こだわるところ

通っているジムに行ったところ、ひとりの方がプリプリと怒りながら何か話しています。聞いているのは3人。怒っている人に適当に相槌を打っていますが、さりとて一緒になって怒っているわけでもない、というようなビミョーな状況。

どうやら怒りの原因は今年4月から始まったプログラムネット予約制の不満だとわかりました。密を避けるため、スタジオの床には番号シールが貼られ、一定の人数しか入れないようになったのです。予約は15日先までネットで入れられます。それぞれの持ちコマは8個。8個だけ予約ができます。

8個では足りないのではないかと思われそうですが、人気のないプログラムは予約不要なので(空いていれば誰でも参加可能)、その8個は人気のあるプログラムの自分の場所を押さえるために使われます。人気のあるプログラムは予約ができる時間になったとたんいきなり満席になることも珍しくありません。その方はそのすぐに満員になってしまうことにエラク憤っていました。どうやら「ジムの担当者が裏でこっそり特定の人に場所を与えているのではないか」という疑いです。

「だっておかしいでしょう?予約から一瞬で満席になるなんて絶対におかしいわよ」

プリプリと怒りまくっていますが、私は常連なのでいろいろな情報は入ってきますが、そういったインチキの話は聞いたことがありません。時間もあったので彼女の疑問を解くお手伝いをしてみようと思いました。

「予約は15日前からって最初に言っていたし、掲示物にもそう書いてあるわよね!だから私、2週間後の水曜日の予約を取ろうと思って木曜の夜0時に予約画面を開いたのよ。そしたらもう満員なのよ!」

「うん、そうでしょうね。水曜日ならば2週間後の火曜から予約を入れられるんだから満員でもおかしくないです。日付が変わろうがどうしようが、予約できるのはそのプログラムが開始される時間なので関係ないです。」

「でも、2週間前の火曜にそのプログラムが始まる時間のほんのちょっと後に予約しようとしても満員なのよ!」

「人気のあるプログラムを予約しようとしている人は時計の秒針を見ながらスタンバイしているんです。3時から始まるプログラムが予約可能になるのはぴったり3時。だから2時59分50秒くらいからカウントダウンして、59秒になったら予約画面に入ります。予約画面そのものを出していても予約ボタンは出てきません。リロードしないと予約ボタンは出てきません」

「じゃぁ、予約できている人たちは全員それをやっているの?」

「私の知っている限り全員やっています。スタジオに立つ場所がどこでもいいならそこまで気合を入れてスタンバっているわけではありませんが、いい場所を取っている人たちは全員やっています。人気のあるプログラムは10分くらいで満席になるんじゃないかなぁ。仕事をしている人なんかは家族に頼んでいますよ」

「すごい世界だわね~」そばで聞いていた人が感慨深げに言いました。

「ヨガをやっていたら隣の人がスマホを出してちょこちょこって動かしていたのよ。あれは2週間後の予約を入れていたのね。でもそれを見たら嫌な気分になったわ」

「どこのジムでもそれをやっている人がいるみたいですね。インストラクターさんが言ってました」

「どこでもそうなの?」

「そうらしいですよ。インストさんが注意すればいいのでしょうけど、なかなかそうもいかないみたいで。それができないならその時間のプログラムに出ないという人も出てくるでしょう。参加者数が契約の継続に関わるから、インストさんは言いにくいでしょうね」

「1週間ずっともやもやしていたのよ。どうしてもこのプログラムに出たいのにいつも満席。でも、今日吹っ切れたわ。もうどうでもいいわ」

晴れ晴れとは言い難い、むしろ忌々しげに、そして疲れ果てたという表情で去っていきました。

私見を言わせていただければですね、たかがジムのプログラムなんですよ。たかがエクササイズなんですよ。そんなものに全精力を使って怒りまくって、フロントにクレーム入れて、精神的にも疲れたでしょう。

そんなにそのプログラムにどうしても出たければ、カウントダウンしている人にやり方を聞いて、同じように秒針を眺めながら場所を取ったらいい。その手間暇をかけたくないならば、そのプログラムを諦めたらいい。ただそれだけのことなんです。

