いつの間にかが怖い

7月の選挙で参政党の代表が「女性が仕事に就かずに子育てをする選択がしやすくなるよう、子ども1人あたり月10万円を給付する」という公約を掲げました。

テレビのニュースなどでは「大変ありがたいので1票入れた」という方もいましたが、果たしてそうでしょうか。

働かなくても10万円もらえるなら家にいた方が楽というのは、こういう公約をする党の罠にまんまとはまってしまうという大変短絡的な考え方です。

7月30日の朝日新聞に「子1人あたり月10万円」の危うさ 鴻巣友季子さんに聞く 小説「侍女の物語」の続編「誓願」を翻訳」という記事が掲載されました。

「ハンドメイズテイル侍女の物語」は以前書きました。

このドラマの原作「ハンドメイズテイル」を翻訳された翻訳家で文芸評論家の鴻巣友季子さんは、結婚や出産への国家の介入は「ディストピア(超監視管理社会)の鉄則だ」と指摘します。

結婚や出産という、きわめて繊細で個人的なことに国家が介入し、コントロールしようとするのは寒気がします。そしてそういうコントロールはある日突然始まるわけではなく、最初は今回のことのように「10万円あげるから」というような、「お嬢ちゃん、飴玉あげるから」と同じ甘言で始まります。

それがいつの間にか10万円は無くなり、産んで当然、産まなければ罰則というようなお金のかからない方法で出産させようとします。

私はNHKの朝の連ドラを楽しみに見ているのですが、この朝の連ドラでは主人公はほとんど女性で、その一生を描くものが多いため、作中に戦争の場面が入ります。

それを見ていると、昭和一桁はまだそれほど世間はせっぱ詰まっておらず穏やかでのんびりしているのに、二桁になると次第に国の統制弾圧が強くなり、そして戦争に突入していきます。

庶民が知らないうちにいつの間にか戦争へのレールを走り始めているのです。いつの間にかが怖い。知らないうちにが怖い。

知らないうちにがんじがらめにされて、身動きできない状態になるのが怖い。

10万円で魂を売ることになるのに気づかないことも怖い。

オオカミはいつもおばあさんの姿で獲物を待っているものです。オオカミだったら逃げますから。

革命の後は内紛があると歴史は語る

今回の参議院選で参政党が躍進しましたが、もう選挙前からボロボロと壁が落ちてきているのが見えます。主張もひとりよがり、およそ一国の政治を任せられるような党ではない。

結局物価高で一般庶民は疲弊している脇で外国人が5千円のラーメンを食べてるわ、タワマンに住んでるわ、働きたくないのに夫の収入が少ないから働かなきゃいけないわ、もう死にそうな老人に多額の保険が使われているわ、でも自民党は何もしてくれないわ(米の値段が下がったのは唯一のポイントか。でもそもそも米の値段が上がったのは自民党のコメ政策の失敗)で、その受け皿になったのが参政党ということのようです。

まぁ、自民党に対していいお灸になったのは確かですね。

自民党ではダメだけど、他の既存野党は嫌という方たちは参政党や国民民主党というところにどどっと流れていったのですが、この参政党は自民党よりもさらに右寄りなので、当然男女別姓はダメ。金やるから子産めという党なので、自民党も参政党も変わりありません。

公約に掲げたフレーズはとても耳に気持ちのいいものでしたが、これをどう実行していくのかがわかりません。あれやるこれやると言っておきながら、後から「いろいろと難しいことがあって」はないだろう。

この危うい党はおそらくこの後、いろいろな内紛やら、失言やら、過去の不祥事がボロボロと出てきて、内部から空中分解するというのは歴史が語っています。

石丸さんの「再生の道」はまたも1議席も取れず惨敗。だって去年の知事選で大量得票したのは「小池も嫌、蓮舫も嫌」の受け皿になっただけなのだから。

ただ、こういったエンタメ的なことも含んで、今まで選挙に興味がなかった人たちが選挙に行くようになったのはいいことだなと思います。

参政党に票を入れたのは10代~30代の若い人たちが多かったとか。その方たちは自分が票を入れた人たちがこれから何をしていくのか、しっかりと見ていて欲しいですね。

参院選をボートマッチしてみた

参院選が7月20日(日)にありますが、今回もNHKのボートマッチでマッチングしてみました。

https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/sangiin/2025/votematch/

