新規事業、もうちょっとお待ちくださいませ

8月末に新規事業の有無のお知らせをしますと告知しましたが、今のところ決定の通知はありません。ただ、東京都から「順調に進んでいます」のお知らせがありました。ということで、新規事業が行えるかどうかはまだ発表できません。「順調に進んでいる」ということは期待してよろしいのではないでしょうか、ね?

この事業は 「モラハラからの避難応援プロジェクト~効率よく安全に別居・離婚するための戦略会議」 という長~い名前がついています。このタイトルにするために紆余曲折がありました。

モラハラ被害者同盟では家庭内のモラハラしか扱いませんが、モラハラはどこのコミュニティでもあります。特に多いのは職場です。私は時々講座に呼んでいただきますが、そこに参加された方にアンケートをとると「職場のモラハラについて知りたかった」というご意見をいただきます。チラシ等には「家庭内のモラハラ」と書いてあるのですが、お読みにならなかったのか、ただ「モラハラ講座がある」とだけ聞いて来られたのか、それははっきりしないのですが、とにかくがっかりされて帰られます。

これをまず避けねばなりません。そこで「離婚の」と入れました。いくらなんでもこれで職場とは思わないでしょう。ただ、「離婚はまだ考えられないが、でも離れたい、別居したい」と仰る方が多くいらっしゃいます。そこで「別居・離婚」となりました。

また、本当は「DVからの応援プロジェクト」としたかったのですが、電話相談を受けていると「母からのDV」「姉からのDV」と仰る方が時々います。日本では言葉で区分けしていて、DVは配偶者や恋人間(DV防止法のからは外れる)などを指しますので、「母からのDV」という言葉自体存在しないのです。では母からのモラハラは何というかと聞かれたら「母からの精神的虐待」でしょうね。これが18歳未満の子どもだったら「児童虐待」になりますが、大人だったらただの「虐待」でしょうか。

よってこのような誤解されそうなDVという言葉は避けてモラハラにしました。「モラハラ」「離婚」です。あまり精神的ケアという部分はサポートできないかと思います。精神的ケアが必要な方はしかるべき所をお訪ねください。ただ、方向性が見えれば精神的に不安は相当無くなると思いますよ。

アドバイザーは行政や民間で実際に被害者支援にあたっている担当者が、離婚後の生活の不安なことなどについてのご相談に応じます。そしてなんといっても今回の目玉は実際に被害に遭われ、離婚調停、裁判を経て避難離婚された方たちがアドバイスすることです。これは被害者が集うモラハラ被害者同盟ならではの布陣だと自負しています。

この事業を電話相談の方にお話ししたところ「これはまさに戦略が必要です」と仰いました。行き当たりばったりではどこかでつっかえます。その不安をこの相談会を利用して取り除いてくださいね。

って、まだ開催決まってないんだけど(笑

あおり運転の加害者

この1週間、メディアでは毎日常磐自動車道でのあおり運転加害者のことで持ち切りでしたね。私はテレビ朝日で放送された第1回を見ていました。こういっては何ですが、この程度の傷害で指名手配は普通ないでしょう。だって盛り場での乱闘なんて毎度よくにあるんですから。

おそらくこの加害者はほかにも同様の犯行を重ねていること、このまま野放しにしていたら死亡事故が起こる可能性もあることから指名手配をしたのでしょうねぇ。車を包丁に言い換えれば、あちこちで言いがかりをつけては包丁(車)を振り回す男がいたら、それは指名手配になるでしょうよ。

ところであおり運転の車に同乗していた女も逮捕されましたが、部屋からは女性の悲鳴が聞こえたなど、DVがあったことをうかがわせる報道があります。もしかしたら実際そういうことがあったかもしれません。ただ、私はこの同乗ガラケー女性を支援したいという気持ちにならないのです。

51歳の女性が将来の不安を感じ、金持ち男性と結婚しようとしていたというのは、どうしても私の生き方と合わないのです。私の近くに同じく51歳で、自分らしい生き方とやらをしてきて、今になって「お金持ちいないかしら」と目をうろうろさせている人を知っているからかもしれません。「今の子たちって割り勘なんですってね。私は食事をしたら誰かが払ってくれると思っていたわ」という発言もゲンナリ。

