いっときだけの文豪

私がこのサイトを開いてから18年が過ぎ、いろいろなコンテンツが増えました。その中で変わらないのがこの「Information」。

最初にサイトを作った時に作りましたが、ずっと同盟を見続けている方から「あのインフォメーションには心を揺さぶられる。この頃あなたの書く文章に切なさがなくなった」と言われました。

そりゃそーだ!離婚したのは18年前。それから幾多の嵐を乗り越えて、今はハッピー全開なのだから切ない文章なんか書けるわけがない。

先日同じように昔ブログを書いていた方とLineしながら「もうこんな文章書けないよねー」「そうそう、絶対に無理」と、当時書いた文章を読みました。渦中のさなかは文章にも魂が宿り、鬼気迫るものがあります。

人間、どんな人でも一時だけ文豪になれる時があります。自分が苦しんでいた時、そこから脱した時、それを振り返える余裕ができた時。それぞれの時にあった出来事を残しておいてください。

思い出すのも辛いという方はお勧めしませんが、そんな極限状態の時に大傑作が生まれます。神の降臨は一生に一度だけです。

きっとよい記念になるし、もしかしたら書籍化もありかもしれませんよ。

「パートナーがアスペルガーかな?と思ったあなたへ~脱出カサンドラ」のご紹介

モラハラ被害者の方で、パートナーがアスペルガー症候群の可能性がある方は非常に多いです。私はパートナーがアスペルガーだったことによって、生活や身体、家族状況に悪い影響を受けている「カサンドラ症候群」の方たちが集う「アスペルガー・アラウンドさん」と交流をさせていただいています。(以後略してアラウンドさん)

そのアラウンドさんが「脱出カサンドラ/中級編」を出版されました。中級編というからには入門編もあり、そちらは新聞記事として掲載され、5,000部を売り上げたそうです。

代表のSORAさんは夫と子どもが診断を受けているアスペルガーのためカサンドラ状態になりましたが、現在はそこから脱し、現在の状況になっています。(本を読んでくださ~い)

この本の中でSORAさんはアスペルガーの専門家マクシーン・アストンの言葉を引用し「カサンドラ回復のスタートは、アスペルガーが自覚することから始まる」と書いています。

「つまりパートナーが無自覚なままでは手の施しようがないという厳しい現実があるのです」と続きます。これはモラハラも同じです。もし万が一加害者が「俺はモラハラ夫だ」と自覚したら(ないでしょうが)、そこから夫婦の再構築は可能です。

「マクシーン・アストンはカサンドラについてこうも書いています。『夫はいつか変わってくれると漠然と待ち続け、離れない人達がいます』あなたは、無自覚なパートナーが変わってくれる日をただ、漠然と待ち続けますか」

再度書きますが、モラハラ夫とアスペルガー夫が示す症状はとてもよく似ています。そしてこの解決への道程も同じです。本人が自覚したら道は開けます(あったらそれは最初からモラハラ夫ではありません)

本というより112ページの冊子ですので、大変読みやすく、ほとんどはカサンドラの方の体験談です。私は職場でカサンドラになった方の記事が本当に共感できました。

よろしければぜひ手に取って読んでみてくださいね。

OGのお仕事紹介ーDV 相談員編

OGのお仕事紹介にmangoさんからの寄稿で「DV相談員になるには」が入荷しました。

無事に離婚された方からは、本当に多く「今苦しんでいる方の支援をしたい」という声が聞かれます。大抵はそれを仕事にというよりも、現在の仕事をしながら空いている時間でお手伝いをしたいという方です。

ブログを書いたり、ネットで困っている方にアドバイスをしたり、もちろんモラハラ被害者同盟の掲示板に書き込んでくださるのも被害者の方にとって大きな力になります。

mangoさんは今あるDV被害者団体で支援をされていますが、このルートの何がいいかと言えば、

〇団体に所属すると研修の場があること。

〇メンター(先輩)から指導を受けられること。

〇ひとりではなく、他の方たちと活動することで知識が深まり、ミスのない支援ができて経験値が上がることが挙げられます。

このところネットでモラハラのカウンセリングをする方が多く見受けられるようになりましたが、その方たちはどのように勉強してカウンセリングをしているのか、大変気になるところです。

