昨日テレビ朝日の「ワイドスクランブル」でいろいろなハラスメントについて放送されました。モラハラ被害者同盟にも家庭内ハラスメントの実情を聞かせて欲しいと取材がありました。
その中で私が提示したのは「性的DV」でしたが、それについて概要をお話しすると「これはもうハラスメントではなく事件」である、これを扱うには時間が足りないとのことで取り上げていただくことは叶いませんでした。
性的DVは配偶者を自分の欲求を満たす道具として扱うものですが、これをオブラートに包んで人に言っても「愛されている証拠」「あなたに魅力があるから」と、かなりズレた反応があるだけです。もしズレたものではなく、実際の描写をすると相当ヒかれる。なぜなら時にはAVまがいのものもあり、正視できるようなものではないからです。
性的DVは相談を受けていてもなかなか最初に話があることはなく、何度も相談を重ねるとほんの少しずつ出てきたりします。実際モラハラ状態ではあるけれど、性交渉は問題なくバッチリという理屈は通りません。無視をされたり理不尽な理由で怒鳴りつけられたり、こちらの要望は一喝して終わりというような相手に愛情が生まれるわけがありません。
女性は男性と違って愛情がなければ性交渉はできません。(これを生業としている人を除く)
さて、DV界では性的DVがトレンドになりつつあります。
全国シェルターネットの最新情報 性的DV・パートナーからの性暴力についての声明
これには被害者の実際の声が集まっています。もしこれが夫婦間でなく行われたのであれば大事件ですが、籍が入っているというだけで事件にはならない。
とはいえ、文中に「配偶者間の検挙件数は強制性交等罪6、強制わいせつ罪2」とありますので、訴えれば犯罪として取り上げてもらえるものもあるということです。
夫婦間レイプは「秘め事」ではなく、世間にこの存在を知らしめる時がきたように思います。