あおり運転の同乗者とこの彼女とは違うことはもちろん承知です。でも、同じものを持っています。「誰かに依存して生きようとする姿勢」です。「王子様を待たないで。社長の奥さんを目指すより社長になろう。お寿司(すし)と指輪は自分で買おう」 は西原理恵子さんの著書の言葉ですが、これが私のスタンスと合致するのです。

だからこのガラケー女性の生き方を否定したいのです。もし起訴されて(されるかな?この程度で)裁判になったら、やれマインドコントロールだ、洗脳だと言ってくるのでしょう。逃げ道はそれしかないから。でも、それは「金持ちと結婚して贅沢したいという生き方」ツケですから、誰も共感しないと思うのですよ。

PC替えました

私のPCは2013年にある篤志家の方からご寄付いただいて買ったものでした。当時どうしようもなく動きの遅いVISTAマシンにイライラが募っていた時、見かねたその方から買っていただきました。高い国産のPCに比べて値段は1/3のそのマシンは本当によく働いてくれましたが、昨年からモニターに線が入るようになりまして、それでもモニターだから気にしなければいいと使い続けてきまました。そして今年5月、モニターの他の部分に模様が入り、急いでHDにバックアップを取って新しいものを買う準備をしましたが、また「HDが壊れたならしょうがないけど、モニターだから」と先延ばしにしていたら、お盆前に立ち上がらなくなり(冷汗

大体の機種は決まっていたので急いでビッグカメラに走り、その場で即買。ただし、普通だったら1週間以内に配送されるが、連休とお盆が重なっているので、到着は2~3週間はみてくださいと言われました。

何とか早急にと店員さんにお願いしたら、「可能性は1%ぐらいだけど1週間以内で配送されるかもしれない」と言われました。

あ~あ、連休とお盆が続く9日間は無理だろうと観念しましたが、なんと2日で到着。奇跡の1%が起こりました~。お盆はPCの引っ越し作業に追われていました。一番困ったのはPCに覚えさせていたパスワードがわからないものがいくつかあり、あちこち探し回ったことです。

一応ほとんどはパスワード帳には控えてあるのですが、ぐうたらして控えなかったものもあり、もう大変。さらに新しいPCを私用にカスタマイズしなければならず、それも大変。

何とか仕上げたのはお盆用の本の紹介だけでしたね。すみません。

そして本日、新しい事業の概要説明をトップページに載せました。これは避難を考えてはいるけれど何から手をつけたらよいかわからないという方向けの対話方式での相談会の開催についてです。

「モラハラからの避難応援プロジェクト~効率よく安全に離婚するための戦略会議」 と長いタイトルがついていますが、対象となるのは「現在結婚していて家から離れたいと思っている方」です。タイトルをつけるにあたって考えたのは、参加を希望される方が思い違いのないようにすることでした。

ご相談を受けていると「姉からのDV」とか「ママ同士のモラハラ」という内容で相談を希望される方がいます。まず、日本ではDVの定義として配偶者や交際相手などからの暴力をDVと呼びますので、「姉からのDV」はないのです。ですがそう思っている方が結構いて、そのためDVという言葉は使いませんでした。

モラハラはどんな関係でもあり得ますが、職場、友人間などの方には今回のプロジェクトは対応していませんので、「離婚」という言葉を入れました。離婚しなくても別居だけでもいいという方もいると思います。別居にしようかなとも思ったのですが、離婚が一番わかりやすいのでこのタイトルにしました。もしかしたら後で変更するかもしれません。

