中居くんの罪

昨年暮れ頃から「中居正広が9000万の慰謝料を払った」という芸能記事がネットニュースにあったのは知っていました。9000万とはまたすごい金額。いったい何事があったのかとは思っていましたが、周防さんと違ってまったく興味のない中居君なので放置していたら、そういう話ではなくなってきました。

ただ、私は事件をそこまで調べたわけではないのですが、当初から今回の中居くんが犯したという性加害については、ジャニー喜多川の行動をめぐるマスコミの姿勢と同じものを感じていました。

「みんな知っていたよね」というものです。芸能界で役をもらったりするために、自分を売るのはよくある話だと大方の方たちは思っていたと思います。人気芸能人のために女性を集めたパーティーをセッティングしたりすることも「あるだろうなぁ」と思っていました。

「だって、そういう世界だから」。

松本人志の時も、今まで芸能界の裏話的な話にもよく出てきていましたし、多くの人が思っていたのではないでしょうか。それは一般社会からは遠い、「芸を売る仕事の方たちの世界」の話ですから、こちらの世界とは違った常識があるという認識でした。

驚いているのはテレビ局と芸能界の方たちではないでしょうか。フジテレビ側が「テレビ局が主体となって女子アナを接待役にしてパーティを催すなどどいうことはない」と言っていますが、「接待役なのか、同じマスコミに所属するものたちの懇親会」なのか、線引きは難しいと思います。

タレント側は女子アナと言えば高学歴・高能力・高美貌という3高を備えた人という、ご自分たちの世界にはないものを持った魅力的な人と思っていただろうし、もしかしたら女子アナの中には仕事ではないところで有名なタレントと会話ができると喜んでいた人もいたかもしれません。

実業界でも「結婚したい人」の中に「女子アナ」という項目があるくらい(昔はCAだった)、結婚したい相手として羨望の的である女子アナというステータス。

そういえば、女子アナをタレントのように扱った最初がフジテレビではなかったでしょうか。私は何しろ田舎に住んでいたので、見られる局は限られているのですが、「オレたちひょうきん族」の山村美智(美智子から改名したんだそうです)アナウンサーが、ニュースを読んだり司会をするだけでなく、ひょうきんな芸をするアナウンサーとしての最初だった気がします。

そこからアナウンサーとタレントの垣根がうやむやになり、女子アナが芸をするのか、タレントがニュースを読むのかわからなくなってきました。女子アナカレンダーというのも年末に売り出されます。

今回の中居さんが犯した罪は「金出して示談にしたからチャラでいいじゃん」という声明を出したことです。金を渡したんだからもうなかったことにしようぜというのは思い上がりも甚だしい。女性側が一生の傷になる、人格さえも変えてしまうようなことをして、金出せばいいんでしょはない。

そしてもうひとつ、このタレントと女子アナ飲み会をセッティングをしたのがテレビ局で、あえてそちらの方向に行くようにしていたのではないかと言われています。フジテレビは強く否定していますが、一般人である私は「あるだろうなぁ」と思います。

自分たちの部下を接待の道具として、タレントが「あの子かわいいじゃん」と言った女性を接待係にしてしまうというのは、芸能界でなくても一般の会社でもありました。「部長のお気に入りの子を飲み会では隣につける」は普通に行われていました。

それが単なる酌婦なのか、性接待も視野にいれていたのかはこれから調査されることになるでしょう。

ジャニーズの時もそうでしたが、これが大きな社会問題になるきっかけが大口株主の外資が説明を求める事態になり、スポンサーが次々と降板するという外圧によってやっとフジテレビが慌ててコンプライアンスと言うことに気づいたようです。

今までそれは普通のことだったことが、もう社会的にはいけないことに気づかなかったマスメディア。灯台下暗しだったということでしょうか。

この人、何なん

”立花孝志氏がSNSで謝罪「逮捕近づき自ら命を絶ったのは間違い」竹内元兵庫県議の死去めぐり投稿内容を訂正”

https://news.yahoo.co.jp/articles/1549cf165be424aa99035c7aa5a8e3136ab86693

この人、いったい何なんだろう。「明日逮捕されるから怖くなって自殺をした」と堂々と発言したことが「事実と異なっていた」と謝罪する。どうして「すみません。嘘でした」と言わないんだろう。

