お盆と日航機墜落事故とクライマーズ・ハイ

お盆の中、モラハラ家庭ではまたドキドキハラハラの日々が始まっているのではないでしょうか。夫がずっと家にいる。イベントにはトラブルがつきもので、もめ事の導火線になりやすいです。

そしてお盆が終わるとその翌日には相談室に朝イチから暗い顔をしたご相談の方が「出ていけ、離婚だと言われた」と言われたと言ってみえます。

いろいろとお話を伺って、別居や離婚についてのお話をしますが、まずその方が次回に来られることはありません。別居にも離婚にもならず、また元の生活に戻られたのでしょう。お盆も正月も、GWも。その繰り返しです。

昨日8月12日は御巣鷹尾根で日航機が墜落して38年が経ちますが、毎年お盆の帰省ニュースや甲子園のニュース共に、この事故のことが報道されます。私はこの事故を少し変わった環境で聞いたため、毎年私のその当時を思い出すきっかけにもなっています。

昨日はこの事故を扱ったアナザーストーリースと、「クライマーズ・ハイ」を見ました。「クライマーズ・ハイ」は以前にも見ているのですが、どうもセリフが聞き取りにくい。何を言っているのかわからないシーンがいくつもあって、今回もイライラしながらの視聴でした。字幕をつけて欲しい。

今回冒頭のキャストクレジットのところに「堺雅人」の名前があって、今「VIVANT」を楽しみに見ていることもあり、こんなところに乃木さんがと新しい発見に嬉しくなりました。前回見た2008年当時は私は堺雅人を知らなかったんですね。

それ以外にも、今楽しみに見ている「あまちゃん」の再々放送に出ている役者さんが多数出演しているわ、半沢直樹で出演の堺雅人と滝藤賢一が新聞記者役でふたりで御巣鷹に登るわ、「グレースの記憶」で夫婦だった滝藤賢一と尾野真千子が今度は新聞社の同僚でからんでいるわ、となんだか私の少ないドラマ視聴に出てくる人たちが次々と画面に出てきて、「シンクロみたい」となんだかお盆と重ね合わせてみていました。

お盆に帰省する実家もなく、遠くにあるお墓へ行くつもりもありません。お墓にはすでに母と弟の名前が刻んであるのですが、ありがたいことに私の名前はありません。私は別の家の人間だからと母は彫らなかったのでしょう。私は死後は本当に自由になれそうです。

ほほえましい優れものークマさんメジャー

メルカリなどに出品するときに、物の長さを計らなければならない時があります。今まではたまたまうちにあったスティールのメジャーを使用していましたが、これだと服などはきれいに測れない時があります。

ふとDaisoに行った時に思いついて、メジャーを探しましたが見つからない。店員さんに聞くと「手芸のコーナーにあります」と言うのだけど、見つからない。

しかたなく「手芸コーナーにないんですけど」と言うと、案内の店員さんが来てくださり、一緒に手芸コーナーへ。

「これですね」と示されたのはクマさんの顔。


「え???」

良く見ると、確かにメジャーと書いてある。

私がイメージしていたのは古きよき時代からある、メジャーがむき出しになってぐるぐると巻いてあるもの。まるっきりイメージと違ったのでわからなかった(笑)

そう店員さんにいいわけして、このクマさんメジャー(2m)を買いました。

家に帰ってクマさんメジャーで測り、さて、このだらんと垂れ下がったメジャー部分はどうすれば元の家に戻るのだろうかとあちこち探り、無意識にクマさんの鼻をぴっと押すと、しゅるしゅるしゅるっと元に戻るではありませんか!

なーんてかわいくてすごい優れものなんだ!

これがたった110円で買えるというのもどうなのか。原価どれくらいなんだろう。

こういった遊び心がある商品は、実用性一転張りのものよりも私は好きです。なんか心にゆとりができるというか。

クマさんの鼻をピッと押すたびに、くすっと笑ってしまう一品です。

熱中症に注意!

