今年は巳年ー少女たちは夜とママが怖かった

去年も沢山の方たちが亡くなりました。享年が私と近い方が多いので、同年代の友だちと話すのは「段々近づいてくるね」

亡くなった方の中に漫画家の楳図 かずおさんがいました。メディアでは亡くなった時に主な作品として「まことちゃん」「漂流教室」などがでましたが、いえいえ、同年代の元少女たちは楳図さんといえば少女フレンドに連載された「へび女」です。

楳図さんは「へび女」を皮切りに、「あかんぼ少女」「ママがこわい」「まだらの少女」と少女たちを恐怖の世界へと叩きこんだのでありました。たぶん「少女フレンド」の人気トップ漫画家さんだったと思います。

優しいママが夜になると口が耳まで裂け、目が飛び出し、足を蛇のように引きずって天井裏などから顔を出すという描写。カエルを見ると「カ、カエル」と言ってミイラのような指でカエルを鷲掴みしてカエルを口に入れる様はこ、怖すぎる。

今、この漫画は有料レンタルしないと見られないので、どういう筋書きだったのかはわからないのですが、このへび女を始めとして「紅グモ少女」(これは怖かった~)、「赤んぼ少女」、「ねこ目の少女」、「うろこの顔」などなど、昔夢中になって読んだものです。楳図かずおは天才だったと思う。

「少女フレンド」に書いている漫画家さんは「マーガレット」には書けないというのは何となくわかっていました。楳図さんの人気が爆発してもマーガレット(集英社)では載せられないので、絵がそっくりで恐怖漫画カテゴリとして古賀新一先生の『のろいの顔がチチチとまた呼ぶ』が連載されました。たぶん楳図先生が人気なので同じジャンルの漫画を載せようと、会社側が図ったのだろうと子どもにもわかりました。

ここに書いたものはネット上でも読めるので今すぐにでも読み返したいのですが、読み放題ではなく、1冊おいくらというそこそこのお値段なので、たぶん10分で読み終えてしまうものを買うにはちょっと出せないなぁ。

紅グモ少女が継母から無理やり蜘蛛を口に入れられるシーンはもはやトラウマ級。。(だからそれは覚えている)