クリスマスが楽しくなりますように

今日はクリスマスイブですね。いつも思うのは、世の中がクリスマスで沸き立っているのに、プレゼントをもらえない子、クリスマスのご馳走がない子がきっといるんだろうなと思うといてもたってもいられなくなります。

今、NHKBSで朝ドラの「カーネーション」を見ているのですが、先週、旅先の宿で自分の布団に潜り込んでいたコソ泥の子をしっかりと抱きしめ、でもその子は糸子が身につけていた全財産を盗んで消えてしまいました。

お金を盗まれたことよりも、その子がちゃんと食べただろうかということの方が気にかかる生糸子。テレビの前で私も一緒にうるうるしました。

私は今毎月「グッドごはん」に寄付をしています。子どもがひもじい思いをしているのを見るのは何より悲しい。世界中の子どもがちゃんとご飯を食べられますように。

とりあえず、ひとり親の子に食料を届けてくれるグッドごはんによろしくと願いを託します。

友だちからLINEで動画カードが送られてきました。来年は私も送ろう。

アマプラで見た「あんのこと」

「あんのこと」というタイトルは知っていました。若い女性が主人公だというのも知っていましたが、それ以上は知りませんでした。

アマゾンがマゾンプライム会員を1カ月無料にしてくれるというので早速ご提案に乗り、アマプラでどんな映画があるのかなとずらずらと探して、特に見たかったわけではないけれど、なんとなくポチして見始めました。

最初はすぐに収まると思っていたコロナ禍が、まさが3年も続くとは思いませんでした。コロナウィルスで亡くなった方は大勢いますが、ウィルスによるものではなく、関連死としてコロナが蔓延したことで起こった生活苦や、家族崩壊、社会不安などによって亡くなった方も大勢いました。

「あん」はそのひとりです。

子どもならば児童虐待防止法により児相の介入などがありますが、20歳を過ぎてしまうとそういった救いの手が届かなくなってしまいます。「あん」は運よく支援の手につながることができましたが、その手を再び切ったのはコロナ禍でした。

見終わってとても切なくなるお話でした。

家庭に居場所がなく、誰かと話をしたい人にBONDプロジェクトは相談の他、具体的な支援体制を整えて困った若い女性の味方になってくれる団体です。親との確執や友だち関係などで困ったら連絡をしてみてください。そいういう女の子を見たら、頼る場所はあるよと教えてあげてください。

新しいPCへのお引越しでいろいろと得したお話 4

プロバイダーを換えるだけで、ちょっと手間暇はかかるけどキャッシュバックが33,000円もあるのはよい話なのではないだろうかと考えてみたら、そういえば昔、スマホを換えるとお金が戻ってくるという売り方がされていたのを思い出しました。

どんどん乗り換えていって得をする人がいましたが、私はめんどくさいのが嫌なのでずっと同じキャリアを使っていました。今ググってみるとこのからくりはライバル社との顧客獲得競争により行われていたのだそう。そしてそのキャッシュバックの資金はユーザーが払っていたのだそう。

何もしない人は損をして、利に聡い人は得をするというシステム。お年寄りなんかはずっと同じスマホで高い契約をし続けているんだろうな。そういえば夫が亡くなった後、ルーターをそのままにしていて、自分は無制限のスマホしか使っていなかった人がいました。

誰もパソコンを使わない家で、延々とWi-Fi料を払い続けていたんだそう。これも家族が見つけてあげないとわけのわからない支出をしていたわけです。

面倒くさがらずにやればそれなりにお得になることってあるのねとふと思いついたのは、子どもが冷蔵庫をを欲しがっていたこと。早速電話をして、「冷蔵庫をこっちで買って、ソフトバンクに乗り換えるとキャッシュバックがあってお得だよ」と連絡しました。

やってきた子どもと冷蔵庫を選び、ソフトバンクの人に「プロバイダー乗り換えます」と言って早速手続き。なんと33,000円だけではなく、「今だけさらなるバック」なるものがあり、結局リサイクル料込みで実質5,000円で国内メーカーの冷蔵庫が買えました。

さらに1年間は利用料が1,980円となり、そしてさらに通信速度が速くなったと喜んでいました。

こうやってちょっと面倒だけどお得なお誘いには乗った方がいいようです。これは去年あった出来事で、今年はやっているかどうかはわかりません。面倒を避けるか面倒を厭わず実行するか。お金の貯め上手ということはこういうところかもしれません。