「明日逮捕される予定だった」というのは本人が考えたのか、またいつもの通り誰かのタレコミだったのかはわからないけれど、事実かどうか確認せずにそのまま多くの人が見るネットにのせてしまう。

兵庫県知事選挙の時に、オールドメディアは事実かどうかを確認して慎重に報道するし、公職選挙法にあたるので、記事があっても流せなかったのを、SNSは事実かどうかの確認チェック機能がないのをいいことに、なんでもかんでも流してしまった。

面白おかしい内容に人は飛びつくし、それが兵庫県知事の選挙結果につながったとも言われています。その功績は立花さんだったとも言われています。

まるでトランプ(今日から大統領)のように、センセーショナルな発言を繰り返し、人々の関心を買い、それに飛びついて拡散する人たちもいる。

亡くなった兵庫県民局長も「不倫がバレるのが怖くて自死した」と大声で振り撒きました。死者を鞭打ってどうするんだろう。

もうこれはひとつひとつの発言を取り上げて、名誉棄損の積み重ねをするべきではないかと思います。SNSで誹謗中傷はもはや国際的な問題になっています。オーストラリアでは16歳以下の子どもはSNSを使ってはいけないという法律すらできて、元々繊細な方や子どもには害毒になるツールです。

目立てばいいと思っているのか、使命感なのかはわかりませんが、こうやって沢山の人たちを傷つけ、死に追いやる人を野放しにしてはいけないと私は思います。

兵庫県知事選に関連した立花隆志氏の行為に対して公正な調査を求める署名運動

https://chng.it/HnQmQdVWgB

そして斎藤知事がいるところには次々と騒動が起こるのはなぜなのか。スピリチュアル好きの私は「そういう人っているよなぁ」と思っています。

家を半分売ることも可能

避難応援プロジェクトの中で住宅ローンの残債が残っているのだが、離婚の時はどうするのかというご質問を受けることがあります。その時は持ち分が100%夫名義ならば夫の負担となります。ただ、悩ましいのは妻が連帯保証人になっている場合です。

夫がローンを支払わなければ連帯保証人の妻へ銀行は取り立てに来ます。

こういった面倒な話はケースバイケースになりますので、プロジェクトの中でお話することになります。避難応援プロジェクトは「心のケア」ではなく、どうやったら効率的に安全に離婚ができるかを目指すものですから、「調停委員から和解を勧められているんだけど」といった話も出てきますが、そこは弁護士が同席しているプロジェクトですから、もっともそのケースにふさわしいと思われる解決策をお話しています。

さて、昨年朝日新聞にこのような記事が出ていました。

“家を追い出され、離婚も拒絶 「呪いの館」に居座った妻へ夫の反撃”

https://digital.asahi.com/articles/ASSDC3QMXSDCULLI009M.html?pn=12&unlock=1#continuehere

タイトルのケースについては、問題のある妻との離婚で、妻が家を出て行かないというお話でした。そしてそれに続いて紹介されたのは夫からのDVで離婚したい妻のケースです。

”「夫と共有名義の家があって困っている。自分の持ち分を買い取ってほしいのですが」”

”夫婦は約20年前にこの家を購入し、その際に出した金額に応じて約4割の持ち分を妻側が所有していた。ただ、通常通りに買い取ると、所有権移転の情報とともに女性の新しい住所も登記簿に掲載され、夫にばれてしまう。

 ”そこで住所を不記載にして売買できるよう、司法書士を通じて国分寺市に「DV等支援措置」を申請。その後、同社が女性の持ち分を400万円で買い取った。”

さらに夫のもとを訪ね、持ち分が妻から同社に移ったことを説明。それを買い取って家に住み続けるか、夫の持ち分も同社に売るか、選択を迫った。

 結局、買い取り資金がないとして夫も売却を望んだため、約6割の持ち分を500万円で取得。同社は2人から買い取った持ち分を、新たな入居者にまとめて転売した。”

家の半分の権利が売れるのかと疑問に思った方もいると思うのですが、少なくとも東京ではありうる話です。私は相談員をしていた時に、「遺産相続で親の家を半分ずつ弟と分けて共有名義にしたところ、弟は自分の分を競売に出してしまった。自分も競売に参加して買い取ろうとしたが、弁護士から『そんな半分の権利なんて買う人はいませんよ』と言われ、少ない価格で参加したら別の業者に落とされてしまった。今、家の名義はその業者と半分ずつ。今後その業者から買い取りを迫られるのではないか」というご相談を受けたことがあります。