「あなたは何について一致度を知りたいですか」と一番最初に質問が出たので、とりあえず「全部」を選ぶと、27の質問が出てきます。

27の質問に全部答えるのはなかなか時間がかかるのですが、それでも候補者ひとりひとりを調べるよりも断然楽。

出てきた結果は候補者も党も共産党でした。

ということでこちらに私の一票をいれることにしたのですが、それにしても立候補者の党がバラエティがあります。

N党の立花さんのポスターは頭に包帯巻いてるし、もはやエンタメの様相さえある。

いつだったか忘れましたが、どこかの駅前で大きなイヤリングをつけた参政党の和服の女性が街頭演説をしていました。

中身はほぼ中国批判でした。「日本は中国に乗っ取られる」という意見で演説の中身は過激でしたが、ジムに通うおば様方からよく聞く話でしたので、同感する人も多かったでしょう。

確かに私も中国人らしい団体とホテルの朝食ブッフェで同席するとあまりいい気持がしません。その汚い食べっぷり、散らかしっぱなし、くちゃくちゃという音をたてながらの食べ方、大きな声を上げながらの食事に同席するのは気が重くなります。

参政党という新しい党が「日本人ファースト」というスローガンを掲げてただいま大躍進していて、それを指示する人たちが大勢いるのは、こういった外国人のマナーの悪さもあって、少し納得感があります。

日ごろから外国人の行為を苦々しく思っていた人たちが、「よく言ってくれた!」と賛同の意を表したのでしょう。

ですが、参政党の主張はこれに留まりませんでした。↓この動画では「男女参画をやりすぎた。女性に働け働けと言いすぎた」と言っていますが、その最前線にいた私としてはこの主張に?があります。

2013年頃でしょうか。DV被害者支援に対する国の予算が削られてきたのです。その代わり、「女性にも働いてもらおう」と「ママインターン」なるものができて、一旦家庭に入った人がスムーズに働くための橋渡しとする試みができました。

私が働いていたところでもこのママインターンを行ったのですが、

そもそも応募者がいない

働かなければ食べていけない人はとっくに働いているし、「子どもも大きくなったからちょっと日中働いてみようかな」と言う方たちが希望するのは

「事務職」だけど

「パソコンはメールを打つ程度」(今はこれすらできないかも)

働くのは午前10時から16時までの事務職では企業とのマッチングができないのです。この大々的に予算を使って行った「ママも働こう」がどの程度効果をあげたかはかなり疑問です。

男女参画が女性も働こうとやりすぎたわけではなく、やってもやらなくても働かなければならない人は働いていたし、働かなくてもやっていける家庭は専業主婦を続行しました。

少子化はもっと複合的なもので、そもそも私は「ママも働こう」プランは失敗だったと思っています。国は本当に庶民の生活や思考をわかっていない。わからずに予算だけつけてくる。そして成果のあがらないちょっとしたアイディア的なものを作る。

参政党の党首は専業主婦になって子どもを持った人に毎月10万円を下さるそうですが、モラ夫だったらどうするんでしょうか。

この国会質問の時に自民党議員が「離婚しづらいのが健全な世の中」と発言したように、離婚しづらい制度にするのでしょう。

以前書いた「ハンドメイズ・テイル」のように、産める女性を飼育場に集めて子産みをさせるようにするのでしょうか。

この参政党の党首、以前は「天皇に側室を」と言っていました。側室とは名前はきれいですが、愛人、2号です。愛人ならまだ愛があるからいいですが、ただ世継ぎを産ませる生殖だけのもの。それを推奨していたのです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f610098aa728e0efbd1a66b8253683d78e72c426

この党は「日本人ファースト」のように、今世の中でちょっと迷惑行為の目立つ外国人を排除するを手始めに、いつの間にか自分たちが排除される(産めない女や役にたたない老人たち)側になるのではと危惧しています。

退学と除籍の違いって

伊東市の市長が学歴を詐称したとのことで辞任しましたが、選挙には再出馬するのだそうです。だったら辞めずにそのままがんばっていればよかったのにと思うのですが。市政に混乱を招くというのならば、再選されてもたぶん混乱しますから同じです。