新しいPCへのお引越しでいろいろと得したお話 3

さて、家に帰ってきてよく考えると、33,000円キャッシュバックのお話は悪くない。実際は事務手数料に3,000円とられるので3万円になるのだけど、20万だったはずのPCが9万になり、さらに6万になるのはとっても美味しい話なのではないだろうか。

問題の設定はソフトバンク営業マンの話だと、「線を挿せばつながる」とのことだけど、本当だろうか。

翌日時間があったので、また売り場に行って繋がらない場合のサポートはあるのかと尋ねると「繋がらなかったら無料でサポートが何度でも受けられる」とのこと。楽天無料1年間はとっくにすぎて、毎月4千円以上払っている。ソフトバンクも月額料金は変わらないけれど、3万円は入る。

目の前の人参に飛びつくことにしました。

それにしてもスマホにしろWi-Fiにしろ、ともかく契約時は時間がかかる。以前スマホ契約をするのに2時間以上かかったことがありました(他の客はおらず、店員は私と2時間以上)
これは時間のある時じゃないとダメですね。

やっとのことで無事に契約締結となり、PCを買った伝票とソフトバンクの営業マンと一緒にレジに行く。この功績はひとえに昨日の中国人営業マンのおかげなのだけれど(私も一生懸命営業していた彼のインセンティブにしてあげたかったんだけど)今日はお休みなのだそうで、たまたま漁夫の利で、本日の担当の方のインセンティブになったのかも。

レジで昨日9万3千円と打たれたレシートから3万3千円が引かれて6万円となりました。

20万円相当のPCが、以前買った低いスペックのパソコンと同じ値段で手に入りました。

設定は中国人営業マンの言ったとおり、線をつなぐだけでするっと繋がりました。スマホもいつもWi-Fiを設定するのと同じようにIDとパスワードを入れれば一件落着。ブルーレイもOK(テレビは古いのでWi-Fiは取れず、うちはブルーレイからネットを取っています)。

プリンターはルーターのWPSを長押しすれば繋いでくれるので問題なし。

意外と手こずったのがアレクサ。どうやっても繋がらない。あーでもない、こーでもないとスマホをいじってみるが繋がらず、結局アレクサはルーターのSSIDが5GHzではだめで、2.4GHzでないと繋がらないのであることがわかりました。

これで全部つながったので、やれやれ~。意外と簡単に繋がって3万3千円が小一時間ほどで作業終了。

速度も速くなり、「なんだー、これって美味しい話じゃん。プロバイダーを乗り換えて、キャッシュバックをいただくのもアリかも」と思い始めていました。

長くなったので4に続きます。

新しいPCへのお引越しでいろいろと得したお話 2

プロバイダーを変更すれば、家中のWi-Fi設定をやりなおさねばならず、そもそも前のプロバイダーの楽天に変えた時はエライ難儀をした記憶があります。

楽天に切り替えたのは楽天がモバイルとWi-Fiを1年間タダにするというキャンペーンがあったから。これは乗らなければ惜しい話でしょと乗ろうとしたのですが、当時使っていたのはJCOMのWi-Fi。

JCOMはしょせんケーブルテレビだから速度は遅いというのは知っていましたが、電話回線の場所が家の玄関を入ってすぐのところなので、いろいろなケーブルやら配線やらのごちゃごちゃを、玄関前に置きたくない&とにかく昔から何社ものプロバイダーを乗り換えてきましたが、何しろ一度もすんなりと繋がったことがない。

あーでもない、こーでもないと長い間汗水垂らして接続設定をするのはもう嫌!

でも、いつかはケーブルテレビからひかりに変えなければならないというのはわかっていましたので、この機会に1年間Wi-Fi無料の楽天にすることにしました。

「工事費がかかる場合は別途請求」と注意書きのところにあり、家は古いマンションだからひかりなんか入ってないだろうなと思っていたら、工事業者の方が「1階まではあるんですが、この階までがつながっていませんので工事が必要です」とのこと。

ひかりにするならこれも避けて通れない出費なのだろうからと、工事をお願いしました。ともかく目の前にぶらさがった人参(Wi-Fi1年間無料)を食べるための必要経費と割り切りました。

更に楽天にするには前のルーターでは合わないのでルーターを買わねばならず、これも出費となりました(4,500円程度)

