あなたのために言っているのよ

さして親しくもない人から「あなたのために言っているのよ」と言われて、気持ちよく「そう、言ってくれてありがとう」と思ったことがありません。なんで親しくもない相手からそんなことを言われるのかと思うばかりです。ただ、これはずーーと昔のことで、今はそんなことを言われることはありません。

言えないだろうな。今の私、怖そうだもん(笑

これを言うのは相手が怒らないだろうと見くびっている時。言われるのは見くびられている時。

親しい相手でも、「少し言葉を選べよ」という時もあります。本当に相手を気遣って、何とかしたいと思うなら、相手に伝わるように言うはずだし、それを感じ取れないほどこちらは鈍感でもない。

だいたいそういう時は「あなたのために言うのよ」ではなく、「気にさわったらごめんね。でもずっと気になっていて」という、相手の気持ちを気遣った言い方をするものです。

結構「あなたのために言っているのよ」というのは相手のためではなく、私憤だったり、嫉妬だったりすることが多いもの。そういえば、数年前に決別した友人が機嫌が悪くなるのはいつも私がラッキーが続いてうまくいくときばかりでした。

だんだん怒りっぽくなってきて「あんたのために言っているのよ」とは言うけれど、それ、そのままあなたに返したいと思うようなことばかりでした。幸いきっぱりと縁が切れてよかったわ。彼女は私以外の人にも「あんたのために言っているのよ」と言っているんだろうか。

私が決して怒ることはないとでも思っていたのでしょうか。

あまーい。