ネット内で生きていると一般からはずれる

兵庫県知事に元知事の斎藤さんが当選したという度肝を抜くニュースを見てみると、「SNSを活用したのが効果的だった」と、斎藤さんご自身も話しています。

以前からもうテレビは見ない、見たいドラマもニュースもネットで見るという方たちが増えています。私も民法のバラエティ番組はほとんど見ません。見るのはBSを中心としたNHKの番組です。ドキュメンタリーや海外番組が多いかな。

#今は再放送の「カーネーション」と「篤姫」が楽しみです

テレビを見なくなった若者を中心とする人たちが見ているのはYouTube、TikTok、SNSで、会話もネットを通じた人やオンラインゲームの相手としています。

今回YouTubeに流れている大量の「斎藤さんがんばれ」の動画を数点見て、「ははー、これを見て評議県民は齋藤さんに投票したのねと理解しました。

動画を見た子どもは「かーさんたち、何にもわかってない」と言って親に動画を見せるし、友人知人にも「お前ら、これ見ろよ」という仰天スクープの動画をLINEで送るし、それこそSNSで拡散された「斎藤さんは嵌められた」、「マスメディアは古い体制の片棒を担ぎ、真実をゆがめた偏向報道を繰り返した来た」というのが瞬く間に広がったものなのでしょう。

そういうことだと知った私は「日本は総理大臣を選挙で決める方式なくてよかったなー」と思いました。繰り返し単純な話を聞かせると、人は「そうなんだ」と思い込みます。これをリアルでやったのがヒトラー。「心理の錯誤効果」と言うそうです。

なんとなく、その時のムードで衝撃的な話を繰り返し見せることで人を誘導できます。もしアメリカのように国民投票で総理大臣を決めていたら、今回のようにあり得ない人が当選してしまったかもしれません。

ところで今、この兵庫県知事選挙でSNS戦略を請け負ったという若い女性が、今度はマスコミの集中砲火に遭っています。大元になったのはご自分のnoteに「選挙の広報全般を担当とした者としてまとめを残しておきたい」と書いた文書です。

https://note.com/kaede_merchu/n/n32f7194e67e0

32歳で起業した慶応大卒、BNPパリパに職歴を持つ美貌の方で、インスタにはリア充の写真が沢山のっています。32歳でここまで会社を大きくした手腕は高く評価されています。

「今回広報全般を任せていただいていた立場として」と書かれているので、広報をすべて担っていたと読めるのですが、斎藤さん側は「ポスターを依頼しただけ」と食い違います。

何しろ公職選挙法にかかるかもしれないとのことで、斎藤さん側では「彼女はボランティア」としているのが現時点です。さらには「舞い上がって盛った」とも。これも時間ごとにコロコロ変わっていくので、結果どうなるかは今はわかりません。

ただ、この後記事にしますが、ネット戦略に溺れ、今沈んでいる若者がもうひとりいるので、そちらの方も書いていきたいと思っていますが、こういうことをしたら法に触れるのだよと地上戦を知らず空中戦のみに溺れるのがイタイなぁと思います。

そもそもこのようにnoteに書きますよと斎藤さんや選挙参謀に伝えていたのか。伝えなかったとしたら、まずは匍匐前進からのやり直しが必要かと思います。