問題なのはこの市長が卒業だったのか除籍だったのかの話ではなく、除籍だったのに卒業と虚偽の答弁をしていたことです。

最初にこの話が出た時に「こういった怪文書が出る世の中はあってはならない」という発言をして、告発を怪文書にして話をずらそうとしました。

これは現兵庫県知事と同じ発想です。自分への告発文書を「嘘八百」として、出した人を特定する方向へ持っていった。

今回の場合卒業はあっけなく詐称とわかり、「自分としては卒業だと思い込んでいた」というわけのわからない答弁になり、学校を卒業したのか除籍になったのかがわからない人に市政を任せていいのかという疑問が大きくなりました。

さて、除籍と聞くと入学したという籍が無くなるのかというと、そんなことはありません。戸籍と同じようにちゃんと除籍でも学籍簿には載ります。離婚すると戸籍に×がつくように(今は×はつかないけれど)除籍のハンコが押されるだけ。

除籍はすごく悪い印象がありますが、除籍で一番多いのは学費未納です。市長は4年間在籍していたそうですので、4年次でやめたのか、それとも進級チェックで引っかかって上の学年に行けないまま4年いたのかがわかりません。

もう学校を辞めたいときに学費が未納だったとすると、学費を払えば退学扱いになり、払わなければ除籍になる、退学と除籍の違いはこの程度です。

もう学校に行かないのであれば、不要な支払いは避けたいもの。除籍だろうが退学だろうがどちらでもいいという人は払わずに除籍を選ぶでしょう。

卒業に必要な単位を全部取っていたら、まずほとんどの人は学納金を払って卒業するでしょうが、中にはお金が足りず、単位は取れているけれど除籍にならざるを得ない人も極少ですがいます。

この市長はたぶん4年間在籍したけれど、単位不足で卒延になるか、除籍または退学を選ぶかとなり、学費を払わずに除籍になったんじゃないかなーと私は勝手に推察しています。

ともかく、嘘をついてバレそうになると「私は卒業と認識していた」などというよくわからない言い訳をして、卒業証書を見せろと言うとチラ見だけさせて引っ込めるという、子どものようなことをし続けた人は、市長はおろかもう伊東市にいられないんじゃないでしょうか。

問題なのは卒業したかどうかではなく、「卒業したんですか?」と問われたときに、苦し紛れの嘘をつき続けた、その倫理観のなさです。

一旦辞めて再出馬というのは、本人も彼女を担いだ人も「斎藤知事だってやり直しで再選できたんだから、こっちもやれるんじゃね?」とポジティブシンキングしたのではないでしょうか。

やけになると人間、考えが飛躍するというもの。

そうなると齋藤知事は兵庫県だけでなく、あらゆる自治体に影響を及ぼしたということですよねぇ。

ただ、齋藤知事がやったのは大都会でのSNSやYouTubeといった空中戦。こちらは伊東市という小さな市。口コミなどの地上戦が主でしょうから、まるで土俵が違うと思うのですが。

チョッちゃんが放送休止になってしまった

私は6月14日にこの記事を書いておりまして、このとおり、ずっとNHKの「チョッちゃん」を録画して見ていました。

チョッちゃんが本放送されたのは1987年だそうで、完璧私のモラハラ生活時。

昨日はこの前に書いた記事と同様で、要さんが「子どもが熱を出したのは、外にお前が連れて歩いたからだ。どうしてそう外に出たがるんだ!子どもの病気はお前のせいだ!」と怒鳴りつけていました。

ここだけだと「すわ!モラハラ!」に見えるかもしれませんが、根本的にこのお宅は仲の良い夫婦なので、モラハラとは言えないし、もし嫌なら誰からも好かれるチョッちゃん。行くところは沢山あります。実家も喜んで迎えるだろうし。