以前バッファローのルーターを買い替えたところ、これがまったく繋がらず、アマゾンのレビュー評価を見ると「まったく繋がらない」の☆1の嵐で、これは私だけの問題ではなさそうだとコールセンターとやりとりすること数時間くらい(以上かも)。やっとのことで返品返金に成功したことがあるので、ここは慎重にしたい。ということで選んだのはこれ。

https://amzn.to/49w0CF8

そしてやってきた楽天工事業者。壁に穴を開けて何本もケーブルを垂らすんだろうなと思っていたら、そうでもない。電話のモジュラーからNTT回線と、新しく買ったルーターつないだだけで、思ったよりもごてごてせずにシンプル。あけた穴もきれいに塞いでくれました。

JCOMがものすごい装備だったので(家に来た人が「テレビの後ろの配線すごいねー」とみんな言った)どんなにすごいかと思っていたのですが、ちょこんと置き棚に収まりました。

ところがここからが大変で、楽天は機器のセッティングはするけれど設定はしてくれない。繋げるのはアウトオブサービス。

まぁ、今までもプロバイダーの設定は自力でやってきたから何とかなるだろうと、楽天から来た「設定のやり方」を見ながらやったのですが、一向につながらない。あーでもない、こーでもないとやってもどうしても繋がらないこと2~3時間。

楽天は期間限定で3回まで(だったかな)無料でサポートしてくれるので、しかたがない、今回はそれを使うかと思ってPCの設定画面を見ると、そのに出ている数字(何の数字かは忘れた)は「JCOMの時のものじゃね?」

ルーターは自動的に切り替えてはくれず、ここは手動で書き換えてやらなければならなかったのでした。

楽天からきた「設定方法」にはさらっと難なく簡単に設定できるかのように書いてありますが、とんでもありませんよ、お嬢さん。

めっちゃくちゃ大変でしたのですよ。ハッキリ言って機器に不案内な人は無理です。

こうして難産の末に接続した楽天でしたので、「33,000円やるからプロバイダーを替えましょう」と言われても、そう簡単には乗れません。

「いいですから」と繰り返す私に言葉のアクセントから中国人と思われる乗り換え担当の方が必死でくらいつく。

「楽天の時に大変だったから」「家じゅうの設定を変えないといけないから」とお断りするのですが、営業マンは「ソフトバンクはルーターを送りますから、それを使えば接続するとすぐに繋がるんです。設定はいらないんです」という。

PCのカスタマイズもあり、この売り場に2時間以上はいたと思う私はもうヘトヘト。

「考えさせてください」と言って何とか振り切りました。

長くなったので続きは3へ

新しいPCへのお引越しでいろいろと得したお話 1

数年前にPCが不調になり、お盆の最中に急遽買い求めたPCはどうも当たりが悪かったらしく、あちこち不具合になりました。

特に困ったのはノートパソコンの開く部分の部品が壊れたらしく、開け閉めするときに抑えながらでないと閉まらなくなってしまいました。

修理業者に持っていったところ、修理には数万円かかるとのこと。購入価格が6万円ほどだったので、それをするくらいなら新品にした方がいいのではと悩んで1年以上。

修理業者から「このまま開け閉めしていたら、いつか断線して使えなくなりますよ」と言われたので、ノートパソコンのふたを開けたままの生活が1年以上。

そろそろ新品を買うかー。

私がPCですることはHPの作成やらネット閲覧が主で、動画編集もアップロードもゲームもしない。つまり速さやパソコンに求める要求は高くないので、今回も適当な安いPCにしようと思っていました。

とはいえ、大きな買い物には違いないので友人の友人である「その筋の方」から「このスペックのものを買って」とアドバイスと一覧表をいただき、大手電機チェーン店へ。

「その筋の方」からは「これは内容はいいんだけど、おそらく20万円以上すると思う」という心配の声をいただていたので、カスタマイズコーナーの店員さんに「10万円以下にしてください」とお願いしてカスタマイズしていただきました。

顔認証だのモニターを外してタブレットにするだの、私には不要な機能をはずしてもらい、SDDも256の最低にしてもらいました。256では現在ある膨大な写真類は入らないので、外付けHDDと、元のPCからストレージをはずしてUSBでつなぐ形にしました。

