モラハラ被害者の方で、パートナーがアスペルガー症候群の可能性がある方は非常に多いです。私はパートナーがアスペルガーだったことによって、生活や身体、家族状況に悪い影響を受けている「カサンドラ症候群」の方たちが集う「アスペルガー・アラウンドさん」と交流をさせていただいています。(以後略してアラウンドさん)
そのアラウンドさんが「脱出カサンドラ/中級編」を出版されました。中級編というからには入門編もあり、そちらは新聞記事として掲載され、5,000部を売り上げたそうです。
代表のSORAさんは夫と子どもが診断を受けているアスペルガーのためカサンドラ状態になりましたが、現在はそこから脱し、現在の状況になっています。(本を読んでくださ~い)
この本の中でSORAさんはアスペルガーの専門家マクシーン・アストンの言葉を引用し「カサンドラ回復のスタートは、アスペルガーが自覚することから始まる」と書いています。
「つまりパートナーが無自覚なままでは手の施しようがないという厳しい現実があるのです」と続きます。これはモラハラも同じです。もし万が一加害者が「俺はモラハラ夫だ」と自覚したら(ないでしょうが)、そこから夫婦の再構築は可能です。
「マクシーン・アストンはカサンドラについてこうも書いています。『夫はいつか変わってくれると漠然と待ち続け、離れない人達がいます』あなたは、無自覚なパートナーが変わってくれる日をただ、漠然と待ち続けますか」
再度書きますが、モラハラ夫とアスペルガー夫が示す症状はとてもよく似ています。そしてこの解決への道程も同じです。本人が自覚したら道は開けます(あったらそれは最初からモラハラ夫ではありません)
本というより112ページの冊子ですので、大変読みやすく、ほとんどはカサンドラの方の体験談です。私は職場でカサンドラになった方の記事が本当に共感できました。
よろしければぜひ手に取って読んでみてくださいね。