安倍元総理が銃弾に倒れましたが、容疑者が旧統一教会に恨みを持っていたのが原因と、思わぬところに飛び火しました。
容疑者の母親が統一教会に家や会社を売り払い、億単位の献金をしたことで家族が崩壊したと報道されています。
私も似たような話をご年配の方から伺ったことがあります。「夫から殴られた、DVだ」とのことでお話を伺ったところ、とある宗教に8桁の献金をしたことが夫にバレ、殴られたそうなのです。
そのお金は老後資金として老夫婦が長い間かけて貯めたものでした。なぜ献金をしたのかは忘れてしまいましたが、おそらくは不安を煽るようなことを吹き込まれたのではないかと思います。
エセ宗教がお金を集めるために行うのは
■不安を煽る(献金しないと不幸になる)
■幸福になれる(願いが叶う)
このふたつではないかと思います。両方とも保険の勧誘と同じですね。
特に「不安を煽る」は「今不幸なのは何かがとりついているから」「前世での悪行が」「何かの祟り」など、普通に考えたらないだろうと思うことも、沢山の人に囲まれ、何度も耳元で囁かれると、本当ではないかという気になるのでしょう。
#マインドコントロールですね。ということは、保険の勧誘もそうか。
お金の記事でも書きましたが、人間の心は「幸福になる(儲かる)」よりも「不幸になる(損をする)」方が断然大きく動くのです。損をする、不幸になると言われると「どうしたらいいのだろう」と、そこで脳がフリーズしてしまいます。
そこにつけこむのがエセ宗教(保険の勧誘も同じ)です。
私は宗教は否定しません。どうしようもない事態になったとき、私も今までの不徳を詫びながら必死で神に祈ります。ただし、どの宗教かと言われたら、「特に。。」です。特定の宗教信者ではないので、とりあえずの神頼みです。
死ぬ恐怖でおびえている時に、「死は怖くない。神のところに帰るのだ」と言われたら、なんだか気持ちが安らかになる気がするでしょう。
この事件の容疑者の母親も不幸が続いたので、宗教にすがりついたとのことです。すべてを売り払い1億円以上の献金をしたとか。そして家族は貧困のどん底になり、容疑者は優秀だったにも関わらず進学することができず、その後も辛酸をなめ続けての犯行でした。
仏教、神道、キリスト教などは昔からあるもので、寄進も一軒の家に1億円を出せとは言わないでしょう。
駅近の一等地にエセ宗教団体の施設はあります。そのお金はどこから出るのか。
東京の白金という高級住宅街に、屋根の上にネギ坊主のような装飾をつけた建物がポコポコ建っていて異様な風景です。(白金 宗教 でぐぐってみてください)
どうやって駅近や高級住宅街に教団施設を建てることができるのか。
そして政治家は裏切らず票を大量に集めることができる宗教と仲良くしておきたい。宗教団体は箔をつけるために、名のある政治家からその宗教を賛美するコメントをもらいたい。win-winです。
旧統一教会の信者で合同結婚式にも参加したタレントが芸能界にカムバックしたかったけれど、旧統一教会の献金で家庭を破壊された被害者が大変多く、社会的影響が大きいため結局カムバックできなかったという話を聞いたことがあります。
もし安倍元総理が旧統一教会によって家庭を破壊された人たちが大勢いるということを知らずに教団トップを賛美するビデオレターを送ったとしたら、国民の事情をまったく知らない総理大臣ということになります。
最初に書いた老後資金を全額エセ宗教に取られてしまった方は「家に戻りたい」と仰っていましたが、何分夫の怒りが大きく、しばらくは家には戻らない方がいい(戻れない)ということになりました。
これもDVと言えばDVなのですが、「君は家族のことを思って8桁の寄付をしようと思ったんだね。君の気持ちが嬉しい」と言って受け入れてくれる夫がどれくらいいるものか。何しろ老後資金のほとんどを寄進したのですから、離婚されても仕方のないところです。
詐欺は世間話をしながら詐欺をはたらきます。もうお金の話がでたらすたこら逃げる。でもエセ宗教はお金の話が出た頃にはほぼマインドコントロールが効いているので、なかなか逃げるのは難しい。お金を出せば不幸から逃げられると思い込めば、出してしまう。
あ、やっぱり保険と同じだ。