これにキャンペーン対象商品だったので、キャンペーンやらクーポンやらをガンガンに使い、前のPCが3年で壊れたので3年間の保険をつけて9万円台となりました。

20万円のものを9万円に落としてホクホクしていたら、手続きをしていた店員さんが「ソフトバンクの方とお話してください」という。

「こんにちはー」と腰を低くしてやってきたのはソフトバンクと書かれたベストを着た男性。その方が言うには、今家電を買ってソフトバンクにWi-Fi契約をすると33,000円をキャッシュバック、さらに現在のネットワーク業者に払う違約金や残債も払ってくれるという。

長くなりそうなので続きは2で

浦島太郎とAC

信田さよ子さんが書かれた初期の本の中にAC(アダルトチルドレン)について書かれたものが数点あります。その中の記述に「ACの人は若く見える」というのがあったと思います。ACの人はそうでない人と違った時間の過ごし方をする(時間が経つのが遅いという意味だったかも)、だから若く見えるのだという内容だった気がします。

今それを確認することはできないので申し訳ないのですが、「アダルトチルドレン」「若く見える」で検索すると様々な解釈でいろいろと書かれています。

私が信田さんの本を読んで「あっ」と思ったのは、昔から私も若く見られたからです。小柄で丸顔のせいだと思っていたのですが、ACだからという説がなんとなく納得できました。いまだに若く見られます。

ACは苦労ばかりしますが、若く見えるというのは唯一の利点かもしれません。

私が最初に「AC 若く見える」で検索したその昔、浦島太郎AC説というのがずらずらずらーと出てきました。浦島太郎は実はACで、だから年を取らず、玉手箱の中に年齢が入っていたのだと。開けてしまったから一気に年を取ってしまったということのようです。

ただ、私が今一番「これかな」と思っているのは、「トラウマを受けた人は若く見える」という説です。犯罪被害のような大きなショックを受けると、実年齢よりとても若く見えると言います。感情が動かないせいでしょうか、肌が透き通るように白くて皺もない。

ところがトラウマ治療をして回復していくとだんだん実年齢に近づいて、年相応の顔になるそうで、若くは見られたいけれど、心の傷は癒したいという両方を叶えるのは難しいようです。でも、大きなショックを受けたら一晩で髪が真っ白になったとか、一気に老けたという話も聞きます。これはどういうことでしょうか。

私は両方あるだと思っています。老け込む人と、まったく変わらない人。そして若く見えるようになる人に分かれるのだと思います。

注意しておきたいのは、「若くなるのではなく、若く見えるようになる」ということ。健康的な若さではなく、被害ゆえの若見えですから、決して体が良い状態ではないのだろうとは思います。

ショックによって老け込むというのはなんとなく医学的なものと理解できるのですが、若く見えるというのは精神医学的なものがからむのかなと思います。

私の知識ではこれが限界。ともかくACの中には実年齢より若く見える人がいるというのは多くのACをカウンセリングしてきた信田さよ子さんならではの見識であり、私も含めた沢山のACが納得していることなのは確かです。

共同親権ー「等」で混乱する

いろいろな法律やら条令で混乱するのは「等」です。私も行政で働いてこのわかりにくい条文を以前に比べればなんとなく読めるようになりましたが、いまだに苦手です。そもそもたぶん条文はよくわからないように記述して混乱させて諦めさせようとしているのではないかと思うくらい意味不明なものが多いです。

共同親権でもすでに離婚した夫婦が共同親権になった場合、「緊迫の事情」「日常の行為」「特定の事情」等の具体的内容等については、と等が並びます。

私も文章を作っていて「等」はとても便利な文字なのでよく使います。〇〇、××と並べていって、自分としては思いつくのは今のところふたつだけだけど、世の中にはもっと何かあるかもいしれない場合に「等」と使います。

ところがこの等がくせものなのです。等を辞書で引くと

でこぼこがなくそろっている。ひとしい。「等価等分均等対等同等・平等(びょうどう)・不等式

順序段階クラス。「等級高等差等初等・上等・親等・特等品等優等

同列仲間。「等輩郎等(ろうどうろうとう)」

と出てきます。〇〇等と書けば〇〇と同列である、等しいということになります。何がくせものかと言うと、ある具体的なことが起きた時、これは等に入るか入らないかでもめるのです。〇〇と同じかどうかがきちんと決まっていて列挙されていればいいのですが、何もなくて携わった人の感覚で入るか入らないかを決める。