ともあれ、今日も夕飯とともに「チョッちゃん」を見ようとブルーレイのスイッチを入れると、録画記録にない。

「あれ?録画しそこねたかな?いいや、土曜か日曜にまとめて1週間放送されるからそれを録画しよう」と番組スケジュールを見ても、ない。

あれれ??と思って明日の録画予定を見ても、ない。

ここで初めておかしいと気づき、「X」を見てみました。情報は「X」を見るのが早い。

すると「世良公則が参議院選挙に出るためチョッちゃんは放送休止」と出ていました。

https://www.sankei.com/article/20250701-RVV4CAYSDFHGFLADLWT2BAGZUY/

世良公則は「チョッちゃん」で主役級の役なので、放送しないのか。。端役だったら放送したのか。。

ただ、要さんの出馬の意図は犬や猫のブリーダーなどの規制を強化するとか、オーバーツーリズム対策のための環境整備など、同感できるところが多いので、当落の行方を注視しておこうとは思います。ただ、共同親権に賛成ならば、その時点でアウトですよ。

その意味で北村晴夫弁護士も出馬している。この方は骨の髄まで共同親権賛成派なので、これも行方を見守りたいですね。

選挙はボートマッチで

今週末は東京都議会議員選挙です。選挙があるなんてちっとも知りませんでしたが、選挙カーが五月蠅く走りまわるので、初めて気づきました。

以前は各候補者のホームページなどを見て比較するので大変でしたが、今はボートマッチというサイトがあるので、そこに自分の考えていることを入れて行くと私の選挙区で私は誰に投票すべきなのかが出てきます。

https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/togisen/2025/votematch/

今回もそれを使おうと、あちら側が出してくる質問に一つ一つ丁寧に答えて、あなたにぴったりの候補者はと言って出してきたのが国民民主党の議員候補でした。

国民民主党は共同親権に賛成する党ですからこの人にいれるわけにはいきません。なので共同親権に反対している2番目の方に入れることにしました

政策については私の考えと一致していても、大きなところが違っていればやはり投票するわけにはいきません。これからも投票はあるでしょうが、すべてこの方式で行きたいと思います。

ハンガリー日本人女性〇害 日本大使館にDV被害など相談

#この〇害をわざわざ〇にしてあるのは、googleが「ころす」や「し」という文字を含んだ文章がある記事を自動的にはじいてしまうための防衛策です。英語のdieははじくのかな

ハンガリーでDV被害に遭っていた女性が、夫から子どものパスポートを取り上げられ、帰国することもできず、相談に行った警察からも適当にあしらわれ、結果〇害されるという事件が起こりました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8bfc792a6a710701353c3022643776d461ed6be9

日本大使館は警察に行くようにと言っただけで何もせず、相談に行った警察からは「これは(DVは)ハンガリーでは犯罪でもなんでもない、ばかげている」と言われて追い返され、殺人をほのめかすメールを持って相談に行っても対応してもらえませんでした。

https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000403388.html

外国人DV被害女性に対して非道な扱いだったとして、ハンガリーでは異例の数百人のデモが行われました。

https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/900018234.html

おそらくこの1件の事件への抗議デモではなく、日ごろからの警察の対応に対する抗議も含まれていたのではないかと思われます。

ハーグ条約批准時に懸念されていた出来事が現実となりました。来年から始まる選択制共同親権も、何か大きな事件を引き起こされるのではないかと危惧されます。

中居くんの罪

昨年暮れ頃から「中居正広が9000万の慰謝料を払った」という芸能記事がネットニュースにあったのは知っていました。9000万とはまたすごい金額。いったい何事があったのかとは思っていましたが、周防さんと違ってまったく興味のない中居君なので放置していたら、そういう話ではなくなってきました。

ただ、私は事件をそこまで調べたわけではないのですが、当初から今回の中居くんが犯したという性加害については、ジャニー喜多川の行動をめぐるマスコミの姿勢と同じものを感じていました。

「みんな知っていたよね」というものです。芸能界で役をもらったりするために、自分を売るのはよくある話だと大方の方たちは思っていたと思います。人気芸能人のために女性を集めたパーティーをセッティングしたりすることも「あるだろうなぁ」と思っていました。

「だって、そういう世界だから」。

松本人志の時も、今まで芸能界の裏話的な話にもよく出てきていましたし、多くの人が思っていたのではないでしょうか。それは一般社会からは遠い、「芸を売る仕事の方たちの世界」の話ですから、こちらの世界とは違った常識があるという認識でした。