他のプログラム中にスマホをいじっている人がいるのが気分が悪いならば、インストさんにチクって最初に注意をしてもらう、もしインストさんがそれを断ったらそういうものだと思って諦めたらどうでしょう。世の中、そう自分の思うようにはいかないものです。他の人が自分の思いと違う動きをしただけでいちいち腹をたてていたら、精神的によくありません。

いろんな人がいるのねと思っておけばよい。

それが精神を安定させるコツだと思うのですが。

役所の「たらいまわし」について

よく「役所に行ったらあちこちたらいまわしにされた」という話を聞くことがあります。〇〇について聞こうと思ったら、××課へ行けと言われ、××課へ行ったら△△課へ行くように言われた、というようなことです。結局〇〇課でよかったのにという話もよく聞きます。

私も役所に勤めていましたから、役所の肩を持つわけではないのですが、この例の場合、希望する内容をしっかりと伝えていなかったのではないかなぁという場合があります。おそらく「え?その話って保険に関することだったんですか?DVっておっしゃるのでDVの相談かと思ったんですが」

DVの相談は多岐に渡ります。家から避難したいとなると、保険はどうする、住民票はどうなる、子どもの転校はどうする、子どもの心のケアも考えたい、生活費も心細いし住居のあてもないなどなど盛りだくさんです。

利用者側の立場から言えば一か所で済ませたい内容なのですが、なにせお役所は縦割りですので、それぞれの部署に本人が出向いて全部のところでイチから事情を話さなければなりません。

被害者の方にその手間と精神的苦痛をさせないようにとできたのが「ワンストップサービス」です。ある役所では最初に被害状況を聞き取り、それを文書化しそれを持ってあちこち回ればいいように工夫したところもあります。

実のところこれもちょっと問題があって、書いてあるといっても口頭での説明もやっぱり必要で、「え?文書に夫はいつも帰りが遅くと書いてあるけど単身赴任なのですか?」「あ、そうです。それは以前の時で」などの勘違い、聞き違いが結構発生します。

中には○○課と××課で話した内容が全然違うということも発生します。

#被害者も混乱して思考能力が落ちていますから、そうキチキチとはできない場合もありますよね

私が一番いいなぁと思っているのは、モラハラ被害者同盟で行っている「避難応援プロジェクト」のような、オープンダイヤログ形式です。その部門の担当者が被害者と一同に介し、質問ーそれに対する答えーそれに付随する他課からの提案ーさらに弁護士からの法的支援など、一被害者に対する支援がそこでまるっと収まってしまう形式です。

ただ、これが実現しないのは

#役所はあまりにも忙しすぎて、ひとりにかけられる時間を捻出できません。

それをするとなると、担当者は係長以上の責任ある人が回答しなくてはならず、といって係長よりも非常勤のDV担当者の方が事情には詳しくとなり、それぞれの部署から2人×課の数となり、その人たちのスケジュールを合わせるとなると至難の技、そして被害者はひとりではない。大勢いる。

ということで、なかなかこの形式は実現は難しそうなのですが、もしやっているところがありましたら教えて下さい。

もうひとつ、たらいまわしが行われるのは理由があります。たとえばDV相談員に児童手当について聞こうとします。DV相談員は児童手当の仕組みもある程度の額も知っています。でもそこで「〇円程度もらえます」とは言えません。

制度仕組みというのは常に動きますし、その方がそれをもらえる資格があるかどうかもわかりません。本人が「年収は100万円程度です」と言っても、それが本当かどうかわかりません。だから担当課へ行って自分で聞いてもらうことになります。

私自身まったくDVと関係のない課の人が、ちょっと本を読んだり調べたりした程度の知識で「DVってね」と話されるのは迷惑です。やめていただきたい。とっととこちらへ案内して欲しいと思っています。

餅は餅屋。餅のことは餅屋に聞け。チョコレート屋に餅のことはわからないのです。

さて、この避難応援プロジェクトはコロナの非常事態宣言のため今年度は実施することができませんでしたが、やっと始動を始めました。11月、2月に行う予定で現在計画を詰めています。もしご希望の方がいらっしゃいましたら、こちらまでご連絡ください。詳細をお知らせします。


