大坂の火災事件について

つい先週まで私が所在していた大阪で大きな火災がありました。大勢の方が亡くなったというニュースに仰天しました。火事があったのは心療内科で、HPを見ると「働く人のうつ病/大人の発達障害外来(ADHD、自閉スペクトラム症」とあり、この障害に特化した診療も行っていたようです。

#都会の心療内科って、すごく親切ですね。地方にはまずない。。

この間まで歩いていたところが大きな事件になると、なぜ自分がそこに居なかったのかとふと思い、生かされている理由を感じます。

亡くなったこの病院の院長先生もとても患者に寄り添った診察をして下さっていたとか。「職場復帰を目指す心療内科」は心の病気の方たちにとってどれほど心強かったことかと思います。働きたくても思うように体や気持ちが動いてくれないとき、親身になって話を聞き、一緒に職場復帰に向けての治療を考えて下さっていたようです。

心の病気を治すのは難しく、発達障害の方が働くのは困難なことが多いです。東京にもこういう病院があるのでしょうね、地方は難しいけれど東京にはあるのだろうと思いますが、私はこの情報にアクセスできませんでした。

犯人は家庭問題で悩み、離婚していたというニュースもあります。家庭の問題が社会問題へ繋がるというのはよく知られています。家庭問題に携わるひとりとして、考えさせられることの多い事件です。

単身赴任の夫が帰ってくる日

ご相談でよく耳にするのが、「単身赴任をしていた夫が帰ってくることになった。どうしたらよいか」というご相談です。今まで離婚せずに済んだのは、夫が単身赴任で家に居なかったから。これからずっと居ると思うと、とてもじゃないが一緒に暮らすのは精神的にまいってしまう、ということです。

一緒に暮らせないのならば家を離れるしか手段は無く、「その日」が来るのは予想できたはず。でも、「仕事はパート程度なので、自活する自信がない」というもの判で押したように同じです。

夫が家に戻ってくるまでに時間はあったはずなので、自活の道を探しておかなければならなかったのですが、なんとなくズルズルと先延ばしにしていたというのもみなさん同じです。

私は父が長く単身赴任をしていたので、単身赴任家庭の状態はわかります。母は父が週末ごとに帰ってくるのをとても嫌がっていました。父は酒さえ飲まなければ穏やかな普通の人で、家で威張り散らすということはありません。それでも普段の日に居ない人がそこにいるというだけで、違和感があるのです。

一家を支えてくれている人にこんなことを言うのもナンですが、普段はいないものがそこにあると、邪魔とは言わないまでも、いらないものがあるという感じはどうしてもします。食べるものも母と子だけなら、夕食がうどんでもチャーハンでもそれで済ませられますが、男がひとりいるとそういうわけにはいかず、主菜、副菜と作らなければならない。それがとても手間だし、さらにいるだけで緊張感のオーラが漂うモラ夫ならばなおさらです。

中には「お願い」して家から通えない場所へ飛ばしてもらったという方もいましたが、大抵は単身赴任が終わる日は必ず来る。長く単身赴任をしていると、家の中で邪魔者扱いをされてしまうという話は聞きます。「私とお母さんはこっち側。お父さんはそっちの人だから」と線を引かれてしまったという人の話を聞いたことがあります。まぁ、その方は「そういう方」でしたから、それは仕方がないよねと心の中で思いましたが。

事務的な会話のみの冷たい仮面夫婦ならば一緒に暮らすことは可能ですが、夫が長く家におらずのびのびしていた分、急に窮屈になってしまい、その落差も体と心に堪えるでしょう。

夫が単身赴任を終える日。退職して1日中家に居る日。その日は必ずやってきます。それは考えておいた方がよいと思います。

旅立つ冬

茨木市の講座を終え、ちょっと関西をあちらこちらまわり、昨日東京に戻ってまいりました。国内を1週間旅するのは初めてのような気がします。旅している間もいろいろな友だちからあれやこれやのLINEは来るので、完全に生活圏から離れている気はあまりしませんでした。

その友LINEの中に「ジムの1月からのプログラム、つまんないねぇ」というのがありました。私の通っているジムは3か月毎にプログラムを変えていて、1月から新規プログラムになるのです。

話題になるのはコロナ禍が始まって、ジムは閉鎖と再開を繰り返し、いろいろな規制はありながらも続けてきましたが、この3か月毎のプログラム編成の度にいなくなってしまうインストラクターさんがいることです。いわゆる「切られた」状態です。

ファンが沢山いて、スタジオを満員にするようなインストさんでも次々に「切られて」いきました。友LINEについていた1月からのプログラムのPDFをながめて、ふと「ハナさんがいない」ことに気づきました。