驚いているのはテレビ局と芸能界の方たちではないでしょうか。フジテレビ側が「テレビ局が主体となって女子アナを接待役にしてパーティを催すなどどいうことはない」と言っていますが、「接待役なのか、同じマスコミに所属するものたちの懇親会」なのか、線引きは難しいと思います。

タレント側は女子アナと言えば高学歴・高能力・高美貌という3高を備えた人という、ご自分たちの世界にはないものを持った魅力的な人と思っていただろうし、もしかしたら女子アナの中には仕事ではないところで有名なタレントと会話ができると喜んでいた人もいたかもしれません。

実業界でも「結婚したい人」の中に「女子アナ」という項目があるくらい(昔はCAだった)、結婚したい相手として羨望の的である女子アナというステータス。

そういえば、女子アナをタレントのように扱った最初がフジテレビではなかったでしょうか。私は何しろ田舎に住んでいたので、見られる局は限られているのですが、「オレたちひょうきん族」の山村美智(美智子から改名したんだそうです)アナウンサーが、ニュースを読んだり司会をするだけでなく、ひょうきんな芸をするアナウンサーとしての最初だった気がします。

そこからアナウンサーとタレントの垣根がうやむやになり、女子アナが芸をするのか、タレントがニュースを読むのかわからなくなってきました。女子アナカレンダーというのも年末に売り出されます。

今回の中居さんが犯した罪は「金出して示談にしたからチャラでいいじゃん」という声明を出したことです。金を渡したんだからもうなかったことにしようぜというのは思い上がりも甚だしい。女性側が一生の傷になる、人格さえも変えてしまうようなことをして、金出せばいいんでしょはない。

そしてもうひとつ、このタレントと女子アナ飲み会をセッティングをしたのがテレビ局で、あえてそちらの方向に行くようにしていたのではないかと言われています。フジテレビは強く否定していますが、一般人である私は「あるだろうなぁ」と思います。

自分たちの部下を接待の道具として、タレントが「あの子かわいいじゃん」と言った女性を接待係にしてしまうというのは、芸能界でなくても一般の会社でもありました。「部長のお気に入りの子を飲み会では隣につける」は普通に行われていました。

それが単なる酌婦なのか、性接待も視野にいれていたのかはこれから調査されることになるでしょう。

ジャニーズの時もそうでしたが、これが大きな社会問題になるきっかけが大口株主の外資が説明を求める事態になり、スポンサーが次々と降板するという外圧によってやっとフジテレビが慌ててコンプライアンスと言うことに気づいたようです。

今までそれは普通のことだったことが、もう社会的にはいけないことに気づかなかったマスメディア。灯台下暗しだったということでしょうか。

この人、何なん

”立花孝志氏がSNSで謝罪「逮捕近づき自ら命を絶ったのは間違い」竹内元兵庫県議の死去めぐり投稿内容を訂正”

https://news.yahoo.co.jp/articles/1549cf165be424aa99035c7aa5a8e3136ab86693

この人、いったい何なんだろう。「明日逮捕されるから怖くなって自殺をした」と堂々と発言したことが「事実と異なっていた」と謝罪する。どうして「すみません。嘘でした」と言わないんだろう。

「明日逮捕される予定だった」というのは本人が考えたのか、またいつもの通り誰かのタレコミだったのかはわからないけれど、事実かどうか確認せずにそのまま多くの人が見るネットにのせてしまう。

兵庫県知事選挙の時に、オールドメディアは事実かどうかを確認して慎重に報道するし、公職選挙法にあたるので、記事があっても流せなかったのを、SNSは事実かどうかの確認チェック機能がないのをいいことに、なんでもかんでも流してしまった。

面白おかしい内容に人は飛びつくし、それが兵庫県知事の選挙結果につながったとも言われています。その功績は立花さんだったとも言われています。

まるでトランプ(今日から大統領)のように、センセーショナルな発言を繰り返し、人々の関心を買い、それに飛びついて拡散する人たちもいる。

亡くなった兵庫県民局長も「不倫がバレるのが怖くて自死した」と大声で振り撒きました。死者を鞭打ってどうするんだろう。

もうこれはひとつひとつの発言を取り上げて、名誉棄損の積み重ねをするべきではないかと思います。SNSで誹謗中傷はもはや国際的な問題になっています。オーストラリアでは16歳以下の子どもはSNSを使ってはいけないという法律すらできて、元々繊細な方や子どもには害毒になるツールです。

