やっぱりな結末ー子どもだけの登下校禁止条例撤回だそうです

どうも↑のようなことが起こっていたようで、今日になって撤回されました。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/282794

この団長のうろたえぶりが何とも、なのですが、どうも予想どおり、夏に子どもが車内に置かれて亡くなった事件が発端みたいですね。

その話をしていた自民党の親父たちが「子どもをひとりにしたら虐待条例を作ろう!」「そーだ、そーだ!」「アメリカなんか逮捕されるんだぞ!」という仲間内の話をそのまま条例制定に突っ走ってしまったようです。

これだから一党で単独制定できるような議会はいかんって。

どうやら国会議員たちにも飛び火したみたいで、親分たちから叱られたみたいですね。誰だって考えられる世の中の動きがわからない人たちを議員にしてはいけないのではないだろうか>埼玉県民

ありえない埼玉県 子どもだけの登下校禁止条例が10月13日に可決予定だって

https://digital.asahi.com/articles/ASRB6778SRB5UTNB00Q.html?pn=7&unlock=1#continuehere

こちらは朝日新聞の記事ですが、来週金曜に子どもだけで留守番させたり、通学させたり、公園で遊ぶことを虐待だから禁止するという条例が可決予定だそうです。

なぜまだ投票が終わっていないのに可決が決まっているかというと、この提案は自民党県議団が提出したものであり、自民党は埼玉県議会で過半数おりますので、造反者が出ない限り、当然可決されることに決まっているからです。

”改正案で「子どもを放置した」とみなす禁止行為

自宅で留守番させる(100メートル先の近所の家に回覧板を届けるため一時外出する場合も含む)▽子どもだけで公園で遊ばせる、登下校させる、おつかいに行かせる ▽高校生(18歳未満)のきょうだいに子どもを預けて出かける ▽車内に子どもを残して買い物にいく※自民党県議団が6日の委員会質疑や取材に示した見解による。「子ども」は小学生以下が対象。”

たぶんこの提案をした議員は「アメリカでは逮捕されるんだ!」と言っているのでしょう。確かにハワイに旅行をした家族が子どもをホテルの部屋に置いて親が買い物に行ったら警察が来て逮捕されたとか、映画では女子高生のアルバイトとしてベビーシッターが一般的だったり、学校の登下校に親が一緒に付き添うシーンはよく見かけます。

私はあの場面を見ると、「アメリカってやっぱり物騒なのね」と思っていました。もし日本がアメリカ並みの犯罪率だったとしたら、とっくに子どもをひとりでお留守番させるようなことはしていないでしょう。

https://cocoronoiro.work/archives/734

どうも自民党って、自分で子育てをしない人が多いのか、こと子どもに関しては実情を無視して、親父の理想論的な方に一気に傾く傾向があるようです。

そういえば2017年に子どもを連れて別居するときは、もう片方の親と面会の取り決めをしてからでないと家を出てはならないという「親子断絶防止法」を議員立法で成立させようとしました。

私はあの時にお役所の方から「これはもう成立が決まっているのでそのつもりで」と言われ、びっくらたまげました。幸いこの法案はなんだかうやむやになって葬り去られましたが、今度は共同親権にするという法案がただいま進行中です。

ちなみにこの共同養育支援議員連盟の会長は柴山昌彦さんで、今回の「子どもをひとりでお留守番させない条例」を出してきたのは自民党埼玉県連。会長は柴山昌彦さん。同一人物。

もしかしたらこの自民党埼玉県連の人たちも、逆らえない雰囲気があるんじゃないかしらん。議員全員の家が専業主婦でしっかりと子どもを見守れる体制があるとは思えないんですよね。議員に子どもがいたら、その家だって困るんじゃないの?孫は誰が面倒見るの?

しぶしぶ上がそうしろというから賛成票を出したけど、ホントはこんな変な条例には反対したい人も多いんじゃないかな。これだけマスコミや世間から「あほちゃうか」と叩かれて、埼玉県民を敵に回して成立させたら、議員本人はもちろん妻のママ友などから妻がこてんこてんにされちゃうかもしれない。

この週末「あんたんちのダンナに反対するように言ってよ!次の選挙に票入れないわよ!」というママ友lineが飛び交っているだろうし、親族友人知人も巻き込んで大騒ぎになっているような気がします。

もしかしたら今年も車に置き去りにされて亡くなった小さな子が複数いたことから議員同士の話が広がって、「アメリカみたいにしよう!」となんとなくこうなったのかもしれないなーなんて思うのです。