先日道を歩いていたら、高齢の痩せた方が道路標識にすがりついていました。足が悪いのか疲れたのか、誰かを待っているのかわからないので通り過ぎましたが、気になってそばに寄り、「大丈夫ですか?」と声をかけるとかすかに頷く。

でも頷きながらずるずると崩れ落ちたので、「大丈夫じゃないじゃん」「救急車を呼びましょうか」と声をかけてもぼーっとしたまま返事がありません。

いつものように119番に電話をかけているとわらわらと人が集まって来て、経口補水液を差し出したり、近くの薬局の方が保冷剤を持ってきてくださったりと、大騒ぎになりました。

そして119番は出ない。

ずーーと呼んでも出ない。

110番とか119番が出ない時はどうしたらいいんでしょうね。

私が電話をかけ続けている間に、近くの大きなお店の方が車いすを持ってきてくださり、集まっていた若者たちがそれに座らせて涼しいお店まで運んでくれました。

いいぞ、若者たち。集まって手伝ってくれたのは若者ばかりで、日本の未来は明るいなぁと心底思いましたよ。「PLAN75」を見て暗くなった心にぽっと明るい灯火がさした感じ。

やっとこさ119番に繋がり、いつものように「火事ですか?救急ですか?」と言われ、容体や状況を聞かれるので、聞かれるままにいろいろお答えしました。ちなみにこの時その場所の住所を聞かれるので、119番に電話するときには住所をつきとめておきましょう。「〇〇駅前です」「〇〇映画館の前です」ではダメです。住所が必要です。

もう今まで何度この119番に電話をしたかわからないくらい電話をしているので、落ち着いたもんです。

倒れられた方はやはり熱中症で、90代の一人暮らしで食料を買いにいった帰りだそうです。この年代ではネットショッピングができないので、重い食材を買ってこられていました。

救急車が来る前に消防車が来たのは「救急車は全部出払っているので」ということでした。あちらでもこちらでも熱中症で倒れる人がいて、救急車が署に戻ってこないそうなのです。119番に電話をして繋がらないのも、電話がかかりっぱなしなのだそうです。

それにしても人がバタバタと倒れるこの気温。年を取ると温度を感じなくなるということなので、私は朝起きたらリビングのエアコンオンというか、寝ている間は常にエアコンオンなので、1日中どこかのエアコンをつけています。もうお金って言ってられない。

まだ8月始め。この気温は後2か月続くでしょう。外を歩く時には日傘は必須、首の後ろを冷やすグッズなどを持ち歩いて、家ではエアコンをつけましょう(お金って言ってられない)

エアタグ使用感想です

こちらで記事にしたエアタグですが、アマゾンプライムデーで4個入りが13,031円になっていたので、このセットを買いました。

到着してみると、碁石よりも一回り大きくて厚みもある。でも財布に中に入れておくだけなので、そこまでじゃまにはなりません。

4個入りの包みから一個を取り出し、中にかませてあるセロハンを引っ剥がしてスマホに近づけると、何もしなくても接続作業が始まり、この碁石に名前をつけろというので、「さちこの財布」と名前をつけて終了。

簡単に接続ができました。もし手元から無くなったら、スマホアプリ「iPhoneを探す」に「さちこの財布」の位置情報が出てきます。「さちこの財布を鳴らす」にすると碁石からピコピコと音がでます。

これでほっとしたので友人たちと食事に行き、用事があるので一足先に出たら、友人その1が追いかけてくる。「ちょっとぉ、これ落としてたよ~」

それは碁石、ではなくエアタグでありました。どうやら会計をするときに転がり落ちたらしい。

う~ん、エアタグを失くしてしまわないよう気を遣わなければならないみたいです。

お勧めモバイルバッテリー

使っているスマホのバッテリーが1日持たないことがあります。どんなに省電力モードにしてももたない。しかたなく1日外に出る日はモバイルバッテリーを持ち歩いています。これがないと不安でしょうがない。

モバイルバッテリーはそこそこ重くてしかも幅を取る。これはどうしようもないと思っていたら、友人が「いいものを見つけたー」と教えてくれました。

https://store.shopping.yahoo.co.jp/akiya-store/bat-6738.html

モバイルバッテリー iPhone Android 小型 超軽量 大容量 スマホ充電器 5000mAh コードレス スマホ 携帯充電器 ケーブル内蔵 スタンド付き 残量表示 PSE認証済み

