大学が無償化にならない理由

先日、ジム友とおしゃべりをしていて、英語教育が特色の幼稚園の送迎バスがやたらといっぱいあるという話になりました。

「どうせ幼稚園はタダなんだから、高いところに入れるんじゃない?」という言葉にびっくり。知らない間に幼稚園も保育園も3歳から無料になっていました。

そうか、確かに保育料や通園料が無料ならば、できるだけ高額な良さそうなところに通わせた方がお得ですもんね。そうなると、私立以外で教育関係で無償でないのは大学だけとなりました。

大学が一番お金がかかる(大学に行くまでもかかる)のに、そこの授業料が手つかずなのはなぜなのかと思いますが、来年度から扶養している子が3人いる場合は3人目が無償になるとか。

最年長者が扶養からはずれると、無償も無くなるみたいです。

なぜ大学の無償化がこんなにハードルが高いかと言えば、無償にすると長い間大学に留まる人が多くなるのだそうです。これは先鞭をつけた他国の例ですが、日本の場合、留年した場合は無償化は打ち切られることになっているそうです。

だったら三人目と言わず、一人目から無償にしてもいいようなものですが、そうなると現在長い間奨学金を払い続けている人たちはどうするのだろうという疑問が残ります。

確かに制度ができて得をする人と、1年違っただけで損をする人がいるのはこれに限らずどの場合もありますが(私自身、後3年待てば年金分割できていたのに)、さすがにこれは文句が来そうな気がします。

百万単位の借金を10年、20年かけて返している途中で「さぁ、今年から大学は無償だよ」と言われたら「こっちもどうにかしてくれ!」と言いたくなる気持ちもわかります。

さらに、「大学行って遊んでいる子たちの学費を払う必要はない」と世間の目も厳しい。この最後の一山はいつどうやって越えるのでしょうか。