こちらの続きです。
結婚していた頃、大きな病気に罹ったことはなかったのですが、それでも風邪をひいたり腹痛になったりということはありました。ただ、具合が悪いと夫の機嫌が悪くなるし、悪いと知れると「なぜ気をつけないんだ!」「寒い恰好をしているからだ!」などと責められるばかりなので、病気のことを悟られないよう気をつかわなければなりませんでした。これはどこのモラハラ家庭も同じかと思います。
病気で気が滅入っている時に心配どころか責められるという、今考えると人道的にどうなんだという生活をよくしていたと思います。
気をつけようにもフルタイムの仕事と家事とふたりの子どもの世話で自分の体のことなどに気をつける余裕もなく、ただ、ひたすらに夫の機嫌を伺いながら日常の仕事を回していましたが、ある日熱っぽくなり病院に行きました。
39度以上の熱だったので、座薬を出してもらいました。あの頃はそれほどインフルエンザに対する関心がなく、インフル=風邪みたいな扱いでしたから、今のように「検査しましょう」ということもありませんでした。
私に与えられた使命はただひとつ。今日家族が寝るまでにいつもと同じように食事を作って洗濯をして、翌日の朝食の準備をしてという家事を滞りなく終わらせること。そのためにはとにかく動かない体を動かすようにすること。だから解熱の座薬でした。
とにかく薬で熱を下げ、家事を終わらせて布団に潜り込むと体中が痛い。節々が痛みでギシギシいう。「いたたたたた」と言いながら寝返りをして、「いたたたた」と言いながら起き上がり、「いたたたた」と言いながら服を着る。
これが今回と同じでした。高熱と関節痛。あれはたぶんインフルエンザだったのでしょう。インフルエンザだろうがコロナだろうが、どんな病気でも寝込むことは許されなかったあの頃を思えば、ゆっくりと寝込める今は天国です。
病気になったら寝るんです。家族がいたら介護してもらうんです。それは普通の家なら当たり前のことです。
新年早々ですが、もしこういう生活を続けている方がいらっしゃいましたら、すぐにでもこちらへ連絡してください。きっと解決策があります。