このyahooのお店が一番安くて、私は980円で買いました。日によって値段が変動するようです。1日分のスペアがあればいい容量で、コードがいらず、スマホの電源のところに差し込むだけ。iPhone, Androidの両方で使えます。

カラーも白黒ピンクグリーンの4色があります。到着した時にはすでにランプ3つが点灯していてすぐに使えました。充電は付属のケーブルをUSB充電器に差し込むだけ。

1,000円程度なら1年程度持てばいいかと思える金額です。これで重いモバイルバッテリーを持ち歩かなくても大丈夫になりました。

ただ、メーカーがよくわからない(本体にbbice株式会社と書いてあるだけ)ので、ちゃんとしたものが欲しい方は同じ仕様でそれなりの金額のものをお買い求めになった方がいいと思います。

ペットショップ売れ残りのトイプードルが行った「引き取り屋」

だいぶ前に「おじさまと猫」というコミックにはまりました。ペットショップで売れ残った猫が、イケメンスタイリッシュなおじさまにお買い上げされ、幸せな日々を送るようになったという物語で、ドラマ化もされ、(お高い)グッズも沢山売られました。

最初の頃の「どうせ売れ残りのわたしにゃんか」という、幸せから見放された者がよくするような、言葉にすれば「いじけた」売れ残り猫が、ふくまるという名前をつけてもらい、おじさまから溺愛されるという幸せストーリーに、当時は寝る前の儀式のようにふくまるを読んでから寝る日々でありました。

ところがストーリーが継続すると当然話もふくらんできて、最初の頃の愛しさ、切なさが無くなり、早い話飽きてしまい、今はユーチューブの動物動画がその代わりになっています。

その中で見つけた「引き取り屋」から引き取られたトイプードルの最後の1年の動画は涙無くしては見られません。

最後の1年と言っても、生まれてから10年間、このトイプードルは繁殖のために狭い檻の中で飼われ、吠えられないように声帯も切られ、食事もカツカツしか与えられていなかったので、引き取り屋から動画主に引き取られた後、たくさん食事をあげても肉がつくことはありませんでした。

動画主さんに引き取ってもらい、やっと檻の中から出してもらって、食事も運動も沢山させてもらい、よい里親さんにもらってもらえたのですが、1年たたないうちに亡くなりました。

動画の主が声をあげるのは、なぜ「引き取り屋」なる商売があるのか、それは動物がペットショップで高額で売られていること。子どもを産ませ、全国のペットショップで販売され、よい飼い主に買われることもあれば、捨てられる者もいる。この動画のトイプードルのように年を取ったり病気になって繁殖できなくなれば、引き取り屋に持っていかれて、檻の中で死ぬことになります。

https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiimasumi/20211124-00269131

フランスでは2024年からペットショップで犬と猫を売るのを禁止する法案が可決されました。かわいいからと買ってみたものの、吠える、しつけが大変、旅行に行けない、思ったより大きくなった、転居先が動物飼育禁止など、飼う前からわかるだろうということがわからず、結局捨てたり、役所の引き取りセンターに持ち込むことになってしまいます。

私は旅行が好きなので家を空けることが多いこと、ペットロスが絶対に無理なので動物は飼いません。動物を飼っている友人を旅行に誘っても「犬がいるから」と断られます。動物を飼うと、まず2泊以上の旅行はできません。

ある友人宅の犬は自分の家以外のところではトイレができず、一度連れ出してみたら膀胱炎になってしまったという根性のすわった犬のため、旅行の際は誰かひとりが犬を見守る留守番が必要で、家族旅行ができないとのことでした。

動物好きの人たちは口をそろえて「日本もペットショップでの犬猫の販売をやめるべきだ」と言います。私も同感です。欲しければ里親を探している譲渡会(ネットにもある)に行ったり、直接ブリーダーのところに行って飼い方から教わりながら、子どもを養子に迎えるように、動物も自分が飼えるかどうか真剣に考えに考えてから飼うべきだと思います。

なお、避妊・去勢が済んでいる地域ネコはさくら猫といって耳の先さくらの花びらのように切ってあります。かわいそうですが、避妊・去勢済に気づかず何度もお腹を開けることのないように、手術済の印として切ります(「TNR活動」)

