私が一番好きな映画監督はデヴィッド・リーン、2番目はスピルバーグです。ふたりは師弟関係にあったそうで、スピルバーグは「アラビアのロレンス」以上の映画は作れないと語っているそうです。
リーンは「戦場に架ける橋」「アラビアのロレンス」「ドクトルジバゴ」で有名ですが、私は「旅情」「ライアンの娘」も好き。「ライアンの娘」は批評家の間では不評だったそうですが、私はDVDで持っているくらい好きです。
そのリーン監督が1946年にアカデミー賞の監督賞にノミネートされた「逢びき」を見たことがありませんでした。
#「あいびき」といれると「合びき」と変換される。ハンバーグか。
ただいまアマプラ会員なので、会員が終る前に何か見ておこうと「逢びき」と入れてみたら、アマプラにありました。(YouTubeにもあります。無料です)
初めて見るリーン監督の「逢びき」。英語で「Brief Encounter」って言うのね。
早い話、ダブル不倫のお話ですが、映画の冒頭から最後まで流れる音楽がラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」です。あのソチの真央ちゃんの曲。
最初のクレジットから、最後のエンドロールまで、その場面に合わせた旋律のこの曲が流れています。なにしろ1945年、日本が終戦ですいとんを啜っていた時代、イギリスではこんなダブル不倫の映画が封切られていたというのも、日本、やっぱり負けたなと思う。
主演のセリア・ジョンソンもアカデミー賞主演女優賞です。この映画はおそらく後世の不倫映画のお手本になったのではないかと思います。
さて、リーン監督という人は、「逢びき」「旅情」「ドクトル・ジバゴ」「ライアンの娘」とずらっと名作を作っていますが、全部不倫の映画。「ライアンの娘」なんかベタベタの大不倫です。
まぁ、「許されない恋」というのはアドレナリンも100倍出そうなので、好材料なのかもしれません。でも、弟子のスピルバーグは自身の両親が離婚したことがずっと心の傷になっていて、随所で親の離婚で心を傷める子どもたちを登場させ続けました。
「E・T」も「宇宙戦争」も「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」も。しかもスピルバーグの両親の離婚の原因は母の浮気で、さらにその相手は父の友人ですからね。
子どもの心を持ち続けているスピルバーグが師と仰ぐデーヴィッド・リーンは許されない恋が好きという、不思議な関係。
不倫がテーマですが、「逢いびき」はすごくいい作品です。YouTubeでも無料配信していますので見てみてくださいね。