法律的なことなので、担当の弁護士への相談に切り替えましたが、おそらく実際その業者は半分の買い取りを迫ってくるでしょう。

こういった訳あり物件を専門に行う業者もいるようです。この記事では「ネクスウィル」という会社が紹介されていました。なかなか買い手や借り手のつかない訳あり物件の仲介をするという会社だそうです。

このパターンはいい方にも悪い方にも考えられます。↑のケースが妻が家を出て自分の分だけを売った場合ですが、妻子が残っていて夫が売る場合もあります。

今まで「夫が勝手に家を売るのではないかと心配」という相談には弁護士も「人の住んでいる家を売るなんてできませんよ」とお答えしていたと思いますが、そうでもないこともあるようです。

脅かすわけではありませんが、こういうこともあるという情報だけは提供しておきたいと思います。

朝日新聞の記事ー「モラハラ夫」と妻に熟年離婚を突きつけられた53歳管理職の言い分ー

朝日新聞の記事にこんなのがありました。

https://digital.asahi.com/articles/ASSDC232XSDCULLI008M.html?pn=16&unlock=1#continuehere

”東北地方のある団体で管理職を務める男性(53)の妻(49)が2人の子どもを連れて家を出て行ってから1年半がたつ。”

記事はこの男性の証言で作られています。記事は突っ込みどころが満載。よくある日常の一コマなのですが、妻が出て行ったのは些細なことの口論が原因だとする夫。

電気を消す、消さないでケンカになり、翌朝しつこく夫がそのことを持ち出すと子どもから「しつこいな。バカじゃないの」と言われ、”カチンときて子どもの頭をコツンとたたいた”

“妻は子どもたちを連れて実家に。子どもが父親から暴力を受けたと、児童相談所に通報されていた。”

これを読んだ方は「こんな些細なことで離婚するなんて、そしてこの妻や子の言い方はヒドイ」と思ったと思います。ただ、これをよく読むと、不思議だなーと思うところが随所に出てきます。

そもそもこの男性はこの小さな出来事で妻が家を出たと本気で思っているのでしょうか。おそらく溜まりに溜まった男性への怒りが、たまたまこの小さな出来事がきっかけで離婚になったと思われます。

そして、「子どもの頭をコツンとたたいた」はおそらく夫の証言とは程度が違うだろうし、もしかしたら日常的に暴力があったのではないかと推察されます。

だいたいDVは「妻の傷は暴れたので押さえようとした時についた」というのが大多数です。「はい、自分が怪我をさせました」というのはまずありません。この「暴れる妻を抑えようとしてついた」が金太郎飴のように言い訳に使われます。

DV夫が自分のしたことを過少化するのはよくあることです。「コツンと叩いた」は本当にコツンだったのかかなり怪しいし、子どもが親に「しつこいな。バカじゃないの」というなんて、それを言った子どもが悪いと読者に思わせるためのもの。大体前日にあったことをねちこく言い続けるあたりがものすごく怪しい。

そしてちょっと笑ってしまうエピソードもありました。

”妻の実家は近隣の市の大地主だったが、父親はすでに他界。実家には母と、妻の弟夫妻が住んでいたが、弟が心不全で急に亡くなった。そこから妻は、母親の面倒をみるといって実家にひんぱんに通うようになった。男性にも病気がちの母がいて、近くで一人暮らしをしていたが、妻が世話することはなかった。”

自分の親は自分で世話をしたらよいのではないでしょうか。なぜここで妻が世話をすることがなかったという文章が入るのだろう。妻は夫の親の世話をするのが当たり前という大昔の考え方がこの男性は持っているということです。そうなるとこの男性のDV疑惑はさらに深まります。

さらに言えば、この記事を書いた記者もこの文章を読んだ読者がどう思うか想像できずに書いてしまっています。時々新聞記事ではこういった??な記事があります。

”「帰りが遅くても、せめて子どもの夕食は作ってよ」と言うと口論になり、妻に引っかかれたこともあった。腕を押さえたことはあるが、手をあげたことはない。”

でたーーー、あるある。

”月々の婚費、養育費として約30万円を振り込んでいる。”