現在この条例案に反対する署名活動が行われています。来週金曜が注目です。

https://onl.bz/3vzZZmr

ハートネットTV来週放送です

NHK教育では10月9日、10日の2日にわたって精神的DVの特集が放送されます。

https://www.nhk.or.jp/heart-net/program/heart-net/2517/

第1回 証言・私は支配されていた
第2回 被害を減らすために~支援と対策~

この番組のディレクターさんから協力依頼をいただいたのは7月のことになります。こういったメディアからの協力要請というのは時々あるのですが、今回は2夜連続ということで、深く精神的DV(モラハラ)を描いてくれるのかなと思います。

最初はほとんどモラハラについての知識がなかったディレクターさんでしたが、ずっと時間をかけて沢山の本を読まれていました。

ある意味他のせわしなく次の放送に合わせて番組を作る民放よりも、じっくりと時間をかけて取材できる教育テレビって制作者としては恵まれているなと思います。

その結果がどうなるかは、来週です。私もビデオ録画しました。

離婚は信頼関係が無くなったからするもの

法制審の「パブコメの概要」を読みましたが、途中イライラすることが多くて辟易しました。随所に「父母が協力し合って」というような文章が登場するのです。

この父母って離婚したんですよね。仲が悪いんです。信頼関係がないんです。だから離婚したんです。その仲の悪いふたりに「協力し合って」と何度も繰り返すのは如何なものか。協力できるくらいなら離婚してませんって。

一緒にいるとケンカが絶えないけれど、離れるとお互いの良さもわかって冷静に話し合える人たちは確かにいます。その人たちならば、共同養育できるでしょう。

ですが、今回の共同親権活動で先頭に立っているようなエキセントリックで身勝手な主張を繰り返す人たちと一緒に協力して養育できるとは到底思えません。

まず「離婚しても協力して」という大前提を取っ払ってから話し合いをしてもらえないだろうか。

仲が悪いから離婚したの!協力できないから離婚したの!信頼関係はないの!

子どものことなら別でしょっていう、お花畑頭をどこかへ放って欲しい。

シャインマスカットはやっぱり高級果物

ニュースではシャインマスカットが大量に作られたこと、暑い日が長い間続いて一気に実ったことなどをあげて、「シャインマスカットが大幅値崩れ」と報じています。

テレビに映るどこぞの八百屋さんでは398円の値札がついていますが、私が行くスーパーではそんなことはなく、業務スーパーだって980円(税込み1,058円)から下がる気配はありません。

モーニングショーコメンテーターでAERAの編集長だった浜田敬子さんが「シャインマスカットを買うときは勇気がいるんですが」とコメントしていたのを聞いて、ああ、このような高給取りの人だってやっぱり1,000円以上の果物を買うのは躊躇するんだと親近感がわきました。

たまには果物が食べたいなと思っても、桃もブドウもスイカもメロンも500円以下はなく、あの、昔は一山200円だったデラウェアですら700円もする。

果物は嗜好品のようなものですから、無ければないで済むもの。それに千円札を飛ばすのは本当に勇気がいります。家族がいれば「今日はちょっと奮発して」と買うかもしれませんが、独り住まいでは自分一人のためにはなかなか手は出ません。

私が最初にシャインマスカットを食べたのはたぶん7~8年くらい前だったと思います。職場の同僚から「長野の田舎から送ってきたのでおすそ分け」と、一房いただきました。「このブドウは皮も食べられるんだよ」と言われ、「ふうん、外国のブドウみたいだな」と思いました。

外国映画では俳優が果物を盛り合わせた籠からひょいとブドウを一粒とって、そのまま食べているシーンを何度も見たことがあります。あれが不思議でした。

外国のブドウは皮や種はどうなっているのだろうか。もしくは外人は一度口の中に入れたものを出すのはマナー違反としているので、皮も種も出す習慣がないのだろうかとなんとなく真偽がわからないままになっています。

そして友人からいただいた薄緑色のブドウは冷蔵庫で冷やし、一粒とって食べたら

うんめ~~~~♪

こんなに美味しいブドウは初めて食べたと、一粒が大きいこともあり、「1回3粒まで」と決め、大事に大事に食べました。

同僚は言いませんでしたが、たぶんあれは私が初めて食べたシャインマスカットだったのだと思います。

先週お彼岸で母のところに持っていく供物の中にオーケー(関東圏では有名な激安スーパー)でシャインマスカットを1300円(税込み)で買い、母のところに持っていき、母と一緒に食べたのが今年の初(たぶん終わり、というかいまだかつてシャインマスカットを買ったことがなかった)シャインマスカットになることでしょう。