私はもう役所で「等」でもめることは散々ありまして、持ちこんだ人に「入ります」とか「入りません」とかを説明しなければなりません。こういった杓子定規はお役所はお手の物なのでとっても頭の良い方が、「これは入らない。なぜならば」ととってもわかりやすい言葉で説明してくれたものです。

#なんというか、役所頭ってあるんでしょうか、とっても頭脳明晰な方がいるのです。

法令には逐条解説というものがありまして、その条文を詳しく解説したものが大抵あるのです。その逐条解説をよくよく読んで頭に叩き込んで熟すと前述のような頭のいい方のような説明ができることになっています。

私は役所に入って1年目にこの逐条解説を作れと言われ、面食らったことがあります。私はDV相談員として雇われているのに、なぜにそげなむつかしいことをさせられるのだろうか。

まず逐条解説の作り方なる本や資料を読み、よくわかんなーいとなった時に「それは事務のやる仕事だから」とまっとうな方のご意見でご放免になりました。

脱線してしまいましたが、法律の後ろにはものすごく多くの解説が普通くっついているのです。だから「等」が出てきたときにはこの解説を読めばいいのですが、勉強せずに今までの経験や聞きかじったことだけで対応する人もいるので、共同親権を阻止したい方はものすごく勉強して役所と同じくらいの知識を詰め込む必要があります。

もし不満な時は「それは何条のどの部分か」と突っ込めるくらいに。たとえばこんなの↓

https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_system/consumer_contract_act/annotations/assets/consumer_system_cms203_230915_02.pdf

これが逐条解説。

共同親権に関してはあちこちで厳戒態勢を敷いていて、今は前夜の静けさですが、たぶん多くの親権を持たない親たちが、2026年になったらせーので裁判所に駆け込むのではないかと思います。

実際の話、始まってみないと何がどうなるのかわからないというのが実情ではないでしょうか。当の裁判所も何が起きるかわからないのだから、とりあえず考えられる事態だけは想定して迎え撃つ準備をしているような気はします。

不登校ビジネスの闇

モラハラのご相談を受けていると、「子どもが不登校」のお話がよくでてきます。家庭の中がギスギスしていると子どもも不安になるのか、まるでセットのようにこのお話を伺います。

昔は学校に行かないことを「登校拒否」と言ったものですが、今は不登校と呼ばれています。不登校の原因は様々ですが、モラハラの相談とセットとなると、夫婦間の関係が影響している場合も考えられます。

さて、今年の夏、この不登校支援をする会社が板橋区との間で「連携する」とプレスリリースをしたことで炎上しました。なぜなら

こちらに書いたのと同じようなこと、ほう・れん・そうをせずに区に無断でプレスリリースしたのです。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/347943

それだけならば今回の「盛った」と似たような話なのですが、このことがきっかけとなってこの会社の「不登校解決メソッド」が大きな波紋を呼ぶことになりました。この会社の社長はまだ30歳の若者で、会社を立ち上げてからまだ4年しか経ってません。不登校支援を始めてまだ4年しか経験のない、歴史の浅い会社です。

それが区と連携するほどの会社になったのは、社長の前身がコンサルティング会社で、マーケティングはお手の物だったからだと思われます。区と連携の話がでるほどに注目されたのですが、このほう・れん・そうを無視した行動で大騒動になったうえ、この会社の「メソッド」について多くの疑問の声が上がったのです。

”不登校の当事者団体、家族会、支援者、専門家、教職経験者が板橋区に公開質問状/スダチ連携騒動”

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/6c73e0297370e03a2bd6412cfb84d35eac13f33c

子どもが不登校になることによって、家族は大きな悩みを抱え、いわゆる普通の生活ができなくなります。不登校の子どもだけを置いて仕事に行けない、夫婦間がギスギスしてケンカが絶えない、他のきょうだいも不登校になるといった問題が起きてきます。

不登校は不登校そのものが問題なのではなく、子どもが学校に行けないことによって起こる家庭内の不和が問題なのです。

不登校ビジネスで壺を買ってしまった話:復学への珍道中記録

という本がありますが、人間せっぱつまると理性も何もかもふっとぶんだなと思えるお話でした。この壺を買えば子どもが復学すると言われて言うがままに壺を買ったというエピソードがありました。