婚費と養育費は一緒に払うことはありません。記者さん、もっと勉強しようよ。婚費は妻子に払うもの、つまり養育費を含んで婚費といいます。これは男性のインタビューをそのまま記事にしたのだとしたら、男性も間違っている。

以前「慰謝料1500万円を要求された」という人が事件を起こしましたが、普通の人で慰謝料1500万円というのはまず考えられないのでこれはたぶん財産分与を含んだ金額だと思います。離婚に際して払うものが慰謝料も解決金も財産分与も養育費も年金分割もみんなごっちゃになっている人がとても多いです

モラハラをやっていると、こういう記事も裏読みしてしまいますが、知らない方は「なんてひどい妻なんだ!」で思うんでしょうね。だって、それがねらいだし。

不登校ビジネスの闇

モラハラのご相談を受けていると、「子どもが不登校」のお話がよくでてきます。家庭の中がギスギスしていると子どもも不安になるのか、まるでセットのようにこのお話を伺います。

昔は学校に行かないことを「登校拒否」と言ったものですが、今は不登校と呼ばれています。不登校の原因は様々ですが、モラハラの相談とセットとなると、夫婦間の関係が影響している場合も考えられます。

さて、今年の夏、この不登校支援をする会社が板橋区との間で「連携する」とプレスリリースをしたことで炎上しました。なぜなら

こちらに書いたのと同じようなこと、ほう・れん・そうをせずに区に無断でプレスリリースしたのです。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/347943

それだけならば今回の「盛った」と似たような話なのですが、このことがきっかけとなってこの会社の「不登校解決メソッド」が大きな波紋を呼ぶことになりました。この会社の社長はまだ30歳の若者で、会社を立ち上げてからまだ4年しか経ってません。不登校支援を始めてまだ4年しか経験のない、歴史の浅い会社です。

それが区と連携するほどの会社になったのは、社長の前身がコンサルティング会社で、マーケティングはお手の物だったからだと思われます。区と連携の話がでるほどに注目されたのですが、このほう・れん・そうを無視した行動で大騒動になったうえ、この会社の「メソッド」について多くの疑問の声が上がったのです。

”不登校の当事者団体、家族会、支援者、専門家、教職経験者が板橋区に公開質問状/スダチ連携騒動”

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/6c73e0297370e03a2bd6412cfb84d35eac13f33c

子どもが不登校になることによって、家族は大きな悩みを抱え、いわゆる普通の生活ができなくなります。不登校の子どもだけを置いて仕事に行けない、夫婦間がギスギスしてケンカが絶えない、他のきょうだいも不登校になるといった問題が起きてきます。

不登校は不登校そのものが問題なのではなく、子どもが学校に行けないことによって起こる家庭内の不和が問題なのです。

不登校ビジネスで壺を買ってしまった話:復学への珍道中記録

という本がありますが、人間せっぱつまると理性も何もかもふっとぶんだなと思えるお話でした。この壺を買えば子どもが復学すると言われて言うがままに壺を買ったというエピソードがありました。

100万もする壺が買えたり、留学エージェントの言うままにお金を支払ったり、言っちゃあなんですが、お金があると出してしまうんですね。

ただ、最後の方はきちんとした民間復学支援の方と知り合い、その方の支援で子どもたちは学校へ行くようになったというお話でした。混合玉砕の業者の中で、よいところを選べばその効果はあるということでしょう。この不登校ビジネスについては最近東洋経済educationが記事にしていました。

この会社のほう・れん・そうを怠ったゆえの出来事が、ここまで大きな話になったのは、前述したPR会社の社長と同じ。空中戦の成果に溺れ、地上戦の常識を知らなかったということです。

空を飛ぶ前に、まずは地上で訓練を積むことが大事だと思うんですけどね。

ビジネスの基本

こちらの続きです。

このテーマはまだまだ世間の注目を集め、ワイドショーばかりではなくNHKのニュースでも取り上げています。奇跡の逆転当選を果たした知事のいきなりのスキャンダルです。

斎藤知事代理人の会見では「PR会社の社長はやってもいないことを自分がやったと『盛った』」と話をしていました。もし実はちゃんと彼女が戦略を立て、その結果の奇跡の当選だったとしたら、これはずいぶんと彼女を侮辱する話です。

ちなみに「アレはオレがやったんだ」と、人がやったものを自分がやったことのように言うことを「アレ俺詐欺」と言うそうです。うまい!