糖度が高いので、喉に甘みが刺さって、老人ふたりがゲホゲホ言いながらシャインマスカットを食べました。

シャインマスカットやピオーネ、巨砲といった大粒のブドウは4~5粒で桃を1個食べた感があります。食べ応えがあるので千円札を飛ばした罪悪感は十分に払拭されます。

人間だんだん贅沢になっていくものだなぁ、これはよろしくないという気持ちと、後何年生きられるわけでなし、今まで散々苦労をしてきたのだから、これくらいの贅沢は大目に見ようというせめぎあいの中で、いつもスーパーのブドウコーナーの前で悶々と悩んでいる今日この頃です。

子育てをしたことのある人とない人の違い

先日友人と話をしていて、友人が「子育てしてる人してない人の違いは、裏切られた数が半端なく違うということよ」言いました。彼女は大学生の息子と高校生の娘を持っています。

「子どもはめちゃくちゃいろいろ裏切る。日常茶飯事だから、親を経験してる人は裏切られるのが当たり前だと思っている。子どもを産んでない人はずっと自分が主役で裏切る側。そんなとこで裏切られたときの対処法を知ってるのは違うかもですね。裏切られない方法を考えるとか」

いやいや、社会で生活していると友人や同僚に裏切られることも多いから一概には言えないと思うという反論が返ってきそうです。

ただ、友人から裏切られるのと子どもから裏切られるのはちょっと違うかなと思います。何しろ子どもは生まれた時からずーーーと一緒で、子育てをする中で「嘘をついてはダメ」と教え続けた相手です。つまり子どもの嘘は子育ての中で「あんなに嘘をついてはダメと言ってきたのに私の教育が悪かったのか」と自分に跳ね返ってきます。

嘘をつくような子どもに育ててしまった責任は自分にあるから、この裏切られた怒りや悲しみや子どもの将来や子どもを取り巻く人たちとの関係やら心配やらで、はてさてどうしたらよいのだろうかと考え込んでしまう。

子どもには期待してはダメとは言いますが(期待するとその期待通りに子どもが動かないからと毎度期待を裏切られるということになり、精神的にダメージになるから最初から期待しない)、しかしながら「大事に使いなさいよ」「はーい」と言ってお小遣いを渡し、そのお金があっという間にゲーセンに溶けているのを目の当たりにした時に、親はどうしたらいいのだろうかと思います。

日々、ペコペコしながらのクレーム処理をしたり、スキルアップしろと言われてできないPCのキーボードを叩いたり、失敗の連続で自暴自棄になりながら稼いだお金がゲーセンやアイドルのグッズに消える時、大谷翔平君や三苫君を見ながら、「どこが違うんだろう」と考え込んでしまいます。

子どもには常に裏切られる。裏切られることを前提にしないと、子育てなんかやってられません。でも子どもは子どもなので、何度裏切られても、ため息をつきながら寄り添うしかないのだろうなと思ったりしています。


お彼岸には萬壽釈迦

お彼岸になってやっと涼しくなりました。暑さを理由に母の施設に行くのをさぼっていましたが、ほぼ2か月ぶりで会いに行きました。お彼岸だし、お赤飯やおはぎや父への供物の果物など、いろいろと買い込んでいきました。

母は夏風邪をひいたままのせいか、夏の暑さのせいなのか、何しろ90歳を過ぎているのでそうぴんしゃんは無理とは思いますが、「体調悪いわ~」とのこと。

それでもタブレットで父と母の実家のお墓をgoogle mapで出し、そこでお墓参り。

#なんて現代的なんだ(笑)
#これで充分。気持ちよ、気持ち

彼岸花は萬壽釈迦とも呼ばれ、その一風変わった花びらのせいでほかの愛らしい花と違う奇妙なフォルムが何かあの世を思わせます。

#あの世に行くときは、この萬壽釈迦の花道を通っていくんだろうか。あの世への道端に咲くにふさわしい姿形です。

私たちの世代は萬壽釈迦といえば百恵ちゃんの歌。

小西聖子先生横浜YWCA講座ラストです

「モラル・ハラスメントのすべて」で解説を書いて下さった武蔵野大学副学長で精神科医の小西聖子(たかこ)先生がずっと長い間されていた横浜YWCAの講座が今回ラストになるそうです。

「被害者支援の現場で生かせる精神医学的知識」第8回テーマ:女性への暴力とその被害

この講座は支援者を対象としたもので、オンラインで行われます。

http://yokohama-ywca.jp/notes/special/post_243.html

日時:2023年 10月14日(土)14:00~16:00

コロナで世の中が荒れてしまいましたが、オンラインが普通になったのはうれしい限りです。地方在住でも家の中で大切な講座が聞ける。

# 私も月1の研修をオンラインで受けていますが、興味のあるものとないものの態度が全然違ってもあちら様には見えないので、途中でおやつを食べながらだったりする。

小西先生と初めてお会いした時に伺ったのは、行政で犯罪被害者支援をする際の注意事項でした。まずは被害者支援をここでやってますよということを、住民にわかっていただくのが一番重要ですと仰いました。さすがに長い間被害者支援をされている先生です。理念よりも先に現実がありました。