「ハナちゃんがいないね」「うん、そうなのよ、どうしたんだろう」

ハナさんはいわゆる個別契約のインストさんではなく、準社員のような扱いでしたから、切られることはないと思っていたのですが、今日ジムに「ごあいさつ」の張り紙がしてありました。「今月いっぱいで退職することになりました。6年間、ありがとうございました」

いっぱいの笑顔の写真と共に、お別れの文章が綴られていました。退職後、故郷に帰るそうです。「ハナちゃん、大学から東京だから、10年間東京に住んでいたんだね」

ハナさんの故郷を私は知っています。ハナさんが「とってもいいところですよ~」と言うので、去年Go to を使って行ってみました。そして私もその場所が大好きになりました。

クリスマスの賑わいが終わった数日後に、ジムは年末年始のお休みになります。ハナさんはもう住んでいた部屋の片づけをしているでしょう。

ジムでのインストラクターの他に、時には駅前に立って勧誘のビラを配っていた、周辺のお店に突撃しては無料チケットを渡して頭を下げていた、スタジオで大騒ぎをしているとさっとやってきて、凛とした声で「お静かに願います!」と注意していた。そんなハナさんがとっても好きでした。

東京は多くの若者がやってきて、去っていくところだけれど、ハナさんにとっての東京はどうだったのだろう。コロナがなければもっと長くいて、別の生活が始まることもあったかもしれない。ハナさんが故郷へ帰る電車に乗るときには、賑やかに見送ってあげたい気がします。

ユーミンの「旅立つ秋」は好きな曲です。ハナさんはどんな思いで東京から旅立つのだろう。ハナさんには何か渡してあげたいなと思っています。

茨木市の講座終了しました

久しぶりに大阪での講座をさせていただきました。忙しい時期にもかかわらず、たくさんの方に来場いただき本当に感謝しております。

私の家庭も職場も変わり、また新しいステップに突入し、課題も見えてきました。そんな中での茨木市の講座でした。同盟サイトにこられている、古くからの盟友の方ともお会いすることができ、とても感激しました。

コロナの中でのこういった対面での講座の開催はとても難しいと思います。茨木市講座ご担者の方々にはたくさん御配慮をいただきました。リモートの講座は遠くまで出向かなくてもいいし、開催する側も会場を押さえたりする必要がないのでとても便利ではありますが、話をする方としてはこういった講座もありがたいなぁと思います。

コロナコロナの話は聞き飽きたとは思いますが、これを機会に変わってしまった世の中がどうなるか、人間の適応力が試されているように思います。

父と娘の関係

思春期の娘が父親を毛嫌いするという話をしていた時、ある男性が「それは近親相姦を防ぐための自然行動である」と言いました。彼はだいぶ人間の行動について研究をしたのだそうです。

「自然っていうのはそういう風になっているんですよ」「そして男性が若い女性を好むのは、繁殖のためには若い方が有利だからです」とも。

なんだか男が若い女に群がるのを肯定するための屁理屈じゃありません?だったら女性も若い男性を好むはず。

「女性が妊娠できる期間は限られていますが、男性はそうではありません。80歳になっても繁殖能力はある。だから子どもが生まれた後に育てるための資産を男が持っているかを女性は気にするでしょ?女性は一生に産む数は限られていますが、男は作ろうと思えば何万人でも作れますからね」

そして最初に書いたとおり、思春期の娘が父親を毛嫌いするのは当然なのだと言う。

「でも、私は父を毛嫌いしたことはないですよ。思春期の頃も臭いなんて思いませんでした。大好きというわけではないですが、嫌いではなかったです」

「そういう例もあります。私の研究ではね、父と仲の良い娘は仕事ができるんです」

あれ?誉められちゃったのかな。

確かに大人になってからはまったく社会の常識がわからず、ピント外れの母親よりも、社会経験の豊富な父の方が話が通じるので、父親の方とじっくり話し込むことが多かったように思います。

「子どもが自分の味方をしてくれない」「もっと父親を避けて嫌ってほしい」という被害者の方は多いです。ですが、社会に出て働くようになると、父の気持ちもわかるようになり、むしろまったくピンぼけなことしか言わない母親には何を言っても無理、ということになるという話は成長した被害者の方からも聞きました。

父を嫌ってほしい、私の味方になって労わってほしいと思わず、娘の話をじっくり聞くことも必要かもしれません。

同棲は100%女性が損

同棲と聞くと、私の世代は何か後ろめたいような、こそこそとするものといったイメージがあります。この世代は思いっきり「神田川」が原点ですので、四畳半、貧乏、キャベツばかりをかじるです。