ただ、この話はnoteに載せますと1本斎藤知事にホウ・レン・ソウすれば何事も起こらなかった話で、このあたりが地上戦に疎い現代の若者の姿なんだろうと思います。

昔私が行政の仕事をしていた時、今回のPR会社の社長と同じような年代の女性代表に区の仕事を委託することになりました。他の団体と争って勝ち取った仕事でしたから相当気合が入っていたのだと思います。なんとある日突然「区とコラボのお仕事をすることになりました!」とプレス発表してしまったのです。

確かに「お宅にお願いすることになりました」と担当者は言ったかもしれませんが、どこの会社でも行政でも、ハンコを20個くらい集めて決裁しないと本当に決まったとは言えないものです。

「だから行政はのろい。もっとスピード感を持って」と言われるかもしれませんが、このプレス発表が1週間先になったところで仕事に支障はないはず。区の仕事を受注できたと浮かれた代表がプレスを呼んで発表してしまったのです。

大慌ての担当者が本人を呼んだところで、一旦出てしまった記事を訂正するわけにもいかず、厳重注意で終わりました。

彼女たちはとにかくアピールをしたがる。「これができる私ってすごいでしょ」「これも私たちがやった仕事」と、「バーキン買ったの、いいでしょ」「三ツ星シェフのお店に行ったの、いいでしょ」と同じノリでアピールします。確かに仕事で実績のアピールは大事ですが、1分1秒を争ってメディアに流したがります。

私もマスメディアと沢山仕事をさせていただきましたが、「この番組の広報はいつからしてもいいか」「どういうことを書いていいか」と必ず担当者と打ち合わせをしてからアップしていました。メディアの仕事に限らず、普通仕事とはそういうものです。ほう・れん・そうを無視して勝手にやると、本当に後から取り返しのつかない大騒ぎになったりします。

この私が関わった団体も空中戦が得意で「会議はクラウドでやりますので」と、意気揚々としていましたが、事業が始まってすぐ「子育てを地元でしたいので、この仕事から下ります」とやめてしまいました。。。その後、どうすんだよ。。。

斎藤知事側は「彼女が話を盛った」といい(盛ったは誇張した、大げさに言ったと解釈して)それらしき事実はあったが、彼女が自分を過大評価して書いたとの立ち位置を今日までのところ崩していません。

PR会社の社長が「すみませ~ん、私が舞い上がっちゃって話盛っちゃって」と言えば一件落着なのですが、彼女も元凶となったnoteを修正したり削除したりはしていますが、全部を削除してはいません。これはもう、彼女の意地なのではないかと思います。

実際選挙期間中はぴったり寄り添って、寝る間も食べる間も惜しんで斎藤さんのためにお仕事をしたのに、ボランティア扱いされて「盛った女」「あんなことを書いて困惑している」と言われたら、もはや「斎藤は敵」とばかりに向かっていくかもしれません。

そこをしらっと「お騒がせして申し訳ありませんでした。斎藤さんにお詫びします」と泥をかぶることができたら、大人の階段を上ることができるのでしょう。斎藤さんもそれを期待していることでしょう。

ネット内で生きていると一般からはずれる

兵庫県知事に元知事の斎藤さんが当選したという度肝を抜くニュースを見てみると、「SNSを活用したのが効果的だった」と、斎藤さんご自身も話しています。

以前からもうテレビは見ない、見たいドラマもニュースもネットで見るという方たちが増えています。私も民放のバラエティ番組はほとんど見ません。見るのはBSを中心としたNHKの番組です。ドキュメンタリーや海外番組が多いかな。

#今は再放送の「カーネーション」と「篤姫」が楽しみです

テレビを見なくなった若者を中心とする人たちが見ているのはYouTube、TikTok、SNSで、会話もネットを通じた人やオンラインゲームの相手だったりしています。

今回YouTubeに流れている大量の「斎藤さんがんばれ」の動画を数点見て、「ははー、これを見て兵庫県民は齋藤さんに投票したのねと理解しました。

動画を見た若者は「かーさんたち、齋藤さんはマスコミに叩かれたんだよ」と言って親に動画を見せるし、友人知人にも「お前ら、これ見ろよ」という仰天スクープの動画をLINEで送るし、それこそSNSで拡散された「斎藤さんは嵌められた」、「マスメディアは古い体制の片棒を担ぎ、真実をゆがめた偏向報道を繰り返した来た」というのが瞬く間に広がったものなのでしょう。