母子家庭に集る(たかる)屑

こちらからの続きです。

この事件の犯人は23歳無職の男です。出会い系で母子家庭の女性と知り合い、その家に入り込んできました。

「バツイチはもてる」とよく聞きます。なぜなら離婚した女性は中古品なので、気兼ねなく使える、新品ならば大切にしなければならないところ、普段使いできるからといったところでしょう。もちろんそうではなく、離婚した女性が身につけている生活力の高さ、精神力の強さが魅力というところもあるでしょう。

ただ、今回の事件だけをみると、無職の男が母子家庭の相手に求めたのは、その家のお金だったのではないかと思われるのです。母子家庭=貧困と言われるほど収入は高くありませんが、子どもを保育園に預けられるということは母親は働いていたと思われ、その収入が低ければ母子家庭に支給される手当があったと思われます。

今年3月、生活保護で暮らしていた母子家庭がママ友にお金をとられ続け、やはり子どもが餓死する事件がありました。

https://digital.asahi.com/articles/ASP386GJTP38TIPE011.html

この時に、相手の女に渡したのは1200万円。生活保護費は独り身よりも子どもがいるとグンと高くなります。

私がモラハラ被害者同盟の掲示板を作った時に、書いた人のメールアドレスが書けないようにしました。当時ネットで投稿者のメアドは載せるのが普通でしたので、これは異端でした。メアドを書けないようにして、投稿者に連絡できないようにしたのは、モラハラ禍で心の弱った人やシングルマザーに寄ってくるネットナンパ師(当時はこういう名称でした)からのアクセスを遮断するためという理由が大きくありました。

心寂しいシングルマザーの日々の不安や喪失感に付け込み、稼ぎや手当をあてにして集ってっ来る人がこれだけいる。そしてそういう屑は最初は優しい言葉をかけてきます。

辛かったね あなたはえらいよ 相手はひどい奴だったんだね そいつを殴ってやりたいなどなど

そして心に入り込み、お金や身体を奪い取っていく。その犠牲が子ども。

心寂しい人をひとり残らず救うことはできません。誰かに依存しなければ生きていけない人を変えるのは至難の技です。もしこういった悲惨な状況になったのなら、せめてもう子どもを手放して欲しい。

そしてこの母親は行政に相談し、ママ友も「子どもが殺される」と通報していたにも関わらず動かなかった児相や子家セン(子ども家庭支援センター)。市役所へ通報したママ友は「子どもが殺されるときっぱり言い切りました!」と証言しています。それでも役所が動かなかったのは、同じような話が山のようにあって、その言葉に麻痺していたのかもしれませんが、人口8万5千人、世帯数4万2千、9歳までの子どもの数が8598人の摂津市に、児童虐待例がそんなにてんこもりにあるのでしょうか。。

子どもの虐待ーこの話題が辛い人は見ないでください

タイトルに「この話題が辛い人は見ないで」と入れましたが、それは私です。もし何気なく見てしまったものが辛い内容だったら後を引くので、見ないままにしておいてください。

それではいけないだろう。ちゃんと現実を直視して、問題点を見つけなければという方は見てもいいでしょう。でも、弱い人は弱い。私だ。

だから、先週大阪で起きた子どもの死亡事件については避けてきました。タイトルを見ただけで一晩眠れませんでした。本当に痛ましいを通り越す。

ところが先ほどテレビをつけたら出てきてしまい、柱の陰から覗いてしまって事件の全容を知りました。母親は相手と出会い系アプリで知り合っているのですね。つまり自分から相手を求めていたわけです。

子どもの父親とはどういうことで離れることになったかはわかりませんが、どういう相手でも、今までそこにあったものが急にいなくなるとぽっかりと心に穴が開くのはよくあることです。それがたとえモラハラされていた夫でも。