ところが今の時代、結婚前に一緒に住むはごく普通になってきました。むしろ親世代が「お試しで先に一緒に住んだ方が、相手の生活態度がわからないまま結婚して後で失敗したになるよりもよっぽどいい」ととても寛容です。

私もその方がいいと思っています。ただし、モラ夫の豹変時期は (1)結婚したとたん (2)子どもが生まれたとたんの2つが盛時期ですので、一緒に住んでいた時は外面で、籍を入れたとたん、または子どもができたとたんというのは健在ですので、同棲時期がおとなしくても後から出てくる場合もあります。

「モラ夫とは中学の同級生だった」などという、長い期間の知り合いでも「結婚したとたん豹変」することもあります。

ただし、同棲は100%女性が損だということは知っておいてください。同棲は双方が合意して熱々の中で行われるものもありますが、男性が「ま、いっか」という程度で行われる時もあります。この場合、女性が「ゼクシィ買って来よう」とその気になっているのに比べ、男性はそれほど結婚を意識しているわけではない。「相手が勝手にその気になっているだけ」「他にいいのがいたらそちらに移るまでのお遊び」程度であることも結構あります。

一生懸命スーパーで材料を買ってきて肉じゃが作って、家庭的な人を印象付けたつもりかもしれませんが、実は彼はあちこち別件を物色していたりしています。男性の婚期は長い。収入や学歴やみてくれといったものが揃っていたら、50代で20代女性と結婚もアリです。

それに比べ女性は短い。子どもが欲しい男性ならば40代はまず選ばない。つまり20代~39歳までです。この短い時間を結婚するつもりがないような男と一緒に暮らしたら、とても時間を無駄に使ってしまうことになります。

男性は次々と若くて美しい女性と同棲を繰り返すことは可能ですが、女性はそうはいかない。
繰り返した末に理想の男性と巡り合うことがないとは言わないけれど、現実的ではないでしょう。ごく普通の一般的な女性が結婚を望むなら、遊びで同棲するような相手には近づかない方が賢明です。

私のバッグ

私は4~5年前から仕事にはハンドバッグではなくリュックを使っています。内館牧子さんが「すぐ死ぬんだから」の中で描いた老人の姿は、「リュックを背負って帽子を被ってウォーキングシューズを履いている」とありましたが、ドンピシャになってきました。

#あれあれあれ~、やっぱりみんな行く道なのかも。

とにかく手に何かを持つとどこかに置き忘れるので、なるべく手には何も持たないことにしています。だからリュック。

リュックひとつに納めるとなると、大きなものになり、さらに一番の課題はお弁当箱でした。リュックの中にお弁当とサーモスも入れねばならぬ。いろいろ探して結局見つけたのが「アネロ」でした。


たくさん入ることを目指して買いましたが、なんと4年間ほぼ毎日持ち歩いたのにびくともしませんでした。とにかく丈夫。私は荷物が多いので重くなってしまうのですが、肩にかける部分は最後まで傷みがなく(すぐに切れてしまうものもよくある。有名メーカーでもあっという間に切れてしまったりしましたもん)、買い替えを決断したのはポケットの縫い目がついに切れてしまったからです。

ちょっと困ったのは、高さがあるので整理しづらかったこと。前に使っていたバッグインバッグも使ってみましたがイマイチ。ネットをググって見つけたのは100均のファスナーケースで整理するものでした。これで一件落着。

今回買い替えたのは前回よりも進化した撥水タイプ。前回のものは雨が降るとビニール袋で覆ったりしなければならなかったのも、これで解決。

いろんなバリエーションがあるのでお気に入りの色や柄を選べます。

ただいま楽天で半額セールをしていますが、うまく半額品が見つかるといいですね。

地方で相談会を行わない理由

避難応援プロジェクトもそうですが、様々なDV啓発イベントや相談は、地方ではほとんど行いません。地方でもできたらいいなぁと地方出身の私も熱望するのですが、実現は難しい状態です。

地方でイベントが行われない理由は、まず集客ができないためです。もし避難応援プロジェクトをやったとしても参加希望者はおそらくいても一人とか二人とかになるでしょう。出席者がほとんどいないのがわかっています。DVに限らず、人権問題などの堅いテーマにはなかなか人は集まりません。

いや、人がたくさん集まっているのを見たよということもあるかもしれませんが、結構行政や団体、会社などが仕事として動員しているケースがあります。

「私が話せば200人くらいは軽く集まりますよ」と言った方がいましたが、結果は惨憺たるものでした。その方が見た200人はおそらく機関が動員をかけて人を集めたのでしょう。それを知らずに自分の話を聞きに人が集まっていると思っていたのです。誰も動員をかけたと講演者には言いませんから。