猫が発情せず落ち着いて暮らせるので、夜鳴きやケンカがなくなる

地域で餌の管理ができるから、むやみにゴミが荒らされない

人の目が届くから、動物へのいじめや虐待も予防できるなどのメリットがあります。

動物を飼うことは日常の暮らしを豊かにしてくれますが、生き物を飼うわけですから責任があります。また、飼うための食事やトイレやその他必要なものを買いそろえたり、病気になれば病院に何度も連れて行ったり(人間よりも高額)と、お金がものすごくかかります。

それができない場合は猫カフェに行って、たまに癒されるというのが一番いいような気がします。

最初で最後の親孝行

お茶のいっぷくさんとかショコラさんとかあすみさんとかのブログを読んでいて、ブログ村でふと目に留まったブログを読みました。タイトルは

「死んだ子どもの年を数える」

何にもならないとわかっていても、死んでしまった子が今生きていたら何歳だなーと思う。子どもや孫など、身近に亡くなってしまった子がいる家は同様のことをしているでしょう。

私にも弟がもうひとりいました。生後すぐに亡くなったと聞いています。戦争から10年以上経っているのに、母の胎内が栄養不足だったために生きられなかったとのことでした。

母は偏食だった自分のせいで子を亡くしたと、次の子どもの時は必死で食べたとのこと。

人には「好き嫌いしてはダメ!」と鬼の形相で苦手なものも食べることを強いる母でしたが、自分は嫌いなものは一切食べませんでした。

「それを食べると気持ちが悪くなるんだよ」と言いますが、嫌いなものを食べるとみんなそうなるの!

産まれて1日2日だけ生きて亡くなってしまったことを母は大層悲しんだそうなのですが、その時に医師に言われた言葉があったそうです。

「この子は生きていても重度の障害が残ったでしょう。今亡くなることがこの子の最初で最後の親孝行だったんですよ」

私も相談員をしていて「決め言葉」というのがあります。離婚を悩んでいる方、人を羨んでいるいる方、子どもの育て方に迷っている方など、いろいろなご相談で、その方の心が落ち着くような、決心できるような、諦めがつくような言葉の倉庫があります。

この医師の言葉も、同じように子どもを亡くした親への決め言葉だったのだろうと思います。

「亡くなることが最初で最後の親孝行」

我が家の墓には父と1度だけ親孝行をして亡くなった小さな弟が眠っています。

私も弟もまったくこの弟のことは考えたこともないのですが、母だけはずっとこの子の命日にお供えを絶やしていません。といって死んだ子どもの年を数えることはありません。とうにその儀式は卒業したようです。

もしあれをしていたら今頃はというのも、死んだ子の数を数えるというものと一緒なのかもしれません。

駆け込み部屋のマリコさんが亡くなりました

昨年こちらに駆け込み部屋のマリコさんのガン闘病のお知らせをしましたが、マリコさんは5月21日に亡くなりました。

辛い抗がん剤治療もされていて、生きることに望みを託していらっしゃいましたが、ガンには勝てませんでした。最後は痛みもあまりなく、安らかなお顔だったそうです。

マリコさんには沢山のことを教えていただきました。DVとはどういうものなのか、何にも知らなかった私はマリコさんにひとつひとつ基本から教えていただきました。そしてマリコさんはBBSへの書き込みにも丁寧にお返事を書かれていました。

あの掲示板でマリコさんの言葉に救われた方がどれほどいたか。マリコさんはリアルの支援でも裁判所に行き、24時間の電話相談を深夜勤務もして、悩んでいる方を元気づけられました。

特に深夜の電話相談は身に堪えますので体調も崩し、時々入院もされていました。

マリコさんのお年はDV支援の転機となった95年の北京女性会議の世代ですので、2000年代に向けて文字通り道なき道を切り開いた世代です。

マリコさんとの思い出は沢山ありますが、それは私がマリコさんのところに行った時にお茶飲み話のネタとして温めておこうかと思います。

もう病気と闘う必要もなく、マリコさんはお空から、先に逝った猫ちゃんたちを抱いて静かに見守ってくれていると思います。

なんかふーーと気が抜けたみたいになってしまいました。覚悟はしていましたが、実際に亡くなってみて初めて知ったマリコさんの存在の大きさに、自分で驚いています。

「変な家」はミステリーでした

ショコラさんのブログに「変な家」という本を読んだという記事があり(あのブログは検索機能がないので見つけられない(汗))、間取りのイラストがついていたので、なにか欠陥住宅にチャチャを入れる本なのかなと思って私も図書館にリクエストを入れました。