いずれにせよ、東京都からの助成金が下りたらの企画ですので、発表待ちです。
ちょっとドキドキしてお待ちくださいね。

はー、キーボードに慣れないから、これだけ打つのも一苦労(大汗

年金分割について

年金分割は夫が厚生年金等をもらっていた場合、基礎年金部分以外のものを1/2、結婚した結婚生活分夫から妻へ移動させるというものです(ここでは夫が収入が多いことを前提に書きますが、もし妻が多い場合は逆になります)。これは夫の承諾がなくても、調停等で決まった場合は、事務的に行われます。どんなに夫が嫌だと言っても1/2が移動されます。

私は1/2以外は聞いたことがありません。これは調停や公正証書に記載したものを年金機構に持って行って手続きします。これは妻が自分でします。

そして離婚前でも「今離婚した場合、自分はいくらくらいもらえるだろうか」と年金機構に行って聞くと教えてもらえます。もちろん夫に「お宅の奥さんが聞きにきた」などと教えることはありません。

そこで年金機構に行って、自分に移動される年金額を聞きに行かれる方がいますが、たいていはがっくりして帰ってきます。大体夫自身の年金額が低いんだから、その一部の結婚した年限分というと、本当に少ない金額です。仮に妻が3号だったとして、夫から移動してもまだ生保の金額に届きません。そして移動することによって、夫が生保以下の金額になることもあるでしょう。それでも分割は可能です。

つまり、夫婦ふたりで暮らしていれば、少ないながらも生活できるのですが、離婚した場合はふたりともそれぞれ生保以下で暮らすことになります。生保より足りない分は補うよう役所に申請することができます。なので、夫から補ってもらっても、役所から補ってもらっても、こちらがもらう金額は一緒です。

え~、管理人はモラハラ夫とは離れろって言ってたのに、一緒に暮らす方を選べと言うのかと思われた方がいるかもしれませんが、どちらがよいかの話ではなく、実際世の中はこういうことになっているということは知っておいた方がよいと思って書きました。

離婚に備えてがっつりヘソクリを貯め込んでいる方もいますし、離婚後、自分が困らないように資格を取っている方もいます。何にもせずに、「夫からの年金分割があるから左団扇」ではないことは、押さえておいた方がよいと思います。

じゃぁ、生活保護っていくらもらえるの?については、住んでいる場所は家族体系によって違いますが、大体これくらいはもらえるという計算はこちらがしてくれます。

https://seikatsu-hogo.net/

シングルの年金

老後2千万円が必要だという政府発表が出て大騒ぎになりましたが、私の周りではそれほど騒いでいる人はいませんのです。40代は「そもそも私たち年金をもらえるのかしら」だし、50代以降は年金額が少ないのを知っているので「そうだろうなぁ、それくらい必要だろうなぁ」なので、「何を今更 騒いでいる 」という感じなのです。

私は割と計画的に物を進めるのが好きなので、年金機構には2年に1度くらいの割合で行って、自分の年金額は把握していました。年金制度は始終変わるし、突然消えてしまうこともあるので、確認の意味もあります。

今は年金定期便が来るので自分の受け取る年金額がわかりますからそれでいいかもしれませんが、年金の仕組みをはその人の年齢で変わるので、一度年金機構に行って説明を受けることをお勧めします。

私なんてこれだけやっていても「60歳を過ぎたら厚生年金は納めなくてもいい」と思っていました。いやいや、60歳を過ぎても働いていたらガッツリ天引きされるのですよ。年金機構の方からは「良かったですね、制度が変わって70歳まで納められますよ」と言われました。良かった?は??

ただこの2千万円足りないですが、これは「夫婦2人生活の場合」で、シングルの場合はどこにもデータが無いので、自分で試算する必要があります。今までの生活の1年分の金額を出す。年金額の1年分は年金定期便を見る。差し引きが不足分、または余剰分です。ただ、定期便の金額から税金と健康保険料を差っ引かなければなりません。年金を受け取る時は、この差っ引かれた後が手取りとして振り込まれます。ネット情報だと大体15%が差っ引かれるそうです。

