今から始める証拠づくり

2年後から共同親権になるので、今から手ぐすね引いて待っているモラ夫たちも多いと思います。ただ、「2年後には共同親権になるんだからな!」というのは半分当たっていて半分違います。

正確には「2年後から共同親権も選べる」です。

ふたりで仲良く子育てができているなら単独親権でもいいのではないかという声もありますが、ただ、実際のところ親権がないといろいろと面倒なことがあったり(特に学校)、使えない制度があったり(たとえば学資保険は親権がないとかけられません)するので、親権があった方が何かと都合がいいという元夫婦もいます。

なのでこういう方たちは2年後、せーので共同親権にしたらよいと思います。手続き的にふたりで役所に行ってハンコを押せばいいものやら、裁判所に申請書を出す必要があるのかなど、運用についてはまだわかりません。

困るのはモラハラ元夫が親権を寄こせと言った時です。共同親権にするにはふたりの合意が必要ですので、片方が拒否れば裁判所の判断を仰ぐことになるでしょう。

その時に必要なのが「このモラ元夫には親権を渡してはいけないという証拠」です。

散々嫌がらせをされたでしょう。ぐちゃぐちゃと因縁をつけているLINEがあったら全部保存です。暴言を吐いている電話があったら即録音です。今からでも大丈夫です。2年間あります。

その証拠を持って「もしこのモラ元夫に親権を渡すと、安全安心な家庭生活が送れない」と言いましょう。民法776条ができた時は原則面交ありでしたが、のちに撤回され、危ない親には会わせてはいけないとなりました。

この痛い経験がありますので、共同親権を申し込んだら誰でもOKは難しいと思います。そのためにも今から証拠集めをしましょう。今まで嫌だった相手からの接触は喜んで受けましょう。すてきな証拠に使えます。

まだ2年ありますから、せっせと証拠集めをしましょう。