ちなみに私の場合、役所が募集していた相談員に応募し、採用していただいたという経緯です。役所に所属すると研修の機会が大変多く、更に自分でも沢山の講座を受けたので、勉強しながら支援ができるという、とてもよいルートに乗ったと思っています。

実際、役所や団体で相談員をしている方には元被害者が少なくありません。現在mangoさんは他のお仕事をされながら支援をされていますが、もしどこかの機関で相談員募集があったら、団体に所属して支援をしていたという経歴はとても有利です。

残念ながら「ネットで相談を受けていました」では職歴になりにくく、なかなか辛いものがあります。特に役所は身元がしっかりしているかを重要視し、前職やきちんとした団体に所属しているかを判断材料にしますから、個人ではなく、どこかのサポート団体で相談スキルを上げるというのが良いように思います。

更に団体に所属していると、委託派遣されて役所の支援員になることもあります。

元被害者だったというのは、DV被害者に最初から100%共感できますし、今何に困っていて、これから何が起こるか、何が必要かを読めますので、大変良い立場です。

副業としても悪くないと思います。DV支援をしていたというスキルが役にたつ職場もありますので、まずは支援の場に飛び込んでみてはいかがでしょうか。

婚活焦らずにと思ったけれど

GWの真っただ中、夫と一緒に暮らしている方々は大丈夫でしょうか。今年はうまくやり過ごせそうでしょうか。とにかく少しでも平穏な時間が長く続きますように。

さて、沢山の被害者の方のお話を伺ってきましたが、結構多かったのが結婚年齢のプレッシャーに押されての結婚です。昔は女性をクリスマスケーキに例えて25(日)を過ぎると残り物と言われたものですが、さすがにこれはこの頃は無くなりつつあります。

その代わり多いのは、28~29歳、35歳前後の方です。30歳になる前に結婚したいとか、昔でいうマル高になる前に子どもを作りたいという方たちです。現在は40歳を過ぎても出産する方も珍しくありませんが、できれば35歳前までにと思って追われるように結婚し、実はモラハラ夫でした、という場合が少なくありません。

結婚を急がないで、無理に結婚しようとしないでと注意喚起しますが、どうしても結婚したい方は視野狭窄になっていて、届かないようです。

結婚しない選択もあるよねと言うのは、結婚を急ぐ方たちにとっては「余裕ぶっこいての発言」に聞こえるらしいです。最近たまたま婚活コンサルタントの方と知り合ったのですが(私は婚活してません。たまたまですよ、たまたま)、情け容赦のないお言葉がありました。

「婚活するならすましてたってダメ。どう自分を売り込むか、相手に選んでもらうか、それをとことん考えて」だそうです。そんな奴隷市場じゃないんだから、フィーリングが合えばいいんじゃないの?と思ったのですが、「結婚市場はまず検索から来る。女性が相手に求めるのはまず収入。男性は年齢。億単位のお金を持っていれば、50歳の人でも20代の人と結婚できる。女性が相手に一番に収入を求めたら、2番目のものには目をつぶる」のだそうです。

3高を選ぶなら、相手もあなたに3高を求めるというシビアな世界。横澤夏子さんは21歳から100回以上の婚活パーティに出席したそうです。

https://otekomachi.yomiuri.co.jp/enta/20180720-OKT8T91978/

どうしても結婚したいと思うなら、若ければ若いほど有利になり、30歳を過ぎたら、相手に求めるものは低くする、とにかく自分をアピールして選んでもらうようにするのが大事なのだそうです。

「下手に結構モテる人だと自分に価値があると思い込み、遅くなりがちなんだよね~」「結果、結婚できずにどんどん年齢が上がり、お相手の年代も上がる。50代でも30代以下の女性を求めるのよね。」

なんかサ、外国ではシワの数が多いほど美しく年を重ねた印っていうけどサ、婚活市場ではそんなものは見向きもされないよう。選んでもらえないことが続くと、本当に自己肯定感が低くなってしまうのだそう。

結婚はしなくてもいいけど、子どもは欲しいと、結婚しないで40歳を過ぎた方々は仰るけれど、そこに行くまでもかなり大変みたいです。