ただいまのところ差し引き前の男性の平均が16-17万円、女性が9-10万円だそうですので、ここから税金と健康保険料が差っ引かれます。一定額以下の場合は「非課税世帯」となり、税金を納める必要はありません。この計算式でいくと、男性でも生活保護ギリギリの金額になります。夫婦の場合は妻が3号の場合は夫15万+3号分6万5千円となります。夫婦の場合、配偶者加算などがあるのでさらに複雑。だから、ささっと計算してくれて数字を出してくれる年金機構に行って計算してもらった方が手っ取り早いのです。


さて、離婚の場合に必ずやっておく必要があるのは年金分割ですが、これは次回。

googleってすごい

私は鳥ではなく進化した人間なので、方向がわかりません。ついでに地図も読めません。2次元には対応できますが、3次元にはできません。「三角錐の向こう側を点線で書く」なんて絶対無理。だって見えないんだもん。

そんな私に神が与えたのはgoogleマップでした。地図上に自分の位置が出て、これから行く道が線になって導いてくれる。エジソンの蓄音機にも勝る発明ではないかと思っていました。もうgoogleなしにどこかへ行くなんて考えられない。

ただー、時々あれれ?ということもあります。最短距離を取らずにV字に導こうとする場合などは、結構最短距離はアーケード街だったりします。こういう場合はgoogleに頼らず、そのあたりの人に画面を見せて聞いた方がいい。

先日は道路を渡った真正面のビルが目的地なのに、ぐるっと回って裏側から入るように導かれたことがありました。なんなんだ、全然オッケーgoogleじゃないじゃないか。

ともあれ、先日googleの新しい使い方を知ってびっくりポンだったので書きます。私は電車の乗り換えは乗り換えアプリを使っているので、googleにこんな機能があるとは知りませんでした。現在地から目的地までを入れると、バスの乗換えが出てくるって知ってました?知らない土地でのバス路線図は難しいので、せいぜい1本で行くバスしか使えなかったのですが、googleは何通りもの行き方を示してくれ、更に「M3あと5分で到着」なんてことも出してくれる。超びっくりしましたー。しかもこれ、日本での話ではなく、海外での話です。これで海外バス乗り継ぎも怖いもの無しですよね。

ただ、私のデバイスではなぜか目的地の保存ができないので、PCで目的地を保存してメールで送っておくというめんどくさいことをしなければならなかったのですが、それでも便利。観光地などはそのそばにある建物が画面に出てきて、タップするとその建物の写真が出てくる。

ほーんと、旅がとっても楽になりました。その分、「道を訪ねてから生まれる思いがけない出会い」というのがなくなって、少しさびしくもあります。

選挙と初アルバイト

今日は参議院選挙ですね。私は1度だけ棄権したことがありますが(理由は忘れましたが、きっとのっぴきならない事情があったのでしょう)、それ以外はすべて投票しています。投票するのは当然女性が生きやすい社会を作る人ですが、結構選挙のときだけ良いことを言う人が多くてね。先日市議会議員選挙がありましたが、セクハラで有名な人も当選しましたよ。

さて、ちょうど10年前、私が東京に来たばかりの頃、衆議院議員選挙がありました。当時まだ就活の時期で定職がなく、アルバイトを探していたら、選挙関連の仕事がありました。2009年はリーマンショックで景気は最悪、中年子持ち女の就職先なんか、どうしたってないよねという時期です。

選挙関連の仕事とは、共同通信が行っている出口調査の結果を受け取るというものでした。銀座あたりの大きなビルの中にがーっとパソコンが並んでいて、6~7人がひとつの島を作って、各地から入ってくる出口調査の結果を電話で受け取って、PCに入力するものです。全部で6・70人以上はいたかなぁ。私はもう、興味津津(笑)。どうせバイトするならやったことがないバイトをしたいよねと思うタチ。本業だったら慣れた仕事がいいけれど、短期バイトなら、未知のものを選びたいというタチ。どんだけ好奇心旺盛なんだか。

バイトはバイトサイトで見つけましたが、そのバイトをするにはある会社の派遣登録が必要。で、しましたよ。派遣登録。それまで年齢ではじかれてばかりいたので、どうせ今度もだめなんだろうと思っていたら、選挙のときはバイトが足りないようで、合格。 PCを使えるかが条件だったせいでしょうか、 いるのは若い人ばかり。 私はたぶん集まったバイトの最高齢だと思います。 PCが使えるかと言っても、ポンとキーを押すだけ。