じゃぁ元にもどって一緒に暮らすかといったら「ブルブル!そんなとんでもない」ということになります。いわば「ぽっかりと空いた穴」は喪失感という感情なのかもしれません。

ただ、それが子どもを死に追いやるような相手だとしたら、これは自分のテリトリーに入れてはいけない相手。それでも喪失感を埋めたかったなら、もうその人は危険な依存体質なのでしょう。

依存体質の母親と、凶暴で無職の男。これは行政に出てきてもらって、子どもを引き離すしかないと思います。まいど繰り返される児童相談所や子ども家庭支援センターの言い訳をまた聞くことになります。

野田市と目黒で起こった児童虐待死の後、厚労省は児童相談所の職員を千人増やすと言い、本当に増やしました(千人だったかどうかはわかりませんが)。私の知人も4人、児相へ転職しました。ところが1人は半年で離職、もう1人も1年で転職しました。残る2人はアクセスするルートがないのでわかりません。

半年で辞めた人は「通報の数がものすごい。1日で付箋の束の2/3が無くなるのよ」「対応する職員は話を聞くだけで精一杯。一件ずつ対応策を考えるなんてことは無理」「一生懸命やろうとすると完全に潰れる。残っているのは心を無にして流れ作業ができる人だけ」と言っていました。

通報の数に比べて、職員の数が圧倒的に少ないのです。そして数だけ増やしても待遇が悪すぎるのですぐに辞めてしまう。辞める人が悪いのではなく、個人の職業意識の高さに依存する大元、厚労省の考え方が悪いのです。

子どもを思って一生懸命すればするほど自分が壊れていく、そして待遇の悪さ、これが児童相談所の実態です。そして今回、ちょっと気になる点がありました。

専業主婦は無保険のドライバー

先日損保会社の方とお話しする機会がありました。損保会社ですから、自動車事故にとても詳しい方で、いろいろなお話を伺いました。

私は地方に住んでいた時は毎日運転していましたが、東京に来て車を持つことの必要性を感じないので手放し、必要な時にレンタカーを借りています。

昔、車を持っていた時は当然自動車保険にばっちり入り、30年以上運転をしていましたが、保険を使ったのは1度きりです。それも職場の駐車場で車を止めようとバックした際、隣に止まっている同僚の白い車のバンパーに私の車の赤い塗料が付いてしまったというもの。

保険会社からは「これはちょとこすれば取れるものだから、保険の適用ではない」と言われましたが、同僚が強固に「バンパー総交換」を主張するので、保険屋さんも「ふたりとも私のお客さんなので今回は」ということで適用してもらいました。

保険を使ったのはその1回だけです。

その損保会社の方も「保険を使うような事故はめったにない。そういう優良な方がこの保険を支えているのですよね」と仰っていました。

そしていつしか話は離婚の話になりました。その方は給料振り込み口座のキャッシュカードを妻に渡していて、妻は好きなようにそこからお金を出し入れしているそう。

日々モラハラ被害者の方から「夫からは厳しくお金について小言を言われる」という話を伺っているし、私自身、自分以外の人の収入に頼ったことがない。ましてや自分のキャッシュカードを渡すなんて、親や子にも絶対にしない。

それなのに、世の多くの男性は自分の稼ぎが入金される口座のキャッシュカードを妻に渡しているという。

私が驚いたのが意外だったのか、その方は「妻を信頼しているからできることで」と仰るのですが、同居人(ああ、夫婦というのか)を信頼するのと、自分の稼ぎを全額渡すというのは違うと思う。

その方は「1/3の人が離婚するっていいますよね」と仰るので、「あれは数字のマジックで、その証拠に周りの人、1/3が離婚していますか?」と伺ったら「いいえ」とお答えになる。

「離婚する人はそう多くはないです。でも離婚したらたちまち困るのは収入が無くなる専業主婦です。あなたは保険無しで車を運転する人をどう思いますか?」

「無謀です。そんな怖いことできませんよ。確かに事故そのものは少ないですが、事故にあったら大損害になるし、へたをすれば破産、一家離散です」

「専業主婦は保険無しに車を運転するようなものです。もし事故(離婚した)ったら破産です。では車を注意深く運転すれば事故はないと思いますか?」

「自動車事故は1/3がもらい事故です。いくら自分が注意して運転していても、相手からぶつかってくることが多いんです」

「同じようにいくら専業主婦として一生懸命がんばっていても、夫が事故や病気で死んだり、不倫したり、うつ病になったり、会社が倒産してしまう可能性はとても大きいんです」