そういうことだと知った私は「日本が総理大臣を選挙で決める方式なくてよかったなー」と思いました。繰り返し単純な話を聞かせると、人は「そうなんだ」と思い込みます。これをリアルでやったのがヒトラー。「心理の錯誤効果」と言うそうです。

なんとなく、その時のムードで衝撃的な話を繰り返し見せることで人の印象を誘導できます。もしアメリカのように国民投票で総理大臣を決めていたら、今回のようにあり得ない人が当選してしまったかもしれません。

ところで今、この兵庫県知事選挙でSNS戦略を請け負ったという若い女性が、今度はマスコミの集中砲火に遭っています。大元になったのはご自分のnoteに「選挙の広報全般を担当とした者としてまとめを残しておきたい」と書いた文書です。

Yahooニュースの記事

32歳で起業した慶応大卒、BNPパリパに職歴を持つ美貌の方で、インスタにはリア充の写真が沢山のっています。32歳でここまで会社を大きくした手腕は高く評価されていいと思います。

「今回広報全般を任せていただいていた立場として」と書かれているので、広報をすべて担っていたと読めるのですが、斎藤さん側は「ポスターを依頼しただけ」と食い違います。

何しろ公職選挙法にかかるかもしれないとのことで、斎藤さん側では「彼女の運動部分はボランティア」としているのが現時点です。さらには「舞い上がって盛った」とも。これも時間ごとにコロコロ変わっていくので、結果どうなるかは今はわかりません。

ただ、ネット戦略に溺れ、今沈んでいる若者がもうひとりいるので、そちらの方もこの後書いていきたいと思っています。こういうことをしたら法に触れるのだよと。地上戦を知らず、空中戦のみに溺れるのがイタイなぁと思います。

そもそもこのようにnoteに書きますよと斎藤さんや選挙参謀に伝えていたのか。

伝えていなかったとしたら、まずは匍匐前進からのやり直しが必要かと思います。

当事者が国会質問していたのね

衆議院議員選挙が終わり、めでたく自民が過半数を取れず、これで強引な国会運営ができなくなりました。

ここに書いた谷川とむさんは谷川議員から普通の人になりました。この方はいつも小選挙区では落ちるのに、ゾンビのように比例区で上がってきていました。

つまり大阪19区の方たちは議員として認めていないのに、自民党票であがってきてしまったいたのです。なぜにそんなに優遇されていたのかというと、たぶんおっさんたちの希望通りの発言(離婚できない世の中の方がいいと堂々というとか、杉田水脈と同じ)、そして親も兄妹も議員と言う世襲議員だったせいかもしれません、

今回は比例区と重複していなかったので、めでたく落選となりました。ふと「谷川とむ」でぐぐってみたら、おっとビックリ!

「谷川とむ」「離婚」「DV」でググってみてください。ご本人が妻が子どもを連れて家を出てしまった人でした。しかも妻からDVで訴えられてるし。

なんだ、本人が当事者だったんですね。そりゃー離婚はしづらくした方が良いでしょうよ(笑)

元俳優とあるからどんな作品に出ているのかと思ったのですが、何に出演したのかもわからないようです。学歴詐称というのはよく聞くけど、職歴はどうなんだろう。俳優というのは個人活動みたいなものだから、自分で俳優と言ってしまえば通るのかもしれません。

もうひとり柴山さんは当選してしまいましたね。残念です。ただ、今までのように強引なことはそうできなくなると思いますが、みんなで見張らなければなりません。この結果が想像できなかったとは、自民党はそうとう国民をナメていたようです。

それにしても投票率が53.85%だったとか。年配者は割と高めなのですが、若い世代が選挙に行くことが身についていないようです。

https://mainichi.jp/articles/20241028/k00/00m/010/220000c
“衆院選で山形県が投票率全国トップの60.82% 国政選挙で5回連続”