1時間に1本くらいの割合で、出口調査の報告が来ます。その報告をするもの現地で雇われたバイトさんのようで、ものすごく緊張してお国訛りで報告してくれます。なかなか楽しい。お昼には宮内庁御用達のお店のお弁当、おやつにコージーコーナーのシュークリームが配られ、ジュースバーやお菓子も置いてありという、何とも贅沢なバイトでした。

私は学生時代のアルバイトを除けば正規の仕事しかしたことがなく(私の年代で結婚や出産などでリタイヤしなかった人はこれが普通)、年齢がネックで就活もうまく行っておらず、東京でやっていけるだろうかと思っていたところだったので、「やっていける!」とこれで自信がつきました。帰りは土砂降りの雨。民主党が大幅に議席を獲得し第1党になった、私にとっても日本国に政治にとっても、記念すべき日でした。

主のいないFacebook その4

2学期が終わり、我が家に子どもたちを招いてのクリスマスパーティが、その年最後のイベントでした。年が明けたら3学期。それぞれの家庭で過ごすお正月。そしていつものような新学期が始まるはずでした。でも、新学期にカスミちゃんは来ませんでした。

「カスミちゃん、転校したって」

仕事から帰った私に、半べそのような表情の子どもが言いました。
「どこに?」
「わかんない。先生も知らないって」

子どもが転校する先を先生が知らないわけないだろうとは思いましたが、ともかくカスミちゃん家族は行き先がわからないまま、どこかへ行ってしまいました。ママ友に聞いても「突然居なくなったんだって」としかわからず、本当にカスミちゃん一家は消えてしまいました。

その後、たまたま担任の先生とお話する機会があったので、カスミちゃんの行方を聞いてみましたが、「事情があって言えないの」としか言いませんでした。

「みんな泣いたのよ。クラス中が泣いたんだ」

肩を落とした先生が下を向きました。

クラスの人気者だったカスミちゃんは、突然消えてしまいました。

10年とちょっとしか生きていないのに、カスミちゃんは大きな試練の荷物をすでに抱えていたのです。


野田市の事件と面会交流

野田市の児童虐待事件の判決が6月26日にありましたが、それは求刑より重い2年半という内容でした。執行猶予がつきますので、収監されるわけではないのですが、それでも 保護観察付き執行猶予が5年と長いものでした。

このような家庭は今もどこかであるはずです。体に危害を与えなくても、夫からのモラハラを受け続けている人が、夫の怒りが自分に来ないよう、子どもの不始末を告げ口することなど、ごく普通にあるでしょう。何しろ私の母が「差し出す母」でしたので、容易に想像がつきます。

この夫婦は一度離婚して、再度結婚し、次女が生まれています。 先日、専門家の集まりがありこの事件について話し合ったのですが 、「おそらく強姦に近い形だったのではないか」という意見がありました。やっと離婚したのに、なぜまた会うようになったのか、その経過はわかっていませんが、もしかしたら恫喝などがあった可能性があります。

私は沢山の被害者の方からお話を伺っていますが、一番多いのは「結婚してから豹変」「子どもが生まれてから変わった」というパターンです。ただ、中には結婚前から恫喝されていた方もいます。なぜそんな怖い人と結婚したのか伺うと、「親きょうだいに危害を加える、家に火をつける、働けないようにしてやる」などと言われて「この人には逆らえないと思った」とお話されます。もうこの時点で支配されているのです。

もうひとつ気がかりなのは「面会交流」です。今は相手方から面会交流を求められた場合、ほとんど強制的に実施されています。これはDV被害者も例外ではありません。「DVは夫婦間であり、子どもは無関係」と言われて「子の福祉のために」実施されるケースがDVの場合は多いです。子どもが小さい場合はひとりで行くことができませんので、誰かが連れて行くか、元夫に家に迎えに来てもらうしかありません。「夫に家に来てもらう」は、DV離婚の場合ありえません。FPICの仲介はどこでもやっているわけではなく(大都市のみ)、料金も母子家庭には気軽に頼めるものではありません。