行政や団体が企画する講演会は、予算を取って実施していますから、それなりの人を集めなければなりません。集まらなければ予算を取った意味がなく、その部の成績にも関わります。だから何としても「人が集まったという証拠」を作らなければならないのです。

こういった行政が行う講演会ですら人が集まらないのに、小さなグループが主催する講座に人が集まるわけがない。地方で講座を行うには交通費や講座会場使用料がかかりますので、地方にはなかなかこちらが主催するイベントは開きにくいのです。

離婚後の姓をどうするかー避難応援プロジェクトから

先日の避難応援プロジェクトの中で質問された項目に「離婚後の姓は元にもどるか、そのままの姓を使用するか、どちらがよいか」という質問が出ました。結婚で姓の変わった人は本来ならば実家の姓に戻るのが原則ですが、仕事に支障が出たり、子どもが姓を変えるのを嫌がるのでという理由でそのままの姓でいることが多いようです。

夫の姓を名乗るのなんか絶対に嫌!という場合は速攻で元の姓に戻りますが、この姓をどうするかで悩んでいる方も結構います。夫の姓は嫌、でも、子どもと違う姓だと家族であるという証明をする必要があるので、結局子どもと一緒に夫の姓でいる方が多いです。

姓は離婚してから3か月以内に決めなければならないので、どうするかは離婚のときに一緒に考えなければならないことでした。いったん決めた姓は猶予期間後に変えようとするとものすごく難しいと聞いていたからです。

ところが今回のプロジェクトでは弁護士から意外なお答えが。

「ずっと後から姓を変えたくなったら、『離婚の時は子どもと同じ姓でいたかったので変えませんでしたが、今は子どもも大きくなって自立したので、実家の姓に変えたいです←例です』とか言えば、変えるのは簡単です」というお答えが。

後からでも変えられるんですって!簡単なんですって!

その場にいたスタッフや出席者から「へーへーへーへー」の声が。

後からでも変えられるんなら、必死で悩まなくても、とりあえずで選んでおけばいいですね。

その他、調停で困り果てていた方にはあっさりと解決策もでてました。

避難応援プロジェクト、自分で言うのもなんですが、ネットで転がっている眉唾な情報ではなく、専門家から提供されるものなので、本当に一言ですんなりと解決するものがあります。

次回は2月12日です。まだ空きがありますのでよろしければどうぞ。

やっぱりな結果

先日友だちと話をしていたら、「私、もうケーブルテレビ解約しているし、テレビに接続することがないのよ。当然NHK受信料も払っていない」と普通のことのように言いました。

「もともとドラマなんか見ないし、見たかったらNetflixを見ればいいし、ニュースはYouTubeで流れているじゃない?もうテレビは必要ないからはずしちゃった」

これが若い世代ならわかるのですが、もう還暦も過ぎて、メカもまったくわからない人の話です。そういえば彼女からYouTubeのヨガをテレビで映したいからどうにかしてくれと言われ、接続してあげたのは私でした。

実際私自身、ほとんどテレビを見ることが無くなってきています。毎日見るのはモーニングショーとニュース、それから録画した番組です。ゴールデンタイムはどこの局も同じタレントが出るクイズやバラエティばかりでつまらないことこの上ない。見るのはBS中心です。

BSで放送される映画は録画したいし、フィギュアスケートなどのスポーツ中継は見たいのでまだ外す決心はつかないのですが、ちゃっちゃとやってしまっている人はもういるんですね。

2007年頃、ネットの広告が台頭し、新聞に広告を載せる会社が激減して新聞社はどこも頭を抱える状態になったそう。それがテレビにもやってくるかもしれません。←絶対に来る

私も新聞を取るのをやめて久しくなりました。コロナ前、職場で新聞を見たら、広告は旅行や健康食品ばかり。新聞は年配者しかターゲットが無くなってしまったようです。

#その旅行もコロナで無くなってしまったから、今はどういう広告を載せているんだろう

「もうネットだけがあればいい。テレビは必要ないわ」と彼女は言いながら、「でもYouTubeだって後数年よね。きっと新しい媒体がやってきてそちらにシフトするからさぁ。YouTuberの子たち、どうするんだろうね」

そうやって私たちはいつも時代の波に乗って生きてきたわよね

でも私たちはその波とは別のところに仕事があったから、この年までやってこれたわよね

そうなのよね。時代とは関係のないところの仕事だったからやってこれたし、私はちょっと関係あったけど、それは思わぬ転職という形で乗り越えた。別に未来を考えて転職したわけではなく、目の前に転がっていたからつかんで飛び乗っただけでした。

「やっぱり運よね~」「運だね~」

とはいえ、やはり5年後、10年後を見据えての行動やリサーチは必要です。