100万もする壺が買えたり、留学エージェントの言うままにお金を支払ったり、言っちゃあなんですが、お金があると出してしまうんですね。

ただ、最後の方はきちんとした民間復学支援の方と知り合い、その方の支援で子どもたちは学校へ行くようになったというお話でした。混合玉砕の業者の中で、よいところを選べばその効果はあるということでしょう。この不登校ビジネスについては最近東洋経済educationが記事にしていました。

この会社のほう・れん・そうを怠ったゆえの出来事が、ここまで大きな話になったのは、前述したPR会社の社長と同じ。空中戦の成果に溺れ、地上戦の常識を知らなかったということです。

空を飛ぶ前に、まずは地上で訓練を積むことが大事だと思うんですけどね。

ビジネスの基本

こちらの続きです。

このテーマはまだまだ世間の注目を集め、ワイドショーばかりではなくNHKのニュースでも取り上げています。奇跡の逆転当選を果たした知事のいきなりのスキャンダルです。

斎藤知事代理人の会見では「PR会社の社長はやってもいないことを自分がやったと『盛った』」と話をしていました。もし実はちゃんと彼女が戦略を立て、その結果の奇跡の当選だったとしたら、これはずいぶんと彼女を侮辱する話です。

ちなみに「アレはオレがやったんだ」と、人がやったものを自分がやったことのように言うことを「アレ俺詐欺」と言うそうです。うまい!

ただ、この話はnoteに載せますと1本斎藤知事にホウ・レン・ソウすれば何事も起こらなかった話で、このあたりが地上戦に疎い現代の若者の姿なんだろうと思います。

昔私が行政の仕事をしていた時、今回のPR会社の社長と同じような年代の女性代表に区の仕事を委託することになりました。他の団体と争って勝ち取った仕事でしたから相当気合が入っていたのだと思います。なんとある日突然「区とコラボのお仕事をすることになりました!」とプレス発表してしまったのです。

確かに「お宅にお願いすることになりました」と担当者は言ったかもしれませんが、どこの会社でも行政でも、ハンコを20個くらい集めて決裁しないと本当に決まったとは言えないものです。

「だから行政はのろい。もっとスピード感を持って」と言われるかもしれませんが、このプレス発表が1週間先になったところで仕事に支障はないはず。区の仕事を受注できたと浮かれた代表がプレスを呼んで発表してしまったのです。

大慌ての担当者が本人を呼んだところで、一旦出てしまった記事を訂正するわけにもいかず、厳重注意で終わりました。

彼女たちはとにかくアピールをしたがる。「これができる私ってすごいでしょ」「これも私たちがやった仕事」と、「バーキン買ったの、いいでしょ」「三ツ星シェフのお店に行ったの、いいでしょ」と同じノリでアピールします。確かに仕事で実績のアピールは大事ですが、1分1秒を争ってメディアに流したがります。

私もマスメディアと沢山仕事をさせていただきましたが、「この番組の広報はいつからしてもいいか」「どういうことを書いていいか」と必ず担当者と打ち合わせをしてからアップしていました。メディアの仕事に限らず、普通仕事とはそういうものです。ほう・れん・そうを無視して勝手にやると、本当に後から取り返しのつかない大騒ぎになったりします。

この私が関わった団体も空中戦が得意で「会議はクラウドでやりますので」と、意気揚々としていましたが、事業が始まってすぐ「子育てを地元でしたいので、この仕事から下ります」とやめてしまいました。。。その後、どうすんだよ。。。

斎藤知事側は「彼女が話を盛った」といい(盛ったは誇張した、大げさに言ったと解釈して)それらしき事実はあったが、彼女が自分を過大評価して書いたとの立ち位置を今日までのところ崩していません。

PR会社の社長が「すみませ~ん、私が舞い上がっちゃって話盛っちゃって」と言えば一件落着なのですが、彼女も元凶となったnoteを修正したり削除したりはしていますが、全部を削除してはいません。これはもう、彼女の意地なのではないかと思います。

実際選挙期間中はぴったり寄り添って、寝る間も食べる間も惜しんで斎藤さんのためにお仕事をしたのに、ボランティア扱いされて「盛った女」「あんなことを書いて困惑している」と言われたら、もはや「斎藤は敵」とばかりに向かっていくかもしれません。

そこをしらっと「お騒がせして申し訳ありませんでした。斎藤さんにお詫びします」と泥をかぶることができたら、大人の階段を上ることができるのでしょう。斎藤さんもそれを期待していることでしょう。