるものにして欲しいです。
〔第4 – 2 親以外の第三者と子との面会交流]
元義父母は婚姻中から『大学もでていない低能な嫁』などといい、離婚の際は子どもを連れ去ろうとしていました。このような義父母には怖くて会わせられません。
離婚調停の時に調停委員から「モラハラを受けたと言いますが、夫は良さそうな人だし、あなたの言うことに信ぴょう性がない」などと言われました。DVは考慮するとのことですが、現在の裁判所ではまったくDVが考慮されていません。今できていないものをこれからどのように具体的に考慮するのかを明記せず、ただ「考慮する」だけでは信用できません。
裁判所にはそのようなリソースがあるのですか?あるなら今から使って下さい。
インターネットにはDVで妻子から逃げられた夫たちが、ひどい言葉を使って攻撃的なことを書きなぐっていて、とても怖いです。将棋の橋本元八段のような人が実際にいて、離婚後も妻子を貶めて苦しめています。
私の夫も何度も面会交流の回数を増やせとか、養育費の減額請求を起こして、そのたびごとに裁判所に行かなければなりません。非正規で働いていますので、欠勤するとその分の収入がなくなり、ただでさえカツカツの生活費がさらに少なくなります。
このリーガルハラスメントもやめさせるような案を作って下さい。お願いします。
——--見本おわり–——-
何度も書きますが、事実が一番力があります。どんなに声高に攻撃的なことを言っても、事実は曲げられません。あなたが体験したことを送ってください。
【郵便の場合】
〒100-8977
東京都千代田区霞が関一丁目1番1号
法務省民事局参事官室
【FAXの場合】
03-3592-7039
【メールの場合】
minji222@i.moj.go.jp
【自分のメールアドレスを使いたくない場合(メールフォーム)】
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=300080284&Mode=0
このページの一番下にある「意見募集要領(提出先を含む)を確認しました。」にチェックを入れると、右下のボタンが青くなって「意見入力へ」となりフォーム入力に行けるボタンになります。そこに打ち込んで送信してください。
名前を書く必要はありません。住所もいりません。夫にバレたら怖いという方は郵便で送るかメールフォームがいいでしょう。
法務省の方から自分が送ったことの情報が流失するのではないかと心配な方。
ワタクシ熊谷は20年間サイトで発信し、出版もし、メディアも多数出演しておりますが
まったく身バレしておりません(笑)心穏やかに半額シールが貼ってある見切り品買いにいそしんでおります。
名前も住所も書いていないあなたを必死で特定しようと奔走するほど、法務省はヒマではありません。安心してパブコメを送ってください。
2017年に「親子断絶防止法」という法案が成立寸前になりました。これは「子を連れて家を出る場合、必ずもう片方の親との面会交流を取り決めること」という法案でした。
怖くないですか?もう成立寸前だったんですよ。私も行政から「これ、成立する予定ですので」と言われてびっくりたまげました。これが成立していたら、もう子を連れてDV家庭から逃げる道は閉ざされたのです。
これを阻止したのは当事者、支援者、研究者、一部の政治家でした。当事者の中には顔出しして阻止の決起集会で体験を語った方もいました。
今回もそうしてねというあなた。
今回は前回と違い、共同親権推進派の声がただ事でなく大きいのです。共同親権阻止と声に出すと、ネットやリアルの個人攻撃がすさまじく、支援をしている方の中で降りる方はもう降りられました。
あなたが出さなければ共同親権になります。
そういう世の中であなたは子育てをしていくのです。
当事者がやらずに誰かにおまかせでよいのでしょうか。
安全や平和は自分で勝ち取るものです。ウクライナのように。
支援の手はあります。でも戦うのはあなたです。ウクライナのように。
あなたが立ち上がらずに誰がやるんですか。
今やらないと後々後悔することになるかもしれません。
モラ家から無事に脱出され、離婚された方。
今回法案は離婚済でも、まだ未成年者を養育している人にも適用することが論議されています。対岸の火事ではありません。あなたにも適用される可能性があります。
たくさんの声を国に送りましょう。
なお、ただいま【ご協力のお願い】DV虐待を無視した共同親権にNOを~パブコメを送ろう
とうネット署名キャンペーンが行われています。匿名でできますのでぜひご賛同ください。