親が選挙に子どもを連れていく習慣があると、大人になって選挙にいくのが当たり前になるようです。これは大事ですね。

そして家からポチすれば投票できるシステムを!せっかくマイナンバーを作ったんだからできるはず。実行して欲しい。

衆議院議員選挙自民党過半数割れは確実だそうで

まだ全部はでていないのですが、与党の過半数割れは確実となったそうです。自公で無理だとなると、どこかの党と組むんでしょ。

選挙速報は民放の方がエンタメ性がありますね。CMもはさまない。

ともかく単独でやらせるととんでもないことを始めるので、頼りない野党だけれど歯止めにはなる。明日の朝起きた時にどうなっているのか。

そして非公認として選挙をして当選した元自民党の方々をまた自民党は公認するのかしらん。

とっても楽しみです。

24時間しゃべっていたい

関東圏を中心にあちこちで発生している強盗事件ですが、そのニュースを聞くたびに私にはひとつ不可解なことがありました。

このびっしりと建った住宅街で、なぜこの一軒の家に入ったんだろう。

なぜこのお隣でもお向かいでもなく、この家なんだろう。

私はオレオレ詐欺の被害者の方から相談を受けたことがあります。

オレオレ詐欺はいまだに無くならず、その姿を変え、もう「オレオレ」とは言わず、何人もの人が登場する劇場型というものまで出現し、今では「特殊詐欺」と呼ばれるようになりました。

この時に警察といろいろ話をしたのですが、犯人はお金持ちや特定のサービスを利用したことのある人のリストを持っていて、片っ端から電話をかけます。それこそ銀行員や保険の営業や、住宅販売など、いろんな人になりすまして電話をしてきます。

このご時世、固定電話がある家というのは高齢者か信用第一の仕事をしているか(固定電話を持っていることが信用度があがるんだって!)、めんどくさくて解約していないか、スマホでセット割になっているからとりあえず置いているか、そんなところです。

#ファックスが必要な家もあります

その時に、言葉巧みに家族構成などを聞き出します。用心深い人はこの時点でガチャ切りしますが、それを相手に対して失礼だと思う心の優しい人が会話を繋げてしまします。

これを元警察官というような身分の方たちがニュースなどで「お年寄りは話し相手が欲しいのです。寂しいのです。だから周りの人たちが気をつけて話し相手になってください」などというのですが、私は違うと思う。

そういう人もいると思いますが、一部の人は「24時間しゃべっていたい人たちです」何しろ身近にいる母や叔母、伯母たちがこの類の人たちなので間違いありません。

私は拙書「家庭モラル・ハラスメント」の中で義母の親戚の四姉妹について「あの人たちの口は胃や心臓と同じ筋肉でできている。止まるのは死ぬ時だ」と書きました。

これは四姉妹がいかにおしゃべり好きなのかを比喩したものですが、本当に片時も一秒も止まらずにしゃべっています。もちろん我が母も、親戚の叔母たちも同様です。

母は今老人施設にいますが、「しゃべる人がいなくてつまらない」と言います。でも母の居室に電話をしてもほぼいません。「どこかにしゃべりに行っている」のです。

母と一緒に街を歩くと、営業のビラ配りの人たちにもビラをもらいながら話しかけます。新築住宅の時は「あら~、うちを売りたいわね~」と言いながら話します。相手は営業マンですから、「家を売りたい」という声を聞けば「目がきら~~ん☆」です。

「売却のご希望ですか?」と獲物を見つけたライオンのように食いついてきます。

「何言ってんの、家はとっくに売ったでしょ!」と母の手を引いて連れ戻します。

なんでもいいのです。誰でもいいのです。しゃべりたいのです。そういう人種なのです。誰も話す人がいないわけではなく、24時間しゃべっていたいのです。

従妹からは「うちのお母さん、あちこちにしゃべりまわって、絶対に言わないでねということまでしゃべって歩く。うちの恥になるようなことまでしゃべって歩く。本当に困る」と言われました。

二人の結論は「彼女たちには一切の情報を伝えない。彼女たちは言っていいことと悪いことの選択ができない。すべてしゃべってしまう。おしゃべりのネタにしてしまう。とにかく何も教えないことにしよう」でした。

だから母に会っても会話が続きません。下手なことを教えると全部あちこちに、それもかなり盛ってしゃべり散らかしてしまいます。沈黙は金。

私たちきょうだいはいいことも悪いことも一切何も彼女に伝えません。それは自分たちの身を守ることになるからです。