いつリクエストを入れたのかわからないくらい前に入れて、リクエストを入れたことも忘れていた今週届きました。

読み始めたら、期待を大きく裏切って住宅の本ではなく、ミステリーでした。それも横溝正史ばりの結構練られたものでした。この展開はどうなるのかとワクワクしながら読み進み、2時間弱で読み終えました。

本格ミステリーというわけにはいかず、きっとミステリー好きの人には厳しい点がつくかもしれませんが、これはこれで面白かったです。

そしてこの「変な家」の作者雨穴さんの活動の場はユーチューブであることが判明。

YouTubeで見ることで、この室内トリックが見える化し、本よりもこちらの方がわかりやすいかも。

この変な家の他に、1話完結の動画が沢山出ていて、本を読むより手軽で仕事のインターバルにの休憩にはちょうどいい感じです。

「変な家」は来年春公開の映画になるそうです。

ここからはネタバレになるので、読みたい方はさーっと抜けてください。

ただし、私がとても引っかかるのは子どもを殺人者として教育するというお話は倫理的にどうよというところです。気持ちが悪いというか絶対に良くない。そこが引っかかって星をつけるなら☆3です。

新装開店のパン屋で並んだら聞こえてきた話

GW中、新装開店したパン屋さんに行ってみました。天気もよく、テラスでも店内でもイートインできるタイプのパン屋さんなので、ちょっとしたイベント気分にもなれるので、親子連れや同士での来店者が多かったです。

その店はハンバーガー屋さんのように、パンに自分の好きな具を選んではさんでもらうタイプのなので、少し時間がかかるため、結構な人の列になっていました。

私の前に並んでいたのは、お母さんと子どもが二組。小3か4くらいの子どもたちは「どれにしようかなぁー」と、ディスプレイされたメニューをじっくり見ながらあれこれ悩んでいます。ふたりの母親は総菜の種類をさっさと決め、おしゃべりを始めましたが、言葉が丁寧なので、ものすごく親しい仲というわけでもなさそうです。

A「〇子ちゃんち、引っ越したの?学校に来なくなったってきいたんですけど」

B「あ、そうそう。転校したんだって」

A「どこに?」

B「わからないのよ」

A「パパの転勤とか?」

B「う~ん、何か深い事情があるみたいなんだけどね」

A「ああ、そうなんですか」

ここでこの話題に関する会話は終わって別の話題に変わりました。

この二人の会話の距離感から言って、Bが深い事情と言い、それをAは追及しませんでした。これがもっと深い関係だったら小さな声で「なんかあったの?」という展開になったかもしれませんが、そこまでの関係ではないので、そこで打ち切りになったのでしょう。

おそらくBは何となく事情のわけを知っているけれど、ごく親しい仲でないと話せないか、こういった人が沢山いるところで話すべきではない内容なので控えたかのどちらかでしょう。

またAは「深い事情」がこの場合何を意味するかを大体察したので、それ以上追及することはなく、また追求できるような間柄でもなく、話題を変えたのでしょう。

こういった会話での「深い事情」とは、両親の別居か離婚であろうことはおおよそ察しがつきます。

GW前に突然消えたお友だち。

両親が別居・離婚することで住み慣れた場所を離れなけらばならなくなったGW。

ずっと良い天気に恵まれたGWでしたが、晴れやかな天気とはうらはらに、知らない土地に行く心細さや、家庭の環境が変わってしまうのに不安だったでしょう。

ただ、転居したことでいつもピーンと張りつめた空気だった家庭が何の心配もなく過ごせる日常に変わったとしたら、これはもうその子にとって喜ぶべきことなのだと思います。

別居・離婚=不幸、でもない

子どもは新しい土地で、新しい友だちを増やすという機会ができたのかもしれません。

「複雑な事情」は、一生のうちで誰にでも起こりうることで、それを全部不幸としてしまうのもちょっと違うなぁと思ったりします。