確かに役所で何をしているかなんて、当の役所の中でもわかっていなかったりします。自分の働いている場所で何をしているのかをまず役所の人に知ってもらうのが一番最初にすることでした。

普段ニュースではいろいろな犯罪を報じていますが、自分が当事者になるとは夢にも思っていませんので、ほとんどの人は興味がないのでスルーします。そのスルーする人たちに「ここで支援をしていますよ」とどう伝えるのかがとても重要で大変なことでした。

そしてもし万が一当事者になってしまった場合は、本人にはどうするべきかを考える余裕がありませんので、その時に動いてあげるのは周りの人です。それがなかなか難しい。出しゃばらず的確に、何が必要なのか想像力を働かせてオープンクエスチョンでどうするかを尋ねる。

私が最初に支援した方の最初の困りごとは「保険証がどこにあるかわからない」でした。家の中を捜索するよりも、保険証の再発行手続きをしたような気がします。

さて小西先生の今回のテーマは「女性への暴力とその被害」とありますので、たぶんDVも入ってくると思われます。家の中で小西先生の講座が聞ける絶好のチャンスですので、ご興味のある方はぜひご参加ください。

小西先生がなぜ犯罪被害者にについて支援をされているのかは、こちらがわかりやすいです。

https://www.musashino-u.ac.jp/feature/interview/04_konishi/page02.html

NHKハートネットで精神的DV(モラハラ)の体験談募集中!

10月9日、10日のNHKハートネットTVでは、配偶者やパートナーからの「精神的DV」について特集します。

「みんなの声」から精神的DVの現状と必要な対策について考えます。配偶者やパートナーからの精神的DVについて、 ・体験談・被害者に必要な支援・減らすために社会に必要なこと
など、皆さんの声をお寄せください。

ということで体験談を募集しています。

ご自分の体験をNHKに語りたいという方はこちらまでどうぞ

https://www.nhk.or.jp/heart-net/new-voice/54/

すでにたくさんの方が書き込みをされていますが、モラハラ被害者の方は読んでいて苦しくなるような内容が多いので、もしその懸念がありましたら無理せずに今はスルーしてくださいね。

教育は恐ろしい

たとえば他の国を征服した時に最初にすることは子どもたちを自国の思想に染めることです。映画「キリング・フィールド」でもあったように、子どもたちを洗脳し、自国に忠誠を誓うような「教育」をします。

カンボジア内戦を描いた「キリング・フィールド」では子どもが大人を支配し、鞭打っていました。

母娘の関係でなぜ母は娘に対して異常なまでに高圧的に接することができるのか。それは母が育った環境がそうだったから、というのがひとつの要因にありましたが、もっと簡単な言葉で表現できることがわかりました。

60代以前の人たちの親は現在80代以上になっていますが、彼女たちの世代は「親に孝行をしろ」としっかりと教育された世代です。おそらく儒教の教えから脈々と受け継がれてきたものですが、家族の中で一番大切なのが「親」なのだそうです。

子どもは二の次。子どもは親に従うのが当然であり、子は親に忠誠を誓い孝行するのが当然なので、目もくれない。子どもの気持ちなんかどうでもいい。とにかく親が大切。

ある研修でこのことを聞かされ、はたと膝を打ちました。

そういえば私の母親も親を大切にしていました。母親が急死した時も、夜明けを待って行けばいいものを、父の尻を叩いて車を長距離走らせて駆けつけました。

お金が無くても親に贈り物をし、親が喜ぶようなネタを仕入れて話し(そのネタのためによい成績、人に羨ましがられる学歴、就職口、褒賞をそろえなければならない)、親に褒めてもらい、喜んでもらうのが親孝行。

彼女たちはそういう教育を受けて育ったのです。親を大切に!は日本国民のスローガンだった時代でした。

「子どもの気持ち」なんてものは考える用意がされていませんので、「私の気持ちを大切にして」と言っても意味がわからないのです。

子どもはどこまでも親に孝行、親を喜ばせ、愛し、感謝するという存在でなければならないとう教育をうけてきたので、この時代になって反発をくらうとは夢にも思っていなかったでしょう。

これは母親だけでなく、今を生きる私たちもしかと覚えておかなければならないことです。

時代についていけない人は置いていかれ、「なぜこうなったんだ!」「いつからそうだったんだ!」「誰も教えてくれなかった」「変わるなんて聞いてない」「昔はよかった」とひとりで叫んでいてもしょうがない。

# もしくはポツンと一軒家とか孤島に住むとか人里離れたところで悠々と暮らすか