中には「子どもを連れ去られるのでは」と心配して、結局母親も一緒の面会交流になる場合もあります。復縁を迫る夫にとっては、またとない機会になるでしょう。そんなときに元夫から迫られたらどうでしょう。大体地方の場合、移動は個室になる車なのです。

今回の判決は裁判所も「心の支配そしてコントロール」を充分理解しておらず、判決はその結果だと思われます。このことについて、武蔵大学の千田有紀先生が記事を書いておられます。

https://news.yahoo.co.jp/byline/sendayuki/20190411-00121877/

断る技術

知り合いからどうしてもとお願いされたとき、断ることができない方は多いです。じゃぁお前はどうかと言われたら、時と場合とお願いごとによります。これはもうアサーションの技術なので、いくつか断る口実を持っていればなんてことなくお断りができます。

つい最近とても親しい友人からお願いごとではないのですが、「あなたにとてもいいものを勧める」と言って健康食品をお勧めされました(よくあるでしょ?こんなこと)。その健康食品の説明前に日本の食品事情の悪さをひとしきり言って、自分はあるメーカーの補助食品を使っているが、食品だけでなく、化粧品も洗剤もそのメーカーを使っているそうで。

もうこの時点で「来るな」と身構えましたね(笑)この手のお誘いは始終ありますから、もう私のツールから断り言葉を選んで出す準備です。

何度も「自分は長年食べていて調子がいい」「両親も使って長生きした。きょうだいも使っている」「有名な○○さんも使っている」「今まで人に勧めたことはなかったけれど、あなたには試してほしいの」「アスリートだって病気をしないわけではないのよ。池江璃花子だって病気になったでしょ(うわぁ、論理飛躍。池江璃花子はこれを食べていたら病気にならなかったとでも?)」「加齢はリスクなのよ(そりゃそうだ)」

たぶんこのあたりの口上は、彼女が行っているという「セミナー」とやらで話を聞いているんだろうなぁ。普段の彼女が使わないような言葉が出てくるもの。 池江璃花子の病気がこんなことに使われてる。 年をとると「あれがいい、これがいい」の話はうんざりするほど聞くので、いちいち買っていたら、身がもちません。さて、お断りしましょ。

「勧めてくれてありがとう。でも、今は必要ないので、悪いけどお断りするわ」
この会話の後、私をその「セミナー」とやらに連れて行くつもりだった彼女はちょっと肩を落としましたが、それ以上勧めることはなく、
「わかった。でも、必要なときは言ってね」「うん、お願いするね」「必要なときは必ず言ってね」「うん」「必要になったら・・・」

くどい!!

とは言わず、終始笑顔で「ありがとう、よろしくね」を続けました(ため息)

お断りする時の鉄則は「笑顔で言うこと」「びしっと言うこと」です。これで壊れる関係ならば壊れてもかまいません。長年のつきあいがある大切な人だけど、彼女が私とのつきあいを取るか、健康食品を売ることを取るかです。売る方を取るならば、それでさようならです。選ぶのは私ではなく彼女です。

ただ、長いつきあいで彼女がそのドロドロしたものを飲んでいたのは知っていましたから、本当に良いものだと思っているのでしょう。私に勧めたのは良いものだからかもしれません。

このような「本当に良いものと信じていて、それを人に勧める」のを断るのは割と簡単で、同じようなものに宗教の勧誘があります。相手は心から信じていますから、断った相手には「こんなに良いものの誘いを断るなんて、馬鹿だなぁ」と思っています。断った相手に対して憐れだと思っていますので、怒りはしません。

困るのは損得で売りつける人です。断れずに保険屋の友だちが勧める保険を片っ端から入っている人もいます。相手から見たらカモネギでしょう。こういう方たちには断るテクニック以前に「捨てる勇気」が必要です。