「そうですか。でも私の周りではそんな例はあまり聞かないなぁ」

あなたの周りではね。でも、私の周りでは山のようにありますよ。

めったにないことかもしれないけれど、保険には入る。入りましょう。

やっぱり副業は大事

先日癒しを求めにYouTubeに行ってみると、登録している「タイピー日記」のタイトルが不穏。「みなさんへ大切なお知らせ」←その時はこんな感じのタイトルだったと思いますが、現在はタイトルが変わっています。

YouTube側がタイピーさんのチャンネルがやらせ動画と判定されてしまい、1か月YouTubeからの収益が得られなくなってしまったそうです。タイピーさんの口調から、困惑や怒りや不安などが入り混じっているのが聞き取れますが、当然です。たぶん彼はこの収益で生計をたてているので、動画から収益を得られない=生活破綻になってしまいます。

結局数日後YouTube側の再調査の結果、元のとおり収益を上げられることになったのですが、これはYouTuberに限らず、一か所でしか収入のない場合、それが無くなってしまうとどうしようもないことになります。

これが単職の怖さです。例えば夫のみの収入で暮らしていた場合、夫が亡くなる、失業する、病気になる、不倫相手のところに行ってしまうなど、ともかく収入源が無くなった場合、たちまち生活できなくなります。

このリスクを専業主婦の方はわかっているのかな。わかっているけど見ないふりをしているのか、コロナにはめったに罹るものではないと私たちが生活しているように、この危うい生活を続けているのかな。

コロナは飲食業、観光業、イベント業などの業種を壊滅させました。そんな時、副業を持っていたら、金額は少なくなっても何とかしのぐことができます。

私はずずずずっと前から「副業を持とう」と言い続けてきました。このタイピーさんのように一か所のみの収入では現代はとても危ういのです。かくいう私も趣味というか特技というか、モラハラに詳しいというものを持っていたので、それで安定した生活を継続することができています。

特技(資格)も2つではなく3つくらいあった方がいいですね。私も「こんな資格が役にたつのだろうか」と思いながら取ったものも、とりあえず履歴書に書くことができているし、「○○資格を持っていること」の条件のところへ応募することもできます。

もう一人の登録YouTuberの「スーツ旅行さん」は旅行や乗り物をテーマとするYouTuberですが、昨年からコロナで旅行に行きづらくなり、さらにYouTube業界に人がどっと入って来て収益率が下がり、収入が激減しました。彼はYouTubeだけで生活するのは危ないと悟ったと語っています。

これからの世の中を生きていくには、本当に収入1では心もとないですよ。絶対に副業が必要です。

オリパラユニフォームの行方

私がオリパラのボランティアをやっていたと知った人たちはほぼ全員「メルカリとかでユニフォーム売ってますよね」と仰います。「ボランティアはどんなことをするの?」や「どうやってなったの?」よりも先にメルカリが出る。

#そんなにユニフォームを売るのに興味があるんかい。

興味のある方にお伝えしますが、あのユニフォームは見た目はかっこいいし、着心地も悪くないのですが、質はそれほどいいものではありません。ポロシャツはちょっと尖ったものに引っ掛けるとすぐに糸が出て生地がひきつれます。着ている人たちのほとんどが「糸出し」状態になっています。

ボランティアは選手や関係者とピンズ(ピンバッジ)を交換することがあり、交換したピンズをアクレディテーションカード(IDカード)をぶら下げるストラップにぎっしりとつけている人がいて、そのピンズで糸が出てしまう人もいます。

ピンズが無くても、おそらく2週間くらい着るとボロボロになるんじゃないかなぁ。だから洗うことも考えて3枚渡っているような気がします。大切に着るものじゃなくて、何しろ作業着ですから、そんなに気を遣って着ているわけではないし。