目立てばいいと思っているのか、使命感なのかはわかりませんが、こうやって沢山の人たちを傷つけ、死に追いやる人を野放しにしてはいけないと私は思います。

兵庫県知事選に関連した立花隆志氏の行為に対して公正な調査を求める署名運動

https://chng.it/HnQmQdVWgB

そして斎藤知事がいるところには次々と騒動が起こるのはなぜなのか。スピリチュアル好きの私は「そういう人っているよなぁ」と思っています。

家を半分売ることも可能

避難応援プロジェクトの中で住宅ローンの残債が残っているのだが、離婚の時はどうするのかというご質問を受けることがあります。その時は持ち分が100%夫名義ならば夫の負担となります。ただ、悩ましいのは妻が連帯保証人になっている場合です。

夫がローンを支払わなければ連帯保証人の妻へ銀行は取り立てに来ます。

こういった面倒な話はケースバイケースになりますので、プロジェクトの中でお話することになります。避難応援プロジェクトは「心のケア」ではなく、どうやったら効率的に安全に離婚ができるかを目指すものですから、「調停委員から和解を勧められているんだけど」といった話も出てきますが、そこは弁護士が同席しているプロジェクトですから、もっともそのケースにふさわしいと思われる解決策をお話しています。

さて、昨年朝日新聞にこのような記事が出ていました。

“家を追い出され、離婚も拒絶 「呪いの館」に居座った妻へ夫の反撃”

https://digital.asahi.com/articles/ASSDC3QMXSDCULLI009M.html?pn=12&unlock=1#continuehere

タイトルのケースについては、問題のある妻との離婚で、妻が家を出て行かないというお話でした。そしてそれに続いて紹介されたのは夫からのDVで離婚したい妻のケースです。

”「夫と共有名義の家があって困っている。自分の持ち分を買い取ってほしいのですが」”

”夫婦は約20年前にこの家を購入し、その際に出した金額に応じて約4割の持ち分を妻側が所有していた。ただ、通常通りに買い取ると、所有権移転の情報とともに女性の新しい住所も登記簿に掲載され、夫にばれてしまう。

 ”そこで住所を不記載にして売買できるよう、司法書士を通じて国分寺市に「DV等支援措置」を申請。その後、同社が女性の持ち分を400万円で買い取った。”

さらに夫のもとを訪ね、持ち分が妻から同社に移ったことを説明。それを買い取って家に住み続けるか、夫の持ち分も同社に売るか、選択を迫った。

 結局、買い取り資金がないとして夫も売却を望んだため、約6割の持ち分を500万円で取得。同社は2人から買い取った持ち分を、新たな入居者にまとめて転売した。”

家の半分の権利が売れるのかと疑問に思った方もいると思うのですが、少なくとも東京ではありうる話です。私は相談員をしていた時に、「遺産相続で親の家を半分ずつ弟と分けて共有名義にしたところ、弟は自分の分を競売に出してしまった。自分も競売に参加して買い取ろうとしたが、弁護士から『そんな半分の権利なんて買う人はいませんよ』と言われ、少ない価格で参加したら別の業者に落とされてしまった。今、家の名義はその業者と半分ずつ。今後その業者から買い取りを迫られるのではないか」というご相談を受けたことがあります。

法律的なことなので、担当の弁護士への相談に切り替えましたが、おそらく実際その業者は半分の買い取りを迫ってくるでしょう。

こういった訳あり物件を専門に行う業者もいるようです。この記事では「ネクスウィル」という会社が紹介されていました。なかなか買い手や借り手のつかない訳あり物件の仲介をするという会社だそうです。

このパターンはいい方にも悪い方にも考えられます。↑のケースが妻が家を出て自分の分だけを売った場合ですが、妻子が残っていて夫が売る場合もあります。

今まで「夫が勝手に家を売るのではないかと心配」という相談には弁護士も「人の住んでいる家を売るなんてできませんよ」とお答えしていたと思いますが、そうでもないこともあるようです。

脅かすわけではありませんが、こういうこともあるという情報だけは提供しておきたいと思います。