私が愛読しているブログの中に「添乗員の愚痴ばなし」があります。ブログの中はタイトル通り、団体を引き連れて世界を旅している添てんさんが、団体旅行ならではのアクシデントや、多くは「変わったお客様」のゆかいな、そしてあっけにとられそうな愚痴話です。
客をおちょくっていいのかと思われるかもしれませんが、ブログはめっぽう面白い。私の友人に海外団体旅行専門の旅行好きがいますが、彼女の話で面白いのは、どこへ行っって何を見たか、何を食べたかよりも
「今回の団体の中にどんな人がいて、何があったか」です。
彼女はもう地球の果ての果てまで行っているので、行くのは「その国はどのあたりにありますか」と聞かなければわからないような国ばかり。そしてそういう未開の果てに行くのはほとんど高齢のリタイヤ組だそうです。「今回も私、最年少だった」という彼女は60代。
「もう、まるで介護施設の介護士さん状態なのよ」
困っている人を見ると手助けせずにはいられない彼女。やたらと海外旅行に行っていることもあり、「添乗員より働いた」こともよくあるそうです。救急キットには風邪から頭痛腹痛便秘睡眠導入剤、抗生物質まで取り揃えてある。
「一番嫌なのはいい年したオトコよ。延々と自分の自慢話をするわ、命令口調だわ、説教始めるわ、能書きたれるわ、ちょっと気を許すとよろけたフリしてすぐにおさわりしてくる。だから絶対にそばによらない。できるだけ口もきかない」とのことでした。
添てんさんのブログにもそういう人がよく登場します。男性だけでなく、女性の困ったちゃんの逸話も多いです。
その添てんさん、コロナで失業をしてしまいました。飛行機が飛んでいないから海外に行けないし、添乗員はそのたびごとの契約なので、雇用保険もなく失業手当もない。
「派遣登録をしてきました」という記事を読んでは案じていましたが、添てんさん、そのありあまる時間を使い、kindleから出版されました。
シリーズものだそうで、今回は「シリーズ1添乗への道」だそうです。お値段300円。
買っちゃう。
コロナで余っている牛乳、玉ねぎ、各地のお土産用お菓子と、次々に支援買いをしてきましたが、これも買っちゃう。
添てんさん、がんばれ!
でも、いつになったらヒコーキ飛ぶのかな(嘆息