ボトムスは腿のあたりで分割できるようになっていて、ハーフパンツとしても履けるようになっていますが、1週間座り仕事をしていた人のお尻のあたりは生地が擦れて色が変わってしまっていました。

つまり上下とも2週間程度着用で使用感が出まくる品物です。

お勧めはバッグとマスクとシューズです。バッグは入れるところが3つに分けられていて、ショルダーにもウエストポーチにもなる2ウェイ。グレーはオリパラ大会のボランティア用、ブルーは交通案内など、観客をおもてなしするために集められた都市ボランティア用です。私は両方やったので、2色持っています。

マスクは真ん中に固い梁が入っている立体構造なので、苦しくありません。

シューズは履きやすくて、いつも最初は靴擦れを作ってしまう私でも初日から気持ちよく履けました。ボランティアの間でも履きやすいと評判でした。ただし、靴底の減りが早く、これも1か月履いたら底が全部減ってしまうのではないかと思います。

つまり、あのユニフォームは1か月程度の寿命で作られているんだろうなぁと思います。実際活動がそれくらいなので、1か月もてばよいのでしょう。

配布されたものを売ってもいいのかですが、大会期間中は厳禁で、本来は12月31日までがオリンピックの縛りがあるのでダメなのですが、大会が終わるとゆるくなるみたいです。

私はみんなにオリンピック気分を共有して欲しかったので、子どもや友だちなど、欲しいという人たちに少しずつ配りました。

ちょっと残念だったのは、子どもが通った小学校へ寄付したいと電話したのですが、これが叶わなかったことです。子どもたちが通ったのは地方の小学校なので、テレビでは見ていてもこのユニフォームの現物を見ることはほとんどないだろう。地方の子どもたちが大きくなって、またオリンピックがやれたらボランティアを目指して欲しい、海外に目を向けて欲しい、地方出身者でも、こういった大きなイベントのボランティアができるんだよって伝えたかったのです。

7月に電話をしたときに受け取った教頭先生の声が重い。迷惑そう。
その事情はわかる。最初はわいわいと珍しそうにしてもすぐに見向きもしなくなり、捨てるわけにもいかず、といって誰かひとりにあげるわけにもいかず、倉庫行になるだろう。いつまで保管するの?ずっーーっとなんて、迷惑。

という事情はわかるので、「必要が無くなったら引き取りますので送って下さい」と言ったのですが、さらに声は重くなり。

その送料、どこから出すの?借り物は気を遣う。何かあって傷をつけたら困る。ということだろうと思います。つまりどっちにしても迷惑なのでしょう。

「じゃ、とりあえず寄贈ってことで。送ってください」という声もどこか投げやり。

迷惑なんだなぁと思い、お送りするのはやめようとは思ったのですが、もしかしたら子どもたちが喜んでくれるのではないかという思いがあり、大会終了後、再度連絡してみたら、最初の電話の教頭先生でした。

もう一度ユニフォームを送る話をしようとしましたが、やはり迷惑そうなのでやめることにしました。子どもたちにオリンピックボランティアのユニフォーム現物を見せてあげられないのは残念ですが、学校の事情もありますから。

代わりに郷里にいる友人に連絡したら「隣の家の子だったらそのサイズが入るかも。送って!」ということになり、1セットを送りました。着てくれて、みんなに自慢して欲しいなぁ。地方にいても、夢をみて欲しいなぁと思ったのですが。

今日になって友人から「養護学校で飾ることになった」との連絡がありました。う、嬉しい。たぶん元教員の友人が話をしてくれたのだと思います。

私も大いに心を打たれたパラリンピック。養護学校の生徒さんもきっとパラリンピックを見たと思います。ボランティアだけでなく、選手も目指して欲しいなぁ。

ありがとう友よ。私のユニフォームで子どもたちが喜んでくれたら、こんなに嬉しいことはない。

結婚相談所で結ばれないのは

こちらの続きです。

スペックさえ合えばという、身もフタもない言葉を使ってしまいましたが、多くの方は結婚相手に希望を持っていますから、その条件が合いさえすれば結婚するということなると思います。かくいう私も結婚相手にはそれなりの収入を求めていましたし(でも〇千万円などというとんでもない金額ではなく、その年齢の人の平均値くらいと思っていました)、倒産しないようなところに勤めていることも条件のひとつでした。

父が転勤族で、そのたびに転校せねばならず、子どもの頃は転校が悲しかったので転勤のない人というのも条件にありました。スペックではないですが、食べる時にくちゃくちゃと音をたてる人は何千万円の収入があってもお断りです。

とまぁ、これはスペックというか私が結婚相手に求める条件なのですが、結婚相談所に行く人はもっと具体的な条件を出すようです。

卒業は〇〇大、または××大と具体的に大学名を挙げたり、勤務先も限定しているそう。3高は当然ベーシックな希望項目。

といったような条件に合っている人はそう多くなく、また相手からも見染められなければならない。そうこう言っているうちに20代はおろか30代も終わりそうとなると、かなり焦りもでてきます。子どもを希望する男性は40代の女性はまず選ばない。若ければ若いほどいいとなると、こちらも希望スペックを下げざるをえません。

男性の場合「適齢期」というものは女性ほど存在しませんので、年齢が高くても収入がしっかりしてさえいればじっくりと選べます。選ぶという、これまた身もフタもない言葉を使いますが、それが「結婚したい男女をストックしておく」結婚相談所というものです。

結婚相談所に登録はしたものの、なかなか思うような相手に巡り合わなかった人のお話も複数伺ったことがあります。決して高望みしているわけではないし、標準以上の容姿の方もいらっしゃいました。ではなぜ良縁に巡り合わなかったのか。

やっぱり年齢です。高いとどうしても男性は他に流れます。これが男性の年収が低ければ「相手にも働いてもらわなければならないし」となり、相手が30代後半だろうが40代だろうがかまわないのですが、そうなると女性は「私の収入をあてにされるのは嫌」となって結ばれない。

(入会金や月会費の高い)結婚相談所というのなかなか難しいものだなぁと思います。

結婚相談所に来る男女の希望

たまたま結婚相談所にお勤めの方とお話しする機会がありました。その結婚相談所は入会金も高く、月会費も高い。私は結婚相談所とはよさげな相手を紹介してくれて、セッティングしてくれて、結婚まで導いてくれるものとばかり思っていましたが、これは大きな誤解であることがわかりました。

彼女が言うには結婚相談所とは結婚したい男女をストックしておくところで、ご希望の方を自分のものにするには自分を大いにアピールせねばならないのだそうです。

いわゆる「マッチング」というのは、こちらがいいなと思っても、あちらがそう思ってくれなければ会うこともできない。どう売り込むかが「それは会員さんががんばってもらわないと」と仰っていました。

そうか、結婚相談所は会社の人ががんばってくれるのではなく、自分の魅力を最大限にアピールして、会ってもらうようにしなければならないものなのだということを初めて知りました。

ちなみに女性が相手に求めるのは当然収入ですが、この紹介所の場合「年収3千万以上」だそうです(汗。そして男性が女性に求めるのは「顔」だそうです。「ガッキーみたいなタイプで」と、平然と言うし、「落としても蒼井優」などとほざくそうです。

そして年収3千万はおろか億単位の方は、50代でもちゃんと20代の結婚相手が見つかるそうです。

#年収が高くてもケチはいますからね、結婚してじゃぶじゃぶ使わせてくれるかどうかは別の話だから。

それ相当のスペックの方たちが集まる結婚相談所に入会するには、こちらも売れるものを用意する必要があると。女性は若いというだけで他に何も持っていなくても売りになるそうです。

電話相談を受けていて、この頃婚活パーティなどで知り合って結婚した相手がモラハラかもしれないという話を伺うことが多くなりました。これは「結婚ありき」で突っ走ると「あれ?」と思っても、スペックがこちらの条件に合っていれば、全部見なかったことにしてしまうからというのがとても多いような気がします。